黄昏一番星

更科二八

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1章 呪いの女

133話 ガクのおすすめ

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「話変わるが、ガグはこの街でおすすめの娼館とかないか?」

傭兵というのはやんちゃな奴らが多い訳で、そんでもってオーガ族というのはまたやんちゃな奴が多い。
だいたいほぼほぼ鬼族と同じような姿した奴らが性欲強くない訳がない。

ガグはなんだか落ち着いたように見えなくもないがムッキムキだし男らしさ全開だ。
コイツは結構やってるやつだ。
俺にはわかる。

やっぱりこいつに聞くのは不服だが、いい娼館情報の為ならば我慢できる。

「こ、こんな場所でする話か?」

声の大きさを落として恥ずかしそうだ。
案外奥ゆかしいやつだな。

「別に詳しい話まではいいぞ、行って確かめるし」
「タイガは景気がいいんだな。まあ後輩の為だ、そうだな、俺のお勧めなら鳩屋って店がいいぞ。少し高いが大きな人種にも対応してくれるからな」

その情報凄く助かる!
体格差結構あるとなかなかままならないことは多々ある。
入らない事だってよくある。
当然無理だと断られることもあるのだから、大きな人種に対応してくれる店ってのはありがたい。
流石先輩、使えるやつだ。

「ナイスな情報だ!ありがとう!」
「デカいやつは断られがちだからな。役立てて良かったぞ」

やっぱり恥ずかしそうにガグは笑顔を返す。
何でか気にかけていてくれるし、頼られるのが好きなんだろうな。

「そんじゃ、色々教えてくれてありがとな」
「いいさいいさ、また困ったことがあれば言ってくれ!」
礼一つでめちゃくちゃ気を良くしていたガグと別れギルドを後にした。

「明日の予定決まったな」
「ガグの言ってた北東の森か?」
「おう、早速行ってみようぜ!エドガーは弱い魔物、俺は調達部門で採集の仕事でも受けてみるかな」
「なんかチームって感じで良いな!」

ギルドでのフィールドワーク系の仕事を受けるワーカーはチームを組んでいることが多い。
調達では魔物の素材を取ることもあるので傭兵と行動することになるが、毎回違う面子よりか同じチームの方が都合がいい。
俺たちがやろうとしているように討伐と採集2つの依頼を受けて効率よくすることもできるのだ。

「そうと決まれば採集で使う道具とかも買わなきゃな、あと矢も欲しい」
「弓を使うのか?」
「ああ、小さい魔物や動物は逃げるしな。魔法でもいいけどエドガーまだ無理だし、弓撃ってみたいだろ?」
「やってみてえ!」

エドガーはぶんぶんと首を縦に振って凄いワクワクしている。
飛び道具って男心くすぐるよな。
ぶっ飛ばしたいのは根源的な男の欲求だろう。
「そんじゃ案内頼むぞ」
「おう!」
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