逃げるオタク、恋するリア充

桔梗楓

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笹塚浩太のリア充旅行

リア充的北海道ツーリング その3 ※R18

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 ――まだ、夜中とは言えない夜。普段ならそろそろ会社から家に帰って適当に買ってきた夕飯を食べてる時間だろう。
 寝るには少し早いけど、夜中にはちょっとしたサプライズがある。だからそれまで。
 二人の時間を満喫させてもらう。

 風呂を終えたばかりの肌は、少ししっとりとして、触れれば手に吸い付く。
 唇を重ねて、そのまま舌を伸ばして首筋に向かって舐めていく。

「……っ、う」

 苦しげに呻く、由里の声。早くも感じていると解って嬉しくなり、鎖骨の近くを強く吸って赤い鬱血を作り出す。
 そういえば、こんなものをつけたいなんて思ったのは由里が初めてだ。それほど好きなのかなと思って笑ってしまう。
 早くつながりたい、前戯もなしに挿れてしまいたいという自分本位な気持ちを抑え、愛撫する。それもまた気持ちが良いんだけど、どうしても急いてしまいそうになる。
 まだまだ若いという事なのか、それとも、それくらい彼女に溺れているからなのか。
 白い由里の胸をやわりと掴み、少し力を入れてやる。肩からなぞるように腕へ手を滑らせながら、舌を胸に乗せる。赤い尖りを避けてクルクルと周りを舐め、彼女を煽る。

「っあ、や、だ」
「何が」
「ちゃんとっ……なめ、て」
「どこを?」

 自分の口からとんでもなく意地悪な声が出る。しかも笑ってる。そういう趣味はないつもりだったが、由里に意地悪をするのはひどく愉しい。
 泣きそうな、甘い声が自分の耳をくすぐる。

「解ってるクセに……いじ、わる、言わない、で」
「フフ、悪かった。由里が可愛いくてつい。……ここ?」

 ちろりと尖りを舐めてみる。口に含んで飴玉を舐めるように転がせば、小さな呻きをあげつつ、俺の肩をぐっと掴んできた。柔らかだったものが固さを帯び、舌と上顎でしごくと耐えられなくなった声が高く上がる。

「っ……く。はっ」
「気持ち良い? 由里は耳も弱いよな」

 少し顔を上げて耳朶を舌でなぞり、耳の中を舐める。途端に由里は体全体をぶるりと震わせ、肩を掴む手に一層の力を篭めてくる。

「うぅっ、……み、耳は、弱いんじゃなくて、ぞくぞくってするから!」
「ソレを弱いって言うんだよ」

 耳を侵しながら、すっかり固くなった尖りを指で弄る。グリグリと擦ると面白いように由里の体がぴくぴくと反応して。素直な体をもっと愛したくなる。狂わせたくなる。
 背中に手を入れて彼女の体を持ち上げ、座らせる。後ろから抱きしめるように自分も座り、由里の両腕を後ろに回して手首を掴み、固定した。

「んっ、なに……?」
「……身動きが取れないほうが、感じやすいだろ?」

 くっと手首を掴む手に力を込めると、由里の背中が軽く反る。露になった胸と、赤い尖りが小さく震えた。

「ほら、触って欲しそうに震えてる」
「ちが、あっ……ひゃっ!」
「違わないだろ。……由里?」

 固定しているのと違う方の指でふるふると震える尖りを摘めば高い声を上げて甘い溜息をつく。それが気持ち良くないわけがない。
 由里は首を振って性感に耐える。はぁはぁとつく息が熱く、荒くなっていく。

「ちが……わないけど……だって、怖いんだもん」
「怖くないよ。こんなに近くにいるのに」
「それでも。なんでだろ……」

 まだ慣れてないからだ。毎週のようにウチに泊まらせてその度に性交をしているけど、由里の体は怖がりで、今だ快楽を受け入る事を怖がっている。
 だけどその反応が初々しくて堪らないから。いつか慣れて愛撫を素直に受け入れてくれると解っているなら、今はこの可愛らしい反応を充分に楽しみたい。
 自然と小さな含み笑いが口からこぼれ出て、胸を弄っていた指をゆっくりと下に下ろしていく。

 ツゥ、と指先で繁みの先をなぞると鋭く息を飲む声が聞こえた。
 安心させる……という名目で、ただ舐めたいから首筋を舐める。下を弄る指はまだ人差し指一本で、上に下に、何度も往復するように緩くなぞる。
 少し指でナカの浅い所を探れば、一際彼女が感じる芯にたどり着く。
 緩く、緩く。だけどしつこく芯を擦れば、段々と指にとろみがついてきて擦りやすくなり――ああ、感じていると嬉しくなって、首筋を強く吸って痕をつけた。

「あっ、あ、あっ……は。あぁっ」

 快楽を受け入れるのが怖い由里が開いていた足を閉じようとする。それは許さない。手首を固定していた手を外して、彼女の膝裏に手を差し込んだ。そのまま持ち上げて外側へ。
 開脚を余儀なくされて、ぶんぶんと由里が首を振る。だけど許す気はない。

 もっと、もっと、感じて。

「……怖くない、由里。後ろにいるから」
「あ、はぁ、でも……っ」
「ほら、ナカにも指入れるぞ?ちゃんと足を広げて」

 強めに指示すると、荒く息を吐いて時折ぐすぐすと鼻を鳴らしながら由里が両足を立てて足を広げる。膝裏に入れていた手を外して中指をぬかるんだ彼女のナカへ。
 熱く柔らかな襞のあるそこは程よく濡れていて、指の抽挿は難なく始まる。
 抽挿する動きを少しずつ早めながら、もう片方の指で芯を弄り続ける。

