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第二章 乙女ゲーム?

魔力測定の日

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『いい?サザンカ。貴方にはきっと、これから沢山の試練があるわ。』 

『しれん、ですか?』 

『ええ。詳しいことは言えないわ。……でも母上のこの言葉を思い出して。』



『貴方が普通の人と違ったって、
     貴方はちゃんと、私とあの人の子よ──····』
















────····はっ!!!



久しぶりに、母上の夢を見た。懐かしい。


今日は、快晴。
まるで、俺の心の中を表しているみたいだ。フッフッフッ……今日は俺の7歳の誕生日だ。
誕プレを期待してこんなにテンション爆盛り…と、言う訳では無い。
なら、なにが俺のテンションをあげているかって???  


そう!
今日は教会で魔力量測定と属性判定の日なのだ。








──この世界では、万物に魔素が宿る。生物に宿る魔素を、魔力というのだ。
       
そして、魔力には属性がある。
火、水、風、土、木、無、そして、光と闇     だ。
火は熱を、水は液を、風は気を、土は護を、木は育を、無は聖を、司る。 

光と闇は、保有者があまりにも少なくて、未だに判明してない。 

精霊の魔力は、基本的に1属性しかない。だが、人間にはたまに複数属性持ちもいるのだ。


──···だが、人間の魔力だとしても、決して交わることの無い2つの属性がある。それが── 

「サザンカ様、お時間でございます。」 

執事のヴァルカンが俺を呼んだ。

「あ、今行きます。」


俺の属性はなんだろう。 

母上は炎の精霊との相性が良かったから、俺もそうかもしれない。……でも母上は俺は公爵に似ていると言っていた。
公爵家は代々風属性(俺の口を封じたのも風属性)なので、もしかしたら風属性かもしれない。


公爵には似たくねえな~なんて思っていたら、あっという間に神殿に着いた。
まあヴァルカンとこの狭い馬車の中で2人きりは気まづいしね。あっという間で良かった。


古代ギリシアの神殿にありそうな人柱像が、道の両脇に並んでいる、前世のケルン大聖堂のような場所に着いた。 

中にはステンドグラスがあり、そのすぐ手前に、めちゃくちゃイケメンな男性の像と、何やら神々しい本が置かれている。


あの男性の像はこの世界を創造した、精霊王である。


「ようこそいらっしゃいました。
サザンカ・ディ・スノーブレーク様。では、この聖書の前に手をかざしてください。」



言われた通りに手をかざすと、なんだかかざした手がポカポカ暖かくなってきた気がした。 

あ~あったけ~~。
………なんか熱いな?



恐る恐る目を開けた瞬間、


ピカッ─────



見たこともない眩い光が、俺を飲み込んだ。

















『─今····こそ、·········も持た···た····人間にな···て、····に愛····れる···········を─』





サザンカ・ディ・スノーブレーク(7) 

魔力    150
属性     火   光   闇









──····だが、人間の持つ魔力だとしても、決して交わることの無い2つの属性がある。


それが、光と、闇である────
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