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1章 呪いの女
138話 初仕事
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目を覚ますと裸だった。
すぐ横では裸のエドガーが丸くなって寝ている。
ベッドはひっついて居るが、エドガーはほぼ俺のベッドにいて距離が近い。
丸くなったエドガーの内側では大きくなった大怪獣が閉じ込められている。
数時間前にはもう無理と言っていたのにすっかり元気いっぱいだ。
それは俺も同じでギンギンだ。
昨晩は惨めな気持ちで帰ってきたが、なんだかんだめちゃくちゃ楽しかった。
故郷にいた時は鬼たちとこんな馬鹿騒ぎをよくしていたが久々だった。
昔より鈍っちまった気がするな。
故郷を出てから男磨きが疎かになってたな。
そりゃ女王に勝てないはずだ。
あいつはあの場所で1日中娼妓として客を喜ばせ続けているんだ。
格が違ったわけだ。完全に舐めていた。
呪いの力が無かろうが負けてたかもしれん。
もっと男あげてくぞ、誰にも負けないぐらい。
よし、反省終わり。
「エドガー朝だ、起きろ」
「うーん・・・・」
エドガーの大怪獣を掴みわしゃわしゃと力込めてしごく
「エドガー!起きねえと童貞捨てるまえに俺の手でイカすぞ」
「!、痛い!へたくそ!」
エドガーが飛び起きた。
「ははは!おはよう」
「ぐう、おはよう」
俺はベッドから降りてビンビンのまま伸びをする。
「ここ狭いからしばらく鍛錬できないな」
「だなー」
エドガーも伸びをしながらぶんぶん振っている。
俺に対抗したのか?
「朝からやる気だな」
「へへへ、意外とやれそうだったしな。でも今日は大事な日になりそうだからやめとく」
そう言いつつも腰を上手く操ってぶんぶん振り回している。
俺も負けずと高速で振り回す。
「うわっ、早え!」
「ははは!まだまだエドガーには負けん!」
最初のうちは恥じらっていたエドガーも夜にあれだけ暴れたのでもはや俺たちの間に股間に関する恥じらいは無い。
エドガーも夜が楽しかったようで興奮さめらやらぬという感じだな。
エドガーとこういう間柄になれたのだから女王と会ったのは良かったかな。
でも絶対勝つ。
俺たちはなんとか朝の興奮を治めて寝る前に何とか綺麗にした服に着替え身支度を済ますとギルドに向かった。
今日はエドガー初体験の前に傭兵部門と調達部門の初仕事だ。
早くギルドに行かないといい仕事が無くなるので朝っぱらから移動する。
ギルドの傭兵部門はこれまで見たことも無いほど活気があった。
やはり軽装すぎる俺たちは少し浮いていた。
混雑する掲示板前を人より高い視線で眺める。
「タイガ、俺まだよくわからんからいいの選んでくれ」
「おう」
ランクFの依頼が張り出された場所を遠目から確認していく。
北東の森の依頼をいくつか見つけた中から今のエドガーでもできそうなモノを選んで、混雑を押し除けて進みとってきた。
東北の森外周でのジャイアントフォレストラット5体の討伐。
報酬500ロング。
超初心者向けのネズミ駆除の仕事だな。
駆け出しが狩を学ぶためにあるような常設の仕事っぽい。
「ジャイアントってデカいのか?」
「50センチぐらいだな。真ん丸でわかりやすいし動きもそこまで早くないからこれならエドガーでもいけるだろ」
依頼書をもって受付で受注手続きを行う。
「一応の確認だが、ジャイアントフォレストラットは素材価値あるのか?」
「いいえー値段はつかないですねー」
まあ思った通りだ。
珍しい魔物でもないし雑食で肉の味も悪い。
俺も食ってみたことはあるが焼いても臭いしえぐみが凄かった。
毛も色合いが良くなく毛並みも悪くゴワゴワ。
いい要素がない。
「他にいい魔物が取れた場合はギルドで買取とかできるのか?」
「ええ、解体場に持ち込んでいただければ査定しますよ」
「なるほど、わかった」
傭兵部門の依頼を受けた後は調達部門で北東の森外周でできそうな採集の依頼を見つけて受けた。
ヨモギという薬草1キロの採集だ。
俺も知っているし何処にでもよく生えている草だ。
ギルドを出てエドガーの案内で町の北門まで行き外に出た。
