51 / 57
アフター編
29.笹塚のおねだり
しおりを挟む 指輪ケースが入った小さな紙袋を手に持ち、宝飾品店を出る。
エスカレーターに乗ってスポーツ用品店に向かいながら、私は不満げにブツブツと呟いていた。
「うーん、指輪は嬉しかったけど。今日は浩太さんの日って決めたのに、私何も買えてない……」
「買ってくれただろ。映画チケットとか」
「あんなの数千円の世界じゃない! あとラーメンとポップコーン……全部合わせても一万円もしないよ!」
「大事なのは値段じゃないと思うんだが。あ、じゃあ、1つ買って欲しいものがある」
ふと思いついたように笹塚がぴん、と人差し指を立て、私は欲しかった言葉にきらりと振り向いた。
「それだ! 何だ! 何でもいいよ! 思いっきり私におねだりするといい!」
「おねだり……」
エスカレーターから降りて、笹塚がくっくっと肩を震わせる。
そして私の手を握ると、何故かエレベータに向かった。ここは6階、スポーツ用品店である。
「ん、どこいくの? スポーツ用品で欲しいものがあるんじゃないの?」
「違う違う。1階に戻るぞ」
何だかデパートの中をぐるぐる回ってる気がする。
1階って、何が売ってたっけ。確かブランド店がいくつかと、化粧品だったはず。
もしかしてブランドで欲しいものがあるのかな?
おとなしく笹塚についていくと、彼が足を止めたのは化粧品売り場の一角、香水を取り扱っている所だった。
「ここ?」
「そう。んーと、あるかな? あった」
笹塚には目的の香水があったらしく、サンプルの小瓶を手に取るとキュッと音を立ててフタを開け、私に渡してきた。
くんくん、と嗅いでみる。
「んん? あ、これ。浩太さんがいつもつけてる香水?」
「そう。俺、これが好きで、学生のころからずっとつけてるんだ」
大学生の分際から香水使ってただと。やっぱり笹塚は腹が立つほどオサレな男だった。彼はサンプルのスポイドを使って軽く香水を吸わせると、私の手首を取る。
そして軽くちょん、とそこにつけてくれた。
途端に綺麗な匂いが私を包む。何だか笹塚の胸の中にいる時を思い出して顔が赤くなってしまう。
「……可愛い顔。お前が今何考えてるのか、手に取るようにわかるな」
「え、えっ?」
「フフ。香水のつけ方はこんな感じだ。沢山はいらない。自分で嗅ぐと弱いかな、って思う程度でいい」
「うん。って、なんで私に教えるの?」
すると笹塚はニッコリと笑う。そして新品のハコを1つ手に取ると、私に渡してきた。
「由里に買ってもらう為だよ。それで普段用に使ってくれ」
「え? という事はこれ、私が買って、私が使うの?」
「そういう事」
……そ、それは、プレゼントとは何か違う気がするんだが。
笹塚の意図がよくわからなくて、彼を見上げる。笹塚は私の顔から疑問を読み取ったのか、ポケットに手をつっこんで少し意地悪そうに目を細めた。
「これが俺の我が儘。それは男女兼用の香水だからな。それを、会社に行く時、遊びに行く時、いつでも必ずつけてくれ。……聞いてくれるか? 俺のおねだり」
「う、うん。そんなのでいいなら。でも、浩太さんの我が儘ってなんかヘンだよ?」
「そうかな? 俺としてはかなり我が儘な事を言ってるつもりなんだけど。……まぁでも、それを変だと思う由里はやっぱり優しくて、ニブイんだろうな」
くすくす、と笑って頭を撫でてくる。
優しいはいいけど鈍いは余計だと、私は顔を歪ませてペシッと笹塚の腕を叩いた。
夕飯は高畠さんが「美味しいですよ」とお勧めしてきた串カツ屋さんに行ってみた。
串カツといえば何となく中年すぎたおじさんが行くようなお店ってイメージがあったけど、全然そんなことはなかった。駅ビルの最上階にあるそのお店の内装は、木目と黒のコントラストがとてもシックで、落ち着いた雰囲気のお店だった。
当然お値段も普通のレストランや定食屋に比べたら高くついたけど、おすすめコースがとても美味しい。
ツメがついたカニや銀杏、美味しい牛肉に歯ごたえのある豚肉、とにかく何でも「うまい!」と声が出るほど美味しかったが、ほんの少し、笹塚的には物足りないだろうな、と思った。
ごはん大好き笹塚には、串とビールだけっていうのは寂しいだろう。そう思って一緒にマンションに帰った後、お茶漬けを作ったら大層喜んだ。やっぱり足りなかったんだろけど、お茶漬け一つにしてはものすごい感動ぶりだったので逆にこっちがビックリしてしまった。
「由里は本当に、俺のことよく分かってるよなぁ」
お茶漬けを啜りつつ、しみじみとそんな事を言う。
そんなスゴイような言い方をしなくても。普段の笹塚を見てたらわかるだろう。何せ夕飯作れば必ずご飯のおかわりをするし、フットサルのお弁当だっておにぎり5つをぺろっと食べているんだぞ?
