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序章 新天地と仲間との出会い
78話 魔族の侵攻
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「それで、なんで生きてるの?」
スズナがいきなりぶっ込んで来た。
そりゃ軍の上級戦力でもあったおれが国が滅んだ後ものうのうとこんな所で生きてるんだからな。
スズナも国の中央に近い立場にいた人間だ気になるだろう。
「ほぼほぼ死んでたんだけどな。姉ちゃんが血をくれて大陸の方に転移魔法で飛ばしてくれたお陰で生きてる」
「そう百花が」
「仲良かったもんな。俺はその後の事は知らないんだ。滅んだということしか。
だからなんか知ってるか?」
「帰ってないのね。
都市から小さな村まで殆ど更地よ。逃げ延びた人もわずか。残ってるのは集落から外れた場所にあった家屋ぐらいね」
「まじかー、想像以上だな」
俺がいたときはまだ3都市と首都が半分ぐらい残ってたし。
滅ぼされた都市にもまだ建物や人が残っていたのに。あれからまだ徹底的にやられたってことか。
帰らなかったのは生き残った奴らがいたら俺の存在は怒りの矛先にしかならずに復興の邪魔になると思ったからだ。
「あなたのお祖父様にはあったわ。墓石で砦を作ろうとしてた・・・」
爺ちゃん生きてんのか!
何やってんだじいちゃん・・・
「生きてるんなら会いてえな。そのうち一度帰ってみるかなー」
「なあ、タイガの故郷って何があったんだ?」
話置いてけぼりのエドガーが聞いてきた。
「魔族の侵攻だよ。たった1人だけどな。
異常な顕現してて俺は3日目で脱落した」
「7日だったらしいわ」
「7日!魔族って普通1時間ぐらいで消えるんだよな」
エドガーの言う通り普通は1時間ぐらいしか顕現しない。
だからあれはほんとに異常な事だった。
策を講じても片っ端から殺され尽くして一切侵攻が止められなかった。
俺以上の手練も全く歯が立たなかった。
あれから俺は魔法も習得したし氣も技の研鑽も続けたがそれでも勝てるかどうか。
暗殺失敗したらきついかもな。
「私の見立てでは莫大な魔力を使った大型侵攻だと思ってる。1000年に一度ぐらいの。
この国で色々調べたら1000年より前の文書にウェステリカ大陸で魔族によって国が5日で滅んだとあったの」
「なるほどな、俺らの国は運がなかったな」
「そう思わずにはいられないわね」
空気が重い。
「勝てる?」
「負ける気はない。と言いたいが、あいつが出てきたらきついかもな」
「負けたら許さないわ。頼りにしてるから」
「任せろ」
たぶん俺が魔族倒したのも知った上で言って来てるな。
おれは決意を改める。
ぜったいあいつころす。
スズナがいきなりぶっ込んで来た。
そりゃ軍の上級戦力でもあったおれが国が滅んだ後ものうのうとこんな所で生きてるんだからな。
スズナも国の中央に近い立場にいた人間だ気になるだろう。
「ほぼほぼ死んでたんだけどな。姉ちゃんが血をくれて大陸の方に転移魔法で飛ばしてくれたお陰で生きてる」
「そう百花が」
「仲良かったもんな。俺はその後の事は知らないんだ。滅んだということしか。
だからなんか知ってるか?」
「帰ってないのね。
都市から小さな村まで殆ど更地よ。逃げ延びた人もわずか。残ってるのは集落から外れた場所にあった家屋ぐらいね」
「まじかー、想像以上だな」
俺がいたときはまだ3都市と首都が半分ぐらい残ってたし。
滅ぼされた都市にもまだ建物や人が残っていたのに。あれからまだ徹底的にやられたってことか。
帰らなかったのは生き残った奴らがいたら俺の存在は怒りの矛先にしかならずに復興の邪魔になると思ったからだ。
「あなたのお祖父様にはあったわ。墓石で砦を作ろうとしてた・・・」
爺ちゃん生きてんのか!
何やってんだじいちゃん・・・
「生きてるんなら会いてえな。そのうち一度帰ってみるかなー」
「なあ、タイガの故郷って何があったんだ?」
話置いてけぼりのエドガーが聞いてきた。
「魔族の侵攻だよ。たった1人だけどな。
異常な顕現してて俺は3日目で脱落した」
「7日だったらしいわ」
「7日!魔族って普通1時間ぐらいで消えるんだよな」
エドガーの言う通り普通は1時間ぐらいしか顕現しない。
だからあれはほんとに異常な事だった。
策を講じても片っ端から殺され尽くして一切侵攻が止められなかった。
俺以上の手練も全く歯が立たなかった。
あれから俺は魔法も習得したし氣も技の研鑽も続けたがそれでも勝てるかどうか。
暗殺失敗したらきついかもな。
「私の見立てでは莫大な魔力を使った大型侵攻だと思ってる。1000年に一度ぐらいの。
この国で色々調べたら1000年より前の文書にウェステリカ大陸で魔族によって国が5日で滅んだとあったの」
「なるほどな、俺らの国は運がなかったな」
「そう思わずにはいられないわね」
空気が重い。
「勝てる?」
「負ける気はない。と言いたいが、あいつが出てきたらきついかもな」
「負けたら許さないわ。頼りにしてるから」
「任せろ」
たぶん俺が魔族倒したのも知った上で言って来てるな。
おれは決意を改める。
ぜったいあいつころす。
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