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8歳
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「ではずっとあの2人は仲の良い関係だったと?」
「そうでしょ。皇帝陛下は光魔法の才能のなさで苦労したからね。父様はそれを魔法の精度で補ったけど皇帝陛下はそれもできてない。裏で陛下を操ってる人がいるとは思ってたけど...まさか父様だったとはね。」
「洗脳ですか?」
「まさか。陛下は洗脳対抗の魔法具を手放さないからありえないよ。父様が陛下のために動く。その対価を陛下が払ってる。それだけだと思うよ。」
知らないけど。そもそも父様の人となりも知らないし。
あの人僕をちらっと見るだけで話しかけてこないし。僕からも話しかけないからなぁ。どんな人かも分からない。
僕が知ってるのは女好きでだらしがないって噂のシルヴェスター公爵だけだ。
「とはいえ、どこまで癒着してるんだか。関わりたくないけどいつかは関わらないといけないよね。陛下の機嫌を損ねる訳にもいかないし。代わりに僕が動くなんてしたくないし。」
「その時は俺が。」
そんな真似させない。テオ様が汚名を着るなんて僕が許せない。やるなら僕がやる。テオ様のためなら汚名を着て死ぬくらいできるよ。
「テオ、女遊びできるの?なんでも吐くまで落とせる?」
「それは...。」
テオの性格上無理だろうね。
テオが平民相手に口説いてたら僕が解釈違いで死ぬ。
好きになったのなら構わないよ。でもさ、父様みたいにところ構わず口説くなんてテオ様じゃないじゃん。
僕もしたくないけど。知らない女性と一夜を過ごすくらいならテオ様と美味しいご飯を食べて、錬金術の実験してからテオ様と1つ屋根の下夢想しながら寝る方がいい。
「見つからない程度の洗脳魔法の技量も必要だからね。僕もまだ父様には届かない。頑張らないとね。」
誰かに負けるなんてクラウスではありえなかった。あと数年。父様も追い越してルディも追い越すレベルの錬金術の能力が必要だ。
早くスラムに行って会わないと。研究者は多い方がいいからね。できたものを僕が貰い受ける。そうすれば僕個人の錬金術の才能だって飛躍的に伸びるはずだもん。
「父上は洗脳魔法がお得意なんですか?」
テオ様が身を乗り出して聞いてきた。可愛い。
僕も紅茶を一口飲んでから答えてあげる。
...茶葉いつもと違う。でも美味しいな。アルに聞いとこ。
「そうだよ。初めて魔力測定した時に立ち会った神官が壊れたって有名な話もあるくらい。」
「兄上は?」
「僕は空間魔法。ちなみにテオは影魔法だったよ。」
「そうなんですか?」
本人は分かんないもんね。僕も母様に確かめてもらったから。魔力を込めて勝手に出てくるのが得意魔法らしい。学ばなくても体がわかってるくらい馴染んでるらしい。
「漏れ出た魔法が影魔法だったからね。1番使いやすいんだと思うよ。」
「俺は神官を飲み込まなくて良かったです...。」
「本当に良い子ですね。クラウス様なんて小煩いからと言ってそっちに魔力を向けてましたよ。」
言わないでよ。精神年齢が高いって言ってもあのころはまだ体に精神が引かれてたからね。
幼い子としての精神性がだいぶ表に出てた。気に入らないって思ったら潰したくてしょうがなかったんだよね。
「空間魔法に捕われるって言う不幸な事故だよ。幼子の僕には制御出来なかったもん。」
「俺の時に来た神官ですか?」
「はい。」
アル、言うなよ。
「うるさいよね。特にあの態度。下心が見え見えすぎて苦手だよ。」
「公爵家ですよ。下心なんてみんなありますよ。私も給金あげて欲しいです。」
「アルみたいに言ってくるやついたら不敬罪で首跳ねてるよ。」
