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8歳
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西と北が重かったから次の話し合いの東と南はだいぶ楽。
西は魔力のせいで元々不毛の土地。それを開拓して今じゃ豊かすぎるほどの農地だ。魔力に汚染された土地を開拓したご先祖さまには頭が上がらない。北は寒すぎて今でも不毛だけど。
東はそんな西に負けず劣らずの農地。
南は言わずもがなの貿易の街。この国で五本の指に入るくらいの都市だ。金の成る土地。手放せないよね。
人が集まれば問題も起こるってもの。そこの話し合いって感じかな。南は警備を増やして欲しいって言う要望が上がってるし、東は土の栄養分が少なくなってるって言われた。
東は錬金術でどうにかなるけど南はねぇ…。人の問題だから嫌でもお金が絡む。困ったもんだよね。
今日も今日とて秘書と執事をこき使う。
貧乏性が染み付いちゃってるな。
これからお金持ちになったとしても金持ちのお金の使い方できないや。
「兄上、お手伝いしに来ました!」
えー。可愛い。手伝いしに来たの?昨日の資料の多さを見て来たんだろうけどそんなの使用人にさせとけばいいんだよ。
あーかわいい。癒しだ。もう出会って数ヶ月だけどテオ様の可愛さは衰えを知らないね。あと数年したらここにカッコ良さが加わって僕はテオ様にならなんでもあげるようになるんだろう。テオ様になら下僕にだってなれる。今も奴隷と同じようなものだし。
テオ様のために寝る間も惜しんで働いてる。この功績全部テオ様にあげられる。
自分が汗水垂らして働いた全てを物理的に推しに貢げるなんて最高。もっと搾り取ってくれても構わない。
でもそれするとテオ様の将来が心配だから程々に貢がないとね。
「そう?じゃあ僕を連れて行ってもらえる?」
テオ様の前に手を差し出して手を引いてもらう。はぁ幸せ。フニフニおてて。もうすぐ剣の扱いになれてこの手も硬くなるんだろうね。
「俺は荷物をもちに来たんですが…。」
「使用人に任せておけばいいんだよ。」
少し目を煌めかせた2人は無視。
お前らに助けなんていらないよね。少しくらい頑張りな。僕が昨夜必死に集めた資料たちだ。大事にして欲しい。
「テオは剣術と魔法どっちが楽しい?」
「剣術が好きです。魔法も好きですが体を動かす方が好きです。」
そこはゲームと変わんないのか。じゃあ剣技を身につけるのも時間の問題か。魔獣の活発化が早いかテオ様の才能の勝利か。
あー。やになるね。
「もう少し強くなったら僕と手合わせしてもらわないとね。」
「楽しみにしています。兄上はいつもどんな訓練をしているんですか?」
「とにかく実践かな。魔物に対して魔法を叩き込みながら切り倒す。そんなことばかりしてるよ。」
「…強くなりますか?」
「どうだろう。ストレス発散にはなるよ。ただルディが今のところ一番ストレス発散になるけど。」
バッサバッサと切り倒す。魔法の制度が上がるのが分かる。すっごく楽しい。
「ルディ様はお強いですから。」
「それに魔法打ちながら動いてくれるからこっちも本気でいけるんだよね。魔法大会でもだけどみんな魔法打ってる時止まってるんだよ。狙いやすくてたまんないね。」
「もし兄上のような戦い方ができるのなら戦争になった場合、魔法師は一掃できますね。」
えー。殺伐としたテオ様もかっこいいね。
「ヤル気だね。」
「ち、違います。もしもの話です。皇国も対抗策を立てなければと思っただけです。」
「いいと思うよ。僕もよく考える。」
平和なのが1番だけどないとも言えないのがこの世界。
今だって少し離れた国は隣の国と争ってるし人は減る。宮廷も戦争にならないように一生懸命考え尽くしてるけど国の流れなんてわかんないからね。
僕は僕で色々火種の1つくらいは残しておきたい。ルディの皇太子即位のために使えるかもしれないし。
昼食の間について昨日と同じように少し豪華な昼食を終えて領地の話をする。
東には錬金術のことは控えてそういう魔法具があるから渡すと念書を交わす。南とは航路を広げて欲しいと依頼を出した。
昨日と比べて本っ当に楽。楽すぎておやつの時間の前には終わった。
昨日なんて結局夕食後もあれやらそれやらと話を続けたからね。その後は今日の資料をまとめたりして。
有意義ではあるけれど疲れる。
ハーノルトは北の領主代理が帰るときに一緒に向かうらしいからしばらくは離れで住むことになってる。
いるうちにお風呂のこと僕なりにまとめて聞いておきたいことがあるんだ。早くしないとなぁ。今日の夕食は早めに食べてテオ様と部屋に篭ろうか。
「テオ、プレゼントの話したいから後で部屋においで。僕もすることあるからゆっくり食べてね。」
キラキラとした目で見あげてくるテオ様は本当に天使。かわいい。ゆっくり食べて大きくなるんだよ。
まぁそれはそれとしてだ。
「ハーノルト。お前は今すぐ僕と来て。北に行く前に仕事終わらせてもらうからね。」
意地汚くテーブルにしがみついて離れないけら影魔法で檻に入れて引きずる。本当に手間をかけさせないで。
