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最終章 奈落ノ深淵編
第110話 カタリナ、バルバドスの国へ
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フール達がウッサゴから旅だった同時刻、アガレスの国にあるアガレスギルドの回廊を颯爽と歩く1人の姿が見える。
聖騎士カタリナは朝早くからギルドマスターであるクレドの呼び出しを受け、クレドのいるギルドマスターの部屋へと向かう回廊を歩いていた。
ギルドマスターであるクレドの部屋の前へと来るといつものようにノックをして、声をかける。
「グリフォンのカタリナです」
「入り給え」
カタリナが扉を開けると椅子にもたれかかり、大きな態度を見せるクレドの姿があった。クレドの太々しい態度を気にすることなくカタリナはクレドの机の前へと立ち、綺麗な敬礼を見せた。
「敬礼良い、ここは騎士団ではない」
「……失礼致しました、マスター」
カタリナが敬礼を解くと同時にクレドは立ち上がる。
「君に来て貰ったのは、特別な命を受けて欲しいのだ。噂は聞いておるぞ? 四神討伐の依頼をこなして以降、君達のパーティの成果が上々だという事をな」
カタリナが呼び出されるのは、あの朱雀討伐以来である。あの時結成された特別なパーティである"グリフォン"の面々とは今では絆が深まり、普段の依頼も共にこなすようになっていた。
そんな絶好調なパーティに新たな依頼が来ると、カタリナはどこかそう言う感覚を持っていたのだ。
「その腕を見込んで君にお願いしたいことがある。それは、指名手配中のフールの確保だ」
「指名手配中? フールの確保? マスター、いったい何をおっしゃられている。フールは私たちパーティと共に朱雀と戦い勝利した戦友であり、命の恩人だ」
カタリナにとってフールが指名手配中という情報を聞いたのは今日が初めてだった。
だからこそ、クレドの言葉にカタリナは驚きを隠せない。
「ふむ、お前に話していなかったか。朱雀討伐の依頼の後、騎士団が行った身辺調査でフールが何らかの方法で四神を復活させ、この世界に解き放った可能性があるということが判明したらしい。これに対してグランドマスターは、ギルド及び騎士団に対してのテロ行為並びにこの世界の秩序を乱す残虐的な行いと判断し、フールを国際指名手配人に決定したのだ。この情報はまだ、聖騎士協会所属の人間にしか公表されていない。これについてはもうじき公にされる」
「そんな! マスター! それは何かの間違いではないのか!? フールという人間はそんなことができる男ではない。それにフールが四神を復活させた証拠などいったいどこでどうやってつかんできたというのだ!! 騎士団の行った身辺調査とやらの報告書とフールが四神を復活させた証拠の開示を要求する!!」
カタリナはクレドの机を強く叩き、問い詰める。珍しく、カタリナが感情を表に出していた。
正直、ここまで仲間との絆が深まったのもフール達がいたからだとカタリナは思っている。
薮から棒に出た情報は不明瞭な根拠、完全性も無く、あまりにも信憑性に欠けている。これらから結論付けられた余りにも理不尽な判断にカタリナは納得がいくはずが無かった。
その様子とは裏腹にクレドは冷静に大きいな溜息を吐く。
「情報の開示は認められん。何故なら、君は騎士団の人間では無いからだ。ギルドに所属している元騎士団の君に機密情報開示する権利などない。それに、グランドクロスが決めたのだ。撤回することはできない」
「ならばこの依頼、私は拒否する」
カタリナはクレドを睨みつけた後、振り返って部屋を出ていこうと扉に向かって歩く。
そして、手がドアノブに触れようとした時、クレドが口を開いた。
「私がいつ依頼と言ったのだね?」
カタリナの手が止まる。
「これはグランドマスター直々の君に対しての命令だ」
それを聞いたカタリナの身体に寒気が走った。
あの男……カタリナにとって最も憎むべき相手であり、恐れている者。その男から距離を置くために騎士団から抜け.ギルドに入ったというのにまだ付きまとうというのか。
カタリナは自分の手を見ると小刻みに震えていた。その男の事を考えるだけでカタリナの身体は恐怖しているのだと実感する。
カタリナは深呼吸をして、ドアノブにかけるはずだった手を戻し、ゆっくりとクレドの方へと振り向いた。
「君は特別にバルバドス様に無礼を許されている身なのであろう? ならば、そんな恩人に対して思を仇で返すような真似はできないであろう? 聖騎士カタリナよ」
カタリナは歯を強く食いしばりながら、小刻みに震える手を強く握る。
怒りと悔しさと恐怖の交わった感情が胸の中で渦巻いていた。
「聖騎士カタリナよ、君はあの人の命令に断れないはずだ。断れば、罰を受けることになる」
「……」