そう答えると「そうだよなぁ、全くその通りだ」と同意してしゃくしゃくとお茶漬けを食べる。
笹塚が何を言いたいのかよくわからなかったけど、幸せそうにお茶漬けを食べる彼の顔が妙に可愛くて、私も一緒になってにまにまと笑ってしまった。
◇◆◇◆
さて、私の企む笹塚浩太デーは別にデートで終わりではない。ディ、という位なのだから今日一日は彼の日なのである。
だから当然! ちゃんと、この後のことだって考えてある。
一生懸命考えたんだ。笹塚が喜ぶのに、私は何をしたらいいのか。
「という訳で、今日は私が全部やる!」
「……えーっと」
ぽりぽり、と頭を掻く笹塚。ベッドの上で私達はパジャマ姿で向かい合う。
意気込む私に、彼は今日何度目かの呆れた表情をした。
「ぜんぶ?」
「うん。今日は私が浩太さんをあ、あ、あい、愛してあげるから」
「ほぉ?」
面白そうに片眉を上げる笹塚。完全に遊びモードに入っている。コイツはまた俺に何をしてくる気なのかな? といった感じにからかってるフシがある。
むぅ、いつも余裕ぶって人をいじめて! 今度こそ今度こそ覚えてろよ! 極上の夢心地を提供してやる!
私だって色々知っているのだ。得意のネット検索で調べ倒したんだから!
ベッドの上であぐらを組み、私を見てニヤニヤしている笹塚の頬を両手で包み、静かに唇を重ねた。
笹塚は、何のアクションも起こさない。そんな彼に「よし」と心の中で満足し、ちろりと舌を伸ばして彼の口腔に差し込んだ。
……こんなキスだけで、されるのと、するのでは全然感覚が違う。
鋭敏になるって感じだろうか。笹塚の舌がやけに大きくて、固く感じる。そして私の舌は、彼にとってどんな感じなんだろう……そう思うと、胸がドキドキして体が熱くなっていく。
「んっ……ふ」
ゆっくりと舌を交わらせた後、首筋に吸い付いた。皮膚が固くて、すじばっている。こうやって笹塚の体の感触や肌の質感をじっくり味わうなんて今までなかったから、とても新鮮に感じた。
つぅ、と舌を滑らせ、彼の鎖骨に移動する。
休日に、ラフな格好をしてる時だけちらりと見える、笹塚の妙に色気のある鎖骨。そこをなぞるように舐めると、ふっと笹塚が笑ってきた。
「な、なに?」
「いや。口にしたら怒りそうだから言わない」
なんだよ。
全くそんな余裕も今のうちだからな。
そう心の内で悪態をつき、笹塚のシャツを脱がす。すると同時に彼も私のパジャマに手をかけ、前のボタンを外した。
何もするなって言ったのにと少し彼を睨むと、楽しそうにおどけた顔をする。
「脱がすくらいいいだろ?」
「う……。い、いいけど」
「うむ。俺だってされるなら眺めが良い方がいい」
そう言ってするすると私のパジャマを脱がすと、ついでのように私の頭や肩を撫で、顔を近づけるとちゅっと音を立てて首筋にキスをする。
「ひゃっ……だ、だめ。今日は私がするんだから!」
笹塚のキスに気持ちよくなっちゃだめだ。彼はいつもそうやって私から主導権をナチュラルに奪う。だから力づくで、えーいっと彼の胸を押し、ベッドに押し倒してやった。
エスカレーターに乗ってスポーツ用品店に向かいながら、私は不満げにブツブツと呟いていた。
「うーん、指輪は嬉しかったけど。今日は浩太さんの日って決めたのに、私何も買えてない……」
「買ってくれただろ。映画チケットとか」
「あんなの数千円の世界じゃない! あとラーメンとポップコーン……全部合わせても一万円もしないよ!」
「大事なのは値段じゃないと思うんだが。あ、じゃあ、1つ買って欲しいものがある」
ふと思いついたように笹塚がぴん、と人差し指を立て、私は欲しかった言葉にきらりと振り向いた。
「それだ! 何だ! 何でもいいよ! 思いっきり私におねだりするといい!」
「おねだり……」
エスカレーターから降りて、笹塚がくっくっと肩を震わせる。
