16 / 119
第1章 光と「クロード・ハーザキー」
16話 反省
しおりを挟む
洞窟に戻り、リュックを置く。
湧き水の入ったペットボルトを持ってきて、とりあえず外で傷を洗うことにした。
服を脱ぎ、左腕の傷口に湧き水をかける。
「うぎゃぁぁぁぁ いだだだだだ・・・・スゲーしみるぅ・・・って、なんで?」
湧き水をかけた傷口を見るとうっすらと白い煙が出ていた。
痛いことには変わりはないが、煙が出ている部分は、傷口が少しふさがり出血が少し治った。
ほかの傷口にもかけてみる。
やはり、白い煙が出て出血が少し治った。
左腕のひどい出血がだいたい止まったところで、右手の包丁傷にも湧き水をかけた。
痛みが和らぎ、出血が止まる。
しかし白い煙は出なかった。
――これはどういう事なんだろうか
煙のこともそうだが、異世界の湧き水には傷を癒やす効果があるのだろうか。
それともツヤツヤの木の根っこから汲んだ水だから特別なのか。
だとすると、ツヤツヤの木は異世界でも特別な存在なのだろう。
考えても正直よくわからない。
でも、湧き水が治療に使えるならその事実だけは有り難い。
左腕をタオルで巻いて、血が滲んできても垂れないようにする。
そして巻いたタオルの上から湧き水をかけて濡らしておく。
「これで少しはマシかな。痛みだけでも軽くなればいいんだけど。後とは化膿しなければ・・・」
とりあえず止血も出来たので、湧き水を飲みながらヒカリに話しかけてみる。
「油断してたよ。なんか死にかけちゃって申し訳なかった。油断するなって何度も言われてたのに」
痛みを我慢しながら、明るく精一杯強がってみた。
『・・・・・・』
「もしかして怒ってる?」
『・・・・・・』
「ごめん・・調子のっちゃって。せっかく助けてくれた命なのに、無駄にするところだった・・・」
ずっと強がれるほど強くはない。
素直に本音で謝罪した。
ヒカリからの反応も無く、少し涙が出てきた。
『・・・お待たせしました。解析が終了しました』
「ん?」
『先ほどの魔物の解析が終了しましたので、仮説ではありますが魔物について報告を行ってもよろしいですか』
「あ、あぁ、怪我は・・・」
強がりからの反省・・・そして涙・・・俺の気持ちはどこへ・・・
『怪我につきましても、いくつかの提案がございます。合わせて報告致します』
「あ、あぁ」
心配してるかと思ったけど、そういうところは機械っぽいな。
クールというか、なんというか・・・ちょっと寂しい
「とりあえず、怪我のことは後にして、魔物について何が分かったの?」
痛みが和らぐので、左手のタオルに湧き水をかけながら聞いた。
『魔物について、邪悪なものとそうでないがいると説明致しましたが、説明が不足していました。何分ブルードラゴンの知識が元になっていましたので、アバウトな説明といいますか、全てブルードラゴンが考える世界観だったという訳です』
「人間側から見ると、解釈が変わるってこと?」
『ざっくり言いますとそういう事です。元々、この世界も魔法が存在する弱肉強食の世界と申し上げたのですが、弱肉強食という部分は完全にブルードラゴンから見た世界観でした』
「今は違うの?」
『はい。人間に出会っていないので正確には分かりかねますが、少なくとも魔物は2種類存在し、弱肉強食の面もあれば、共存共栄という面もあるという事です』
「その違いが、今回分かった魔物の特徴って事か・・・」
『その通りです』
「それって、前に聞いた邪悪とそうじゃない奴のこと?」
『はい。もう少し細かく言いますと、魔石を食べたか何かで体内に取り込んで魔物になる生き物と、魔石そのものから生まれる魔物の違いです。魔石を体内に取り込んで魔物になる生き物は、元々ある身体に魔石を取り入れることで同化し、魔物に変化するケースです。当然、魔石と同化するわけですから、身体能力は元の何倍にもなり、いろいろな能力、または魔法も使えるようになると思われます。この場合は元の生物の特徴がそのまま反映されるため、元々が穏やかであれば、穏やかな魔物に、臆病な生き物であれば、臆病な魔物になると思われます』
「ヒカリみたいなケースってこと?」
『その通りです。同化はしていますが人間を襲いたいとは思いません。また、最初に出会ったウサギの魔物も、魔石を体内に取り入れたケースと思われます』
「それで逃げたのか・・・。っていうことは?」
『お気づきの通り今日出会ったネズミの魔物は、高い確率で魔石そのものから生まれた魔物です。そのため目が赤く光り、凶暴だったと推測されます』
「だから死んだ後に魔石だけ残っていたのか・・・」
