121 / 255
1章 呪いの女
120話 自信
しおりを挟む
俺は封筒の中に入っていた小さなメモを取り出してサッと目を通し、掌の上で発動させた浄化の火魔法で燃やす。
炎の中で灰はマナに還元されてキラキラと輝き消える。
浄化の火魔法は燃やしたいものだけ燃やせて跡も残らないから便利だ。
メモには切り裂き魔の仲間の事や教皇の居場所、教会の裏の侵入経路などが書かれていた。
残しておく訳にいかない物なのでコリンズの目の前でわかりやすく燃やしておいたのだ。
「タイガが火魔法使ってるの初めて見たかも」
「確かになー町に来てからは水魔法やら家政魔法ばかりだったな。でも賢者の証持ってんだ、一般的な魔法なら一通り使えるんだぞ。一応」
「なんだか普通のことの様に言うが魔法兵でもせいぜい10種類程度しか魔法は扱わないぞ。それに今の浄化の火魔法も高度な魔法だ。流石はタイガ殿だな」
「魔法兵団の長に言われると嬉しいな」
「やっぱりタイガって凄いんだな」
魔法使うだけで褒めてくれるなんて嬉しい限りだ。
自己肯定感上がる上がる。
魔法学園ではできて当たり前で、出来ないと文句言われるんだから、つくづく辞めて良かったなと思う。
「それじゃ、夜中にまた来る。エドガー一旦帰ろうか」
「気をつけてくれ」
「おう」
夜中と聞いて苦い顔をしたコリンズを執務室に残し俺とエドガーはいつもの兵舎へ帰った。
兵舎の部屋にはモーガンが1人手帳を眺めていた。
「やあ、おかえりー」
「トレイは?」
「仕事だよー。なんか慌ただしくなるみたいだねー」
「そうか、今夜は俺も用事で出かける。その間エドガーを頼むな」
「了解ー。タイガとエドガーが別々なんて珍しいねー」
「確かに今までは近くにいたからな、久しぶりかもしれないな」
思い返せばエドガーが殺された時からだいたい一緒に行動している。
エドガーの護衛も目的だったので当然なのだが。
教皇の件が済めばエドガーと別行動というのも普通になりそうだ。
「エドガー、タイガいなくて恥しくないー?
添い寝ぐらいは・・・やっぱり嫌かもー」
「嫌なら言うなよ!俺だって添い寝されたら寝れないわ!」
「それは興奮してって事ー?」
「ちげえ!」
最近エドガーはトレイとモーガンにおちょくられている。
童貞バレもしている。
まあしょうがないだろう。
童貞だし。
ちなみにトレイもモーガンも彼女いるそうだ。
兵士はモテると言われ訓練兵に誘われて揺らいでいたエドガーを見たのは面白かった。
でもまあいつまでも童貞と言われてたら男が廃る。
金もたんまりあることだし、エドガー娼館に連れてって男としての自信付けさせてやろう。
炎の中で灰はマナに還元されてキラキラと輝き消える。
浄化の火魔法は燃やしたいものだけ燃やせて跡も残らないから便利だ。
メモには切り裂き魔の仲間の事や教皇の居場所、教会の裏の侵入経路などが書かれていた。
残しておく訳にいかない物なのでコリンズの目の前でわかりやすく燃やしておいたのだ。
「タイガが火魔法使ってるの初めて見たかも」
「確かになー町に来てからは水魔法やら家政魔法ばかりだったな。でも賢者の証持ってんだ、一般的な魔法なら一通り使えるんだぞ。一応」
「なんだか普通のことの様に言うが魔法兵でもせいぜい10種類程度しか魔法は扱わないぞ。それに今の浄化の火魔法も高度な魔法だ。流石はタイガ殿だな」
「魔法兵団の長に言われると嬉しいな」
「やっぱりタイガって凄いんだな」
魔法使うだけで褒めてくれるなんて嬉しい限りだ。
自己肯定感上がる上がる。
魔法学園ではできて当たり前で、出来ないと文句言われるんだから、つくづく辞めて良かったなと思う。
「それじゃ、夜中にまた来る。エドガー一旦帰ろうか」
「気をつけてくれ」
「おう」
夜中と聞いて苦い顔をしたコリンズを執務室に残し俺とエドガーはいつもの兵舎へ帰った。
兵舎の部屋にはモーガンが1人手帳を眺めていた。
「やあ、おかえりー」
「トレイは?」
「仕事だよー。なんか慌ただしくなるみたいだねー」
「そうか、今夜は俺も用事で出かける。その間エドガーを頼むな」
「了解ー。タイガとエドガーが別々なんて珍しいねー」
「確かに今までは近くにいたからな、久しぶりかもしれないな」
思い返せばエドガーが殺された時からだいたい一緒に行動している。
エドガーの護衛も目的だったので当然なのだが。
教皇の件が済めばエドガーと別行動というのも普通になりそうだ。
「エドガー、タイガいなくて恥しくないー?
添い寝ぐらいは・・・やっぱり嫌かもー」
「嫌なら言うなよ!俺だって添い寝されたら寝れないわ!」
「それは興奮してって事ー?」
「ちげえ!」
最近エドガーはトレイとモーガンにおちょくられている。
童貞バレもしている。
まあしょうがないだろう。
童貞だし。
ちなみにトレイもモーガンも彼女いるそうだ。
兵士はモテると言われ訓練兵に誘われて揺らいでいたエドガーを見たのは面白かった。
でもまあいつまでも童貞と言われてたら男が廃る。
金もたんまりあることだし、エドガー娼館に連れてって男としての自信付けさせてやろう。
24
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる