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第二章 悪魔と妖精
グルード
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「おい、人を呼んできたぞ。だから泣きやめ」
悪魔は口ではそういうものの、オロオロとしていた。私は手の痛みで声を出せず、頷くことしか出来なかった。
悪魔は私が手をブッツリ深く切った時、カチンと固まって、どうすればいいんだ?人って簡単に死んじゃうんだよな?と混乱のためか、そんなことをブツブツ呟きながら、私の周りをストレスの溜まった熊のようにグルグルと歩き回った。しばらくして、あっ!アイツなら…!!と叫んだかと思ったらポンと弾け飛んで消えた。
…そして今に至る。
「お前なら回復系の魔法が使えたよな。そこに突っ立ってないで早くこいつの傷を治してくれ」
私は悪魔が呼んできた人を顔を上げて確認した。
「え?」
「やっぱりユキちん!?」
悪魔が呼んできた人は、キルさんでした。
「なんだお前ら知り合いか」
どうやら悪魔はキルさんの知り合いの悪魔だったらしい。
「君が慌てて私を呼ぶもんだから、いったいどんな人だろうと思ったら…まさかユキちゃんだったとはねぇ~」
そういうと、キルさんは私の手を掴んで傷をつついた。
「っっつ~~~~!?」
私は服をかんで声を必死に抑えた。隣で悪魔がオロオロとして、だ、大丈夫か!?死ぬのか!?と悪魔らしからぬ情けない姿を披露していた。
「うわ~…血管ぶちぶちだ…。骨もちょっとやってるかもね…。どんだけ力入れたのさ…」
「呑気に言ってないで早く治してください!!…ってて」
少し大きな声を出したら、骨に響いて傷からピュっと血が吹き出た。
「はいはい、落ち着いて~。ほら君、力貸して」
「お、俺か!?」
「他に誰がいるの?僕は魔術師なんだから君の力が必要なんだよ」
そう言うとキルさんは私の傷を手で覆った。悪魔も私の傷の上をキルさん越しに手で覆った。じんわり手が暖かくなるのを感じた。内側から春の光を浴びせられているような感じがする。優しい…そしてどこか懐かしい…そう感じられる暖かさだ。
「はいできた!治療完了~!!」
「もう?え!うわ、凄い…!!」
見ると、パックりグロテスクに割かれていた大きな傷はすっかり無くなり、ただただ手が血で汚れているだけになった。
「手をグーパーしたり、いろんな動きをしてみて。動かしにくく感じたり、どこか痺れがあったりする?いつもと違う感じがしたりする?」
「…大丈夫です。ちゃんと動きます」
はー、と悪魔とキルさんは二人して大きなため息をついた。安堵や呆れを含んだため息だ。
「全く、アルが知ったら僕が殺される…」
キルさんは青い顔でワナワナ震えた。
「一つ貸しだからねユキちゃん。…そうだ!」
キルさんは指をツイと動かした。その途端、床に広がった私の血が空中に集まり、大きな一つの赤黒いフワフワ浮かぶ血ができた。
「道すがら聞いたよ。ユキちゃん、悪魔と契約するためにこんなことになったんだよね…。ほら、君!言っていた君の血が入ってる瓶を出して!」
「…ほら」
悪魔は瓶の蓋を開けてコチラへ向けた。そうすると、私の血がスーと瓶の中へ入っていった。
「余りは…処分ね」
パチンとキルさんは指を鳴らした。血はボンと音を立て消えた。そして私と悪魔をじっと見つめた。
「ユキちゃん、もうコイツやだ!死んでしまえ!って思ったらすぐ僕のところにおいで~。すぐ消してあげるから」
「な!お前よくも!!」
と悪魔はとても怒っているようだが、キルさんに手を上げたりはしなかった。やっぱりこの悪魔優しい。いや、ただたんに何かキルさんに弱みを握られているの…か…?
「大丈夫ですよ。そんな事ない…とは言いきれませんが、頑張ります」
「そ、そこは言い切ってくれ!じゃないと俺の命が危ない…!!」
悪魔は顔を青ざめて叫んだ。
「いや、ジョーダンですよジョーダンですって」
そんなやりとりをする私たちをキルさんはふーんとでも言うかのように笑ってみていた。
「ほら、君達もう夜遅いんだし…ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう~」
僕の久々の睡眠を妨害したんだから…しっかり最後までやってくれないと困るんだよ。…と、キルさんはドスの効いた声で囁いた。
「「へ、へい…。サーセンした…」」
悪魔は空中に浮きっぱなしの羽根ペンを手に取って、私と悪魔の血をペン先につけた。そして、それにサラサラと変な文字を書き始めた。なんて書かれているかは分からないけど、契約書っぽい感じに仕上がった。
「…ここに名前を書く。お前、あっちの世界での…漢字?で書けよ。ここに書くのは魂に刻まれた名だからな。ちゃんと真名としてあっちのものを使え」
言ってることはよくわかんないけど…漢字で名前を書けばいいんだね!