『その通りです。ここからは仮定になりますが、ウサギの魔物を倒すと、元のウサギそのものと魔石の両方が手に入ると思われます』
「そうか・・・つまりブルードラゴン的には、邪悪な奴が魔石生まれで、そうじゃないのが魔石喰いだったってこと?」
『そうですね。それだと説明がつきますので』
「でもそうすると、魔石から生まれるのに、なんでわざわざネズミになったんだろう。もっと邪悪で強い魔物はいくらでもいそうなのに」
『そこはまだ、不明な点の一つです。しかし、一番確率が高い可能性としては、まず大きさについては、魔石が小さいため、あのサイズが限界だったと思われます。そして姿ですが、これはおそらくあの周辺で死んだ魂や怨念のようなものが、魔素と結びつき魔石化、そして魔物に変異したのかと。ここからは推測になりますが、魔石から魔物になると言っても、そこには何らかの意思や思念が必要だと考えられます。そうでないと、生まれた後の行動に説明がつきませんので。つまり、魔素から魔石は簡単に作れる。しかし魔石から魔物になるには、その条件として、意思や思念を持った魂や怨念といったようなものが必要なのではと思われます』
「そうだとすると、邪悪な魔物に欲望があるって話も、ある意味当たりで納得がいくかも」
『私も一応、魔物ですから、当たらずも遠からずと言ったところだと思います』
「それとは別に、ウサギとネズミの魔素の感じが違うとか言ってたよね?」
『出会って倒すまでは確信が持てませんでした。でも、今はその違いについてハッキリと認識出来ています』
「そうなんだ。なんとなく分かった。じゃ次からは区別して対応できるってことか。でも、この怪我じゃ次があるかは分かんないけど・・・」
『・・・・申し訳ありませんでした』
ヒカリが急に謝ってきた。
「なにが?」
『ネズミに襲われたとき何も出来ませんでした。それに、もっと魔素について、検討を重ねておくべきでした。玄人さんが怪我をしてしまったのは、私のミスでもあります』
「パソコンなのに、もしてかして心配してるの?」
『はい。感情があるわけではありませんが、悲しいという気持ちはこういうものだと思っています』
「言うことを聞かなかったから、怒って話さなかったんじゃなかったのか」
『悲しい時の表現方法が分からず、話すことが出来ませんでした』
意外と人間らしいところもあるんだな。
「そうか。ありがとう。そう思ってくれて感謝するよ」
『・・・・・』
ヒカリが、いろいろ心配してくれるのは有り難い。
それに感情を理解しようとしていると言うより、むしろ感情が芽生えているような気もする。
これが、いい事なのかは分からない。
でも、自分が出来ることはほとんどない。
だから今はこのままでいい。
そう思うようにしようと思う。
だって仕方ないんだから。
湧き水の入ったペットボルトを持ってきて、とりあえず外で傷を洗うことにした。
服を脱ぎ、左腕の傷口に湧き水をかける。
「うぎゃぁぁぁぁ いだだだだだ・・・・スゲーしみるぅ・・・って、なんで?」
湧き水をかけた傷口を見るとうっすらと白い煙が出ていた。
痛いことには変わりはないが、煙が出ている部分は、傷口が少しふさがり出血が少し治った。
ほかの傷口にもかけてみる。
やはり、白い煙が出て出血が少し治った。
左腕のひどい出血がだいたい止まったところで、右手の包丁傷にも湧き水をかけた。
痛みが和らぎ、出血が止まる。
しかし白い煙は出なかった。
――これはどういう事なんだろうか
煙のこともそうだが、異世界の湧き水には傷を癒やす効果があるのだろうか。
それともツヤツヤの木の根っこから汲んだ水だから特別なのか。
だとすると、ツヤツヤの木は異世界でも特別な存在なのだろう。
考えても正直よくわからない。
でも、湧き水が治療に使えるならその事実だけは有り難い。
左腕をタオルで巻いて、血が滲んできても垂れないようにする。
そして巻いたタオルの上から湧き水をかけて濡らしておく。
「これで少しはマシかな。痛みだけでも軽くなればいいんだけど。後とは化膿しなければ・・・」
とりあえず止血も出来たので、湧き水を飲みながらヒカリに話しかけてみる。
「油断してたよ。なんか死にかけちゃって申し訳なかった。油断するなって何度も言われてたのに」
痛みを我慢しながら、明るく精一杯強がってみた。
『・・・・・・』
「もしかして怒ってる?」
『・・・・・・』
「ごめん・・調子のっちゃって。せっかく助けてくれた命なのに、無駄にするところだった・・・」
ずっと強がれるほど強くはない。
素直に本音で謝罪した。
ヒカリからの反応も無く、少し涙が出てきた。
