雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎

文字の大きさ
上 下
79 / 160
第3章 商都地変編

第76話 魔人”大骨ノ王”

しおりを挟む
 魔人とは魔物が変異を起こし、中には人間とは変わらないほどの外見と知恵を身に付けた者もいる。魔人の中には人間と共存し、手を組んで生活する者たちもいる為かギルドは差別に値するという理由から魔物階級は付けない決まりである。そう……勿論そう言った考えを持たぬ者たちもいることは忘れてはいけない。

「我はフェルメル様からご依頼を受けてやって来た使者の一人だ。我らはある方から直々に特別な命を受けた六人の魔人”魔人六柱スレイマン”として認められた者なのだ」

「ある方?」

「ああ、だが……今回はフェルメル様からの依頼を受け、バルバドスの国からやってきたのだ。しかし……恥ずかしいことに私も罠にかかってしまったが為に他の者と離れてしまったのだがまぁよい。貴様らは何用でここに来た?」

 淡々と話すその骸骨を前に俺たちは眼を見張っていた。スケルトンが喋る事、魔人が目の前いる事、色々あるが俺は呼吸を整えてダンドリオンの質問に答える。

「俺たちはここに商都を脅かす四神の手掛かりがあると思いやってきたのだ。フェルメルの使いも来ていると聞いて警戒はしていたが……どうやら俺たちも同じ罠にかかってしまったみたいだ」

「ほっほっほ! そうかそうか! お前たちも罠にかかったのか! それはそれはお互い不運じゃ……しかし、話を聞く限り……我々と似て非なる目的……我らの邪魔になりうると見受ける」

 ダンドリオンの頭上には黒紫色の禍々しい大玉が生み出されており、その玉が俺たちに向かって飛んできた。

「危ない!!」

「きゃっ!」
「あ痛ぁーー!!」

 俺はソレーヌを庇うように倒れ込み、紙一重でその攻撃を回避した。その玉が壁に直撃するとドロドロとした液体となってべったりと壁に纏わりついていた。その液体がブクブクと泡を立てると壁の表面が解けているのが見えた。猛毒の玉……あれに触れていたら、俺たちもただでは済まなかっただろう。

「我が暗黒魔法”邪毒球アシッドスフィア”を避けるか……残念だが、お前たちにはここで死んでもらう」

「悪いが俺たちも殺されるわけにはいかない、立てるかソレーヌ」

「は、はい!」

 俺はソレーヌの手を取りながら立ち上がる。ソレーヌは魔導弓、俺は転移魔法で妖精ノ杖を出して構えた。アルとイルの捜索は一時中止だ。俺たちに敵意がある者を先に始末しなくてはならない。
 それに、あいつは軽々と黒魔法を使ってきたが暗黒魔法は神聖魔法とは対照的な存在に位置する魔法だ。神を批判し、信仰せぬ者が使える魔法故に相手を殺す為だけに利用される強力な魔法がそろっている。
 そんな魔法を使える相手だ、強力な力を持っているに違いない。注意が必要だ。

「ほっほっほ、勇敢な若者だ。だが”死霊傀儡師ネクロマンサー”であるこの私に2人だけで大丈夫かな?」

 ダンドリオンの言葉と共に周りの亡骸たちがひとりでに動き出す。すると、人型となりスケルトンが誕生すると俺たちを取り囲んだ。死霊傀儡師の職業能力によってアンデットが生み出されたのだ。
 ダンドリオンが指を軽く動かすだけでスケルトンたちもそれに合わせて動く。まさにダンドリオンにとって亡霊たちは操り人形に過ぎないのだ。

「ほっほっほ、まずはこいつらと遊んでもらうぞ。行け!!」

 ダンドリオンの言葉と指が動かされたことによって一斉にスケルトンたちが襲い掛かって来た。

「あわわ!! 来たぞぉーー!! ソレーヌ何とかするんだぞ!!」

「パトラちゃんは捕まってて!! 喰らって! ”一閃光魔弾トワイライトフラッシュ”!」

 ソレーヌの魔導弓から放たれた光の矢がソレーヌに向かってきた1体のスケルトンに直撃すると体が粉々に砕けた。俺もソレーヌに負けないように杖に魔力を溜める。前にやった感覚でうまく魔力を調節して解き放つ。

