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1章 呪いの女
87話 エドガーは
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エドガーが仕事を辞めに行った後、俺たちと護衛の二人はそのまま兵舎に戻ってきた。
外を出歩けるようにはなったが、エドガー囮作戦中はここで寝泊まりさせてもらう事になった。
宿無しの俺と宿無しになってしまったエドガーには今はありがたい。
エドガーが辞める時に店長と揉めまくったようなので、店に借りていたエドガーの部屋には戻れなかった。
エドガーは最初から諦めていたらしい。
持ち物も服が少しある程度で、他の私物は持っていないとのことで、無理に取りに行かなくてもいいと言っていた。
でもちょっと名残惜しそうではあった。
エドガーの着替えは兵舎に来た頃に兵士に頼んで調達してもらっていたので少しある。
いまはこれだけがエドガーの持ち物だ。
蓄えもそう多くはないとのことなので、早いところギルドで仕事をしないと食いっぱぐれてしまう。
俺の方も街に来てすぐに予想外の収入があったおかげで今は懐が暖かいが、何もせず暮らせば3ヶ月持たないぐらいだ。
二人とも金欠だ。
「エドガー、明日はギルドに行こうな。」
「ああ、早く仕事しないとな。
今まで食えるだけの金はもらえてたけど、それがなくなるとちょっと焦るぜ。
それに、これまで働いてない事がなかったから、最近仕事してないのが落ち着かないんだ」
「エドガーは真面目だなー。
俺としてはのんびりやっていきたいと思うんだがな」
5歳から奴隷になって仕事しかしてこなかったエドガーはだいぶワーカーホリックなようだ。
もしかしたら他の遊びも知らないのかもしれないな。
単刀直入に聞いてみよう。
「エドガーって童貞?」
「また急だな。
そうだぞ。」
めっちゃあっさり迷いなく答えてくれた。
そうだったとしたらもうちょっと焦る様子が見れると思ったのに。
「えらくあっさり答えてくれるんだな。
これまで誰かと付き合ったり、色街へ行ったりとかしなかったのか。
あ、もしかして受けの方?」
「違うから!
ほんと仕事ばっかしで何もなかっただけなんだ。
童貞なのはよく揶揄われたし。
隠してもバレるし、むしろ堂々としとこうかと・・・
俺は仕事に生きるって思ってやって来てたぞ」
「逃げてんじゃねえか。
興味とかもなかったのか?」
「それはあるぞ、ちゃんと。
ただ種族隠して付き合うのは嫌だったし。
色街行こうにも金はないし。
でも気になって色街覗きに行った事はあるんだぞ。
あそこ入ると変身解けてな、
客引きの娼妓に群がられて怖かった。
それから行ってない・・・」
エドガーは恋愛に関しても真面目なようだ。
でもしかし、実にもったいない。
あれを持て余しているなんて。
もはや人を選ぶものではあるが、欲しがる者は多かろう。
多くのものを虜にするだけの威力を持っているんだから眠らせたままでは惜しい。
エドガーは真面目だが大怪獣はパンツの中だけでは暴れたりないだろう。
それにエドガー自身の見た目も悪くないのだから普通にモテるだろ。
「金できたら色街も行ってみるか。」
「えっ!」
「俺もご無沙汰だしなー
何事も経験だ経験。
エドガーはデカいからな!
思いっきりぶちかましてやれよ」
「そっ、そうだな・・・うん、
金が貯まったらな!」
よし、これは今から楽しみだな。
早く金稼ぐぞ!
「ご無沙汰で思い出した。
エドガーの水浴びの時の見張り外してもらうようにしてもらうか。
俺が気配感じられるし兵舎に変なの入って来てもわかるからな」
「なんか変に気を使わせてしまってすまねえ。でも正直助かるぜ・・・」
「いや、俺以上にできてないんじゃと思うと心配になってな。
俺ほんとしんどかったから」
エドガーが死んでから9日目だ
俺だったらもうパンツの中に撒き散らしていただろうな
相当辛抱強いやつだ。
これだけ溜めてたら相当気持ちよさそうだな。
「タイガはほんとこう言う事気兼ねなく話すよなー」
「男同士なんだから気を遣ってもしょうがねえだろ。
俺は気楽な方がいいんだ。」
「そうだな、今後一緒にやってくんだし、俺もそうした方が楽でいいや」
「おう、なんなら世話してやってもいいぞ」
「そっ!!それは、やめておく!
一人がいいな、・・・・・今は」
「ははは、冗談だ!
