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1章 呪いの女
90話 ギルドオークションとデカいオーガ
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ギルドが取り仕切るオークションが行われている部屋にやってきた。
細かく仕切られた棚にはガラス扉がつけられて中には色々な道具が置かれてある。
オークションというと客の前で商品を見せてその場で競り合うものを想像するが、ここはそうではないようだ。
商品の入った棚のガラス扉の取手には紙が吊るされ、そこに金額と名前がいくつか書かれている。
欲しいものが金額を釣り上げて書いているようだ。
俺とエドガーはそれぞれ棚の中身を覗いていく。
傭兵用の棚には小型の魔道具や装備品、ポーションの類が多い。
中にはエロい目的に使うようなものもあり興味が惹かれる。
意外と入札数もあるので人の欲望は正直だ。
お古を使うのには抵抗ないのだろうか。
俺もないかもしれない。
今は節約したいので我慢しよう。
探すまでもなくすぐに旅人の輪を見つけた。
だが指にはめるものよりかは口径が大きい。
かと言って腕輪よりは小さい。
エドガーの指にもこれだと少し緩いだろうか。
何用かと思い説明を見る。
ちんぽにつける用だと書いてある。
ご丁寧にはめ方の説明もある。
タマまで一緒に通して付けるらしい。
その用途ならこのサイズ感も納得だ、俺やエドガーにはそもそも無理なサイズだが、そこにつけるものもあるのか。
俺がはまるサイズのがあれば欲しいな。
色々物色しているとオークションの部屋に1人の男が現れた。
俺たちの他にも数名いたのだが現れた瞬間に男の存在感がとても目立つ。
デカい。
俺よりもデカい。
赤い肌、額に固そうなちょっとゴツゴツした角、耳には無数のピアス。黒髪の短髪だが、耳の横には髪を編んで髪飾りを垂らしている。
そこには身の丈240㎝ほどもありそうな逞しいオーガ族の男がいた。
俺が225㎝なので負けている。
俺は鬼の中では少しだけ背が高いぐらいだ。
そこがちょっと残念だ。
もっとでかくなりたかった。
故郷では他の鬼たちに体を思いっきり引っ張って貰った事があるが全身の骨がバキバキになっただけで伸びなかった。
普通に痛くて普通に元通り回復しただけだった。
背丈で負けたことで俺はこのオーガに勝手に対抗心が湧いてくる。
それ以外で全部勝てばいいのだ。
絶対負けん。
「おおっ!俺以外のオーガがいるのは珍しいな!もしかして噂のやつか?
なあ、あんた名前は?」
話しかけられた。
ケンカか?受けて立つぜ!
「俺はタイガだ、オーガじゃなくて鬼族だ。
あんたは?」
「俺はガグだ!そうか鬼ってオーガみたいだな!よろしくな!」
気持ちよく話しかけるこいつはいっさい敵意もなくただただ気のいい兄ちゃんだ。
オーガには何人か会った事があるがこんな気持ちの良い性格のやつが多い。
俺が勝手に対抗意識燃やしているだけである。
「タイガは何を見てたんだ?」
「俺はこいつがこれから傭兵としてやってくことになったからここで必要そうな道具を見てたんだ。」
エドガーの方に視線を向けてガグに説明する。
エドガーも俺とガグの事を見ていたようだ。
「さっき傭兵に登録したエドガーだ、よろしくな!」
「あんたも結構デカいな!
そうか、駆け出しか!
俺はBランクだからな、なにか困った事があったら頼ってくれ!」
「ありがとう、何かあったときはよろしくな!」
そいういエドガーだが俺はちょっと腹立たしい。
俺の方が頼りになりたい。
挨拶も済んだガグはオークションの棚をざっと見た後いくつかに金額を書き記してすぐに去っていった。
細かく仕切られた棚にはガラス扉がつけられて中には色々な道具が置かれてある。
オークションというと客の前で商品を見せてその場で競り合うものを想像するが、ここはそうではないようだ。
商品の入った棚のガラス扉の取手には紙が吊るされ、そこに金額と名前がいくつか書かれている。
欲しいものが金額を釣り上げて書いているようだ。
俺とエドガーはそれぞれ棚の中身を覗いていく。
傭兵用の棚には小型の魔道具や装備品、ポーションの類が多い。
中にはエロい目的に使うようなものもあり興味が惹かれる。
意外と入札数もあるので人の欲望は正直だ。
お古を使うのには抵抗ないのだろうか。
俺もないかもしれない。
今は節約したいので我慢しよう。
探すまでもなくすぐに旅人の輪を見つけた。
だが指にはめるものよりかは口径が大きい。
かと言って腕輪よりは小さい。
エドガーの指にもこれだと少し緩いだろうか。
何用かと思い説明を見る。
ちんぽにつける用だと書いてある。
ご丁寧にはめ方の説明もある。
タマまで一緒に通して付けるらしい。
その用途ならこのサイズ感も納得だ、俺やエドガーにはそもそも無理なサイズだが、そこにつけるものもあるのか。
俺がはまるサイズのがあれば欲しいな。
色々物色しているとオークションの部屋に1人の男が現れた。
俺たちの他にも数名いたのだが現れた瞬間に男の存在感がとても目立つ。
デカい。
俺よりもデカい。
赤い肌、額に固そうなちょっとゴツゴツした角、耳には無数のピアス。黒髪の短髪だが、耳の横には髪を編んで髪飾りを垂らしている。
そこには身の丈240㎝ほどもありそうな逞しいオーガ族の男がいた。
俺が225㎝なので負けている。
俺は鬼の中では少しだけ背が高いぐらいだ。
そこがちょっと残念だ。
もっとでかくなりたかった。
故郷では他の鬼たちに体を思いっきり引っ張って貰った事があるが全身の骨がバキバキになっただけで伸びなかった。
普通に痛くて普通に元通り回復しただけだった。
背丈で負けたことで俺はこのオーガに勝手に対抗心が湧いてくる。
それ以外で全部勝てばいいのだ。
絶対負けん。
「おおっ!俺以外のオーガがいるのは珍しいな!もしかして噂のやつか?
なあ、あんた名前は?」
話しかけられた。
ケンカか?受けて立つぜ!
「俺はタイガだ、オーガじゃなくて鬼族だ。
あんたは?」
「俺はガグだ!そうか鬼ってオーガみたいだな!よろしくな!」
気持ちよく話しかけるこいつはいっさい敵意もなくただただ気のいい兄ちゃんだ。
オーガには何人か会った事があるがこんな気持ちの良い性格のやつが多い。
俺が勝手に対抗意識燃やしているだけである。
「タイガは何を見てたんだ?」
「俺はこいつがこれから傭兵としてやってくことになったからここで必要そうな道具を見てたんだ。」
エドガーの方に視線を向けてガグに説明する。
エドガーも俺とガグの事を見ていたようだ。
「さっき傭兵に登録したエドガーだ、よろしくな!」
「あんたも結構デカいな!
そうか、駆け出しか!
俺はBランクだからな、なにか困った事があったら頼ってくれ!」
「ありがとう、何かあったときはよろしくな!」
そいういエドガーだが俺はちょっと腹立たしい。
俺の方が頼りになりたい。
挨拶も済んだガグはオークションの棚をざっと見た後いくつかに金額を書き記してすぐに去っていった。
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