でもアルフレートは公爵家の執事長にしてはやっすい給料だからなぁ。増やしてあげたいんだけど今はその余裕が無い。許して欲しい。2、3年後には上げてあげるから。
「そうでしょ。皇帝陛下は光魔法の才能のなさで苦労したからね。父様はそれを魔法の精度で補ったけど皇帝陛下はそれもできてない。裏で陛下を操ってる人がいるとは思ってたけど...まさか父様だったとはね。」
「洗脳ですか?」
「まさか。陛下は洗脳対抗の魔法具を手放さないからありえないよ。父様が陛下のために動く。その対価を陛下が払ってる。それだけだと思うよ。」
知らないけど。そもそも父様の人となりも知らないし。
あの人僕をちらっと見るだけで話しかけてこないし。僕からも話しかけないからなぁ。どんな人かも分からない。
僕が知ってるのは女好きでだらしがないって噂のシルヴェスター公爵だけだ。
「とはいえ、どこまで癒着してるんだか。関わりたくないけどいつかは関わらないといけないよね。陛下の機嫌を損ねる訳にもいかないし。代わりに僕が動くなんてしたくないし。」
「その時は俺が。」
そんな真似させない。テオ様が汚名を着るなんて僕が許せない。やるなら僕がやる。テオ様のためなら汚名を着て死ぬくらいできるよ。
「テオ、女遊びできるの?なんでも吐くまで落とせる?」
「それは...。」
テオの性格上無理だろうね。
テオが平民相手に口説いてたら僕が解釈違いで死ぬ。
好きになったのなら構わないよ。でもさ、父様みたいにところ構わず口説くなんてテオ様じゃないじゃん。
僕もしたくないけど。知らない女性と一夜を過ごすくらいならテオ様と美味しいご飯を食べて、錬金術の実験してからテオ様と1つ屋根の下夢想しながら寝る方がいい。
「見つからない程度の洗脳魔法の技量も必要だからね。僕もまだ父様には届かない。頑張らないとね。」
誰かに負けるなんてクラウスではありえなかった。あと数年。父様も追い越してルディも追い越すレベルの錬金術の能力が必要だ。
早くスラムに行って会わないと。研究者は多い方がいいからね。できたものを僕が貰い受ける。そうすれば僕個人の錬金術の才能だって飛躍的に伸びるはずだもん。
「父上は洗脳魔法がお得意なんですか?」
テオ様が身を乗り出して聞いてきた。可愛い。
僕も紅茶を一口飲んでから答えてあげる。
...茶葉いつもと違う。でも美味しいな。アルに聞いとこ。
「そうだよ。初めて魔力測定した時に立ち会った神官が壊れたって有名な話もあるくらい。」
「兄上は?」
「僕は空間魔法。ちなみにテオは影魔法だったよ。」
「そうなんですか?」
本人は分かんないもんね。僕も母様に確かめてもらったから。魔力を込めて勝手に出てくるのが得意魔法らしい。学ばなくても体がわかってるくらい馴染んでるらしい。
「漏れ出た魔法が影魔法だったからね。1番使いやすいんだと思うよ。」
「俺は神官を飲み込まなくて良かったです...。」
「本当に良い子ですね。クラウス様なんて小煩いからと言ってそっちに魔力を向けてましたよ。」
言わないでよ。精神年齢が高いって言ってもあのころはまだ体に精神が引かれてたからね。
幼い子としての精神性がだいぶ表に出てた。気に入らないって思ったら潰したくてしょうがなかったんだよね。
「空間魔法に捕われるって言う不幸な事故だよ。幼子の僕には制御出来なかったもん。」
「俺の時に来た神官ですか?」
「はい。」
アル、言うなよ。
「うるさいよね。特にあの態度。下心が見え見えすぎて苦手だよ。」
「公爵家ですよ。下心なんてみんなありますよ。私も給金あげて欲しいです。」
「アルみたいに言ってくるやついたら不敬罪で首跳ねてるよ。」
でもアルフレートは公爵家の執事長にしてはやっすい給料だからなぁ。増やしてあげたいんだけど今はその余裕が無い。許して欲しい。2、3年後には上げてあげるから。
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