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第3章 光と「クリチュート教会」
79話 目覚め
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ルージュが、ヴェールの額にのせたタオルを交換するため、再び洗面器の冷たい水の中に手を入れた時、玄関のドアが開く音が聞こえた。
控えめな足音が、階段を駆け上がってくる。
「・・ハァ・・姉さん、クロードさん・・・ヴェールさんは・・・」
微かにノックの音がしてドアが開くや否や、アマリージョが息を切らしながら部屋に飛び込んできた。
「アマリ・・そんなに慌てなくてもヴェールは大丈夫よ」
ルージュが苦笑しながら、ヴェールの額に新しいタオルをのせる。
「そうよね・・わかってるんだけど、どうしても心配で・・」
アマリージョが胸に手を当て、呼吸を整えながら安堵の表情を浮かべる。
俺が冷たい水を水差しからコップに注いでアマリージョに手渡すと、彼女は嬉しそうにお礼を言い、一気に飲み干した。
『魔素も8割以上回復しましたので、そろそろ目覚めるかと思いますよ』
ヒカリが明るい声で告げる。
三人同時にヴェールに視線をやると、彼女のまぶたが微かに震えている。そのまましばらく見つめていると、小さなうめき声とともにヴェールのまぶたがゆっくりと開いた。
「ん・・・あ・・? ここは・・?」
ヴェールはぱちぱちと瞬きしながら小さく呟き、ハッとしたように頭を上げた。
「ヴェール、大丈夫よ。ここは私たちの家だから。急に起き上がると良くないわ」
ルージュがヴェールの枕元に近寄り優しく声をかける。
「「ヴェールさん、大丈夫ですか?」」
アマリージョと俺も同時に声をかける。
「はい。おかげさまで・・・ありがとうございます」
ヴェールは、俺たちの顔を一人一人見回しながら少し恥ずかしそうに微笑んだ。頬の血色もさきほどよりずいぶん良くなったようだ。
「それで・・こちらはみなさんの家なんですか? あの、私・・馬車の途中までしか記憶がなくて・・・」
ヴェールはぎこちなく視線を彷徨わせると、遠慮がちに口ごもる。自分の身に何が起きたかわからず不安なのだろう。
「あ、ここは元々俺の家で、今は三人で一緒に住んでいます。ヴェールさん、馬車で気を失っちゃったので、勝手に連れてきちゃいました・・すみません」
勝手に家に連れ込んでしまったことを謝罪する。
「そんな・・私の方こそ、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ベッドで休ませて頂いたおかげで体調もすっかり・・・あら? 本当にすっかり・・なんでかしら・・?」
ヴェールは己の身体の異変に気がついたようだった。
おそらくここ最近にはなかった回復力を感じているのだろう。
「あ、身体軽いでしょ? それヒカリが魔素入れてくれたのよ・・・」
ルージュがあっけらかんとヴェールに告げた。
「!! ルージュっ!」
「!! 姉さんっ!!」
俺とアマリージョが同時に声を上げた。
「何よ? 二人して・・・ん!? えっ!! まさか、ヒカリのことダメなの!?」
ルージュが本当に驚いた顔をしてこちらを見る。
――ルージュのアホめ! まずいな・・どうやって誤魔化そう・・・
「その・・ヒカリさんというのは、どなたですか? こちらに住んでいらっしゃるのですか? まずはお礼を・・あっ!テスター・・・忘れていました、テスター副団長にまずは報告をしておかなければ・・・」
ヴェールは、失態を犯してしまったと言わんばかりに慌てて起き上がろうとする。
「あ、無理に動かないでください。まだ気がついたとはいえ、身体が癒えてる訳ではないですから。それにテスター副団長でしたら、ここまで来るのにまだ2時間以上かかると思いますのでご心配なく」
今度は俺が、起き上がろうとするヴェールを制止ながら説明した。
「えっ・・・2時間以上ですか?」
ヴェールはピタリと動きを止めて、信じられないといった表情をしながら聞き返してきた。
「はい。ヒカリがさっきそう言って・・・あっ!」
「ちょっ!! クロードさん!!」
今度は俺が慌てる番だった。なんという失態。アマリージョの制止する声が虚しく響く。ルージュの方をチラリと見るとニヤニヤしている。
「あの・・・なんだか聞いてはいけない方の名前だったのですか・・? 思慮が足りずに申し訳ありませんでした」
ヴェールが、申し訳なさそうな顔をして頭を下げた。
「あ、違うんです! あの・・何て言うか・・・ええと、聞いてはいけない名前というわけではないんです」
なんと言えばいいのか考えあぐねて、うまく説明する言葉が見つからない。