「”旋風陣”!」

 俺たちに向かってきたスケルトンの群れを竜巻に巻き込まれ吹き飛ばされると、この部屋の壁にめり込んだ。妖精ノ杖の使い方も板についてきた頃だと自分でも思ってきた。

「ふむ……やるではないか、だが……私は大骨ノ王、いつもの生ぬるいスケルトンどもとは違うのだよ!!」

 ダンドリオンが両手を大きく広げると背中から紫色のオーラが倒れたすべてのスケルトンの中へと入っていく。すると、風圧によって壁に追いやられ倒れたスケルトンは立ち上がり、砕け散った者は蘇るとダンドリオンが放出していたオーラを纏った。ぽっかりと開いた瞳の無いその目がギラリと光り、俺たちに向けるとまたにじり寄って来た。

「我がスキル”従者強化”によって我が従者たちはお前たちが出会ってきた者たちよりも力を増している。今度はどうかな?」

 スケルトンがにじり寄ってくる程オーラの濃さが今までの敵よりも強化されている様子が感じられた。しかし、俺は怯まずもう一度妖精ノ杖に魔力を溜め技を放った。

「喰らえ! ”旋風陣”!」

 さっきと同じ威力の竜巻が生み出されるが、強化されたスケルトンたちはびくともしない。ケタケタと音だけを出して俺たちをあざ笑っていた。

「嘘だろ? 効いてないのか?」

「ほっほっほ! どうしたんですか? とっておきが効かなかったとでも言うのか?」

 まさか、風属性の攻撃に耐性を持ったのか? ならば別の攻撃を試すまでだ。俺は転移魔法で妖精ノ杖から火球ノ杖に持ち変える。そして、妖精ノ杖に込めた程度の魔力を火球ノ杖にも溜めスケルトンの群れに再び技を放つ。

「”火球ファイアボール”!」

 スケルトンの群れを火球が包み込む。しかし、スケルトンはその火球の熱で溶けるどころか原型をとどめたまま何事もなかった。

「滑稽ですねぇ……天下のフール殿の魔法攻撃が効かないなど……」

「なに? どうして俺の名前を?」

「ほっほっほ……勿論、あなたは有名人ですからね。エンシェントドラゴンの討伐……朱雀の討伐などなど、話は沢山聞いております。しかし……私はある方に頼まれております。貴方を見つけたら殺せと」

「だからそれは誰だ! フェルメルか?」

「ほっほっほ、それはどうでしょう? ですが、それを教える必要もないでしょう。貴方はここで死ぬのですから」

 ダンドリオンが俺に向けてその白い指を指した。

「こんなところで死んでたまるか。 俺にはまだやらなきゃいけないことがある」

「ほっほっほ、そうですかそうですか。ならば一つヒントをあげましょう。私の従者を倒す唯一の弱点は”回復魔法”です。貴方も回復術士ならば神聖魔法の行使ができるはず。暗黒魔法の弱点は性質が反対の魔法なのだ。そう……君の得意な”治癒ヒール”だよ。だが、この数の従者に対して単体のみ有効の君の治癒で倒しきれるかな? ほっほっほ……ほーーほっほっほっ!!」

「はわわぁあああ!! スケルトンが来るんだぞ!! やばいんだぞ!!」

 ダンドリオンが高らかに笑い、骨をケタケタと鳴らす。そうだ、アイギスにも言われていた。アンデット系の魔物には治癒が有効だと。しかし、俺には複数体を攻撃できる魔法はない。確かに単体回復魔法を無限に行使はできるがこの魔物の数では間に合わない。考えている間にもスケルトン達はこちらに近づいてくる。どうすれば……

「フールさん」

 その時、冷静に透き通る声でソレーヌが俺に声をかけた。

「フールさん、私に言いましたよね。仲間を信じろと……だからフールさんも私を信じてください。私は、ミスを犯したかもしれません。アルちゃんとイルちゃんを連れてきた事……今でもまだ少し引きずってしまっています。だけど、ここで負けてられない。ミスばっかりしていられない。ここで私は名誉を挽回しなくてはなりません。だからフールさん、ここは私にお任せください」