「お、俺のご飯…。食い溜めしないと…俺のめしぃ。」
うっるさいなぁ。
持ってこさせてあげるから黙って着いてきてよ。
西は魔力のせいで元々不毛の土地。それを開拓して今じゃ豊かすぎるほどの農地だ。魔力に汚染された土地を開拓したご先祖さまには頭が上がらない。北は寒すぎて今でも不毛だけど。
東はそんな西に負けず劣らずの農地。
南は言わずもがなの貿易の街。この国で五本の指に入るくらいの都市だ。金の成る土地。手放せないよね。
人が集まれば問題も起こるってもの。そこの話し合いって感じかな。南は警備を増やして欲しいって言う要望が上がってるし、東は土の栄養分が少なくなってるって言われた。
東は錬金術でどうにかなるけど南はねぇ…。人の問題だから嫌でもお金が絡む。困ったもんだよね。
今日も今日とて秘書と執事をこき使う。
貧乏性が染み付いちゃってるな。
これからお金持ちになったとしても金持ちのお金の使い方できないや。
「兄上、お手伝いしに来ました!」
えー。可愛い。手伝いしに来たの?昨日の資料の多さを見て来たんだろうけどそんなの使用人にさせとけばいいんだよ。
あーかわいい。癒しだ。もう出会って数ヶ月だけどテオ様の可愛さは衰えを知らないね。あと数年したらここにカッコ良さが加わって僕はテオ様にならなんでもあげるようになるんだろう。テオ様になら下僕にだってなれる。今も奴隷と同じようなものだし。
テオ様のために寝る間も惜しんで働いてる。この功績全部テオ様にあげられる。
自分が汗水垂らして働いた全てを物理的に推しに貢げるなんて最高。もっと搾り取ってくれても構わない。
でもそれするとテオ様の将来が心配だから程々に貢がないとね。
「そう?じゃあ僕を連れて行ってもらえる?」
テオ様の前に手を差し出して手を引いてもらう。はぁ幸せ。フニフニおてて。もうすぐ剣の扱いになれてこの手も硬くなるんだろうね。
「俺は荷物をもちに来たんですが…。」
「使用人に任せておけばいいんだよ。」
少し目を煌めかせた2人は無視。
お前らに助けなんていらないよね。少しくらい頑張りな。僕が昨夜必死に集めた資料たちだ。大事にして欲しい。
「テオは剣術と魔法どっちが楽しい?」
「剣術が好きです。魔法も好きですが体を動かす方が好きです。」
そこはゲームと変わんないのか。じゃあ剣技を身につけるのも時間の問題か。魔獣の活発化が早いかテオ様の才能の勝利か。
あー。やになるね。
「もう少し強くなったら僕と手合わせしてもらわないとね。」
「楽しみにしています。兄上はいつもどんな訓練をしているんですか?」
「とにかく実践かな。魔物に対して魔法を叩き込みながら切り倒す。そんなことばかりしてるよ。」
「…強くなりますか?」
「どうだろう。ストレス発散にはなるよ。ただルディが今のところ一番ストレス発散になるけど。」
バッサバッサと切り倒す。魔法の制度が上がるのが分かる。すっごく楽しい。
「ルディ様はお強いですから。」
「それに魔法打ちながら動いてくれるからこっちも本気でいけるんだよね。魔法大会でもだけどみんな魔法打ってる時止まってるんだよ。狙いやすくてたまんないね。」
「もし兄上のような戦い方ができるのなら戦争になった場合、魔法師は一掃できますね。」
えー。殺伐としたテオ様もかっこいいね。
「ヤル気だね。」
「ち、違います。もしもの話です。皇国も対抗策を立てなければと思っただけです。」
「いいと思うよ。僕もよく考える。」
平和なのが1番だけどないとも言えないのがこの世界。
今だって少し離れた国は隣の国と争ってるし人は減る。宮廷も戦争にならないように一生懸命考え尽くしてるけど国の流れなんてわかんないからね。
僕は僕で色々火種の1つくらいは残しておきたい。ルディの皇太子即位のために使えるかもしれないし。
昼食の間について昨日と同じように少し豪華な昼食を終えて領地の話をする。
東には錬金術のことは控えてそういう魔法具があるから渡すと念書を交わす。南とは航路を広げて欲しいと依頼を出した。
昨日と比べて本っ当に楽。楽すぎておやつの時間の前には終わった。
昨日なんて結局夕食後もあれやらそれやらと話を続けたからね。その後は今日の資料をまとめたりして。
有意義ではあるけれど疲れる。
ハーノルトは北の領主代理が帰るときに一緒に向かうらしいからしばらくは離れで住むことになってる。
いるうちにお風呂のこと僕なりにまとめて聞いておきたいことがあるんだ。早くしないとなぁ。今日の夕食は早めに食べてテオ様と部屋に篭ろうか。
「テオ、プレゼントの話したいから後で部屋においで。僕もすることあるからゆっくり食べてね。」
キラキラとした目で見あげてくるテオ様は本当に天使。かわいい。ゆっくり食べて大きくなるんだよ。
まぁそれはそれとしてだ。
「ハーノルト。お前は今すぐ僕と来て。北に行く前に仕事終わらせてもらうからね。」
意地汚くテーブルにしがみついて離れないけら影魔法で檻に入れて引きずる。本当に手間をかけさせないで。
「お、俺のご飯…。食い溜めしないと…俺のめしぃ。」
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