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8歳
41(テオside)
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視点変えていく方法を使いたいと思います。。
元の方がいいとか変えた方がいいとかあればコメントしてくれると嬉しいです😭
-----------------※----------------
兄上はいつもの微笑みでじっと俺を見てくる。
まるで試されているようだ。いや、実際試されているんだろう。
「それでその魔道具はどう?」
体が強ばる。なにを試されているのか。さっきまでの質問は兄上の考えに答えられるものだったのだろうか。
どれだけ試されていたとしても自分の考え以外に正しいと思えるものはない。だから俺はいつも通りの自分の考えを話すだけ。
「暖かいので使えるとは思いますが…正直、分かりません。俺はずっと南の領地にいましたし…。北の寒さは話に聞きますが体験したことは無いので分かりません。」
分からないことは分からない。
たとえ兄上に失望されたとしても分からないことをわかると言うよりマシだろう。
兄上はいつもの顔のままだ。本当に分からない。
「だよね。僕もそう思う。」
兄上が?恐らくだがコレを思いついたのは兄上ではないのだろうか。
…ではなぜそのような質問をしたのだろう。
思わず首を傾げればクスクスと兄上が笑ってらした。珍しい。
「分からないよね。そこで生活することでしか分からない悩みがある。お金がないなりの悩みやあるなりの悩み。立場だってそうだ。じゃあどうする?それ、本当に役に立つか分からないよね?テオならどうする?」
なにを求めているんだろう。さっきの答えは多分正解だった。
「領民で試します。1ヶ月も使えばわかると思います。」
「なるほどねぇ。でもその分お金も時間もかかる。冬まで時間があるよ?」
あとは考えられるのは、そこに住んでる領民にどうか聞いて回ること。でもそんなこと貴族がするなんて聞いたことがない。
兄上はそれを言って欲しいらしいけど。
それこそ兄上の株を下げるものだろうに。
「兄上は平民に効果があるか頭を下げて聞いて回るつもりですか?」
「まさか。僕も忙しいしやること多いもん。北まで行く時間ないよ。」
あれば行くと。
はぁ。我が兄上はお優しすぎる。
いや。これも嘘かもしれない。善人の皮を被って特に領民のことを考えていないとも考えられる。さっきまでそう言っていた。それが本当か嘘かなど俺には分からないが。
「今ね、領主代理に聞いてるの。こんなの使えそう?ってさ。」
「どうだったんですか?」
「返事待ち。テオの意見も聞こうと思ったんだけど帝都ぐらしじゃこんなもんだよね。」
ガッカリさせてしまったか?表情は相変わらずニコニコとしてらっしゃる。でも俺に何かを求めてたなら…。
ドっと冷たい汗が背筋を伝うのがわかる。
「あ、兄上。」
「ん?なにか思いついた?」
なにか?何かとはなんだろう。きっと兄上は俺に何でもいいから意見を求めてるんだろう。絞りだせ。
もし、役立たずと認定されてみろ。俺の立場はきっと母上以下になる。
母上は迷惑をかけているけど、シルヴェスター家唯一の女ということで社交界で役に立つと言っていた。
俺は男だ。俺の代わりなんて兄上でできる。なにか。なにかないだろうか。
「魔力は平民で使える程度がそれかなって。大きいものになると裕福な人メインに売りに出そうかなって思ってる。」
「これは北で作れるんですか?」
「北で?」
兄上は少しだけ考え込んでブツブツと何かを呟き始めた。
「あぁ。なるほどね。…閉山した鉱山あったかな。今掘ってるのもあるけど…正直邪魔かな。うーん。考え自体は悪くないか。1人有用なのが浮くし。そうなると僕の手が空くな。何より冬の雇用に繋がるか?長期…人手が足りない。そういえばスラムにいたはず…探して捕らえるか?それよりも…付け込む?」
こういう時は何かを考え込んでる時だからあまり話しかけない方がいい。