「ソレーヌ?」

 ソレーヌはゆっくりと深呼吸をすると魔導弓を暗い天に向けて構えた。

「精霊様……我が魔力に癒しの光を授け、この者たちに安らぎと浄化を与えたまえ」

 ソレーヌがそう呟くと魔導弓が緑色の魔方陣が生み出される。そして、ソレーヌがゆっくりと弓を引く。

「私も……貴方を……癒したい」

「我が従者たちよ! かかれぇええええええええ!!!!」

 一斉にスケルトンが飛び跳ねた、俺たちに向けて突撃せんとばかりに。

「”治療光魔弾(ヒーリングフラッシュ)”!」

 ソレーヌが手を離した時、緑色の光の玉が宙に生まれるとそのまま破裂する。破裂と同時にその玉から輝かしい煌めく緑光が部屋全体を包む。
 雨のように降り注がれたその光がスケルトンに掛かるとスケルトンは一瞬にして消滅していく。勿論、それは一匹ではない。この部屋にいる全てのスケルトンが浄化したのだ。
 その光は俺にも降り注ぎ、光の当たった場所が仄かに暖かい。

「こ……これは神聖魔法⁉ しかも、広範囲回復魔法ではないか!! 不味い!!」

 ダンドリオンはその光を避けるように後方に下がる。

「なるほど……今回は少し分が悪いようですねぇ。良いでしょう……ここは一つ逃げておきましょうか。最後に教えておいてあげましょう。貴方を殺したがっているのはフェルメルではない……あと、貴様は我らと同じがする……くそ、撤退だ! エリゴース! ロノウェーザ!! 我を置いていくなぁあああああああああ!!!!」

 そう叫びながらダンドリオンはこの場から逃げるように去って行った。まるで嵐が過ぎ去ったように部屋は静かとなり呆気に取られていたが優しい声が俺を我に返らせてくれる。

「えへへ……フールさん、私新しい魔法を覚えました。いかがでしたか?」

 ニコッと優しい笑みを見せるソレーヌ。その笑顔が純粋で、それでいて前よりも頼もしく感じた。俺は自分の情けなさに苦笑しながらもソレーヌの成長を、そして助けてくれたこと感謝した。

「ありがとうソレーヌ。凄いよ、俺より先に全体回復魔法を使えるようになるなんてな」

「ソレーヌ凄かったんだぞ! お前が居なきゃオイラもやばかった……」

「いえいえそんなフールさんがいたから! ……はい、ありがとうございます!」

 ソレーヌは一度言葉を詰まりかけたが、改めて素直に喜びをあらわにしたのだった。

「あの……それと、フールさん……私にも……あの、して欲しいです……」

「え?」

「アルちゃんやイルちゃん……セシリアさんばっかり撫でるなんて……ずるいですよぉ」

 顔を赤くして、少し膨れた顔を見せるソレーヌ、これがソレーヌの精一杯の勇気を出した我がままだったなんて俺には知らない。しかし、俺は静かに笑顔でソレーヌの頭を優しく撫でた。

「どうだ? 満足か?」

「へっ⁉ あっ!! えっと……ひゃい……」

 ソレーヌの長い耳が先端まで赤くなり、顔を隠してしまった。俺に頭を撫でられることがそこまで嬉しかったのか? でも、喜んでるならよかった。
 しかし、あのダンドリオンと言った魔人が他に5体もいるのか。あんな強力な者たちがはびこっているなどセシリアやルミナの方も心配だ。そして、アルとイル……あの子たちを一刻も早く見つけなくては……

「じゃあ、進もうか」

「ひゃ……ひゃいぃ」

「しゃあ! どんどん行くんだぞぉ!!」

 こうして俺たちは松明を片手に奥へと歩みを進めるのであった。
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

最強美少女達に愛されている無能サポーター 〜周りの人から馬鹿にされ続けてもう嫌なのパーティメンバーの天才たちが離してくれない〜

妄想屋さん
ファンタジー
 最強の美少女パーティメンバーに囲まれた無能、アルフ。  彼は周囲の人の陰口に心を病み、パーティメンバー達に、 「このパーティを抜けたい」  と、申し出る。  しかし、アルフを溺愛し、心の拠り所にしていた彼女達はその申し出を聞いて泣き崩れていまう。  なんとかアルフと一緒にいたい少女達と、どうしてもパーティを抜けたい主人公の話。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました

遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。 追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。 やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい

桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

処理中です...