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8歳
3
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いつもの仕事の合間にメイド長のメラニーを呼び付ける。この人は母様が連れてきた人だから信用できる。母様は人員管理は特に力を入れていたからね。
「メラニー。テオはなにか不便そうにはしてないかい?」
「特に報告には上がっていません。気にかけた方がいいですか?」
「うーん。お願いしようかな。義母様は?」
「相変わらずお金が足りない。いじめだ。虐げだと喚いていますよ。」
相変わらずだねぇ。マジでどうしようも無い。早々に金の流れを僕に集中させといてよかった。
「父様は?」
「外に女漁りに出ています。最後に帰宅したのは先月ですね。」
こっちも相変わらずのクズだね。罰の与えがいがあることしかしない。このままテオ様の弟とか僕の他に兄なんて出てきたら殺しかねない。僕の弟はテオ様と主人公の初恋相手だけでいい。逆にテオ様の兄は僕だけでいい。
「ふぅん。なら、あの使えないメイドたちは義母様と父様て分けて。今あの2人についてるメイドはテオに。有用な者を使い潰されたら溜まったものじゃないからね。テオの乳母はそのままでいいよ。」
「はい。クラウス様の仰せのままに。」
テオ様、虐められてないと良いけれど。虐められてたとしてもやり返しそうだよね。あの強気を極めたような性格…。メイド達が辞めないといいけど。
「メラニー。テオに手を出す使用人がいたらリストアップしておいて。」
「そこまでクラウス様が気にかけることがありますか?」
まぁ異母兄弟だしね。なにより向こうは男だし。シルヴェスター固有の闇魔法を持ってる。僕の立場が危うくなる存在だ。本来なら可愛がらなくていい存在。
でもテオ様ってだけで愛せる。テオ様を見届けられるなんてこれ以上のことってなくない?最高の空間を作り上げてみせるよ。
「弟だからね。可愛がるさ。それに愛らしいでしょ?」
「…同意しかねます。」
「ふふ。そう?」
メラニーとアルフレートは僕のこれからを心配してるらしい。
まだまだ僕の立場は弱い。いくら金の流れを掴んでるとはいえ子供だ。しかも公爵の妻はテオ様の母親。立場を逆転されるきっかけになるものは沢山転がってる。
僕としてはテオ様が望むならそれもありだとは思ってるんだけどね。そんなこと言った暁にはこの2人発狂しそうだな。
色んなものを残してくれた母様には悪いけどテオ様の方が大事だから。劣等感を抱かないようにお世話してあげたい。欲しいものは貢いであげたい。これってオタクの性だよね。
…僕も父様のこと言えないなぁ。ほんと血の繋がりって恐ろしいわ。
でも僕は父様とは違ってちゃんと理由を考えてあるからね。あんなロクデナシと一緒にされたら困る。
「どんな形であれ闇魔法は有用だからね。使える手が増えるなら増やしておくべきでしょ。」
あと書類は10枚くらいかな。この調子だと今日は神聖言語の勉強できそう。
「それとテオは皇宮で僕と一緒に学ばせるから服の準備しといて。ルディには礼儀とかいらないからマナーは後々ね。」
「承知致しました。」
皇宮ほど安心して魔法をぶっぱなせるところはない。特に闇魔法と光魔法なんて危険度MAXだからね。僕から言って拒否されることもないと思う。ゲームでもちゃんとテオ様とクラウス、第1皇子は皇宮で剣術と魔法を一緒に学んだし。
「それと魔力調査の準備もね。僕みたいに隠れてる才能があるかも。」
「使いこなせるでしょうか?」
「まぁ問題ない
―――コンコン。
控えめなノックが僕の会話を遮った。
この魔力…テオ様ともう一人いるね。というかそのノック可愛らしすぎる。めっちゃ控えめじゃん。僕らが静かに話してなきゃ聞こえないよ。もう!いじらしいなぁ。
