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雪が解けてよく晴れた日にオドヴァル殿下と私は盛大な結婚式を挙げた。
王家にしても侯爵家にしても予定通りのことであった。
お式の後パレードをして、ベランダから手を振って、晩餐会をこなして、
そして初夜が来た。
侍女に隅々まで綺麗に磨かれて、薄々のナイトウェアの上にガウンを羽織り、広いベッドの上にぽつんと座ってオドヴァル殿下を待つ。
おかしい。何でこうなったのか。私は逃げる筈だったのに、殿下に掌で転がされて、王太子宮でぬくぬくと過ごしてしまったのだ。
殿下にはかなり開発されている。しかしまだ処女であった。
もしかして種々の話から察するに、殿下もまだ童貞であろうか。
そこまで考えた時、オドヴァル殿下が部屋に入って来た。
「待ったか」
「はい、少し」
殿下はテーブルに置いてあったクーラーから入っている瓶を取り出して封を切る。しゅぽんと軽い音がして殿下は細長いグラスにピンクの液体を注いだ。ロゼのシャンパンだろうか。グラスをひとつ渡してくれる。軽く持ち上げて飲んだ。
ベリーの香りがしてほんのり甘い、細かい気泡が弾けて喉を滑り落ちて行く。
グラスを取り上げて抱き上げられた。ベッドに運び込まれる。
うっ、緊張してきた。
しかし、私の身体はすでに殿下に開発済みであった。
恥丘の上の淫紋を弄られると、あっさりと熱を持つ身体。
薄いナイトウェアを脱がされて、殿下の腕の中で転がされるのが悔しくて、
──で、またちょっとした思い付きをぶちかましてみた。
「殿下も童貞なんでしょう?」
彼は私を睨みつけた。
「そうだ、お前の所為で私は貴重な青春を無為に過ごしたのだ。この恨み晴らさでおくべきか」
藪蛇だった。殿下が怨霊になった。
私を押し倒してキスをする。段々キスが深くなって舌が口腔を蹂躙する。上顎にも歯列にも性感帯があるなんて──、全部殿下に教わった。
胸を揉む手も指も、舐めしゃぶり転がす舌も、顔が仰け反る。
身体中が喜ぶ。もっと触って、もっと欲しい──。
しかし、人の身体を追い上げるだけ上げといて、途中で私をほっぽらかして要求するのだ、このゲス男は。
「舐めて、ほら大きくするんだ」
殿下は夜着を脱いでいた。
大きくしなくてもソコはちゃんと天を衝いて鎌首をもたげていた。
「奉仕しないと可愛がってやらんぞ」
ニヤニヤと顔の前にソレを持って来る。睨みつけてむんずとそれを掴み頬張った。
「咥えて唇を動かせ、先を舐めて、手を動かして」
注文が多くて五月蠅い。両手で掴んで、口に咥えて、くびれを口でちょばちょばしながら先走りの出る先っちょを舌で舐める。
残念ながらこっちの方面で彼にコンプレックスなんかなかった。むしろご立派過ぎて泣きたいくらいだ。あんまり可愛がられたくない。
私が殿下の屹立した一物を舐めている間、彼は私の蜜壺と突起を指で蹂躙し私を追い上げた。ヤバイ、イキそう。でもイカせてくれない。
やっと私の足を持ち上げて、体勢を整えて、そそり立った剛直を蜜壺に押し当てグイと押し入った。
そのひと突きであっさり私はイッてしまった。
「まだまだこれからだ」
「はうっ!」
ぐいぐいと捻じ込む。
「あうっ……んん……」
さほど痛みも感じずに、それより快感の方が大きくて、どうなってしまうのかと思いながら彼に揺さぶられる。ずんずんと突き上げられて奥の奥までくる熱い塊。
抱き締められてしがみ付いて足を絡めて揺さぶられる。
「ああっ……あっ、凄い」
「たっぷり味合わってやろう、無為な青春の分もな」
「ひい」
あああん、ゲス王子が凄い。もういやああ。
この男は私の身体をひっくり返しあちこち向けて犯すのだ。
「欲しいか、欲しいか、それそれ」
「いやあぁ、いりませんてばぁーー」
「お前の身体は嬉しそうに咥え込んでいるぞ。淫乱な奴め。喜べ、もっと躾けてやる、フッフッフッ」
ゲスな顔で笑う。
「あああん、悔しい……、あっ、くっ、ああああんん」
