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第4章 光と「ブルクハント王国の誘拐犯」
106話 赤と青
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「ルージュ!!」
「嬢ちゃんか・・・」
壁が崩れ飛び込んで来たのがルージュだと分かり、二人で安心する。
「あ、クロード。それにおっちゃんも・・・ちょっと遅かった?」
「いや、ナイスタイミングだ、嬢ちゃん。これで駒が揃ったな」
モンローはなんだか嬉しそうだ。
「駒って何よ。それにおっちゃんボロボロじゃない。どうしたの? ちょっとは名の知れた冒険者だったんじゃないの?」
「そう言うなって・・・昔は・・・って言っただろう。まあ、どっちにしてもウォーミングアップはこれで、終わりだな」
「それはそうと、あれなんなの? 蛇? 猫?」
ルージュが今更ながら、起き上がる合成魔物を見て驚く。
「どちらかと言えば猫だな。それよりいいか、作戦は、俺と嬢ちゃんがデカい猫を、あんちゃんが小猫全部だ。俺は後ろの蛇の首を7本切るから、嬢ちゃんは猫の頭を落としてくれ。同時にやらないと再生するからな。まずは俺が、小猫を引きつけながら、デカ猫と戦うから、嬢ちゃん見て攻撃パターンを覚えろ!」
「ええ、任せて!」
「あんちゃんは少し休んどけよ」
モンローはそう言うと、小さいキメラのなかをくぐり抜け、大型のキメラと対峙した。
一人では倒せないことはわかっている。
だからこそ、二人で確実に仕留めるために、様々な攻撃を仕掛けて、敵の戦闘能力を浮き彫りにしていく。
間合い、攻撃方法、パターン、毎回違う角度から攻撃を繰り出すモンローは、無駄な動きが一切なく、見ている者を惹き付ける。
鋭い爪の攻撃をギリギリで交わし、攻撃に転じる。
蛇の攻撃を、剣のブレード部分とグリップ部分で同時に受ける。
蛇が履く毒の霧を、剣を振るう風圧だけで薙ぎ払う。
「凄いな・・・あれが、いい年した人間の動きなのか」
俺がルージュの横で呟く。
「あ、クロード。身体は大丈夫そうね。でもあのおっちゃん、攻撃より防御に重点を置いてるみたいだから。本気で攻撃するならもっと速いんじゃないかしら」
「うそ? 凄いな、本物の冒険者は」
「そうね。私たちも頑張らないと・・・」
「おい、嬢ちゃん。そろそろ大丈夫か?」
戦いながら、モンローがルージュに確認する。
「ええ! ちゃんと見たから問題ないわ。それよりおっちゃんこそ、へばって見えるけど、大丈夫なの!?」
「ああ、大丈夫だ! と言いたいが、少しはしゃぎ過ぎちまった。全力を出せても1分くらいが限界だ」
「なら良かった。私たちも全力を出せるの1分くらいだから」
「ルージュ、それって」
「ええ、あれ使うわよ。クロードも覚悟決めなさい。ヒカリも聞いてたわね。いいわね」
『了解しました。では、玄人も行きますよ。今は攻撃受けないで下さいよ。魔素供給停止。以降【携帯収納・魔素】に切り替え。バッテリー全解放まで10秒、9、8、7・・・』
「クロード行くわよ。おっちゃん、全力で行くわよ!」
ルージュが大声で叫ぶ。
「おおよ!」
モンローが、ルージュの声に反応し、合成魔物から距離を取る。
「うおおおぉぉぉぉぉ」
モンローが気合いを入れると、体内で高密度な魔力が練られていくのが分かる。
モンローの身体が青白い炎のようなオーラに包まれたかと思うと、そのオーラが持っている剣に移動した。
『・・・2、1、魔素全解放。二人とも魔素切れまで残り57秒』
「いくわよ!」
ルージュが気合いを込めて飛び出す。
一瞬、ルージュの全身が真っ赤なオーラに包まれたとかと思うと、そのオーラが全てルージュの持つ剣へと移動した。
「なんだ、あの二人、そっくりだな・・・」
思わず一人で呟く。
ルージュの紅蓮の炎を纏う剣。
その一降りで合成魔物の爪が弾け飛ぶ。