悪魔は二つある傍線の上に契約書に書かれた変な文字でサラサラと文字を書いた。これがこの悪魔の名前なんだろう…けど、なんて読むんだろう…?
「ほら」
悪魔はチョンチョンと血をまたつけて、私に羽ペンを手渡した。
私は、それを受け取り慣れない羽根ペンで名前を書いた。悪魔のようにサラサラとではなく、カリカリと音を立てて書いた。それを見て、キルさんと悪魔はプププと笑った。
しょうがないでしょー!初めて使ったんだからー!ここの世界では万年筆みたいなのしか使ってないんじゃー!
「…書いたよ」
私は羊皮紙と羽根ペンを不貞腐れながら悪魔に返した。悪魔は満足そうに羊皮紙を眺めた。
「契約完了だ」
そう言うと羊皮紙がフワ~ンと淡く光ったかと思うと、赤いミミズみたいなのがシュルシュルと出てきた。
それは、私と悪魔、それぞれの前に分かれて浮かんだ。
「バサイ・グルード」
「天野崎雪」
私には悪魔の名前が、悪魔には私の名前がそれぞれ現れた。
「グルード…でいいのかな」
「天野崎雪…どこで区切るんだ…?」
あ、私…苗字と名前区別しないで書いちゃった。
「天野崎、雪。で分けてね!ユキって呼んで!」
「おぉ、そうか。わかったユキ」
グルードは嬉しそうにユキユキユキユキと名前を呼んでくる。
羊皮紙と羽根ペンはいつの間にかに消えていた。
これで私とグルードは契約関係ということで、私はいつでもグルードを呼び出せるらしい。
「じゃ、僕もう戻るね。僕は明日早いんだ…ユキちゃんも早く寝なさいね」
はーい、と私は返事をした。
「ではでは、おやすみ」
「おやすみなさい」
キルさんは思い扉を軽々と押し、スタスタと歩いていってしまった。なにかあの扉は開け方にコツがあるのだろうか…?
「じゃ、私もう行くね…って、グルードはこれからどうするの?」
「いや、普通に普段通りに生活する。契約関係だからって言って、そんなに俺は縛られたりしない。もちろんユキも。…でも、ホイホイ呼び出されちゃ、普段通りに…とは行かないかもな」
なるほど…?では、必要最低限度に呼び出しは控えさせていただきます。
「じゃ、俺は戻る。ちゃんと健康でいてくれよ?魔力が不味くなるからな!!」
そういうと、グルードは黒い粒となって弾けちった。
「…私も戻るとしますか」
悪魔は口ではそういうものの、オロオロとしていた。私は手の痛みで声を出せず、頷くことしか出来なかった。
悪魔は私が手をブッツリ深く切った時、カチンと固まって、どうすればいいんだ?人って簡単に死んじゃうんだよな?と混乱のためか、そんなことをブツブツ呟きながら、私の周りをストレスの溜まった熊のようにグルグルと歩き回った。しばらくして、あっ!アイツなら…!!と叫んだかと思ったらポンと弾け飛んで消えた。
…そして今に至る。
「お前なら回復系の魔法が使えたよな。そこに突っ立ってないで早くこいつの傷を治してくれ」
私は悪魔が呼んできた人を顔を上げて確認した。
「え?」
「やっぱりユキちん!?」
悪魔が呼んできた人は、キルさんでした。
「なんだお前ら知り合いか」
どうやら悪魔はキルさんの知り合いの悪魔だったらしい。
「君が慌てて私を呼ぶもんだから、いったいどんな人だろうと思ったら…まさかユキちゃんだったとはねぇ~」
そういうと、キルさんは私の手を掴んで傷をつついた。
「っっつ~~~~!?」
私は服をかんで声を必死に抑えた。隣で悪魔がオロオロとして、だ、大丈夫か!?死ぬのか!?と悪魔らしからぬ情けない姿を披露していた。
「うわ~…血管ぶちぶちだ…。骨もちょっとやってるかもね…。どんだけ力入れたのさ…」
「呑気に言ってないで早く治してください!!…ってて」
少し大きな声を出したら、骨に響いて傷からピュっと血が吹き出た。
「はいはい、落ち着いて~。ほら君、力貸して」
「お、俺か!?」
「他に誰がいるの?僕は魔術師なんだから君の力が必要なんだよ」
そう言うとキルさんは私の傷を手で覆った。悪魔も私の傷の上をキルさん越しに手で覆った。じんわり手が暖かくなるのを感じた。内側から春の光を浴びせられているような感じがする。優しい…そしてどこか懐かしい…そう感じられる暖かさだ。
「はいできた!治療完了~!!」
「もう?え!うわ、凄い…!!」
見ると、パックりグロテスクに割かれていた大きな傷はすっかり無くなり、ただただ手が血で汚れているだけになった。
「手をグーパーしたり、いろんな動きをしてみて。動かしにくく感じたり、どこか痺れがあったりする?いつもと違う感じがしたりする?」
「…大丈夫です。ちゃんと動きます」
はー、と悪魔とキルさんは二人して大きなため息をついた。安堵や呆れを含んだため息だ。
「全く、アルが知ったら僕が殺される…」
キルさんは青い顔でワナワナ震えた。
「一つ貸しだからねユキちゃん。…そうだ!」
キルさんは指をツイと動かした。その途端、床に広がった私の血が空中に集まり、大きな一つの赤黒いフワフワ浮かぶ血ができた。
「道すがら聞いたよ。ユキちゃん、悪魔と契約するためにこんなことになったんだよね…。ほら、君!言っていた君の血が入ってる瓶を出して!」
「…ほら」
悪魔は瓶の蓋を開けてコチラへ向けた。そうすると、私の血がスーと瓶の中へ入っていった。
「余りは…処分ね」
パチンとキルさんは指を鳴らした。血はボンと音を立て消えた。そして私と悪魔をじっと見つめた。
「ユキちゃん、もうコイツやだ!死んでしまえ!って思ったらすぐ僕のところにおいで~。すぐ消してあげるから」
「な!お前よくも!!」
と悪魔はとても怒っているようだが、キルさんに手を上げたりはしなかった。やっぱりこの悪魔優しい。いや、ただたんに何かキルさんに弱みを握られているの…か…?