「拒否するなら、君を中に入れなければならない。君は頭の悪い人間では無いはずだ」
この感情なら、いつでも頭の悪い人間になってもおかしくはなかった。
しかし、ここで断れば私どころかグリフォンの仲間たちにまで被害が及ぶかもしれない。
命令に背いたものは、その者の全てを奪う。バルバドスとはそういう男なのをカタリナは知っている。
だからこそ、カタリナは断ることができなかった。
カタリナは俯き、強く握った拳を胸に当て、騎士の敬礼を見せた。
「それで良い。お前たちグリフォンは特別な命令下にある。直ちに私と共にパルバドスの国へと向かって貰う。天魔会議の後、お前達に指示をする」
カタリナは何も言わず、敬礼をやめると顔を伏せたままクレドの部屋を出た。
命令に背くことはできない。背いた時、どうなるかは自分がよく知っている。
カタリナはバルバドスを恩人などと思った事など無い。命の恩人はフールなのだ。
真の恩人をこの手で捕えろというのか。理不尽に罪を着せられ、追われているフールを捕らえることなど自分の騎士道に反する行いだ。
この命を敢えて私に与えたのもあの男の性格だ。
外道め。
下衆が。
そう思いながら、ギルドの回廊を歩いていると正面から見慣れた面子が見えた。
「おい、話、終わったのか?」
「ギルドマスターに呼ばれたってことはいつもよりさぞ質の良い依頼なんでしょうね? 正しく、このサラシエル様に見合ったものを!」
「ライナさんが迎えに行こうって聞きませんでしたので、僕たちから来てしまいました」
「なっ! てめっ! 言うなって言ったろ!」
「ほんと、この獣女はリーダーに懐き過ぎよ。獰猛なライオンがまるでじゃれつく猫みたいーーぷぷぷっ!」
「あん? てめえ、なめてんのかメスガキ?」
「何よ、このデカ乳!!」
「あーーあ、また始まりました」
「おーーまーーえーーもだよ!」
カタリナが大事にしているパーティの仲間達であるライナ、サラシエル、セインだ。
3人はカタリナの前で子供のようにじゃれ合う愛くるしい様子を見せた。その光景がカタリナの胸を更に苦しめる。
「てぇ、どうしたんだぁ? 元気なさそうじゃねぇか?」
苦い表情が表に出てしまっていたのか、カタリナは思わず顔を隠す。
「なんでもない、それよりも準備をしろ」
「準備って、一体どこに行くのよ?」
「バルバドスの国だ」
「「「バルバドスの国!?」」」
「急ぎだ、荷物をまとめ次第出るぞ」
カタリナは早々と3人から離れるように歩き出す。
「ここからは、考えなくてはならないな……」
与えられた任務はカタリナにとって大きなものを背負わされた。
こうしてカタリナの騎士としての誇りをかけた大きな戦いが始まろうとしていた。
聖騎士カタリナは朝早くからギルドマスターであるクレドの呼び出しを受け、クレドのいるギルドマスターの部屋へと向かう回廊を歩いていた。
ギルドマスターであるクレドの部屋の前へと来るといつものようにノックをして、声をかける。
「グリフォンのカタリナです」
「入り給え」
カタリナが扉を開けると椅子にもたれかかり、大きな態度を見せるクレドの姿があった。クレドの太々しい態度を気にすることなくカタリナはクレドの机の前へと立ち、綺麗な敬礼を見せた。
「敬礼良い、ここは騎士団ではない」
「……失礼致しました、マスター」
カタリナが敬礼を解くと同時にクレドは立ち上がる。
「君に来て貰ったのは、特別な命を受けて欲しいのだ。噂は聞いておるぞ? 四神討伐の依頼をこなして以降、君達のパーティの成果が上々だという事をな」
カタリナが呼び出されるのは、あの朱雀討伐以来である。あの時結成された特別なパーティである"グリフォン"の面々とは今では絆が深まり、普段の依頼も共にこなすようになっていた。
そんな絶好調なパーティに新たな依頼が来ると、カタリナはどこかそう言う感覚を持っていたのだ。
「その腕を見込んで君にお願いしたいことがある。それは、指名手配中のフールの確保だ」
「指名手配中? フールの確保? マスター、いったい何をおっしゃられている。フールは私たちパーティと共に朱雀と戦い勝利した戦友であり、命の恩人だ」
カタリナにとってフールが指名手配中という情報を聞いたのは今日が初めてだった。
だからこそ、クレドの言葉にカタリナは驚きを隠せない。
「ふむ、お前に話していなかったか。朱雀討伐の依頼の後、騎士団が行った身辺調査でフールが何らかの方法で四神を復活させ、この世界に解き放った可能性があるということが判明したらしい。これに対してグランドマスターは、ギルド及び騎士団に対してのテロ行為並びにこの世界の秩序を乱す残虐的な行いと判断し、フールを国際指名手配人に決定したのだ。この情報はまだ、聖騎士協会所属の人間にしか公表されていない。これについてはもうじき公にされる」