モンローの青く輝く剣。
その一降りで合成魔物の顔が苦痛に歪む。
合成魔物も尋常じゃなく強い。
荒れ狂う7本の蛇の尻尾に、両手の長い爪、そしてどんなものでも一撃で砕く牙。
薄暗いホールの中央で、青く光る剣と、赤く燃える剣だけが高速で回転し続けている。
♣
「よし、じゃあ俺もやるか」
俺は、銃をホルダーに収納し、両手を拡げて魔法を繰り出す準備をする。
「ふぅぅ・・・今ならいけるな・・・地図モードを終了、索敵・・・目標、小型の合成魔物。ロックオン開始・・・全目標に対して誘導・・・ストーンスピア作成。全魔素を魔力に変換・・・」
俺の広げる両手の先に、100を越える魔法陣が浮かぶ。
「うっ・・・もう少し・・・」
自分が持っているであろう魔素はもちろんのこと、日頃から万が一の時のために、溜め込んでいた【携帯収納】に入れてある魔素も全て消費した魔法。
元々は、ヴェールの携帯に付けた魔素の【携帯収納】機能。
こんなところで、ヴェールより先に役に立つとは・・・
元々持っている魔素量が少ないためか、使用の準備だけで、気を失いそうになる。
だが、ここで撃ち漏らしをしたら、ルージュとモンローの二人に迷惑がかかる。
やらなくてはいけない。
俺は、文字通り全身全霊の力を込めて、魔法を放つ。
「いけ! ホーミングスピア!!」
次の瞬間、俺の目の前にある100を越える魔法陣から次々に砂で出来た槍が飛んでいく。
狙いはもちろん小型の合成魔物。
逃げ惑う小型合成魔物。
だが、もう遅い。
放たれた槍は、逃げる合成魔物を追いかけ、次々に頭を貫いていく。
もの凄い音と地響きがホール全体に響き渡る。
そして、最後の槍が、最後の一匹に到達する。
仕事は完璧にこなせた。
だが、周囲は砂煙で一杯だった。
俺は気を失いそうになりながら、這いつくばって、壁の所で寄りかかって座る。
少し落ち着いてきた砂煙の向こうで、青と赤の剣が高速で回転しているのが見えた。
「良かった。全部やったか・・・それにしてもあの二人は凄いな・・・ていうか、あれ完全にライ●セーバーだし。二人ともマスター・ヨー●の動きだな・・・」
俺がそんな事を呟きながら、だんだんと気が遠くなっていくのを感じていた頃、ルージュとモンローの戦いは佳境を迎えていた。
「嬢ちゃん行くぞ!」
「ええ!」
「うおおおぉぉ」
モンローが剣に魔力を一気に流す。
すると青く光っていた剣が、少しずつぼやけていく。
剣を振ると、その後に青白い剣の残像が何重にも重なっていくのが見える。
剣を振るたび、残像が2つから、3つ、5つ、7つとどんどん増えていく。
そして、残像が10を越えたとき、モンローの剣が一番手前の蛇の首を捉えた。
蛇の首があっさりと落ちる。
剣は止まらず2本目の蛇へと向かう。
そのままの勢いで2本目の蛇の首も落ちる・・・かに思えたが、剣が首を半分ほど切ったところで止まった。
しかし、次の瞬間、後から来た剣の残像が首をあっさりと落とした。
3本目の首、4本目の首、次々に襲いかかる剣の残像が的確に首を捉え、蛇の首を落としていく。
モンローの放った剣の残像が、7本目の蛇の首を落としたとき、ルージュも合成魔物の首を落としたところだった。
「おっちゃん、思ったよりもヤバいわね。まだ現役でやっていけるわよ」
ルージュが気を失いそうになりながら、モンローを賞賛する。
「バカ言うなよ。俺が現役の頃は今の倍を強かったぜ」
モンローがルージュに言葉を返す。
終わったか・・・俺ももう限界だ。
気を失っても大丈夫かな・・・
そう思って目を閉じようとした瞬間、ルージュが落とした虎の頭が動き出してルージュに襲いかかった。
「ル・・・」
もう声も出ない。身体も動かない。
「あ・・」
ルージュも同じだった。
「剣魔一刀流 奥義一魔閃!!」
モンローから放たれた斬撃は、虎の頭を見事粉砕し、反対側の壁にとてつもなく大きな傷跡を残した。