「入れてあげて。」
一礼してメラニーが扉を開ける。僕と似てるのに全く違う印象を受ける目。ほんと可愛くてかっこいいね。僕の推し。
「メラニー。テオはなにか不便そうにはしてないかい?」
「特に報告には上がっていません。気にかけた方がいいですか?」
「うーん。お願いしようかな。義母様は?」
「相変わらずお金が足りない。いじめだ。虐げだと喚いていますよ。」
相変わらずだねぇ。マジでどうしようも無い。早々に金の流れを僕に集中させといてよかった。
「父様は?」
「外に女漁りに出ています。最後に帰宅したのは先月ですね。」
こっちも相変わらずのクズだね。罰の与えがいがあることしかしない。このままテオ様の弟とか僕の他に兄なんて出てきたら殺しかねない。僕の弟はテオ様と主人公の初恋相手だけでいい。逆にテオ様の兄は僕だけでいい。
「ふぅん。なら、あの使えないメイドたちは義母様と父様て分けて。今あの2人についてるメイドはテオに。有用な者を使い潰されたら溜まったものじゃないからね。テオの乳母はそのままでいいよ。」
「はい。クラウス様の仰せのままに。」
テオ様、虐められてないと良いけれど。虐められてたとしてもやり返しそうだよね。あの強気を極めたような性格…。メイド達が辞めないといいけど。
「メラニー。テオに手を出す使用人がいたらリストアップしておいて。」
「そこまでクラウス様が気にかけることがありますか?」
まぁ異母兄弟だしね。なにより向こうは男だし。シルヴェスター固有の闇魔法を持ってる。僕の立場が危うくなる存在だ。本来なら可愛がらなくていい存在。
でもテオ様ってだけで愛せる。テオ様を見届けられるなんてこれ以上のことってなくない?最高の空間を作り上げてみせるよ。
「弟だからね。可愛がるさ。それに愛らしいでしょ?」
「…同意しかねます。」
「ふふ。そう?」
メラニーとアルフレートは僕のこれからを心配してるらしい。
まだまだ僕の立場は弱い。いくら金の流れを掴んでるとはいえ子供だ。しかも公爵の妻はテオ様の母親。立場を逆転されるきっかけになるものは沢山転がってる。
僕としてはテオ様が望むならそれもありだとは思ってるんだけどね。そんなこと言った暁にはこの2人発狂しそうだな。
色んなものを残してくれた母様には悪いけどテオ様の方が大事だから。劣等感を抱かないようにお世話してあげたい。欲しいものは貢いであげたい。これってオタクの性だよね。
…僕も父様のこと言えないなぁ。ほんと血の繋がりって恐ろしいわ。
でも僕は父様とは違ってちゃんと理由を考えてあるからね。あんなロクデナシと一緒にされたら困る。
「どんな形であれ闇魔法は有用だからね。使える手が増えるなら増やしておくべきでしょ。」
あと書類は10枚くらいかな。この調子だと今日は神聖言語の勉強できそう。
「それとテオは皇宮で僕と一緒に学ばせるから服の準備しといて。ルディには礼儀とかいらないからマナーは後々ね。」
「承知致しました。」
皇宮ほど安心して魔法をぶっぱなせるところはない。特に闇魔法と光魔法なんて危険度MAXだからね。僕から言って拒否されることもないと思う。ゲームでもちゃんとテオ様とクラウス、第1皇子は皇宮で剣術と魔法を一緒に学んだし。
「それと魔力調査の準備もね。僕みたいに隠れてる才能があるかも。」
「使いこなせるでしょうか?」
「まぁ問題ない
―――コンコン。
控えめなノックが僕の会話を遮った。
この魔力…テオ様ともう一人いるね。というかそのノック可愛らしすぎる。めっちゃ控えめじゃん。僕らが静かに話してなきゃ聞こえないよ。もう!いじらしいなぁ。
「入れてあげて。」
一礼してメラニーが扉を開ける。僕と似てるのに全く違う印象を受ける目。ほんと可愛くてかっこいいね。僕の推し。
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