「くうぅ、締め付けて来る」
「あああぁぁーーー」
しつこくねちこく甚振り倒した。死ぬ、死んでしまう。
誰だ、コイツに童貞なんでしょ、なんて言った奴は──。
翌朝、お決まりの抱っこで朝風呂に担ぎ込まれて、広いお風呂でゴロゴロしてマグロで奉仕された。殿下の手が恥丘を洗っている。
「んん……??」
「どうした?」
「身体が何ともないです。何で?」
いや、ちょっと余韻は残っているけれど、あのどうしようもない身体全体が熱くなって疼くようなズクンと来るような欲求がない。
「淫紋は消えた」
「何で?」
「お前はずっと付けていたいのか。それではお前の身が持たないぞ、付けておいて欲しいのなら付けてやるが」
何とこの世界には花嫁に付ける淫紋があるそうな。貴族の政略結婚など子をなす為には必需品だという。大体は初夜で消えるように設定してあるそうだ。
「何で毒で倒れて寝ている時に、淫紋を付けたんですか」
「あの後すぐ医局に行き、解毒が間に合って、毒は抜けたのだ」
うがいが良かったのかも知れんと殿下は言う。
「お前はすぐに元気になって逃げ出そうとするではないか。私との婚姻も嫌がっていたのだろう、いつも下を向いて話しかけもしない」
「ご、誤解です」
「誤解も六階もあるか、お前は解毒した後三日もスヤスヤと気持ちよさそうに寝て、起きる様子が全然なかったので淫紋を付けたのだ」
丁度良かったのでなと、ニヤリと笑う。
「だが、目が覚めたら婚約破棄だと何度も喚いた。だから、淫紋の具合を確かめてやったのだ」
「だって殿下がツンケンしているから──」
「いいや、お前の方が先だ」
「違います!」
「違わない!」
言い合いになった。しかもお風呂の中だった。侍女が心配して覗きに来た時にはのぼせていた。
新婚旅行の後、王都に戻って王太子宮に落ち着いて、オドヴァル殿下の側に侍りながら普通に王太子妃をやっている。学校へ行くと言ったのだが、行かなくても大丈夫だと学校が卒業を認めてくれたのだ。ちょっと納得がいかない。
もう一度、異世界学園生活を送って……、まあ、いいか。
侍女さんたちとお菓子作りや美容の話、本の話で盛り上がっている。
隣国はこの国へちょっかいを出すのを止めた。エリカが捕まって、それまでの国外でのアレコレを全部吐いたのだ。国内外で猛烈な抗議を受けているらしい。
私達の相性は良かったらしい。
殿下の上に跨って首に噛り付いてゆるゆると揺さぶられる。
「こんないやらしい身体をしているお前が悪い」
「何を言うんですか。人の身体の所為にしないで下さい!」
「まだ足りないか」
「十分です。たまには愛しているとか好きだとか言えないんですか?」
「そうか、お前の胸は立派だ。胸を張っていいぞ」
嬉しい。嬉しいけどなんか違う。他に褒めるところはないの?
「身体だけはいい」
何か腹立つわね。
「顔はまあまあだ」
あんたの顔には及びませんわ。
「性格はどうにかならんのか」
「この性格の所為で、今こうなっているんですよ」
それだけは間違いない。
「そうか、仕方ないな、我慢してやろう」
私の腰を掴んで下から突き上げ始める。
「あああ、初心者なんですがー」
「心配するな、私も初心者だ」
違う、絶対違う。大体私はコイツだけしか知らないのに──。
「私もお前だけだ。今のところはな」
くーーー、悔しい。
もうダメだ。死んでしまおう。
「アデラ、イッた真似をするな」
話の通じない男とのやり取りに慣れた頃、妊娠した。
「アデラ、子を産んでもちゃんとその身体でいないと捨てるぞ」
「無理です、殿下。浮気したいんですか」
「側妃候補も妾候補も手頃なのがおらん、お前を躾けるしかないか」
相変わらず冗談なのか本気なのか分からない言葉を撒き散らす。
時々、彼はツンデレじゃないかと思うようになった。私の思い込みかもしれないけれど。それに、その顔で言われると結構くるから止めて欲しいのだけど。
でも、多分、この人のお陰でこの国は簒奪も併合も免れた、のよね?