「大丈夫ですよ。そんな事ない…とは言いきれませんが、頑張ります」
「そ、そこは言い切ってくれ!じゃないと俺の命が危ない…!!」
悪魔は顔を青ざめて叫んだ。
「いや、ジョーダンですよジョーダンですって」
そんなやりとりをする私たちをキルさんはふーんとでも言うかのように笑ってみていた。
「ほら、君達もう夜遅いんだし…ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう~」
僕の久々の睡眠を妨害したんだから…しっかり最後までやってくれないと困るんだよ。…と、キルさんはドスの効いた声で囁いた。
「「へ、へい…。サーセンした…」」
悪魔は空中に浮きっぱなしの羽根ペンを手に取って、私と悪魔の血をペン先につけた。そして、それにサラサラと変な文字を書き始めた。なんて書かれているかは分からないけど、契約書っぽい感じに仕上がった。
「…ここに名前を書く。お前、あっちの世界での…漢字?で書けよ。ここに書くのは魂に刻まれた名だからな。ちゃんと真名としてあっちのものを使え」
言ってることはよくわかんないけど…漢字で名前を書けばいいんだね!
悪魔は二つある傍線の上に契約書に書かれた変な文字でサラサラと文字を書いた。これがこの悪魔の名前なんだろう…けど、なんて読むんだろう…?
「ほら」
悪魔はチョンチョンと血をまたつけて、私に羽ペンを手渡した。
私は、それを受け取り慣れない羽根ペンで名前を書いた。悪魔のようにサラサラとではなく、カリカリと音を立てて書いた。それを見て、キルさんと悪魔はプププと笑った。
しょうがないでしょー!初めて使ったんだからー!ここの世界では万年筆みたいなのしか使ってないんじゃー!
「…書いたよ」
私は羊皮紙と羽根ペンを不貞腐れながら悪魔に返した。悪魔は満足そうに羊皮紙を眺めた。
「契約完了だ」
そう言うと羊皮紙がフワ~ンと淡く光ったかと思うと、赤いミミズみたいなのがシュルシュルと出てきた。
それは、私と悪魔、それぞれの前に分かれて浮かんだ。
「バサイ・グルード」
「天野崎雪」
私には悪魔の名前が、悪魔には私の名前がそれぞれ現れた。
「グルード…でいいのかな」
「天野崎雪…どこで区切るんだ…?」
あ、私…苗字と名前区別しないで書いちゃった。
「天野崎、雪。で分けてね!ユキって呼んで!」
「おぉ、そうか。わかったユキ」
グルードは嬉しそうにユキユキユキユキと名前を呼んでくる。
羊皮紙と羽根ペンはいつの間にかに消えていた。
これで私とグルードは契約関係ということで、私はいつでもグルードを呼び出せるらしい。
「じゃ、僕もう戻るね。僕は明日早いんだ…ユキちゃんも早く寝なさいね」
はーい、と私は返事をした。
「ではでは、おやすみ」
「おやすみなさい」
キルさんは思い扉を軽々と押し、スタスタと歩いていってしまった。なにかあの扉は開け方にコツがあるのだろうか…?
「じゃ、私もう行くね…って、グルードはこれからどうするの?」
「いや、普通に普段通りに生活する。契約関係だからって言って、そんなに俺は縛られたりしない。もちろんユキも。…でも、ホイホイ呼び出されちゃ、普段通りに…とは行かないかもな」
なるほど…?では、必要最低限度に呼び出しは控えさせていただきます。
「じゃ、俺は戻る。ちゃんと健康でいてくれよ?魔力が不味くなるからな!!」
そういうと、グルードは黒い粒となって弾けちった。
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