推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん

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8歳

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テオ様と話をしてたら何故か魔法と剣の話になった。
こんな自由な話で授業ほ話をしたくないよね。ごめんね、僕が話し下手なばっかりに。

「ルディはやっぱり強いかな?」

「はい。俺では足元にも及びません。」

「テオなら勝てるよ。」

「精進します。」


うーん。困ったな。僕が慰めても意味なさそう。なんか僕はみんなに生まれた時からなんでもできると思われてる節がある。
一緒に頑張ってきたルディだって直ぐにおまえなら・・・・・っていうし。


「アル。」
小声でアルフレートを呼び付ける。サッと脇に来るアルフレート。そういうとこ好きだよ。

「フォローして。テオのやる気の出る言葉をかけて。」

「難しいことを...かしこまりました。」

聞こえてんだからね。さっさと動け。ちょっと肘で小突いてやれば「暴力的なお方だ...」と文句まで垂れてきた。ほんとうざいな。

ほかの家行ったらむち打ちだって有り得るんだからね?
それをアルは僕が主なのをいいことに僕と一緒に僕のおやつのチョコレート食うわ、文句を言うわ。一回シメてやろうか。

「クラウス様も色々としでかしてますから。テオ様も気になさることはございません。」

「色々?どんなことだ?聞いてみたいな。」

目をきらきらさせちゃってまぁ。かっわいい。ずっと見てられる。今日はゆっくりテオ様をおかずに朝ごはん食べよ。


アルが僕を見てくるから頷いとく。なんでもいいよ。テオ様が喜ぶならなんでも。


「1番驚いたのは庭を闇で破壊した事ですかね。」

「そんなことしてない。」

そんなことまでバラさないでよ。
失敗したこともっとあるよ?そんな大きな失敗言わないで欲しい。母様だってこれには怒るどころか「やりすぎよ。」とだけ言ったんだよ。もっと怒ってくれた方が心の安定になった。

「しましたよ。まだ魔法の扱いに慣れいてなくて奥様が魔法の先生をしていた時です。」

「記憶にないよ。」

本当にうるさい。言うな。
でも頷いたから怒るなんてできないし。

「今よりもっと幼かったですから。.」

覚えてるよ。本当にうるさい。子供扱いしないでよ。

「私と奥様の結界で外に漏れませんでしたが一部の庭を全部植え替えたり...私とメラニーが大変でした。」

「兄上が失敗したのか?」

テオさま~!!食いつかないで。本当に知られたくない。

「色々としでかしてますよ。部屋を爆破させたり庭を使い物にならなくしたり、あとは教師を辞めさせたり。」

「あ、兄上なら理由があると思うぞ...。」

この子、どんだけ僕を信頼してるんだろ。
僕でも理由なく怒ることあると思わないのかな。ほらむしゃくしゃしたからとか有り得るかもよ?

そんな純粋なところも可愛いけれど。心配だよ。兄としてオタクとして。


「...ただの失敗だよ。部屋を爆破させたのは(錬金術の)実験するための魔力の量を間違ったから。同じ理由で庭もダメにした。教師を辞めさせたのは知ってることばかり自慢げに教えて来るから。」

「覚えているではありませんか。」

うるさいっ!
目で言ってること分かんないかなぁ???

「うるさいなぁ。僕と母様とアルとメラニーしか知らないんだからなかったことも同然だよ。」








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