そして私の手を握ると、何故かエレベータに向かった。ここは6階、スポーツ用品店である。
「ん、どこいくの? スポーツ用品で欲しいものがあるんじゃないの?」
「違う違う。1階に戻るぞ」
何だかデパートの中をぐるぐる回ってる気がする。
1階って、何が売ってたっけ。確かブランド店がいくつかと、化粧品だったはず。
もしかしてブランドで欲しいものがあるのかな?
おとなしく笹塚についていくと、彼が足を止めたのは化粧品売り場の一角、香水を取り扱っている所だった。
「ここ?」
「そう。んーと、あるかな? あった」
笹塚には目的の香水があったらしく、サンプルの小瓶を手に取るとキュッと音を立ててフタを開け、私に渡してきた。
くんくん、と嗅いでみる。
「んん? あ、これ。浩太さんがいつもつけてる香水?」
「そう。俺、これが好きで、学生のころからずっとつけてるんだ」
大学生の分際から香水使ってただと。やっぱり笹塚は腹が立つほどオサレな男だった。彼はサンプルのスポイドを使って軽く香水を吸わせると、私の手首を取る。
そして軽くちょん、とそこにつけてくれた。
途端に綺麗な匂いが私を包む。何だか笹塚の胸の中にいる時を思い出して顔が赤くなってしまう。
「……可愛い顔。お前が今何考えてるのか、手に取るようにわかるな」
「え、えっ?」
「フフ。香水のつけ方はこんな感じだ。沢山はいらない。自分で嗅ぐと弱いかな、って思う程度でいい」
「うん。って、なんで私に教えるの?」
すると笹塚はニッコリと笑う。そして新品のハコを1つ手に取ると、私に渡してきた。
「由里に買ってもらう為だよ。それで普段用に使ってくれ」
「え? という事はこれ、私が買って、私が使うの?」
「そういう事」
……そ、それは、プレゼントとは何か違う気がするんだが。
笹塚の意図がよくわからなくて、彼を見上げる。笹塚は私の顔から疑問を読み取ったのか、ポケットに手をつっこんで少し意地悪そうに目を細めた。
「これが俺の我が儘。それは男女兼用の香水だからな。それを、会社に行く時、遊びに行く時、いつでも必ずつけてくれ。……聞いてくれるか? 俺のおねだり」
「う、うん。そんなのでいいなら。でも、浩太さんの我が儘ってなんかヘンだよ?」
「そうかな? 俺としてはかなり我が儘な事を言ってるつもりなんだけど。……まぁでも、それを変だと思う由里はやっぱり優しくて、ニブイんだろうな」
くすくす、と笑って頭を撫でてくる。
優しいはいいけど鈍いは余計だと、私は顔を歪ませてペシッと笹塚の腕を叩いた。
夕飯は高畠さんが「美味しいですよ」とお勧めしてきた串カツ屋さんに行ってみた。
串カツといえば何となく中年すぎたおじさんが行くようなお店ってイメージがあったけど、全然そんなことはなかった。駅ビルの最上階にあるそのお店の内装は、木目と黒のコントラストがとてもシックで、落ち着いた雰囲気のお店だった。
当然お値段も普通のレストランや定食屋に比べたら高くついたけど、おすすめコースがとても美味しい。
ツメがついたカニや銀杏、美味しい牛肉に歯ごたえのある豚肉、とにかく何でも「うまい!」と声が出るほど美味しかったが、ほんの少し、笹塚的には物足りないだろうな、と思った。
ごはん大好き笹塚には、串とビールだけっていうのは寂しいだろう。そう思って一緒にマンションに帰った後、お茶漬けを作ったら大層喜んだ。やっぱり足りなかったんだろけど、お茶漬け一つにしてはものすごい感動ぶりだったので逆にこっちがビックリしてしまった。
「由里は本当に、俺のことよく分かってるよなぁ」
お茶漬けを啜りつつ、しみじみとそんな事を言う。
そんなスゴイような言い方をしなくても。普段の笹塚を見てたらわかるだろう。何せ夕飯作れば必ずご飯のおかわりをするし、フットサルのお弁当だっておにぎり5つをぺろっと食べているんだぞ?
