推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん

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8歳

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「はぁ!?マジで不敬罪で打首にしてやるからな!!!」

「プロポーズを断ったくらいで不敬とは…。」

首を振ってため息をついてみせる。いつものじゃれ合い。というか本気のじゃれ合い。
テオ様を可愛くないって言って代わりに僕?ありえない。僕は端の方でテオ様の幸せを見届ける義務があるの。そんなところに出たくないよ。
そもそもテオ様を可愛くないだとか僕より下みたいな表現だとかも好きじゃない。普段なら1発入れてる。

しかもルディも僕も沸点が低いからいつも通り魔力が漏れて周りを威嚇する。さすがに貴族だ。このくらいじゃ倒れはしないだろう。
念の為義母とテオ様に防御魔法を張る。
皇后陛下と第2皇子?勝手にするでしょ。


「十分不敬だろ!!」
「はっ!どこがですか。」

パチッと僕らの間で魔力が弾けた。光魔法と闇魔法は相性悪いからなぁ。すぐに反発する。僕とルディも本当は仲悪いのかも。それか正反対すぎて磁石みたいになってるか。

きゃあと義母では絶対にあげないだろう声を皇后陛下があげた。



「ルディ!!!クラウス!!!!」

貴族と話してたはずなのにこっちに向かってくる皇帝。
やりすぎた…。

いつもの癖だったんだけどお貴族様には刺激が強かったらしい。

「父様…。」
「陛下。」

「喧嘩なら外でしてこい!!」

そのままポイッと浮遊魔法で3階からほおり出された。僕らじゃなきゃ死んでるんだけど。ルディの父親だけあって雑いな。

バチッと目が合ったから二人で魔法を放つ。
ひとまず休戦でしょ。僕ら目で話せるくらいには幼なじみしてるから。

僕は風魔法で浮遊を目的に。ルディは衝撃を和らげるための光魔法の防御。

同時に僕もルディも地面に足をつける。それで一斉にに魔力を放つ。魔法とかじゃない。ただの魔力。

魔法をあむ時間なんてないし先手必勝でしょ。
ルディならそうするし防御魔法も間に合わない。

なによりくすぶり続ける怒りはなかなか抑えられないもん。

それにしても本当にバカにできない魔力量だな。僕の方が思いっきり吹っ飛ばされて僕の胸ぐらを掴もうとしてくるルディから空間魔法で距離をとる。

避けながらルディにダースランスをぶつける。もちろん止められてルディは僕に魔法の矢を隙なくぶつけてくる。オマケに本人も向かってくるおまけ付き。殴られたら痛いから逆らうけどさ。

魔法大会も、こうやって動き回る人が相手だったら僕勝ててなかったかもな。

プロテクションを空間魔法に切り替えてルディの魔法がそのままルディに向かう。

絶対に負けてやんないんだから。










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