『・・・お待たせしました。解析が終了しました』
「ん?」
『先ほどの魔物の解析が終了しましたので、仮説ではありますが魔物について報告を行ってもよろしいですか』
「あ、あぁ、怪我は・・・」
強がりからの反省・・・そして涙・・・俺の気持ちはどこへ・・・
『怪我につきましても、いくつかの提案がございます。合わせて報告致します』
「あ、あぁ」
心配してるかと思ったけど、そういうところは機械っぽいな。
クールというか、なんというか・・・ちょっと寂しい
「とりあえず、怪我のことは後にして、魔物について何が分かったの?」
痛みが和らぐので、左手のタオルに湧き水をかけながら聞いた。
『魔物について、邪悪なものとそうでないがいると説明致しましたが、説明が不足していました。何分ブルードラゴンの知識が元になっていましたので、アバウトな説明といいますか、全てブルードラゴンが考える世界観だったという訳です』
「人間側から見ると、解釈が変わるってこと?」
『ざっくり言いますとそういう事です。元々、この世界も魔法が存在する弱肉強食の世界と申し上げたのですが、弱肉強食という部分は完全にブルードラゴンから見た世界観でした』
「今は違うの?」
『はい。人間に出会っていないので正確には分かりかねますが、少なくとも魔物は2種類存在し、弱肉強食の面もあれば、共存共栄という面もあるという事です』
「その違いが、今回分かった魔物の特徴って事か・・・」
『その通りです』
「それって、前に聞いた邪悪とそうじゃない奴のこと?」
『はい。もう少し細かく言いますと、魔石を食べたか何かで体内に取り込んで魔物になる生き物と、魔石そのものから生まれる魔物の違いです。魔石を体内に取り込んで魔物になる生き物は、元々ある身体に魔石を取り入れることで同化し、魔物に変化するケースです。当然、魔石と同化するわけですから、身体能力は元の何倍にもなり、いろいろな能力、または魔法も使えるようになると思われます。この場合は元の生物の特徴がそのまま反映されるため、元々が穏やかであれば、穏やかな魔物に、臆病な生き物であれば、臆病な魔物になると思われます』
「ヒカリみたいなケースってこと?」
『その通りです。同化はしていますが人間を襲いたいとは思いません。また、最初に出会ったウサギの魔物も、魔石を体内に取り入れたケースと思われます』
「それで逃げたのか・・・。っていうことは?」
『お気づきの通り今日出会ったネズミの魔物は、高い確率で魔石そのものから生まれた魔物です。そのため目が赤く光り、凶暴だったと推測されます』
「だから死んだ後に魔石だけ残っていたのか・・・」
『その通りです。ここからは仮定になりますが、ウサギの魔物を倒すと、元のウサギそのものと魔石の両方が手に入ると思われます』
「そうか・・・つまりブルードラゴン的には、邪悪な奴が魔石生まれで、そうじゃないのが魔石喰いだったってこと?」
『そうですね。それだと説明がつきますので』
「でもそうすると、魔石から生まれるのに、なんでわざわざネズミになったんだろう。もっと邪悪で強い魔物はいくらでもいそうなのに」
『そこはまだ、不明な点の一つです。しかし、一番確率が高い可能性としては、まず大きさについては、魔石が小さいため、あのサイズが限界だったと思われます。そして姿ですが、これはおそらくあの周辺で死んだ魂や怨念のようなものが、魔素と結びつき魔石化、そして魔物に変異したのかと。ここからは推測になりますが、魔石から魔物になると言っても、そこには何らかの意思や思念が必要だと考えられます。そうでないと、生まれた後の行動に説明がつきませんので。つまり、魔素から魔石は簡単に作れる。しかし魔石から魔物になるには、その条件として、意思や思念を持った魂や怨念といったようなものが必要なのではと思われます』
「そうだとすると、邪悪な魔物に欲望があるって話も、ある意味当たりで納得がいくかも」
『私も一応、魔物ですから、当たらずも遠からずと言ったところだと思います』
「それとは別に、ウサギとネズミの魔素の感じが違うとか言ってたよね?」
『出会って倒すまでは確信が持てませんでした。でも、今はその違いについてハッキリと認識出来ています』
「そうなんだ。なんとなく分かった。じゃ次からは区別して対応できるってことか。でも、この怪我じゃ次があるかは分かんないけど・・・」
『・・・・申し訳ありませんでした』
ヒカリが急に謝ってきた。
「なにが?」
『ネズミに襲われたとき何も出来ませんでした。それに、もっと魔素について、検討を重ねておくべきでした。玄人さんが怪我をしてしまったのは、私のミスでもあります』