前に話しかけて綺麗なほほ笑みですごく遠回しに「黙れ。」と言われた。少し…いや、だいぶ怖かったからもうしない。
元の方がいいとか変えた方がいいとかあればコメントしてくれると嬉しいです😭
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兄上はいつもの微笑みでじっと俺を見てくる。
まるで試されているようだ。いや、実際試されているんだろう。
「それでその魔道具はどう?」
体が強ばる。なにを試されているのか。さっきまでの質問は兄上の考えに答えられるものだったのだろうか。
どれだけ試されていたとしても自分の考え以外に正しいと思えるものはない。だから俺はいつも通りの自分の考えを話すだけ。
「暖かいので使えるとは思いますが…正直、分かりません。俺はずっと南の領地にいましたし…。北の寒さは話に聞きますが体験したことは無いので分かりません。」
分からないことは分からない。
たとえ兄上に失望されたとしても分からないことをわかると言うよりマシだろう。
兄上はいつもの顔のままだ。本当に分からない。
「だよね。僕もそう思う。」
兄上が?恐らくだがコレを思いついたのは兄上ではないのだろうか。
…ではなぜそのような質問をしたのだろう。
思わず首を傾げればクスクスと兄上が笑ってらした。珍しい。
「分からないよね。そこで生活することでしか分からない悩みがある。お金がないなりの悩みやあるなりの悩み。立場だってそうだ。じゃあどうする?それ、本当に役に立つか分からないよね?テオならどうする?」
なにを求めているんだろう。さっきの答えは多分正解だった。
「領民で試します。1ヶ月も使えばわかると思います。」
「なるほどねぇ。でもその分お金も時間もかかる。冬まで時間があるよ?」
あとは考えられるのは、そこに住んでる領民にどうか聞いて回ること。でもそんなこと貴族がするなんて聞いたことがない。
兄上はそれを言って欲しいらしいけど。
それこそ兄上の株を下げるものだろうに。
「兄上は平民に効果があるか頭を下げて聞いて回るつもりですか?」
「まさか。僕も忙しいしやること多いもん。北まで行く時間ないよ。」
あれば行くと。
はぁ。我が兄上はお優しすぎる。
いや。これも嘘かもしれない。善人の皮を被って特に領民のことを考えていないとも考えられる。さっきまでそう言っていた。それが本当か嘘かなど俺には分からないが。
「今ね、領主代理に聞いてるの。こんなの使えそう?ってさ。」
「どうだったんですか?」
「返事待ち。テオの意見も聞こうと思ったんだけど帝都ぐらしじゃこんなもんだよね。」
ガッカリさせてしまったか?表情は相変わらずニコニコとしてらっしゃる。でも俺に何かを求めてたなら…。
ドっと冷たい汗が背筋を伝うのがわかる。
「あ、兄上。」
「ん?なにか思いついた?」
なにか?何かとはなんだろう。きっと兄上は俺に何でもいいから意見を求めてるんだろう。絞りだせ。
もし、役立たずと認定されてみろ。俺の立場はきっと母上以下になる。
母上は迷惑をかけているけど、シルヴェスター家唯一の女ということで社交界で役に立つと言っていた。
俺は男だ。俺の代わりなんて兄上でできる。なにか。なにかないだろうか。
「魔力は平民で使える程度がそれかなって。大きいものになると裕福な人メインに売りに出そうかなって思ってる。」
「これは北で作れるんですか?」
「北で?」
兄上は少しだけ考え込んでブツブツと何かを呟き始めた。
「あぁ。なるほどね。…閉山した鉱山あったかな。今掘ってるのもあるけど…正直邪魔かな。うーん。考え自体は悪くないか。1人有用なのが浮くし。そうなると僕の手が空くな。何より冬の雇用に繋がるか?長期…人手が足りない。そういえばスラムにいたはず…探して捕らえるか?それよりも…付け込む?」
こういう時は何かを考え込んでる時だからあまり話しかけない方がいい。
前に話しかけて綺麗なほほ笑みですごく遠回しに「黙れ。」と言われた。少し…いや、だいぶ怖かったからもうしない。
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