俺がそう言うと、アマリージョも困惑した表情でこちらを見る。
「・・・ねぇ!! もう、ほら! 友達なんだからいいんじゃない?」
ルージュがしびれを切らしたように口を出す。俺も人のことは言えないが、そもそも元凶になったクセに何という軽いノリ・・なんだか、すごい大物に見えてくるのも少々腹が立つな・・・。
一瞬そんなことを考え、ふとヴェールに目をやると、なんだか申し訳なさそうに俯いている。
「えっ? あっ、あ~!! そ、そうだね! あんまり深く考えても仕方ないよね~。ヒカリも構わない?」
悲しそうに背中を丸めて、小さくなっているヴェールが気の毒で、なんとか元気づけたくて慌てて取り繕うように明るい声を出す。
『――ええ、私は構いませんよ』
思ったよりあっさりとヒカリが答える。
――え? なんかすごいあっさりしてるな・・・まぁ、いいならいいんだけどさ。悩んでた自分がちょっと アホらしいというか・・
心の中でブツブツ文句を言いながらも、明るい声で告げた。
「大丈夫!! ヒカリの許可も出たよ。えーっと、何から話したらいいのかな・・・」
「そこは、ほら。ヴェール、コレを耳につけて」
そう言って、ルージュが自分のイヤホンを外し、ヴェールの耳につける。
「あとは、ほら、ヒカリが説明してくれるから聞いといて」
ルージュがヴェールににっこりと微笑む。
「ルージュ・・・言うだけ言って、後は人任せって・・・」
「そうよ、姉さんったら・・・」
俺とアマリージョが非難がましい視線を向けると
「でも他にいい方法ある?」
ルージュが全く意に介さない様子でこちらを見る。
ルージュは基本的に何も考えていないようで、時々核心にせまるというか、これ以上ない答えを出すときがある。
本当に・・・恐ろしい子!!
「・・・」
「・・・」
俺もアマリージョも下を向き、黙るしかなかった。
その後、ヴェールはヒカリとイヤホンを通して話をした。
玄人が渡り人という事だけは上手く隠し、ヒカリが魔道具であるということなどを説明した。
途中、「これはやはり神の声に違いない」と何度か跪こうとしていたが、概ね話は理解出来たようだった。
ヒカリの話を聞いているヴェールは、聖女と呼ばれている時とは全く別の顔を見せていて目をキラキラさせたり、びっくりして見開いたり、表情がクルクルと変わって何だかひどく可愛らしく見えた。
年相応の普通の女の子の一面を残すヴェール。
そんな彼女を見ていると「何とか力になってやりたい」・・・そう思わずにはいられなかった。
控えめな足音が、階段を駆け上がってくる。
「・・ハァ・・姉さん、クロードさん・・・ヴェールさんは・・・」
微かにノックの音がしてドアが開くや否や、アマリージョが息を切らしながら部屋に飛び込んできた。
「アマリ・・そんなに慌てなくてもヴェールは大丈夫よ」
ルージュが苦笑しながら、ヴェールの額に新しいタオルをのせる。
「そうよね・・わかってるんだけど、どうしても心配で・・」
アマリージョが胸に手を当て、呼吸を整えながら安堵の表情を浮かべる。
俺が冷たい水を水差しからコップに注いでアマリージョに手渡すと、彼女は嬉しそうにお礼を言い、一気に飲み干した。
『魔素も8割以上回復しましたので、そろそろ目覚めるかと思いますよ』
ヒカリが明るい声で告げる。
三人同時にヴェールに視線をやると、彼女のまぶたが微かに震えている。そのまましばらく見つめていると、小さなうめき声とともにヴェールのまぶたがゆっくりと開いた。
「ん・・・あ・・? ここは・・?」
ヴェールはぱちぱちと瞬きしながら小さく呟き、ハッとしたように頭を上げた。
「ヴェール、大丈夫よ。ここは私たちの家だから。急に起き上がると良くないわ」
ルージュがヴェールの枕元に近寄り優しく声をかける。
「「ヴェールさん、大丈夫ですか?」」
アマリージョと俺も同時に声をかける。
「はい。おかげさまで・・・ありがとうございます」
ヴェールは、俺たちの顔を一人一人見回しながら少し恥ずかしそうに微笑んだ。頬の血色もさきほどよりずいぶん良くなったようだ。
「それで・・こちらはみなさんの家なんですか? あの、私・・馬車の途中までしか記憶がなくて・・・」
ヴェールはぎこちなく視線を彷徨わせると、遠慮がちに口ごもる。自分の身に何が起きたかわからず不安なのだろう。
「あ、ここは元々俺の家で、今は三人で一緒に住んでいます。ヴェールさん、馬車で気を失っちゃったので、勝手に連れてきちゃいました・・すみません」
勝手に家に連れ込んでしまったことを謝罪する。
「そんな・・私の方こそ、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ベッドで休ませて頂いたおかげで体調もすっかり・・・あら? 本当にすっかり・・なんでかしら・・?」
