逃げるオタク、恋するリア充

桔梗楓

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アフター編

6.あいしあう(※R18)

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 ちょっと待ってな、と一言言って笹塚は寝室の方へ行き、避妊具のフィルムを持って帰ってくる。その間に捲くられていたスカートを戻し、何だか恥ずかしくなって床に落ちたブラウスを胸に当てて隠していると、再びソファに座った笹塚が私を見てクスクスと笑った。

「今更だろ」
「う。だ、だって」
「照れ屋だよなぁ。そろそろ慣れるかと思ってたが、全然だな」
「ど、どうせですよ。慣れなきゃ、いけないの?」

 カチャカチャとベルトを外し、事も無げに勃ち上がるアレを取り出して避妊具を取り付る笹塚から少し目をそらして聞いてみる。
 な、なんというか。別にいいんだけど、ちょっとは隠してつけてほしい。生々しいというか、アレもまだ直視できないのだ。
 そんな私に呆れたような声で笹塚が返してきた。

「別に慣れんでもいいが。それにしてもお前は照れすぎだと思うんだよ。そういう所も可愛いけどさ」

 くすくすと笑いながら避妊具をつけたそれを手に取り、左右に揺らす。ああ、やめて! 自分のブツをオモチャみたいに適当に扱わないで! なんか非常にこの行為が軽々しく見えるから!
 笹塚は私の持っていたブラウスを乱雑に剥ぎ取り、そしてスカートも脱がせてしまった。そして、のしっと覆いかぶさってくる。
 そして彼のものをぴたりと私の秘所に当て、ぬるりと勢いよく滑らせてきた。

「あっ、ン………っ」

先端だけが少し私のナカに入り、ぐっと彼が腰を動かすとくちゅっと音がして抜け、そのまま繁みの上を滑る。
 酷く気持ちが良くて、でも、もどかしくて…そのちょっとだけナカに入れるの、やめてほしい。なんか引っかかって…それを繰り返されると何だかまた、お腹の下がキュンとする。

「んっ…ん、あ…やぁ…」

 くぷ、と先端がまたナカに嵌めこまれ、次は普通に抜かれてまた先端だけを挿れてくる。何度も、何度もそれを繰り返す。
 何かが煽られる。はやく、早く…イれてほしい。もっとこう、奥まで挿れて、気持ちよくなりたい。

「由里、自分で見てみろよ」

 笹塚が私の身体を起こして、下腹部を見れるようにしてくる。生々しく彼のモノが出し入れされるのを見てしまって、思わず顔をそむけた。

「照れるとか、そういうんじゃなくて……なんか、すごくいやらしい事してる気がして、恥ずかしいんだよ」
「実際、いやらしいことをしているんだよ。毎回毎回、俺とな」

 ぬちゃぬちゃ、音が鳴る。先端の太いところを入れられて、抜かれる。
 とにかくもう早くちゃんと挿れて欲しくて、私の腰が勝手に動いてしまった。
 すると笹塚がフッと笑う。

「奥まで挿れてほしい?」

 こくこく。無言で何度も頷く。

「ちゃんと言えよ」

 少し、冷たい声。ちょっとだけ怖くなって、おびえたような声を出した。

「い、いれて欲しい」
「……いいよ。でも、ちゃんと見ろ。自分の中に挿入る所」
「うう」

 仕方なく、下を見る。すると笹塚が身体を軽く反らせてゆっくりと侵入してきた。ぐり、ぐりと自分のナカが埋められていく圧迫感。そして、異性のものが入っていく、その光景。
 とてもいやらしい。はしたない眺め。だけど不思議と、ドキドキする高揚感に胸が押しつぶされそうになった。
 やがて全てが嵌め込まれ、笹塚が私を抱きしめてくる。

「ああ、いい。気持ちいい」
「うん……」

 何かずっと我慢してたものを吐き出したような、酷くホッとしたような声色で笹塚が呟くと、ゆっくりと抽挿を始めた。
 少し腰を引いて押し込み、秘所を擦るように肌をあわせてきたり。
 やがてハァ、と小さく彼が溜息をつく。

「っ……あ、気持ちいい、けど、ちょっと動きづらいな。由里、後ろ向け」
「え、うし、ろ?」

 うん、と頷いて。笹塚は私の腰をぐっと掴むとくるんと反転させた。自然、中で彼のものがねじれて、それがまた快感となって「はうっ!」と声を上げながらよろよろと体勢を変える。
 笹塚から見て背中を向き、ソファの上で四つんばいに似た格好になる。お尻だけ高く突き上げ、上半身の胸がソファに潰される。
 それが彼の望む体勢だったのか、早速、といった風に笹塚が後ろから抽挿を始めた。私のお尻をぎゅっと掴んで笹塚のものが抜き挿しされる。
 なんかいつもと違うところが酷く刺激されて、高く声が上がってしまった。

「んあっ! あっ、あん!」
「声デカイ。もうちょい抑えて」
「うっ、ごめ。あっ……あ、はぁ、はっ!はぁ……っ」

 抽挿の勢いが強くなっているのか、お尻と彼の肌が当たって時折音が鳴る。同時に笹塚の息遣いも荒くなっていって、お尻を掴む手を外すと肩に手をやり、背中の下から上にかけてをぞろぞろ舐めてきた。
 その感覚に、グッと背中が反る。

「ああっ!」
「……由里。愛してる」
「んっ、うん。わ、私も、……はぁっ!」

 何度も何度も背中を舐めまわし、抽挿は続く。下腹部が痛いくらいにキュウキュウとして、ぞわぞわしたものが体中をかけめぐる。
 またあの、変になる感じがやってきて、もう変になりたくない私はぶんぶんと首を振って、何度も息をついては声を上げた。

「んっ、ア、そこ――だ……め、ああっ!」

 抽挿しながら芽を摘んでくる。そのままぐりぐりと擦られて気持ちよさに涙が出た。
 笹塚の腰使いが早くなり、私はただ声を上げるだけのものになる。頭の中も身体の中も全部笹塚だけになって、この快楽が味わえるならもう、何もかもどうでもいい……そんな気持ちになった時、ぎゅっと彼が私を抱きしめて、動きがスローに戻る。
 ハァ……と耳元に熱いため息がかかり、少し汗をかいた笹塚から、ぽつり、と雫が落ちた。

「――」

 なにかを呟かれる。
 耳元で囁かれたというのに、あまりに声が小さすぎて……何を言ってるのか、聞こえなかった。
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