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8歳
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ホントすごいな。
義母はダンスと食事のマナー、あと審美眼だけは完璧だった。あと走る限りダメダメだったけど他にも知らないところで優れてるものがあるかもしれない。
感性だけは優れているのかもね。あとはテオ様の祖父母の躾の賜物だろう。
テオ様は礼儀作法は完璧。特に食事のマナーは義母と同じく目を見張るものがある。ほかの特技はあまり発見できてないけどゲームで色々知ってるよ。
努力の才能でしょ?剣の才能。魔法も上の下くらいはある。
あとね。かわいいの。とてつもなく。かっこよくて可愛いの。これは才能でしょ。
それにダンスまで上手いとは。まぁ義母には負けるけど上手いよ。ずっとスパルタの母の元、練習し続けた僕くらいは上手い。
やっぱり運動神経の違いかな。ゲームのクラウスも剣技は覚えらんなかったしね。真似事の魔法は作り出したけど。
テオ様は子供の頃から凄かったんだ…。僕も負けてらんないな。
段々とざわめきも戻り始めたから僕も金づ…お客様を探すために話しかけていく。
目上の人から挨拶しなきゃいけないからまずは陛下。
「皇帝の父にご挨拶申し上げます。」
「クラウスか。優勝おめでとう。」
話していた貴族から顔を逸らして僕に体を向けてくれた。
さっさと終わらそ。
「ありがとうございます。陛下だけが推薦してくれたと聞きました。ありがとうございます。この優勝も陛下の力添えがあってこそです。」
「優勝したのはクラウスの実力だろう。」
否定しないけど。強くなきゃ勝ち残れないもん。でもまぁ機会をくれたのはこの人だからね。お礼くらいは言うよ。
「私を信じて機会を設けてくれたのは陛下ですから。」
「そうであれば快くその言葉は貰っておこうか。どうだ?ルディとどっちが強かった?」
んー。準々決勝くらいまではルディかな。準々決勝で同格。
でも僕を魔力切れりさせたことがあるのはルディだけだ。そう考えると今回は余裕があったかも。
そんなことは言わないよ。上の立場の人に対しては顔を立てるものだからね。
「正直言えば殿下の方が私は苦手ですね。最後の魔法も殿下に防がれましたから。」
「あの魔法、クラウスが作ったと聞いた。実践でも使えるのか?」
「どうでしょう…。あれを防げるのは闇魔法か光魔法の持ち主だけですから。周りに味方がいなければ使えるとは思います。」
「ならば使えるな。さすが公爵の息子だ。」
はっはっは。と豪快に笑ってるとこ悪いけどこの人、僕を単騎で戦場に送り込むつもり?
それはさすがに笑えないんだけど。
それでも微笑みを貼り付ける。仕方ないよね。陛下より下の地位に生まれたせいだもん。
でもそれよりもテオ様に近い地位があるから問題なんてないけれど。
「シルヴェスターは皇国の剣であり足であり、腕でもありますから。どうとでもお使いください。」
頭を下げたら撫でられた。なに?気持ち悪い。
というか髪がボサボサになるでしょ。
「クラウスをそのように扱う気はない。安心してくれ。それにだな。戦争も起こす気はないぞ。」
「…そうですか。」
なんなの?髪を乱して満足かな。
陛下も次の貴族の相手を始めたし次行こ。つーぎ。
ちょうどダンスも終わったみたいだ。皇后陛下の周りの女性も少しは減るだろう。
義母はダンスと食事のマナー、あと審美眼だけは完璧だった。あと走る限りダメダメだったけど他にも知らないところで優れてるものがあるかもしれない。
感性だけは優れているのかもね。あとはテオ様の祖父母の躾の賜物だろう。
テオ様は礼儀作法は完璧。特に食事のマナーは義母と同じく目を見張るものがある。ほかの特技はあまり発見できてないけどゲームで色々知ってるよ。
努力の才能でしょ?剣の才能。魔法も上の下くらいはある。
あとね。かわいいの。とてつもなく。かっこよくて可愛いの。これは才能でしょ。
それにダンスまで上手いとは。まぁ義母には負けるけど上手いよ。ずっとスパルタの母の元、練習し続けた僕くらいは上手い。
やっぱり運動神経の違いかな。ゲームのクラウスも剣技は覚えらんなかったしね。真似事の魔法は作り出したけど。
テオ様は子供の頃から凄かったんだ…。僕も負けてらんないな。
段々とざわめきも戻り始めたから僕も金づ…お客様を探すために話しかけていく。
目上の人から挨拶しなきゃいけないからまずは陛下。
「皇帝の父にご挨拶申し上げます。」
「クラウスか。優勝おめでとう。」
話していた貴族から顔を逸らして僕に体を向けてくれた。
さっさと終わらそ。
「ありがとうございます。陛下だけが推薦してくれたと聞きました。ありがとうございます。この優勝も陛下の力添えがあってこそです。」
「優勝したのはクラウスの実力だろう。」
否定しないけど。強くなきゃ勝ち残れないもん。でもまぁ機会をくれたのはこの人だからね。お礼くらいは言うよ。
「私を信じて機会を設けてくれたのは陛下ですから。」
「そうであれば快くその言葉は貰っておこうか。どうだ?ルディとどっちが強かった?」
んー。準々決勝くらいまではルディかな。準々決勝で同格。
でも僕を魔力切れりさせたことがあるのはルディだけだ。そう考えると今回は余裕があったかも。
そんなことは言わないよ。上の立場の人に対しては顔を立てるものだからね。
「正直言えば殿下の方が私は苦手ですね。最後の魔法も殿下に防がれましたから。」
「あの魔法、クラウスが作ったと聞いた。実践でも使えるのか?」
「どうでしょう…。あれを防げるのは闇魔法か光魔法の持ち主だけですから。周りに味方がいなければ使えるとは思います。」
「ならば使えるな。さすが公爵の息子だ。」
はっはっは。と豪快に笑ってるとこ悪いけどこの人、僕を単騎で戦場に送り込むつもり?
それはさすがに笑えないんだけど。
それでも微笑みを貼り付ける。仕方ないよね。陛下より下の地位に生まれたせいだもん。
でもそれよりもテオ様に近い地位があるから問題なんてないけれど。
「シルヴェスターは皇国の剣であり足であり、腕でもありますから。どうとでもお使いください。」
頭を下げたら撫でられた。なに?気持ち悪い。
というか髪がボサボサになるでしょ。
「クラウスをそのように扱う気はない。安心してくれ。それにだな。戦争も起こす気はないぞ。」
「…そうですか。」
なんなの?髪を乱して満足かな。
陛下も次の貴族の相手を始めたし次行こ。つーぎ。
ちょうどダンスも終わったみたいだ。皇后陛下の周りの女性も少しは減るだろう。
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