エドガーは初めて街の外に出たという。
初めて尽くしだ。
すぐ横では裸のエドガーが丸くなって寝ている。
ベッドはひっついて居るが、エドガーはほぼ俺のベッドにいて距離が近い。
丸くなったエドガーの内側では大きくなった大怪獣が閉じ込められている。
数時間前にはもう無理と言っていたのにすっかり元気いっぱいだ。
それは俺も同じでギンギンだ。
昨晩は惨めな気持ちで帰ってきたが、なんだかんだめちゃくちゃ楽しかった。
故郷にいた時は鬼たちとこんな馬鹿騒ぎをよくしていたが久々だった。
昔より鈍っちまった気がするな。
故郷を出てから男磨きが疎かになってたな。
そりゃ女王に勝てないはずだ。
あいつはあの場所で1日中娼妓として客を喜ばせ続けているんだ。
格が違ったわけだ。完全に舐めていた。
呪いの力が無かろうが負けてたかもしれん。
もっと男あげてくぞ、誰にも負けないぐらい。
よし、反省終わり。
「エドガー朝だ、起きろ」
「うーん・・・・」
エドガーの大怪獣を掴みわしゃわしゃと力込めてしごく
「エドガー!起きねえと童貞捨てるまえに俺の手でイカすぞ」
「!、痛い!へたくそ!」
エドガーが飛び起きた。
「ははは!おはよう」
「ぐう、おはよう」
俺はベッドから降りてビンビンのまま伸びをする。
「ここ狭いからしばらく鍛錬できないな」
「だなー」
エドガーも伸びをしながらぶんぶん振っている。
俺に対抗したのか?
「朝からやる気だな」
「へへへ、意外とやれそうだったしな。でも今日は大事な日になりそうだからやめとく」
そう言いつつも腰を上手く操ってぶんぶん振り回している。
俺も負けずと高速で振り回す。
「うわっ、早え!」
「ははは!まだまだエドガーには負けん!」
最初のうちは恥じらっていたエドガーも夜にあれだけ暴れたのでもはや俺たちの間に股間に関する恥じらいは無い。
エドガーも夜が楽しかったようで興奮さめらやらぬという感じだな。
エドガーとこういう間柄になれたのだから女王と会ったのは良かったかな。
でも絶対勝つ。
俺たちはなんとか朝の興奮を治めて寝る前に何とか綺麗にした服に着替え身支度を済ますとギルドに向かった。
今日はエドガー初体験の前に傭兵部門と調達部門の初仕事だ。
早くギルドに行かないといい仕事が無くなるので朝っぱらから移動する。
ギルドの傭兵部門はこれまで見たことも無いほど活気があった。
やはり軽装すぎる俺たちは少し浮いていた。
混雑する掲示板前を人より高い視線で眺める。
「タイガ、俺まだよくわからんからいいの選んでくれ」
「おう」
ランクFの依頼が張り出された場所を遠目から確認していく。
北東の森の依頼をいくつか見つけた中から今のエドガーでもできそうなモノを選んで、混雑を押し除けて進みとってきた。
東北の森外周でのジャイアントフォレストラット5体の討伐。
報酬500ロング。
超初心者向けのネズミ駆除の仕事だな。
駆け出しが狩を学ぶためにあるような常設の仕事っぽい。
「ジャイアントってデカいのか?」
「50センチぐらいだな。真ん丸でわかりやすいし動きもそこまで早くないからこれならエドガーでもいけるだろ」
依頼書をもって受付で受注手続きを行う。
「一応の確認だが、ジャイアントフォレストラットは素材価値あるのか?」
「いいえー値段はつかないですねー」
まあ思った通りだ。
珍しい魔物でもないし雑食で肉の味も悪い。
俺も食ってみたことはあるが焼いても臭いしえぐみが凄かった。
毛も色合いが良くなく毛並みも悪くゴワゴワ。
いい要素がない。
「他にいい魔物が取れた場合はギルドで買取とかできるのか?」
「ええ、解体場に持ち込んでいただければ査定しますよ」
「なるほど、わかった」
傭兵部門の依頼を受けた後は調達部門で北東の森外周でできそうな採集の依頼を見つけて受けた。
ヨモギという薬草1キロの採集だ。
俺も知っているし何処にでもよく生えている草だ。
ギルドを出てエドガーの案内で町の北門まで行き外に出た。
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初めて尽くしだ。
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