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序章 新天地と仲間との出会い
75話 氣の練習(下)
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「次はもっと分かりやすいのをやろう。
今度は氣を感じとる練習だ。
3人とも目を閉じて体に意識を集中してみて」
ひとしきり氣で印象を探る練習をしてからまた別の練習に移る。
「今から1人ずつに俺が意識を向けるから何かを感じたら教えてくれ」
3人とも素早く集中が増す。
真面目で教え甲斐がある。
日々訓練されてしている兵士の2人はともかく、エドガーも自然と集中できているのがすごい。
そんなエドガーの左肩に意識を集中して氣を当てる。
「なんか左肩がチリチリする?」
トレイとモーガンにもそれぞれ意識を送る
「右手になんか違和感あるっす」
「胸の真ん中あたりかなー、なんか当たってるような?」
「3人とも正解、今のが俺の送った氣を体で感じた感覚だ。」
正確には体からは無意識に氣が染み出しているものなのだ、その氣に別の者の氣が触れた事で心が感じ取り体に反応を伝えている。
「こんな分かりやすく感じれるもんなんすね」
「最初だから分かりやすくしたけど、慣れれば普通の視線も感じれられるし、戦闘で相手がどの位置に攻撃しようと意識しているのか分かるから対応がやりやくすなる。」
3人は確かな手応えを感じたことで嬉しそうだ。
戦いに使える技術ということで更にやる気を出している。
3人には何度も今やったことを繰り返す。
徐々に注目する意識を弱めていき3人に氣を感じる感覚を覚えさせた。
ある程度して3人とも上手く感覚が掴めてきたのでイタズラをしてみる。
3人の股間に同時に意識を送る。
「なっ、タイガ!?」
「どこ見てるっすか!」
「おおー!ここは明らかに分かりやすいねー」
「ははは、3人とも慣れてきたな!」
エドガーの股間にはたっぷり期待の眼差しを送ってやる。
「タイガ!?なんかやらしいぞ!」
「氣に乗った感情も感じたみたいだな」
「そっそういう目で見てたのか?」
「そりゃあれを見たらな」
「2人はそういう関係?」
「違うぞ」
「そう、違うぞ!」
今後はどうか分からんけどな!
3人の集中も落ち始めたので最後に1つかましておく。
これは必要なことだ。
俺は立ち位置を変えないまま3人の背後に自分が立っているように意識をする。
そしてそこから殺気を送る。
「「「!!!」」」
3人は体をビクリと震わせて後ろを確認した。
「なんだ今のゾッとした」
「玉がヒュッてなったっす、怖!」
「凄い嫌な寒気がしたー。」
「今感じたのが殺気だ、この感覚は忘れないようにしてくれ。
こんなに強く感じることは早々ないが、どんなに微かだろうと今のような感覚を覚えた時は警戒したほうがいいからな。」
3人の顔が引き締まる。
殺気なんて普通に生活してて感じることなどまず無い。
兵士の2人は暴漢とやり合うこともありそうだが、分かって受ける殺気とそうで無いのは感じ方が違う。
「害意を持った人の氣を読んだ時にも同じような感覚があるからそのことも覚えていてくれ」
「わかった。これは大事だな」
「これは護衛のやくにたちそうだねー」
これで氣の入門を教え終わった。
氣を纏ったりはまだまだ先だ。
この感覚をどんどん磨いていってほしい。
今度は氣を感じとる練習だ。
3人とも目を閉じて体に意識を集中してみて」
ひとしきり氣で印象を探る練習をしてからまた別の練習に移る。
「今から1人ずつに俺が意識を向けるから何かを感じたら教えてくれ」
3人とも素早く集中が増す。
真面目で教え甲斐がある。
日々訓練されてしている兵士の2人はともかく、エドガーも自然と集中できているのがすごい。
そんなエドガーの左肩に意識を集中して氣を当てる。
「なんか左肩がチリチリする?」
トレイとモーガンにもそれぞれ意識を送る
「右手になんか違和感あるっす」
「胸の真ん中あたりかなー、なんか当たってるような?」
「3人とも正解、今のが俺の送った氣を体で感じた感覚だ。」
正確には体からは無意識に氣が染み出しているものなのだ、その氣に別の者の氣が触れた事で心が感じ取り体に反応を伝えている。
「こんな分かりやすく感じれるもんなんすね」
「最初だから分かりやすくしたけど、慣れれば普通の視線も感じれられるし、戦闘で相手がどの位置に攻撃しようと意識しているのか分かるから対応がやりやくすなる。」
3人は確かな手応えを感じたことで嬉しそうだ。
戦いに使える技術ということで更にやる気を出している。
3人には何度も今やったことを繰り返す。
徐々に注目する意識を弱めていき3人に氣を感じる感覚を覚えさせた。
ある程度して3人とも上手く感覚が掴めてきたのでイタズラをしてみる。
3人の股間に同時に意識を送る。
「なっ、タイガ!?」
「どこ見てるっすか!」
「おおー!ここは明らかに分かりやすいねー」
「ははは、3人とも慣れてきたな!」
エドガーの股間にはたっぷり期待の眼差しを送ってやる。
「タイガ!?なんかやらしいぞ!」
「氣に乗った感情も感じたみたいだな」
「そっそういう目で見てたのか?」
「そりゃあれを見たらな」
「2人はそういう関係?」
「違うぞ」
「そう、違うぞ!」
今後はどうか分からんけどな!
3人の集中も落ち始めたので最後に1つかましておく。
これは必要なことだ。
俺は立ち位置を変えないまま3人の背後に自分が立っているように意識をする。
そしてそこから殺気を送る。
「「「!!!」」」
3人は体をビクリと震わせて後ろを確認した。
「なんだ今のゾッとした」
「玉がヒュッてなったっす、怖!」
「凄い嫌な寒気がしたー。」
「今感じたのが殺気だ、この感覚は忘れないようにしてくれ。
こんなに強く感じることは早々ないが、どんなに微かだろうと今のような感覚を覚えた時は警戒したほうがいいからな。」
3人の顔が引き締まる。
殺気なんて普通に生活してて感じることなどまず無い。
兵士の2人は暴漢とやり合うこともありそうだが、分かって受ける殺気とそうで無いのは感じ方が違う。
「害意を持った人の氣を読んだ時にも同じような感覚があるからそのことも覚えていてくれ」
「わかった。これは大事だな」
「これは護衛のやくにたちそうだねー」
これで氣の入門を教え終わった。
氣を纏ったりはまだまだ先だ。
この感覚をどんどん磨いていってほしい。
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