「パソコンなのに、もしてかして心配してるの?」
『はい。感情があるわけではありませんが、悲しいという気持ちはこういうものだと思っています』
「言うことを聞かなかったから、怒って話さなかったんじゃなかったのか」
『悲しい時の表現方法が分からず、話すことが出来ませんでした』
意外と人間らしいところもあるんだな。
「そうか。ありがとう。そう思ってくれて感謝するよ」
『・・・・・』
ヒカリが、いろいろ心配してくれるのは有り難い。
それに感情を理解しようとしていると言うより、むしろ感情が芽生えているような気もする。
これが、いい事なのかは分からない。
でも、自分が出来ることはほとんどない。
だから今はこのままでいい。
そう思うようにしようと思う。
だって仕方ないんだから。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
スライムの恩返しで、劣等生が最強になりました
福澤賢二郎
ファンタジー
「スライムの恩返しで劣等生は最強になりました」は、劣等生の魔術師エリオットがスライムとの出会いをきっかけに最強の力を手に入れ、王女アリアを守るため数々の試練に立ち向かう壮大な冒険ファンタジー。友情や禁断の恋、そして大陸の未来を賭けた戦いが描かれ、成長と希望の物語が展開します。
金眼のサクセサー[完結]
秋雨薫
ファンタジー
魔物の森に住む不死の青年とお城脱走が趣味のお転婆王女さまの出会いから始まる物語。
遥か昔、マカニシア大陸を混沌に陥れた魔獣リィスクレウムはとある英雄によって討伐された。
――しかし、五百年後。
魔物の森で発見された人間の赤ん坊の右目は魔獣と同じ色だった――
最悪の魔獣リィスクレウムの右目を持ち、不死の力を持ってしまい、村人から忌み子と呼ばれながら生きる青年リィと、好奇心旺盛のお転婆王女アメルシアことアメリーの出会いから、マカニシア大陸を大きく揺るがす事態が起きるーー!!
リィは何故500年前に討伐されたはずのリィスクレウムの瞳を持っているのか。
マカニシア大陸に潜む500年前の秘密が明らかにーー
※流血や残酷なシーンがあります※
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
レベルが上がりにくい鬼畜な異世界へ転生してしまった俺は神スキルのお陰で快適&最強ライフを手にしました!
メバル
ファンタジー
元地球生まれの日本人。
こよなくタバコと糖分を愛しタバコは1日5箱。糖分は何よりもあんこが大好物。まず俺は糖分過多で28歳で二型糖尿病というファックなスキルをゲット。更にタバコの吸いすぎで40歳独身のおっさんは、気づいた時には時既に遅し。普通に末期の肺癌で死んだ。
たったの40年。不健康な生活をしてしまった付けだろう。
そして俺は死ぬときに強く思った。
願わくば次に生まれ変わる場所では、不健康な生活を好む体に生まれ変わりますように……
と強く願ったら地球ではなく、まさかの異世界転生をしてしまう。
その場所はベイビーから老人までレベルが存在する世界。
レベルにより生活も変われば職業も変わる。
この世界では熟練度・スキル・アビリティ。これも全てレベルが存在する。
何をしてもOK。
どう生きるかも自由。
皿洗いでも皿洗いの熟練度レベルがある。
レベルが低い者は重宝されない。
全てはレベルの世界。
しかしこの世界のレベルは非常に上がりにくい。
ゆえにレベルが低い者は絶望的な世界。
まさに鬼畜な世界。
そう鬼畜な世界だったのだが……
死に戻り勇者は二度目の人生を穏やかに暮らしたい ~殺されたら過去に戻ったので、今度こそ失敗しない勇者の冒険~
白い彗星
ファンタジー
世界を救った勇者、彼はその力を危険視され、仲間に殺されてしまう。無念のうちに命を散らした男ロア、彼が目を覚ますと、なんと過去に戻っていた!
もうあんなヘマはしない、そう誓ったロアは、二度目の人生を穏やかに過ごすことを決意する!
とはいえ世界を救う使命からは逃れられないので、世界を救った後にひっそりと暮らすことにします。勇者としてとんでもない力を手に入れた男が、死の原因を回避するために苦心する!
ロアが死に戻りしたのは、いったいなぜなのか……一度目の人生との分岐点、その先でロアは果たして、穏やかに過ごすことが出来るのだろうか?
過去へ戻った勇者の、ひっそり冒険談
小説家になろうでも連載しています!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる