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第二章 乙女ゲーム?

魔力測定の結果は…?

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……、、、、、、、いやいやいやいや!?!?
おかしくないか!? 

光と闇属性持ちなんて、人間にはいないはずだぞ!?"精霊"だって、光と闇を持っているものはいない。



───これ、バレたらまずいか……?


「サザンカ様…?顔色が悪いですが……
もしや、なにか不具合が御座いましたか?」 

そう、声をかけてきたのは俺の魔力測定をしてくれた人だ。
どうやら、今の結果は本人にしか見えないらしい。 

「あ、いや、……
…不具合という程のものではありません。
ご心配なく。」


咄嗟に公爵令息スマイルをキメて嘘を言ってしまった俺。


不具合ありまくりだよ!?この測定器壊れてない!?!?
…と、内心パニックだがそんなことはおくびにも出さない。ここ数年ですっかりポーカーフェイスが様になってきたな。さすが公爵家で育っていることなだけある。


──っていやいやそうじゃなくて!! 

どうにかして、この測定器がちゃんと機能しているか知りたい。
そして、光と闇属性持ちのような珍しい属性持ち─珍しいなんてレベルではないが──はどうなるのか知りたい。


「……すみません。司教様、お尋ねしたいことがあるのですが。」 

「はい。なんでしょうか。」


「……この測定器で測れる魔力の属性の中に、風属性はあるのでしょうか?

…スノーブレーク家では、代々風属性が多いはずなのですが、私には……風属性がなかったのです。

このままでは、こうしゃ─父に、幻滅されるかもしれません。」


「それは、…残念ですが、この測定器は全ての属性を測れるのです。そしてこの測定器は通常ですから……サザンカ様には、風属性はないのでしょう。」


「……そう、ですか。」



えぇえええええぇ!?!?!?測定器壊れてないのかよ!!!!ほんとに言ってる!?!?



「……では、もし、もしも、僕が2属性持ちだったら、父は……父は、僕に幻滅しないのでしょうか?
……2属性持ちは、珍しいのですよね?」




「………サザンカ様。
私には、公爵閣下のお気持ちを察することは出来ません。しかし…しかし、貴方を愛していない、ということは、ないと思いますよ。」


まるで俺が愛に飢えた子に見えたのだろう。慰められてしまった。
だけどごめん、聞きたいのはそこじゃないんだ。
それに公爵が俺の事愛してないっていうのはもうわかってることだから別に気にしてないんだわ。


もうこれ以上質問できない雰囲気なので、帰ることにする。


もう時間は黄昏時で、当たりは紅色に染まっていた。
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