「そんな! マスター! それは何かの間違いではないのか!? フールという人間はそんなことができる男ではない。それにフールが四神を復活させた証拠などいったいどこでどうやってつかんできたというのだ!! 騎士団の行った身辺調査とやらの報告書とフールが四神を復活させた証拠の開示を要求する!!」
カタリナはクレドの机を強く叩き、問い詰める。珍しく、カタリナが感情を表に出していた。
正直、ここまで仲間との絆が深まったのもフール達がいたからだとカタリナは思っている。
薮から棒に出た情報は不明瞭な根拠、完全性も無く、あまりにも信憑性に欠けている。これらから結論付けられた余りにも理不尽な判断にカタリナは納得がいくはずが無かった。
その様子とは裏腹にクレドは冷静に大きいな溜息を吐く。
「情報の開示は認められん。何故なら、君は騎士団の人間では無いからだ。ギルドに所属している元騎士団の君に機密情報開示する権利などない。それに、グランドクロスが決めたのだ。撤回することはできない」
「ならばこの依頼、私は拒否する」
カタリナはクレドを睨みつけた後、振り返って部屋を出ていこうと扉に向かって歩く。
そして、手がドアノブに触れようとした時、クレドが口を開いた。
「私がいつ依頼と言ったのだね?」
カタリナの手が止まる。
「これはグランドマスター直々の君に対しての命令だ」
それを聞いたカタリナの身体に寒気が走った。
あの男……カタリナにとって最も憎むべき相手であり、恐れている者。その男から距離を置くために騎士団から抜け.ギルドに入ったというのにまだ付きまとうというのか。
カタリナは自分の手を見ると小刻みに震えていた。その男の事を考えるだけでカタリナの身体は恐怖しているのだと実感する。
カタリナは深呼吸をして、ドアノブにかけるはずだった手を戻し、ゆっくりとクレドの方へと振り向いた。
「君は特別にバルバドス様に無礼を許されている身なのであろう? ならば、そんな恩人に対して思を仇で返すような真似はできないであろう? 聖騎士カタリナよ」
カタリナは歯を強く食いしばりながら、小刻みに震える手を強く握る。
怒りと悔しさと恐怖の交わった感情が胸の中で渦巻いていた。
「聖騎士カタリナよ、君はあの人の命令に断れないはずだ。断れば、罰を受けることになる」
「……」
「拒否するなら、君を中に入れなければならない。君は頭の悪い人間では無いはずだ」
この感情なら、いつでも頭の悪い人間になってもおかしくはなかった。
しかし、ここで断れば私どころかグリフォンの仲間たちにまで被害が及ぶかもしれない。
命令に背いたものは、その者の全てを奪う。バルバドスとはそういう男なのをカタリナは知っている。
だからこそ、カタリナは断ることができなかった。
カタリナは俯き、強く握った拳を胸に当て、騎士の敬礼を見せた。
「それで良い。お前たちグリフォンは特別な命令下にある。直ちに私と共にパルバドスの国へと向かって貰う。天魔会議の後、お前達に指示をする」
カタリナは何も言わず、敬礼をやめると顔を伏せたままクレドの部屋を出た。
命令に背くことはできない。背いた時、どうなるかは自分がよく知っている。
カタリナはバルバドスを恩人などと思った事など無い。命の恩人はフールなのだ。
真の恩人をこの手で捕えろというのか。理不尽に罪を着せられ、追われているフールを捕らえることなど自分の騎士道に反する行いだ。
この命を敢えて私に与えたのもあの男の性格だ。
外道め。
下衆が。
そう思いながら、ギルドの回廊を歩いていると正面から見慣れた面子が見えた。
「おい、話、終わったのか?」
「ギルドマスターに呼ばれたってことはいつもよりさぞ質の良い依頼なんでしょうね? 正しく、このサラシエル様に見合ったものを!」
「ライナさんが迎えに行こうって聞きませんでしたので、僕たちから来てしまいました」
「なっ! てめっ! 言うなって言ったろ!」
「ほんと、この獣女はリーダーに懐き過ぎよ。獰猛なライオンがまるでじゃれつく猫みたいーーぷぷぷっ!」
「あん? てめえ、なめてんのかメスガキ?」
「何よ、このデカ乳!!」
「あーーあ、また始まりました」
「おーーまーーえーーもだよ!」
カタリナが大事にしているパーティの仲間達であるライナ、サラシエル、セインだ。
3人はカタリナの前で子供のようにじゃれ合う愛くるしい様子を見せた。その光景がカタリナの胸を更に苦しめる。
「てぇ、どうしたんだぁ? 元気なさそうじゃねぇか?」
苦い表情が表に出てしまっていたのか、カタリナは思わず顔を隠す。
「なんでもない、それよりも準備をしろ」
「準備って、一体どこに行くのよ?」
「バルバドスの国だ」
「「「バルバドスの国!?」」」
「急ぎだ、荷物をまとめ次第出るぞ」
カタリナは早々と3人から離れるように歩き出す。
「ここからは、考えなくてはならないな……」
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