「ふぅ・・・良かった。これで本当に終わりだ・・・あとはヒカリ・・・よろしく・・・」
俺は、そのまま気を失った。
「嬢ちゃんか・・・」
壁が崩れ飛び込んで来たのがルージュだと分かり、二人で安心する。
「あ、クロード。それにおっちゃんも・・・ちょっと遅かった?」
「いや、ナイスタイミングだ、嬢ちゃん。これで駒が揃ったな」
モンローはなんだか嬉しそうだ。
「駒って何よ。それにおっちゃんボロボロじゃない。どうしたの? ちょっとは名の知れた冒険者だったんじゃないの?」
「そう言うなって・・・昔は・・・って言っただろう。まあ、どっちにしてもウォーミングアップはこれで、終わりだな」
「それはそうと、あれなんなの? 蛇? 猫?」
ルージュが今更ながら、起き上がる合成魔物を見て驚く。
「どちらかと言えば猫だな。それよりいいか、作戦は、俺と嬢ちゃんがデカい猫を、あんちゃんが小猫全部だ。俺は後ろの蛇の首を7本切るから、嬢ちゃんは猫の頭を落としてくれ。同時にやらないと再生するからな。まずは俺が、小猫を引きつけながら、デカ猫と戦うから、嬢ちゃん見て攻撃パターンを覚えろ!」
「ええ、任せて!」
「あんちゃんは少し休んどけよ」
モンローはそう言うと、小さいキメラのなかをくぐり抜け、大型のキメラと対峙した。
一人では倒せないことはわかっている。
だからこそ、二人で確実に仕留めるために、様々な攻撃を仕掛けて、敵の戦闘能力を浮き彫りにしていく。
間合い、攻撃方法、パターン、毎回違う角度から攻撃を繰り出すモンローは、無駄な動きが一切なく、見ている者を惹き付ける。
鋭い爪の攻撃をギリギリで交わし、攻撃に転じる。
蛇の攻撃を、剣のブレード部分とグリップ部分で同時に受ける。
蛇が履く毒の霧を、剣を振るう風圧だけで薙ぎ払う。
「凄いな・・・あれが、いい年した人間の動きなのか」
俺がルージュの横で呟く。
「あ、クロード。身体は大丈夫そうね。でもあのおっちゃん、攻撃より防御に重点を置いてるみたいだから。本気で攻撃するならもっと速いんじゃないかしら」
「うそ? 凄いな、本物の冒険者は」
「そうね。私たちも頑張らないと・・・」
「おい、嬢ちゃん。そろそろ大丈夫か?」
戦いながら、モンローがルージュに確認する。
「ええ! ちゃんと見たから問題ないわ。それよりおっちゃんこそ、へばって見えるけど、大丈夫なの!?」
「ああ、大丈夫だ! と言いたいが、少しはしゃぎ過ぎちまった。全力を出せても1分くらいが限界だ」
「なら良かった。私たちも全力を出せるの1分くらいだから」
「ルージュ、それって」
「ええ、あれ使うわよ。クロードも覚悟決めなさい。ヒカリも聞いてたわね。いいわね」
『了解しました。では、玄人も行きますよ。今は攻撃受けないで下さいよ。魔素供給停止。以降【携帯収納・魔素】に切り替え。バッテリー全解放まで10秒、9、8、7・・・』
「クロード行くわよ。おっちゃん、全力で行くわよ!」
ルージュが大声で叫ぶ。
「おおよ!」
モンローが、ルージュの声に反応し、合成魔物から距離を取る。
「うおおおぉぉぉぉぉ」
モンローが気合いを入れると、体内で高密度な魔力が練られていくのが分かる。
モンローの身体が青白い炎のようなオーラに包まれたかと思うと、そのオーラが持っている剣に移動した。
『・・・2、1、魔素全解放。二人とも魔素切れまで残り57秒』
「いくわよ!」
ルージュが気合いを込めて飛び出す。
一瞬、ルージュの全身が真っ赤なオーラに包まれたとかと思うと、そのオーラが全てルージュの持つ剣へと移動した。
「なんだ、あの二人、そっくりだな・・・」
思わず一人で呟く。
ルージュの紅蓮の炎を纏う剣。
その一降りで合成魔物の爪が弾け飛ぶ。
モンローの青く輝く剣。
その一降りで合成魔物の顔が苦痛に歪む。
合成魔物も尋常じゃなく強い。
荒れ狂う7本の蛇の尻尾に、両手の長い爪、そしてどんなものでも一撃で砕く牙。
