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序章 新天地と仲間との出会い
9話 荷物検査
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「最後は荷物検査だ。
荷物をここに出してくれ」
言われて肩掛けのカバンを机の上に置き中身を取り出していく。
「マジックバッグか?容量は?」
「10倍だな」
「10倍!すげえな!高級モデルじゃねえか!魔石使うタイプ?」
「いや、必要ない。知り合いに魔方陣の専門家がいてな、作ってもらった。」
「マジかよ!レアもんだな!取られないよう気をつけな。」
バッグを見せると明らかにテンションあがったな、魔道具マニアなんだろうか。
そうじゃなくても俺のマジックバッグを褒めてもらえるのは嬉しい。
このバッグは俺の5年間の努力の結晶だ。
何が出てくるのか楽しみそうに見ている受付の男に見られつつ中身を出して並べていく。
数枚の肌着、部屋着1組、ローブ1着、角傘、手袋、手拭い数枚、毛布1枚、筵1枚、ロープ5m1本、石鹸2個、鋏1本、裁縫箱、ナイフ2本、鉈1本、太刀一振り、砥石2個、小型の弓1本、矢3本、火打ち石、塩、砂糖、香辛料、乾燥ハーブ、魚介の干物多数、大麦、クルト、干し肉、茶葉、乾燥麹、魔力ポーション2本、解毒ポーション2本、虫除けの薬草の束、木の平皿1枚、木の深皿1枚、木のコップ1個、スプーン1本、フォーク1本、箸1膳、まな板1枚、小鍋2つ、水筒、灯りの魔道具、食用植物図鑑、賢者の証明書、財布、以上!
「これだけか?意外と少ないしまともだな。」
「あいにくここまでは物を増やさないようにしていたからな。」
「旅には邪魔になるだけだもんな、珍しいものといえば火打石とこの剣みたいなの?それとこの証明書だな。」
受付の男はそう言って手に取って観察している。
「たまには魔力を使わずに火を起こしてみるのも面白いのさ、剣みたいなのは太刀っていうんだ、俺の国の武器なのだが、これは何故か鞘から抜けないんだ。」
「抜けない?」
そう疑問を口にしながら受付の男は刀を手に取り鞘から抜こうと引っ張っているが、全く抜ける気配もなく受付の男は首を捻っている。
「壊そうとしても傷一つつかないからな、諦めた方がいいぞ。」
「それはそれですごくないか?」
そうなのだ、この剣ほんとになにをどうやっても傷の一つもつかない。
なので俺は鈍器として使っている。
おれの膂力に耐える武器がなかなかないので便利だ。
元々俺が死にかけてた時に姉ちゃんから助けられた際に託されたもので、大切なものなのだろうが詳細はよく知らない。
「あとこの賢者の証明書は俺が前にいた魔法学院を出るときに記念に取ったやつだな。」
「賢者ってなんか凄そうだけどどれほど凄いんだ?」
「魔法が人よりたくさん使えるってだけだ、まあ1番下の階級だけどな。」
「魔法なんて普通に生活してて使い所なんてないだろ、あんま凄そうじゃねえな。」
「そんな事ないぞ、掃除や洗濯なんか一瞬だ。」
「んーそうか、そんな使い道もあるのか。」
受付の男にはあまり刺さってない様子だな。
普段家事をしないのだろうか。
俺は家政魔法は使い倒してるんだけどな。
「とりあえず荷物も特に問題ないだろう。
検査は異常なし!街へ入ってかまわないぞ。」
「手間をかけたな。」
荷物を片付けると。許可証の建物を後にした。
さあ!いよいよギルダナの街だ!!
荷物をここに出してくれ」
言われて肩掛けのカバンを机の上に置き中身を取り出していく。
「マジックバッグか?容量は?」
「10倍だな」
「10倍!すげえな!高級モデルじゃねえか!魔石使うタイプ?」
「いや、必要ない。知り合いに魔方陣の専門家がいてな、作ってもらった。」
「マジかよ!レアもんだな!取られないよう気をつけな。」
バッグを見せると明らかにテンションあがったな、魔道具マニアなんだろうか。
そうじゃなくても俺のマジックバッグを褒めてもらえるのは嬉しい。
このバッグは俺の5年間の努力の結晶だ。
何が出てくるのか楽しみそうに見ている受付の男に見られつつ中身を出して並べていく。
数枚の肌着、部屋着1組、ローブ1着、角傘、手袋、手拭い数枚、毛布1枚、筵1枚、ロープ5m1本、石鹸2個、鋏1本、裁縫箱、ナイフ2本、鉈1本、太刀一振り、砥石2個、小型の弓1本、矢3本、火打ち石、塩、砂糖、香辛料、乾燥ハーブ、魚介の干物多数、大麦、クルト、干し肉、茶葉、乾燥麹、魔力ポーション2本、解毒ポーション2本、虫除けの薬草の束、木の平皿1枚、木の深皿1枚、木のコップ1個、スプーン1本、フォーク1本、箸1膳、まな板1枚、小鍋2つ、水筒、灯りの魔道具、食用植物図鑑、賢者の証明書、財布、以上!
「これだけか?意外と少ないしまともだな。」
「あいにくここまでは物を増やさないようにしていたからな。」
「旅には邪魔になるだけだもんな、珍しいものといえば火打石とこの剣みたいなの?それとこの証明書だな。」
受付の男はそう言って手に取って観察している。
「たまには魔力を使わずに火を起こしてみるのも面白いのさ、剣みたいなのは太刀っていうんだ、俺の国の武器なのだが、これは何故か鞘から抜けないんだ。」
「抜けない?」
そう疑問を口にしながら受付の男は刀を手に取り鞘から抜こうと引っ張っているが、全く抜ける気配もなく受付の男は首を捻っている。
「壊そうとしても傷一つつかないからな、諦めた方がいいぞ。」
「それはそれですごくないか?」
そうなのだ、この剣ほんとになにをどうやっても傷の一つもつかない。
なので俺は鈍器として使っている。
おれの膂力に耐える武器がなかなかないので便利だ。
元々俺が死にかけてた時に姉ちゃんから助けられた際に託されたもので、大切なものなのだろうが詳細はよく知らない。
「あとこの賢者の証明書は俺が前にいた魔法学院を出るときに記念に取ったやつだな。」
「賢者ってなんか凄そうだけどどれほど凄いんだ?」
「魔法が人よりたくさん使えるってだけだ、まあ1番下の階級だけどな。」
「魔法なんて普通に生活してて使い所なんてないだろ、あんま凄そうじゃねえな。」
「そんな事ないぞ、掃除や洗濯なんか一瞬だ。」
「んーそうか、そんな使い道もあるのか。」
受付の男にはあまり刺さってない様子だな。
普段家事をしないのだろうか。
俺は家政魔法は使い倒してるんだけどな。
「とりあえず荷物も特に問題ないだろう。
検査は異常なし!街へ入ってかまわないぞ。」
「手間をかけたな。」
荷物を片付けると。許可証の建物を後にした。
さあ!いよいよギルダナの街だ!!
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