そう答えると「そうだよなぁ、全くその通りだ」と同意してしゃくしゃくとお茶漬けを食べる。
笹塚が何を言いたいのかよくわからなかったけど、幸せそうにお茶漬けを食べる彼の顔が妙に可愛くて、私も一緒になってにまにまと笑ってしまった。
◇◆◇◆
さて、私の企む笹塚浩太デーは別にデートで終わりではない。ディ、という位なのだから今日一日は彼の日なのである。
だから当然! ちゃんと、この後のことだって考えてある。
一生懸命考えたんだ。笹塚が喜ぶのに、私は何をしたらいいのか。
「という訳で、今日は私が全部やる!」
「……えーっと」
ぽりぽり、と頭を掻く笹塚。ベッドの上で私達はパジャマ姿で向かい合う。
意気込む私に、彼は今日何度目かの呆れた表情をした。
「ぜんぶ?」
「うん。今日は私が浩太さんをあ、あ、あい、愛してあげるから」
「ほぉ?」
面白そうに片眉を上げる笹塚。完全に遊びモードに入っている。コイツはまた俺に何をしてくる気なのかな? といった感じにからかってるフシがある。
むぅ、いつも余裕ぶって人をいじめて! 今度こそ今度こそ覚えてろよ! 極上の夢心地を提供してやる!
私だって色々知っているのだ。得意のネット検索で調べ倒したんだから!
ベッドの上であぐらを組み、私を見てニヤニヤしている笹塚の頬を両手で包み、静かに唇を重ねた。
笹塚は、何のアクションも起こさない。そんな彼に「よし」と心の中で満足し、ちろりと舌を伸ばして彼の口腔に差し込んだ。
……こんなキスだけで、されるのと、するのでは全然感覚が違う。
鋭敏になるって感じだろうか。笹塚の舌がやけに大きくて、固く感じる。そして私の舌は、彼にとってどんな感じなんだろう……そう思うと、胸がドキドキして体が熱くなっていく。
「んっ……ふ」
ゆっくりと舌を交わらせた後、首筋に吸い付いた。皮膚が固くて、すじばっている。こうやって笹塚の体の感触や肌の質感をじっくり味わうなんて今までなかったから、とても新鮮に感じた。
つぅ、と舌を滑らせ、彼の鎖骨に移動する。
休日に、ラフな格好をしてる時だけちらりと見える、笹塚の妙に色気のある鎖骨。そこをなぞるように舐めると、ふっと笹塚が笑ってきた。
「な、なに?」
「いや。口にしたら怒りそうだから言わない」
なんだよ。
全くそんな余裕も今のうちだからな。
そう心の内で悪態をつき、笹塚のシャツを脱がす。すると同時に彼も私のパジャマに手をかけ、前のボタンを外した。
何もするなって言ったのにと少し彼を睨むと、楽しそうにおどけた顔をする。
「脱がすくらいいいだろ?」
「う……。い、いいけど」
「うむ。俺だってされるなら眺めが良い方がいい」
そう言ってするすると私のパジャマを脱がすと、ついでのように私の頭や肩を撫で、顔を近づけるとちゅっと音を立てて首筋にキスをする。
「ひゃっ……だ、だめ。今日は私がするんだから!」
笹塚のキスに気持ちよくなっちゃだめだ。彼はいつもそうやって私から主導権をナチュラルに奪う。だから力づくで、えーいっと彼の胸を押し、ベッドに押し倒してやった。
0
お気に入りに追加
537
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。