薄暗いホールの中央で、青く光る剣と、赤く燃える剣だけが高速で回転し続けている。
♣
「よし、じゃあ俺もやるか」
俺は、銃をホルダーに収納し、両手を拡げて魔法を繰り出す準備をする。
「ふぅぅ・・・今ならいけるな・・・地図モードを終了、索敵・・・目標、小型の合成魔物。ロックオン開始・・・全目標に対して誘導・・・ストーンスピア作成。全魔素を魔力に変換・・・」
俺の広げる両手の先に、100を越える魔法陣が浮かぶ。
「うっ・・・もう少し・・・」
自分が持っているであろう魔素はもちろんのこと、日頃から万が一の時のために、溜め込んでいた【携帯収納】に入れてある魔素も全て消費した魔法。
元々は、ヴェールの携帯に付けた魔素の【携帯収納】機能。
こんなところで、ヴェールより先に役に立つとは・・・
元々持っている魔素量が少ないためか、使用の準備だけで、気を失いそうになる。
だが、ここで撃ち漏らしをしたら、ルージュとモンローの二人に迷惑がかかる。
やらなくてはいけない。
俺は、文字通り全身全霊の力を込めて、魔法を放つ。
「いけ! ホーミングスピア!!」
次の瞬間、俺の目の前にある100を越える魔法陣から次々に砂で出来た槍が飛んでいく。
狙いはもちろん小型の合成魔物。
逃げ惑う小型合成魔物。
だが、もう遅い。
放たれた槍は、逃げる合成魔物を追いかけ、次々に頭を貫いていく。
もの凄い音と地響きがホール全体に響き渡る。
そして、最後の槍が、最後の一匹に到達する。
仕事は完璧にこなせた。
だが、周囲は砂煙で一杯だった。
俺は気を失いそうになりながら、這いつくばって、壁の所で寄りかかって座る。
少し落ち着いてきた砂煙の向こうで、青と赤の剣が高速で回転しているのが見えた。
「良かった。全部やったか・・・それにしてもあの二人は凄いな・・・ていうか、あれ完全にライ●セーバーだし。二人ともマスター・ヨー●の動きだな・・・」
俺がそんな事を呟きながら、だんだんと気が遠くなっていくのを感じていた頃、ルージュとモンローの戦いは佳境を迎えていた。
「嬢ちゃん行くぞ!」
「ええ!」
「うおおおぉぉ」
モンローが剣に魔力を一気に流す。
すると青く光っていた剣が、少しずつぼやけていく。
剣を振ると、その後に青白い剣の残像が何重にも重なっていくのが見える。
剣を振るたび、残像が2つから、3つ、5つ、7つとどんどん増えていく。
そして、残像が10を越えたとき、モンローの剣が一番手前の蛇の首を捉えた。
蛇の首があっさりと落ちる。
剣は止まらず2本目の蛇へと向かう。
そのままの勢いで2本目の蛇の首も落ちる・・・かに思えたが、剣が首を半分ほど切ったところで止まった。
しかし、次の瞬間、後から来た剣の残像が首をあっさりと落とした。
3本目の首、4本目の首、次々に襲いかかる剣の残像が的確に首を捉え、蛇の首を落としていく。
モンローの放った剣の残像が、7本目の蛇の首を落としたとき、ルージュも合成魔物の首を落としたところだった。
「おっちゃん、思ったよりもヤバいわね。まだ現役でやっていけるわよ」
ルージュが気を失いそうになりながら、モンローを賞賛する。
「バカ言うなよ。俺が現役の頃は今の倍を強かったぜ」
モンローがルージュに言葉を返す。
終わったか・・・俺ももう限界だ。
気を失っても大丈夫かな・・・
そう思って目を閉じようとした瞬間、ルージュが落とした虎の頭が動き出してルージュに襲いかかった。
「ル・・・」
もう声も出ない。身体も動かない。
「あ・・」
ルージュも同じだった。
「剣魔一刀流 奥義一魔閃!!」
モンローから放たれた斬撃は、虎の頭を見事粉砕し、反対側の壁にとてつもなく大きな傷跡を残した。
「ふぅ・・・良かった。これで本当に終わりだ・・・あとはヒカリ・・・よろしく・・・」
俺は、そのまま気を失った。
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