世話はプロに頼んだらいいさ」
童貞らしい産な反応が見れて面白かった。
最後に小さく呟いた言葉が少し心に残った。
外を出歩けるようにはなったが、エドガー囮作戦中はここで寝泊まりさせてもらう事になった。
宿無しの俺と宿無しになってしまったエドガーには今はありがたい。
エドガーが辞める時に店長と揉めまくったようなので、店に借りていたエドガーの部屋には戻れなかった。
エドガーは最初から諦めていたらしい。
持ち物も服が少しある程度で、他の私物は持っていないとのことで、無理に取りに行かなくてもいいと言っていた。
でもちょっと名残惜しそうではあった。
エドガーの着替えは兵舎に来た頃に兵士に頼んで調達してもらっていたので少しある。
いまはこれだけがエドガーの持ち物だ。
蓄えもそう多くはないとのことなので、早いところギルドで仕事をしないと食いっぱぐれてしまう。
俺の方も街に来てすぐに予想外の収入があったおかげで今は懐が暖かいが、何もせず暮らせば3ヶ月持たないぐらいだ。
二人とも金欠だ。
「エドガー、明日はギルドに行こうな。」
「ああ、早く仕事しないとな。
今まで食えるだけの金はもらえてたけど、それがなくなるとちょっと焦るぜ。
それに、これまで働いてない事がなかったから、最近仕事してないのが落ち着かないんだ」
「エドガーは真面目だなー。
俺としてはのんびりやっていきたいと思うんだがな」
5歳から奴隷になって仕事しかしてこなかったエドガーはだいぶワーカーホリックなようだ。
もしかしたら他の遊びも知らないのかもしれないな。
単刀直入に聞いてみよう。
「エドガーって童貞?」
「また急だな。
そうだぞ。」
めっちゃあっさり迷いなく答えてくれた。
そうだったとしたらもうちょっと焦る様子が見れると思ったのに。
「えらくあっさり答えてくれるんだな。
これまで誰かと付き合ったり、色街へ行ったりとかしなかったのか。
あ、もしかして受けの方?」
「違うから!
ほんと仕事ばっかしで何もなかっただけなんだ。
童貞なのはよく揶揄われたし。
隠してもバレるし、むしろ堂々としとこうかと・・・
俺は仕事に生きるって思ってやって来てたぞ」
「逃げてんじゃねえか。
興味とかもなかったのか?」
「それはあるぞ、ちゃんと。
ただ種族隠して付き合うのは嫌だったし。
色街行こうにも金はないし。
でも気になって色街覗きに行った事はあるんだぞ。
あそこ入ると変身解けてな、
客引きの娼妓に群がられて怖かった。
それから行ってない・・・」
エドガーは恋愛に関しても真面目なようだ。
でもしかし、実にもったいない。
あれを持て余しているなんて。
もはや人を選ぶものではあるが、欲しがる者は多かろう。
多くのものを虜にするだけの威力を持っているんだから眠らせたままでは惜しい。
エドガーは真面目だが大怪獣はパンツの中だけでは暴れたりないだろう。
それにエドガー自身の見た目も悪くないのだから普通にモテるだろ。
「金できたら色街も行ってみるか。」
「えっ!」
「俺もご無沙汰だしなー
何事も経験だ経験。
エドガーはデカいからな!
思いっきりぶちかましてやれよ」
「そっ、そうだな・・・うん、
金が貯まったらな!」
よし、これは今から楽しみだな。
早く金稼ぐぞ!
「ご無沙汰で思い出した。
エドガーの水浴びの時の見張り外してもらうようにしてもらうか。
俺が気配感じられるし兵舎に変なの入って来てもわかるからな」
「なんか変に気を使わせてしまってすまねえ。でも正直助かるぜ・・・」
「いや、俺以上にできてないんじゃと思うと心配になってな。
俺ほんとしんどかったから」
エドガーが死んでから9日目だ
俺だったらもうパンツの中に撒き散らしていただろうな
相当辛抱強いやつだ。
これだけ溜めてたら相当気持ちよさそうだな。
「タイガはほんとこう言う事気兼ねなく話すよなー」
「男同士なんだから気を遣ってもしょうがねえだろ。
俺は気楽な方がいいんだ。」
「そうだな、今後一緒にやってくんだし、俺もそうした方が楽でいいや」
「おう、なんなら世話してやってもいいぞ」
「そっ!!それは、やめておく!
一人がいいな、・・・・・今は」
「ははは、冗談だ!
世話はプロに頼んだらいいさ」
童貞らしい産な反応が見れて面白かった。
最後に小さく呟いた言葉が少し心に残った。
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