30 / 44
29 ダンジョン
しおりを挟む
さてダンジョンだ。今日は10階からスタートだ。昨日のボス部屋の奥に、魔法陣で移動すると上階に登る階段に行くドアがあった。
11階からはパズル部屋だった。重石を置いていないと進めない通路とか、魔物を順番に倒さないと通れない通路とか、ヒルが落ちて来るとか、水が溢れて来るとか、岩がゴロゴロ転がってくるとか、火炎がランダムに落ちて来るとか。
いやもう何の罰ゲームだろう。コレ失敗したら死ぬんだろ? オレの祈りとかヒールとか、使えんの? ふざけてんの?
しかし、パズル部屋はパズルでしかなく、開始地点まで戻される仕様だった。
ナニコレ、マジふざけてんの?
オレ、避けるの失敗して、ユベールが庇ってくれて、ぐったりとしてしまって、取りすがって泣き叫んだんだ。
「ユベール! 死ぬな、オレどうすればいいんだ。一緒に死ぬーーー!」
必死で生き返ってーって、お祈りしたんだ。
お陰で『復活の祈り』を覚えてしまった。
いや、良かったのか? 仕様も優しいし。
しかも、この祈りは超優良仕様なんだ。先に祈っておくと自動で蘇生しちゃうんだ。
こんなの禁呪の部類に入るんじゃないか?
いいのか? オレが使っても。
《ひとりにのみ有効。新鮮な状態でのみ有効》
あ……、そうなの? 新鮮って……。
そういう訳でユベールに祈ったけど、いつ迄持つのかな。
ユベールが「エルヴェ様!」って怒った顔しているけど、他にどう使えばいいんだ?
20階のボスは黒っぽいもやもやの煙のようなボス、パズル魔人だ。
頭に星のマークのシルクハット、胴体に黒にキンキラキンの星のマークを張り付けた黒いもやもやが、オレ達を見て構えると甲高い声で言った。
「さあ、俺さまの難問が解けるかなー」
もやもやは胸を張って「ひとーつ」とやりだした。
「生まれた時は背が高くて、歳を取ると縮んでいくもの、なーんだ?」
これなぞなぞだよね。
『ロウソク』
あっさりハナコが答える。
「ジョーの母親は3人の息子を生みました。1人目がボブ、二人目がハリー、3人目は誰でしょう?」
『ジョー』
「想像してみて。あなたは屋敷の中にいて、周りは火の海になって燃えています。どうすれば逃げられますか?」
『想像ヲヤメル』
何でそんな簡単ななぞなぞを出すんだー!!
いや、自分で解いてないけど……。ハナコとタローすごいな。
最後の難関、それはナンプレだった。8分でキレキレな超難問。
オレ、ナンプレ得意なんだよね。見ろ、5分で解けたぞ。
その部屋の黒っぽいもやもやのボスは煙となって昇天した。
宝箱には素早さが上がる腕輪と、知力が上がる木の実、金貨袋と、何故かロウソクが何本も入っていた。
魔法陣の部屋の隅で結界を唱えて昼食にする。
「土よ、壁出現」
一応通りがかりの人に見られないように壁を作っておく。
テーブルを出して、市場や店で買ったものを並べて、コンロでハナコがスープを作ってくれる。タローが肉を切り分け、野菜をサラダにしてくれる。
食事をしていると、
「なんかいい匂いすんな」
「腹減ったー」
「次は鳥だから焼いて食おうぜ」
と、冒険者たちが3組くらい通って行った。
そっかー、次は鳥か。
そういう訳で食事を終えると、次の階向けて登って行ったのだ。
***
21階は開けた起伏のある野山のような場所で、真ん中に広い水場がある。そこを鳥が走っている。「ケーー! クエーーコッコ!」と鳴きながら。
追いかけるとバサバサと飛んで逃げて行く。