ヴェールは己の身体の異変に気がついたようだった。
おそらくここ最近にはなかった回復力を感じているのだろう。
「あ、身体軽いでしょ? それヒカリが魔素入れてくれたのよ・・・」
ルージュがあっけらかんとヴェールに告げた。
「!! ルージュっ!」
「!! 姉さんっ!!」
俺とアマリージョが同時に声を上げた。
「何よ? 二人して・・・ん!? えっ!! まさか、ヒカリのことダメなの!?」
ルージュが本当に驚いた顔をしてこちらを見る。
――ルージュのアホめ! まずいな・・どうやって誤魔化そう・・・
「その・・ヒカリさんというのは、どなたですか? こちらに住んでいらっしゃるのですか? まずはお礼を・・あっ!テスター・・・忘れていました、テスター副団長にまずは報告をしておかなければ・・・」
ヴェールは、失態を犯してしまったと言わんばかりに慌てて起き上がろうとする。
「あ、無理に動かないでください。まだ気がついたとはいえ、身体が癒えてる訳ではないですから。それにテスター副団長でしたら、ここまで来るのにまだ2時間以上かかると思いますのでご心配なく」
今度は俺が、起き上がろうとするヴェールを制止ながら説明した。
「えっ・・・2時間以上ですか?」
ヴェールはピタリと動きを止めて、信じられないといった表情をしながら聞き返してきた。
「はい。ヒカリがさっきそう言って・・・あっ!」
「ちょっ!! クロードさん!!」
今度は俺が慌てる番だった。なんという失態。アマリージョの制止する声が虚しく響く。ルージュの方をチラリと見るとニヤニヤしている。
「あの・・・なんだか聞いてはいけない方の名前だったのですか・・? 思慮が足りずに申し訳ありませんでした」
ヴェールが、申し訳なさそうな顔をして頭を下げた。
「あ、違うんです! あの・・何て言うか・・・ええと、聞いてはいけない名前というわけではないんです」
なんと言えばいいのか考えあぐねて、うまく説明する言葉が見つからない。
俺がそう言うと、アマリージョも困惑した表情でこちらを見る。
「・・・ねぇ!! もう、ほら! 友達なんだからいいんじゃない?」
ルージュがしびれを切らしたように口を出す。俺も人のことは言えないが、そもそも元凶になったクセに何という軽いノリ・・なんだか、すごい大物に見えてくるのも少々腹が立つな・・・。
一瞬そんなことを考え、ふとヴェールに目をやると、なんだか申し訳なさそうに俯いている。
「えっ? あっ、あ~!! そ、そうだね! あんまり深く考えても仕方ないよね~。ヒカリも構わない?」
悲しそうに背中を丸めて、小さくなっているヴェールが気の毒で、なんとか元気づけたくて慌てて取り繕うように明るい声を出す。
『――ええ、私は構いませんよ』
思ったよりあっさりとヒカリが答える。
――え? なんかすごいあっさりしてるな・・・まぁ、いいならいいんだけどさ。悩んでた自分がちょっと アホらしいというか・・
心の中でブツブツ文句を言いながらも、明るい声で告げた。
「大丈夫!! ヒカリの許可も出たよ。えーっと、何から話したらいいのかな・・・」
「そこは、ほら。ヴェール、コレを耳につけて」
そう言って、ルージュが自分のイヤホンを外し、ヴェールの耳につける。
「あとは、ほら、ヒカリが説明してくれるから聞いといて」
ルージュがヴェールににっこりと微笑む。
「ルージュ・・・言うだけ言って、後は人任せって・・・」
「そうよ、姉さんったら・・・」
俺とアマリージョが非難がましい視線を向けると
「でも他にいい方法ある?」
ルージュが全く意に介さない様子でこちらを見る。
ルージュは基本的に何も考えていないようで、時々核心にせまるというか、これ以上ない答えを出すときがある。
本当に・・・恐ろしい子!!
「・・・」
「・・・」
俺もアマリージョも下を向き、黙るしかなかった。
その後、ヴェールはヒカリとイヤホンを通して話をした。
玄人が渡り人という事だけは上手く隠し、ヒカリが魔道具であるということなどを説明した。
途中、「これはやはり神の声に違いない」と何度か跪こうとしていたが、概ね話は理解出来たようだった。
ヒカリの話を聞いているヴェールは、聖女と呼ばれている時とは全く別の顔を見せていて目をキラキラさせたり、びっくりして見開いたり、表情がクルクルと変わって何だかひどく可愛らしく見えた。
年相応の普通の女の子の一面を残すヴェール。
そんな彼女を見ていると「何とか力になってやりたい」・・・そう思わずにはいられなかった。
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