決して私の身体のお陰じゃないよね──。
終
王家にしても侯爵家にしても予定通りのことであった。
お式の後パレードをして、ベランダから手を振って、晩餐会をこなして、
そして初夜が来た。
侍女に隅々まで綺麗に磨かれて、薄々のナイトウェアの上にガウンを羽織り、広いベッドの上にぽつんと座ってオドヴァル殿下を待つ。
おかしい。何でこうなったのか。私は逃げる筈だったのに、殿下に掌で転がされて、王太子宮でぬくぬくと過ごしてしまったのだ。
殿下にはかなり開発されている。しかしまだ処女であった。
もしかして種々の話から察するに、殿下もまだ童貞であろうか。
そこまで考えた時、オドヴァル殿下が部屋に入って来た。
「待ったか」
「はい、少し」
殿下はテーブルに置いてあったクーラーから入っている瓶を取り出して封を切る。しゅぽんと軽い音がして殿下は細長いグラスにピンクの液体を注いだ。ロゼのシャンパンだろうか。グラスをひとつ渡してくれる。軽く持ち上げて飲んだ。
ベリーの香りがしてほんのり甘い、細かい気泡が弾けて喉を滑り落ちて行く。
グラスを取り上げて抱き上げられた。ベッドに運び込まれる。
うっ、緊張してきた。
しかし、私の身体はすでに殿下に開発済みであった。
恥丘の上の淫紋を弄られると、あっさりと熱を持つ身体。
薄いナイトウェアを脱がされて、殿下の腕の中で転がされるのが悔しくて、
──で、またちょっとした思い付きをぶちかましてみた。
「殿下も童貞なんでしょう?」
彼は私を睨みつけた。
「そうだ、お前の所為で私は貴重な青春を無為に過ごしたのだ。この恨み晴らさでおくべきか」
藪蛇だった。殿下が怨霊になった。
私を押し倒してキスをする。段々キスが深くなって舌が口腔を蹂躙する。上顎にも歯列にも性感帯があるなんて──、全部殿下に教わった。
胸を揉む手も指も、舐めしゃぶり転がす舌も、顔が仰け反る。
身体中が喜ぶ。もっと触って、もっと欲しい──。
しかし、人の身体を追い上げるだけ上げといて、途中で私をほっぽらかして要求するのだ、このゲス男は。
「舐めて、ほら大きくするんだ」
殿下は夜着を脱いでいた。
大きくしなくてもソコはちゃんと天を衝いて鎌首をもたげていた。
「奉仕しないと可愛がってやらんぞ」
ニヤニヤと顔の前にソレを持って来る。睨みつけてむんずとそれを掴み頬張った。
「咥えて唇を動かせ、先を舐めて、手を動かして」
注文が多くて五月蠅い。両手で掴んで、口に咥えて、くびれを口でちょばちょばしながら先走りの出る先っちょを舌で舐める。
残念ながらこっちの方面で彼にコンプレックスなんかなかった。むしろご立派過ぎて泣きたいくらいだ。あんまり可愛がられたくない。
私が殿下の屹立した一物を舐めている間、彼は私の蜜壺と突起を指で蹂躙し私を追い上げた。ヤバイ、イキそう。でもイカせてくれない。
やっと私の足を持ち上げて、体勢を整えて、そそり立った剛直を蜜壺に押し当てグイと押し入った。
そのひと突きであっさり私はイッてしまった。
「まだまだこれからだ」
「はうっ!」
ぐいぐいと捻じ込む。
「あうっ……んん……」
さほど痛みも感じずに、それより快感の方が大きくて、どうなってしまうのかと思いながら彼に揺さぶられる。ずんずんと突き上げられて奥の奥までくる熱い塊。
抱き締められてしがみ付いて足を絡めて揺さぶられる。
「ああっ……あっ、凄い」
「たっぷり味合わってやろう、無為な青春の分もな」
「ひい」
あああん、ゲス王子が凄い。もういやああ。
この男は私の身体をひっくり返しあちこち向けて犯すのだ。
「欲しいか、欲しいか、それそれ」
「いやあぁ、いりませんてばぁーー」
「お前の身体は嬉しそうに咥え込んでいるぞ。淫乱な奴め。喜べ、もっと躾けてやる、フッフッフッ」
ゲスな顔で笑う。
「あああん、悔しい……、あっ、くっ、ああああんん」
「くうぅ、締め付けて来る」
「あああぁぁーーー」
しつこくねちこく甚振り倒した。死ぬ、死んでしまう。