鶏みたいにトサカがあって緑の羽が綺麗な鳥だ。それより一回り小さな鳥や、大きな鳥もいて、同じように「ケーー!」と鳴きながら逃げて行く。
ユベールがベルトのポーチから弓を取り出して狙いを付ける。
ヒュンヒュンと2羽射落とすと、タローが捕まえに走って、ハナコが処理する。
「これ美味いの?」
「ダンジョン産の鳥は美味しいそうです」
「そうなんだ」
のんびりしていると鳥が群れになってバサバサとやって来て襲い掛かって来た。
上空から旋回してキーンと音が出るくらいの速さで襲い掛かって来る。嘴が真っ直ぐ迫って来る。うわっ、たまったもんじゃない。
『アースガード』
たくさん降って来るからすり抜けてくる奴もいる。鳥の嘴は鋭くて、ギザギザしていて突き刺さって痛い。足でバババッと蹴るのも痛い。
『ヒール』をして逃げてまた『ヒール』をして逃げて。はあ、逃げてばかりだ。
鳥の階は出口の辺りで2、3羽倒して上の階に逃げることにした。
上の階に行くにしたがって鳥は大きくなっていく。
ダチョウとかエミューみたいなのが居て大きな卵があった。卵を取って逃げるとドッドッドと大群で追いかけて来る。向こうの方が足が速い。
お札を投げるみたいに、土やら水やら風でスクリーンを作って逃げた。ドッと足蹴りが来て風圧で転びそうになる。
ユベールに担がれて逃げて、やっとの思いで30階に着いた。
鳥の親玉って何だと思う? ここでは竜なんだ。リザードマンくらいの大きさの羽毛に覆われて口が大きくてギザギザで、羽の先に鍵爪の付いた手があって、脚はウロコで覆われ、大きな鍵爪が付いていて、顔もウロコに覆われ赤いトサカがあり、縦長の虹彩の目がぎょろりとこちらを睨む。
「何だこいつら」
「アズダルコです。我々竜人の祖で、彼らは人間ではなく魔物に進化したのです。人の祖先がオーガとかゴブリンとかの魔物に進化したのと同じでしょうか」
「そうなのか」
そのアズダルコは一匹ではない。二十匹近くいるんだ。それが「ギャアギャア」言いながら一斉に襲い掛かって来ると、もはや恐怖でしかない。それも上空からとか、ピョーンとジャンプして来るとか。
「行きましょう」
『ハーイ』
『イエー!』
こいつらいつもの平常バージョンだな。オレひとりがビビっているのか。
取り敢えず、防御は基本。
『アースガード・鉄壁』を覚えました。
『ヒール・いつでもどこでも回復バージョン』を覚えました。おっしゃ。
どうも、よく使っている魔法はレベルが上がりやすいようだ。上がると強化バージョンが出来るようになった。例の『神子の願い』と同じで覚えた時だけ知らせてくれて、後は同じ呪文で強化バージョンが出るようになるんだ。チートだなあ。
『パライズ・時間延長』を覚えました。
おお、パライズも強化バージョンになった。バチバチと雷撃っぽいものが鳥竜に降り注ぐ。
おお、鳥竜にはパライズがよく効く。おまけにダメージも入ったし。
ユベールが麻痺した鳥竜をどんどん倒してゆく。ハナコとタローも彼らに襲い掛かって、吸収しているというか食っているようだ。お前らどっちに進化するんだ。
11階からはパズル部屋だった。重石を置いていないと進めない通路とか、魔物を順番に倒さないと通れない通路とか、ヒルが落ちて来るとか、水が溢れて来るとか、岩がゴロゴロ転がってくるとか、火炎がランダムに落ちて来るとか。
いやもう何の罰ゲームだろう。コレ失敗したら死ぬんだろ? オレの祈りとかヒールとか、使えんの? ふざけてんの?
しかし、パズル部屋はパズルでしかなく、開始地点まで戻される仕様だった。
ナニコレ、マジふざけてんの?