「あう、あっ……ん! こ、こーた、さっ!」
「うん」
「んっんっ……!こ、こわ……いっ!」
「怖くない」
「はっ、だ、めっ!あ、んうっ!!」

 ぴくんと一際大きく、まるで痙攣するように由里の体が震える。……どうやらイッたらしい。最初の頃はまだ性感に鈍かった彼女も毎週のように愛せば、何とか芯の愛撫で達せるようになってきた。
 彼女の言う「順番」で言えば、次はナカの開発だろうか?なんて考える自分は相当頭が沸いている。
 開発なんて今まで考えたことがなかった。今から思うと随分と自分本位な性行為をしていたと思う。でも今は、これが楽しい。由里に色々な事を少しずつ、ゆっくりと体に教え込んでいくのが楽しくて堪らない。

 ……そうだ、楽しい。気持ち良いだけじゃない。由里とするのはとても、とても、楽しいんだ。

 達した後の脱力感にぐったりとする由里をベッドに横たわらせ、用意していた避妊具で準備を整える。正常位で彼女に被さり、自分のモノをぐっしょりと湿ったソコに宛がった。
 ゆっくりと擦りつける。まるで指でしていた愛撫のように。

「は、浩太さん……」
「……ん。挿れて欲しい?」
「そ、それ聞かれるの、すごく、恥ずかしいんですけど」
「知ってる。でも望んで欲しいから」

 感度が高みにあるのか、俺がそこを擦るたびに彼女の肩が、腰が、ふるふると震え、たまらなくなったように由里の体がビクつく。
 はぁ、と熱い息を吐いて由里の唇を奪う。舌を絡ませ、ツゥ、とした細い糸を引きながら口を放した。

「由里に、俺を欲しがって貰いたい」

 愛しい女の目をジッと見て、想いを伝える。
 その目は普段の彼女からは考えられないほど色のある瞳だ。その目を見ているだけでこちらが耐えれず、有無も言わさず貫きたくなってくる。
 でも、もっと自分に夢中になって欲しいから、一番になりたいから、……欲情してほしいから。

「由里?」
「うぅっ。……て、欲し、い」
「フフ、もう一回」
「うえっ!? だ、だから、い、いれて……ほしいって」

 クスクスと笑って宛がっていたものを由里のナカに挿し込む。腰の力だけを使ってゆっくりと。両手を彼女の手に絡ませて握り、まるで由里自身が俺のモノを食うように少しずつ、貫いていく。
 じれた動きに彼女の腰がゆらめき、自分から俺を咥え込んでいく。
 ――堪らない。

 全てが納まり、柔らかな襞が俺を包み込む。ぐ、と腰を押し込むと先端が最奥の……子宮口に当たった感じがして、酷く興奮した。
 今はスキンを被せているが、これが無かったらどうなるのだろう。その時の彼女の表情はどんな感じになるのだろう。それを考えると自分の中でとても暗い感情が湧き上がり、低く笑う。
 何だろう、よくわからない。俺は由里を傷つけたいのだろうか。完膚無きまでに容赦なく、そして逃げ場も与えず。傷つけた俺しか縋れないようにしたいのか。
 しかし同時に由里を幸せにしたい、喜ばせたいという気持ちもあって。
 色々と持て余してる。

 だからそんな気持ちを隅にやって、ただ由里を抱きしめた。
 好きという感情だけは確かにここにあるから。

 そのままずるずると腰を引いて、強く押し込む。最初はナカの感触を味わう為にじっくりと動いて、段々と己の快感の為に、性欲を満たす為に腰の動きが早くなって、ぐいぐいと由里を突く。
 そんな由里もまた気持ちが良いのか、目を瞑って抽挿の快感を受け止めていて。その表情は明らかに自らの快楽を貪っている。
 すごく、すごく嬉しくなる。もっと自分を味わって欲しい。性欲を俺に向けて欲しい。

 それは、愛されているという自信に繋がるから。

 腰を引くたびにカリが膣内で引っかかって、それが気持ち良い。最奥に押し込めば先端にコツ、と当たる感触がして堪らない。
 由里も同じ所で気持ちよくなっていて欲しい。

「はっ、……は、由里」
「うんっ! あ、あうっ……!こ、浩太さんっ、きっ、きもちいいよう……っ」
「ああ、俺も気持ち良い。……由里」

 性の快楽と愛しいという気持ちが絡まって思わず口付ける。途端、耐えれず達し、体が大きく揺れる。
 大きく息を吐いて抱きしめる。
 ……もう少し持たせたいんだが。なかなか。
 俺ももうちょっと由里の体に慣れたら、色々できるだろうか。今はまだ由里に対する気持ちが強すぎて自分の感情がうまく制御しきれていない。
 もっとこう、由里がおかしくなる位色々したいんだが。
 本人はすげえ嫌がるかもしれないけど。

 まぁ、嫌がられるのも楽しいからいいか。

 どうせ嫌がっても由里の体は素直だから、必ず気持ち良さそうでかわいい声を上げて啼いてくれるのだ。

 それが、由里が俺を愛してくれているという何よりもの証拠。
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