誰だ、コイツに童貞なんでしょ、なんて言った奴は──。
翌朝、お決まりの抱っこで朝風呂に担ぎ込まれて、広いお風呂でゴロゴロしてマグロで奉仕された。殿下の手が恥丘を洗っている。
「んん……??」
「どうした?」
「身体が何ともないです。何で?」
いや、ちょっと余韻は残っているけれど、あのどうしようもない身体全体が熱くなって疼くようなズクンと来るような欲求がない。
「淫紋は消えた」
「何で?」
「お前はずっと付けていたいのか。それではお前の身が持たないぞ、付けておいて欲しいのなら付けてやるが」
何とこの世界には花嫁に付ける淫紋があるそうな。貴族の政略結婚など子をなす為には必需品だという。大体は初夜で消えるように設定してあるそうだ。
「何で毒で倒れて寝ている時に、淫紋を付けたんですか」
「あの後すぐ医局に行き、解毒が間に合って、毒は抜けたのだ」
うがいが良かったのかも知れんと殿下は言う。
「お前はすぐに元気になって逃げ出そうとするではないか。私との婚姻も嫌がっていたのだろう、いつも下を向いて話しかけもしない」
「ご、誤解です」
「誤解も六階もあるか、お前は解毒した後三日もスヤスヤと気持ちよさそうに寝て、起きる様子が全然なかったので淫紋を付けたのだ」
丁度良かったのでなと、ニヤリと笑う。
「だが、目が覚めたら婚約破棄だと何度も喚いた。だから、淫紋の具合を確かめてやったのだ」
「だって殿下がツンケンしているから──」
「いいや、お前の方が先だ」
「違います!」
「違わない!」
言い合いになった。しかもお風呂の中だった。侍女が心配して覗きに来た時にはのぼせていた。
新婚旅行の後、王都に戻って王太子宮に落ち着いて、オドヴァル殿下の側に侍りながら普通に王太子妃をやっている。学校へ行くと言ったのだが、行かなくても大丈夫だと学校が卒業を認めてくれたのだ。ちょっと納得がいかない。
もう一度、異世界学園生活を送って……、まあ、いいか。
侍女さんたちとお菓子作りや美容の話、本の話で盛り上がっている。
隣国はこの国へちょっかいを出すのを止めた。エリカが捕まって、それまでの国外でのアレコレを全部吐いたのだ。国内外で猛烈な抗議を受けているらしい。
私達の相性は良かったらしい。
殿下の上に跨って首に噛り付いてゆるゆると揺さぶられる。
「こんないやらしい身体をしているお前が悪い」
「何を言うんですか。人の身体の所為にしないで下さい!」
「まだ足りないか」
「十分です。たまには愛しているとか好きだとか言えないんですか?」
「そうか、お前の胸は立派だ。胸を張っていいぞ」
嬉しい。嬉しいけどなんか違う。他に褒めるところはないの?
「身体だけはいい」
何か腹立つわね。
「顔はまあまあだ」
あんたの顔には及びませんわ。
「性格はどうにかならんのか」
「この性格の所為で、今こうなっているんですよ」
それだけは間違いない。
「そうか、仕方ないな、我慢してやろう」
私の腰を掴んで下から突き上げ始める。
「あああ、初心者なんですがー」
「心配するな、私も初心者だ」
違う、絶対違う。大体私はコイツだけしか知らないのに──。
「私もお前だけだ。今のところはな」
くーーー、悔しい。
もうダメだ。死んでしまおう。
「アデラ、イッた真似をするな」
話の通じない男とのやり取りに慣れた頃、妊娠した。
「アデラ、子を産んでもちゃんとその身体でいないと捨てるぞ」
「無理です、殿下。浮気したいんですか」
「側妃候補も妾候補も手頃なのがおらん、お前を躾けるしかないか」
相変わらず冗談なのか本気なのか分からない言葉を撒き散らす。
時々、彼はツンデレじゃないかと思うようになった。私の思い込みかもしれないけれど。それに、その顔で言われると結構くるから止めて欲しいのだけど。
でも、多分、この人のお陰でこの国は簒奪も併合も免れた、のよね?
決して私の身体のお陰じゃないよね──。
終
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