オレ、避けるの失敗して、ユベールが庇ってくれて、ぐったりとしてしまって、取りすがって泣き叫んだんだ。
「ユベール! 死ぬな、オレどうすればいいんだ。一緒に死ぬーーー!」
必死で生き返ってーって、お祈りしたんだ。
お陰で『復活の祈り』を覚えてしまった。
いや、良かったのか? 仕様も優しいし。
しかも、この祈りは超優良仕様なんだ。先に祈っておくと自動で蘇生しちゃうんだ。
こんなの禁呪の部類に入るんじゃないか?
いいのか? オレが使っても。
《ひとりにのみ有効。新鮮な状態でのみ有効》
あ……、そうなの? 新鮮って……。
そういう訳でユベールに祈ったけど、いつ迄持つのかな。
ユベールが「エルヴェ様!」って怒った顔しているけど、他にどう使えばいいんだ?
20階のボスは黒っぽいもやもやの煙のようなボス、パズル魔人だ。
頭に星のマークのシルクハット、胴体に黒にキンキラキンの星のマークを張り付けた黒いもやもやが、オレ達を見て構えると甲高い声で言った。
「さあ、俺さまの難問が解けるかなー」
もやもやは胸を張って「ひとーつ」とやりだした。
「生まれた時は背が高くて、歳を取ると縮んでいくもの、なーんだ?」
これなぞなぞだよね。
『ロウソク』
あっさりハナコが答える。
「ジョーの母親は3人の息子を生みました。1人目がボブ、二人目がハリー、3人目は誰でしょう?」
『ジョー』
「想像してみて。あなたは屋敷の中にいて、周りは火の海になって燃えています。どうすれば逃げられますか?」
『想像ヲヤメル』
何でそんな簡単ななぞなぞを出すんだー!!
いや、自分で解いてないけど……。ハナコとタローすごいな。
最後の難関、それはナンプレだった。8分でキレキレな超難問。
オレ、ナンプレ得意なんだよね。見ろ、5分で解けたぞ。
その部屋の黒っぽいもやもやのボスは煙となって昇天した。
宝箱には素早さが上がる腕輪と、知力が上がる木の実、金貨袋と、何故かロウソクが何本も入っていた。
魔法陣の部屋の隅で結界を唱えて昼食にする。
「土よ、壁出現」
一応通りがかりの人に見られないように壁を作っておく。
テーブルを出して、市場や店で買ったものを並べて、コンロでハナコがスープを作ってくれる。タローが肉を切り分け、野菜をサラダにしてくれる。
食事をしていると、
「なんかいい匂いすんな」
「腹減ったー」
「次は鳥だから焼いて食おうぜ」
と、冒険者たちが3組くらい通って行った。
そっかー、次は鳥か。
そういう訳で食事を終えると、次の階向けて登って行ったのだ。
***
21階は開けた起伏のある野山のような場所で、真ん中に広い水場がある。そこを鳥が走っている。「ケーー! クエーーコッコ!」と鳴きながら。
追いかけるとバサバサと飛んで逃げて行く。
鶏みたいにトサカがあって緑の羽が綺麗な鳥だ。それより一回り小さな鳥や、大きな鳥もいて、同じように「ケーー!」と鳴きながら逃げて行く。
ユベールがベルトのポーチから弓を取り出して狙いを付ける。
ヒュンヒュンと2羽射落とすと、タローが捕まえに走って、ハナコが処理する。
「これ美味いの?」
「ダンジョン産の鳥は美味しいそうです」
「そうなんだ」
のんびりしていると鳥が群れになってバサバサとやって来て襲い掛かって来た。
上空から旋回してキーンと音が出るくらいの速さで襲い掛かって来る。嘴が真っ直ぐ迫って来る。うわっ、たまったもんじゃない。
『アースガード』
たくさん降って来るからすり抜けてくる奴もいる。鳥の嘴は鋭くて、ギザギザしていて突き刺さって痛い。足でバババッと蹴るのも痛い。
『ヒール』をして逃げてまた『ヒール』をして逃げて。はあ、逃げてばかりだ。
鳥の階は出口の辺りで2、3羽倒して上の階に逃げることにした。
上の階に行くにしたがって鳥は大きくなっていく。
ダチョウとかエミューみたいなのが居て大きな卵があった。卵を取って逃げるとドッドッドと大群で追いかけて来る。向こうの方が足が速い。
お札を投げるみたいに、土やら水やら風でスクリーンを作って逃げた。ドッと足蹴りが来て風圧で転びそうになる。
ユベールに担がれて逃げて、やっとの思いで30階に着いた。
鳥の親玉って何だと思う? ここでは竜なんだ。リザードマンくらいの大きさの羽毛に覆われて口が大きくてギザギザで、羽の先に鍵爪の付いた手があって、脚はウロコで覆われ、大きな鍵爪が付いていて、顔もウロコに覆われ赤いトサカがあり、縦長の虹彩の目がぎょろりとこちらを睨む。
「何だこいつら」
「アズダルコです。我々竜人の祖で、彼らは人間ではなく魔物に進化したのです。人の祖先がオーガとかゴブリンとかの魔物に進化したのと同じでしょうか」
「そうなのか」
そのアズダルコは一匹ではない。二十匹近くいるんだ。それが「ギャアギャア」言いながら一斉に襲い掛かって来ると、もはや恐怖でしかない。それも上空からとか、ピョーンとジャンプして来るとか。
「行きましょう」
『ハーイ』
『イエー!』
こいつらいつもの平常バージョンだな。オレひとりがビビっているのか。
取り敢えず、防御は基本。
『アースガード・鉄壁』を覚えました。
『ヒール・いつでもどこでも回復バージョン』を覚えました。おっしゃ。
どうも、よく使っている魔法はレベルが上がりやすいようだ。上がると強化バージョンが出来るようになった。例の『神子の願い』と同じで覚えた時だけ知らせてくれて、後は同じ呪文で強化バージョンが出るようになるんだ。チートだなあ。
『パライズ・時間延長』を覚えました。
おお、パライズも強化バージョンになった。バチバチと雷撃っぽいものが鳥竜に降り注ぐ。
おお、鳥竜にはパライズがよく効く。おまけにダメージも入ったし。
ユベールが麻痺した鳥竜をどんどん倒してゆく。ハナコとタローも彼らに襲い掛かって、吸収しているというか食っているようだ。お前らどっちに進化するんだ。
44
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
転生した気がするけど、たぶん意味はない。(完結)
exact
BL
11/6〜番外編更新【完結済】
転生してきたのかなーと思いつつも普通に暮らしていた主人公が、本物の主人公と思われる人物と出会い、元の世界に帰りたがっている彼を手伝う事こそ転生の意味だったんだと勝手に確信して地道に頑張る話。元同級生✕主人公(受け)。ゆるーっと話が進みます。全50話。
表紙は1233様からいただきました。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
乙女ゲームの悪役令嬢は断罪回避したらイケメン半魔騎士に執着されました
白猫ケイ
恋愛
【本編完結】魔法学園を舞台に異世界から召喚された聖女がヒロイン王太子含む7人のイケメンルートを選べる人気のゲーム、ドキ☆ストの悪役令嬢の幼少期に転生したルイーズは、断罪回避のため5歳にして名前を変え家を出る決意をする。小さな孤児院で平和に暮らすある日、行き倒れの子供を拾い懐かれるが、断罪回避のためメインストーリー終了まで他国逃亡を決意。
「会いたかったーー……!」
一瞬何が起きたか理解が遅れる。新聞に載るような噂の騎士に抱きすくめられる様をみた、周囲の人がざわめく。
【イラストは自分で描いたイメージです。サクッと読める短めのお話です!ページ下部のいいね等お気軽にお願いします!執筆の励みになります!】
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる