33 / 44
32 ユベールの祖父
しおりを挟む※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
『それで、何もせずとも国王、王太子、宰相それぞれからこちら側に接触があると言ったか?』
笑いを収めて、声も表情も引き締めてきたテオドル大公に、私も『はい』と頷いた。
『この後会議だって仰ってましたし、それが本当なら、本人じゃなく派閥の誰かかも知れませんけどね?いずれにせよ、探りを入れにくる筈ですよ?』
『うん?あの会議の話は嘘だと?』
『ああ、いや、嘘じゃないとは思います。ただ、わざわざ、夕食は共に出来ないかも知れないと釘を刺すからには、本当は、会議は夕食を兼ねていて、今は派閥で集まる時間にしている可能性もあるんじゃないかと』
『ううむ……それだと、それぞれの思惑はともかく、王と王太子の意見が対立している可能性もあるが……』
『そうとも限りませんよ?国王陛下が、それぞれに情報網や意見、派閥がある事を承知した上で「それぞれの意見を持ち寄って、夕方再度集まろう」とでも仰られたなら、対立と言うよりは、合議制に重きを置いていらっしゃると言うだけの話になりますから』
裏を返せば、そこに意見を出せなければ、王太子として、あるいは宰相として失格の烙印を、周囲からも国王からも押される事になり、前段階での情報収集含め、法に外れた事でもやらかしてしまえば、それも同様と見做される。
穏健派と言われている国王ではあるけれど、良い意味で緊張感のある政治を行っているんじゃないだろうか。
テオドル大公も『うむ、あの陛下であればその方がしっくりくるな』と頷いていた。
『問題は、探りが入った時に、件の王弟の存在をそれぞれに明かすか否かだが――』
その時、不意に部屋の扉がノックされて、侍女と思われる女性の声が来客を告げた。
「大公殿下、失礼致します。ジーノ・フォサーティ宰相令息が、殿下にお会いしたいとの事なのですが……」
「……ほう?」
僅かに眉を動かしたテオドル大公に視線を向けると、大公は「ふむ…」と、こちらに説明するように顔を向け、口元に手をやった。
『彼奴は現宰相の養子であると同時に、王太子殿下の将来の側近候補と言われておってな。恐らくは王太子殿下の意を受けて来たのだろうとは思うが……後から宰相にも話の内容を問い質される可能性はあろうな』
『……ややこしいですね。それだと、結局最後に誰を立てるのか、あるいは上を共倒れさせたいのか、判断が難しいと言うか』
一見すると宰相家の人間ではあるけれど、養子である時点で、宰相家と言う枠の中に入れてしまって良いのかが、酷く曖昧だ。
かと言って、ミラン王太子の将来の側近候補だとしても、宰相の養子と言う時点で全幅の信頼を寄せて良いのかが見えづらい。
宰相家と王太子とが対立をしていないのであれば、確かに心強い側近候補ではあるだろうけど、ビリエル・イェスタフの処遇から推察するに、どうも「そうではない」感が拭えない。
『うむ。実は宰相にはもう一人、愛妾が産んだ息子がいるにはいるのだが、コレがちと問題大アリでな。そう言う意味では養子を取っておる事は王宮にいる大半の人間が納得をしておるのだ。ただ、愛妾はそれでは納得せんと言う訳でな。機会は平等に与える――と、宰相はしておるのだよ。故に、今ジーノが来たなら、後からもう一人の息子であるグイドが押しかけてくるやも知れん。その点は皆も承知しておいてくれるか』
『…まあでも、父親から情報を貰わないと動かないもう一人と、今既に扉の前にいる一人とでは、能力差含めて色々お察しですけどね』
その時点で、既に機会は不平等だ。
愛妾の子とは言え、実子の後押しをしていると取られてしまっても不思議じゃない。
『父の心子知らず――と、確かに言いたいところではあるが、宰相としては、不出来な実子を推す声を潰してしまいたいが故に、敢えて「ここまでお膳立てしてやっても出来ない」事を周囲に知らしめたいんじゃないかと、儂なんかは思っとるがな。宰相は、あまり家庭を顧みる男ではないし、何よりも宰相家の存続と発展を至上としておるしな』
『…それはそれで「宰相家でやってくれ。王宮を巻き込むな」と言いたくなる気もしますけどね』
バッサリと切って捨てた私に、テオドル大公は呵々と笑った。
『まあ、所詮バリエンダールの事。アンジェスに実害が及ばぬ内は、遠巻きに見ているのが良かろうて。とりあえずジーノには、件の王弟の話は「聞かれればする」の立場でいこうと思っておるよ』
バリエンダール側からアンジェスへの訪問を約束させる事は、今回の渡航における帰国の為の必須要件であり、その為には、必要以上に情報を出し惜しむ訳にもいかないのだ。
「……殿下?」
「うむ、待たせて済まぬな。中に案内してくれて構わぬぞ」
侍女からの再確認に答えたテオドル大公の声に前後しつつ、扉は静かに開かれた。
「――おお、王太子殿下もそうだったが、其方も大きくなったな、ジーノ!見違えたぞ」
深々と〝ボウ・アンド・スクレープ〟の礼儀を遵守する青年に、テオドル大公も大きく頷いている。
気持ちは分かります。見た目に成長したって言うだけの話じゃないですよね。
サレステーデの王子サマ方は、ちょっと酷かったですからね。
これが本来の高位貴族のあるべき姿だと、思わず頷いてしまったんだろうな…。
「お久しぶりです、テオドル大公殿下。アンジェスからお越しになられたばかりで、お疲れであろうところ、お時間を頂戴してしまい申し訳ございません」
バリエンダールの宰相サマは、多少は王家の血があるのか、年齢故か、見事なグレイヘアだった。
一方で目の前のこの青年は、晴れた空の色を思わせる水色の髪をしており、養子と言われれば「なるほど」となる外見だった。
「良い良い、気にするな。今回は私的に来ておる訳でもないし、時間は有限だ。其方こそ茶を飲む時間くらいはあるのか?儂を若者イジメをしておるような頑固ジジイにはしてくれるな?」
暗に「座れ」と大公が言っているのを、この場の全員が察した。
私とマトヴェイ外交部長はすぐさま、少し離れたソファの方へと移動をし、それを目にしたジーノ青年も「殿下には敵いません」と首を振りつつ、入口付近から部屋の中へと近付いてきた。
「それで今日は其方は誰の使者としてここへ来た?あまり駆け引きはせんでくれると有難いんだがな」
単刀直入なテオドル大公の言葉に「ははは」と、ジーノ青年は乾いた笑い声を洩らした。
明らかに「どの口が仰るか」と言っている目だ。
なるほど、無意味にテオドル大公の肩書に委縮したり阿ったりしてこない辺り、優秀さを買われて宰相家の養子になったと言うのも、あながち過大評価ではないんだろう。
「ああ、でも今回は四日間しかいらっしゃらないんでしたね。であれば、確かに昔の様に色々と手ほどきをして頂く訳にもいきませんね」
「まあ、其方やミラン殿下があまりに無鉄砲すぎて、口を挟みたくなっただけの事よ。さすがに少しは成長したのだろう?」
…何を手ほどきしたのかちょっと、いやだいぶ気になる。
後で聞いてみよう。
多分、私のそんな興味津々な視線に気が付いたんだろう。
テオドル大公が、ちょっと大きめの咳払いをして、ジーノ青年も「すみません、話がそれました」と微笑った。
「私は、今はミラン王太子殿下からの命でこちらに参りました。大公殿下に、さっき出来なかった質問がある――との事で」
そしてジーノ青年は浮かべていた笑顔を消して、背筋もピンと伸ばし直した。
「――テオ殿、私に言い忘れていた事はないか?――だ、そうです」
聞き返さずとも、何の話かアンジェス側は全員察しがついていた。
『それで、何もせずとも国王、王太子、宰相それぞれからこちら側に接触があると言ったか?』
笑いを収めて、声も表情も引き締めてきたテオドル大公に、私も『はい』と頷いた。
『この後会議だって仰ってましたし、それが本当なら、本人じゃなく派閥の誰かかも知れませんけどね?いずれにせよ、探りを入れにくる筈ですよ?』
『うん?あの会議の話は嘘だと?』
『ああ、いや、嘘じゃないとは思います。ただ、わざわざ、夕食は共に出来ないかも知れないと釘を刺すからには、本当は、会議は夕食を兼ねていて、今は派閥で集まる時間にしている可能性もあるんじゃないかと』
『ううむ……それだと、それぞれの思惑はともかく、王と王太子の意見が対立している可能性もあるが……』
『そうとも限りませんよ?国王陛下が、それぞれに情報網や意見、派閥がある事を承知した上で「それぞれの意見を持ち寄って、夕方再度集まろう」とでも仰られたなら、対立と言うよりは、合議制に重きを置いていらっしゃると言うだけの話になりますから』
裏を返せば、そこに意見を出せなければ、王太子として、あるいは宰相として失格の烙印を、周囲からも国王からも押される事になり、前段階での情報収集含め、法に外れた事でもやらかしてしまえば、それも同様と見做される。
穏健派と言われている国王ではあるけれど、良い意味で緊張感のある政治を行っているんじゃないだろうか。
テオドル大公も『うむ、あの陛下であればその方がしっくりくるな』と頷いていた。
『問題は、探りが入った時に、件の王弟の存在をそれぞれに明かすか否かだが――』
その時、不意に部屋の扉がノックされて、侍女と思われる女性の声が来客を告げた。
「大公殿下、失礼致します。ジーノ・フォサーティ宰相令息が、殿下にお会いしたいとの事なのですが……」
「……ほう?」
僅かに眉を動かしたテオドル大公に視線を向けると、大公は「ふむ…」と、こちらに説明するように顔を向け、口元に手をやった。
『彼奴は現宰相の養子であると同時に、王太子殿下の将来の側近候補と言われておってな。恐らくは王太子殿下の意を受けて来たのだろうとは思うが……後から宰相にも話の内容を問い質される可能性はあろうな』
『……ややこしいですね。それだと、結局最後に誰を立てるのか、あるいは上を共倒れさせたいのか、判断が難しいと言うか』
一見すると宰相家の人間ではあるけれど、養子である時点で、宰相家と言う枠の中に入れてしまって良いのかが、酷く曖昧だ。
かと言って、ミラン王太子の将来の側近候補だとしても、宰相の養子と言う時点で全幅の信頼を寄せて良いのかが見えづらい。
宰相家と王太子とが対立をしていないのであれば、確かに心強い側近候補ではあるだろうけど、ビリエル・イェスタフの処遇から推察するに、どうも「そうではない」感が拭えない。
『うむ。実は宰相にはもう一人、愛妾が産んだ息子がいるにはいるのだが、コレがちと問題大アリでな。そう言う意味では養子を取っておる事は王宮にいる大半の人間が納得をしておるのだ。ただ、愛妾はそれでは納得せんと言う訳でな。機会は平等に与える――と、宰相はしておるのだよ。故に、今ジーノが来たなら、後からもう一人の息子であるグイドが押しかけてくるやも知れん。その点は皆も承知しておいてくれるか』
『…まあでも、父親から情報を貰わないと動かないもう一人と、今既に扉の前にいる一人とでは、能力差含めて色々お察しですけどね』
その時点で、既に機会は不平等だ。
愛妾の子とは言え、実子の後押しをしていると取られてしまっても不思議じゃない。
『父の心子知らず――と、確かに言いたいところではあるが、宰相としては、不出来な実子を推す声を潰してしまいたいが故に、敢えて「ここまでお膳立てしてやっても出来ない」事を周囲に知らしめたいんじゃないかと、儂なんかは思っとるがな。宰相は、あまり家庭を顧みる男ではないし、何よりも宰相家の存続と発展を至上としておるしな』
『…それはそれで「宰相家でやってくれ。王宮を巻き込むな」と言いたくなる気もしますけどね』
バッサリと切って捨てた私に、テオドル大公は呵々と笑った。
『まあ、所詮バリエンダールの事。アンジェスに実害が及ばぬ内は、遠巻きに見ているのが良かろうて。とりあえずジーノには、件の王弟の話は「聞かれればする」の立場でいこうと思っておるよ』
バリエンダール側からアンジェスへの訪問を約束させる事は、今回の渡航における帰国の為の必須要件であり、その為には、必要以上に情報を出し惜しむ訳にもいかないのだ。
「……殿下?」
「うむ、待たせて済まぬな。中に案内してくれて構わぬぞ」
侍女からの再確認に答えたテオドル大公の声に前後しつつ、扉は静かに開かれた。
「――おお、王太子殿下もそうだったが、其方も大きくなったな、ジーノ!見違えたぞ」
深々と〝ボウ・アンド・スクレープ〟の礼儀を遵守する青年に、テオドル大公も大きく頷いている。
気持ちは分かります。見た目に成長したって言うだけの話じゃないですよね。
サレステーデの王子サマ方は、ちょっと酷かったですからね。
これが本来の高位貴族のあるべき姿だと、思わず頷いてしまったんだろうな…。
「お久しぶりです、テオドル大公殿下。アンジェスからお越しになられたばかりで、お疲れであろうところ、お時間を頂戴してしまい申し訳ございません」
バリエンダールの宰相サマは、多少は王家の血があるのか、年齢故か、見事なグレイヘアだった。
一方で目の前のこの青年は、晴れた空の色を思わせる水色の髪をしており、養子と言われれば「なるほど」となる外見だった。
「良い良い、気にするな。今回は私的に来ておる訳でもないし、時間は有限だ。其方こそ茶を飲む時間くらいはあるのか?儂を若者イジメをしておるような頑固ジジイにはしてくれるな?」
暗に「座れ」と大公が言っているのを、この場の全員が察した。
私とマトヴェイ外交部長はすぐさま、少し離れたソファの方へと移動をし、それを目にしたジーノ青年も「殿下には敵いません」と首を振りつつ、入口付近から部屋の中へと近付いてきた。
「それで今日は其方は誰の使者としてここへ来た?あまり駆け引きはせんでくれると有難いんだがな」
単刀直入なテオドル大公の言葉に「ははは」と、ジーノ青年は乾いた笑い声を洩らした。
明らかに「どの口が仰るか」と言っている目だ。
なるほど、無意味にテオドル大公の肩書に委縮したり阿ったりしてこない辺り、優秀さを買われて宰相家の養子になったと言うのも、あながち過大評価ではないんだろう。
「ああ、でも今回は四日間しかいらっしゃらないんでしたね。であれば、確かに昔の様に色々と手ほどきをして頂く訳にもいきませんね」
「まあ、其方やミラン殿下があまりに無鉄砲すぎて、口を挟みたくなっただけの事よ。さすがに少しは成長したのだろう?」
…何を手ほどきしたのかちょっと、いやだいぶ気になる。
後で聞いてみよう。
多分、私のそんな興味津々な視線に気が付いたんだろう。
テオドル大公が、ちょっと大きめの咳払いをして、ジーノ青年も「すみません、話がそれました」と微笑った。
「私は、今はミラン王太子殿下からの命でこちらに参りました。大公殿下に、さっき出来なかった質問がある――との事で」
そしてジーノ青年は浮かべていた笑顔を消して、背筋もピンと伸ばし直した。
「――テオ殿、私に言い忘れていた事はないか?――だ、そうです」
聞き返さずとも、何の話かアンジェス側は全員察しがついていた。
45
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ギルドの受付の誤想
猫宮乾
BL
元冒険者で、ギルドの受付をしている僕は、冒険者時代に助けてくれたSランク冒険者のシオンに恋をしている。そのシオンが自分と同じように『苔庭のイタチ亭』という酒場の常連だと気づいてから、叶わぬ片想いだとは思いつつ、今まで以上に店に通い、長時間滞在していた。そんなある日、シオンに話しかけられて、「好きな相手がいる」と聞いてしまい、僕は失恋した――かと、思いきや。 ※居酒屋BL企画2020の参加作品です(主催:くま様/風巻ユウ様/三谷玲様/猫宮乾)、よろしければご覧・ご参加下さい。異世界の酒場『苔庭のイタチ亭』にまつわるお話です。タグのみで、ご参加頂けます(⇒ 居酒屋BL2020)
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!

大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります
かとらり。
BL
前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。
勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。
風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。
どうやらその子どもは勇者の子供らしく…
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる