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本編
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しおりを挟むゆらゆら揺れている感覚とともに意識が浮上した。
ぼんやりとした思考の端っこで、腹に圧迫感を覚え、頭が揺れているのに気付く。遠い意識の底で、気持ち悪いと感じた。
放っておいたらそのうち吐きそうだなあ。他人事みたいに霧がかった思考の向こうで誰かが呟く。
薄らと開けた目では、薄暗い所にいるようだということしか分からない。
カツコツと足音が響く中、やがてギィィと蝶番が軋んだ音を立てたような音がして、続いてドスッと全身に衝撃が来た。
地面に落とされたようだと把握するより先に、頭に鋭い痛みが走った。
そして、また響く蝶番の音。ガチャンと激しい音がした。
「悪魔よ、仲間に喰われて死ぬがいい。一番ふさわしい死に方だ」
しゃがれた低い声が、呪詛を吐いた。
霞がかった頭では理解出来ず、ただ地面に投げ出された左腕を見ていた。薄暗い。よく見えない。けれどしけった空気は不快だし、腐ったようなすえたようなにおいは吐き気を増させた。
「司教様、ここはもう捨てましょう。狼どもは鼻がききますから」
「そうですよ。腐っても情報屋です。いずれここも突きとめられてしまうでしょう」
「お前達の言うことも最もだ。奴らは死のにおいに敏感だからな。この悪魔は化け物が始末してくれよう。――すぐに出る」
「「はっ」」
ぼそぼそと声が聞こえ、やがて足音は遠のいていった。
人気がなくなっても、そのまま地に伏していた。
動く気がしなかったし、動けそうにもなかった。頭は痛いし、吐き気はするしで最悪だ。
そうしていたら、奥の暗がりで何かが動いた。
黄橙色の目が二つ、爛爛と光っている。
グゥルルルルル
化け物が一匹、闇の中で歯をむき出してうなっている。
耳まで裂けた口。目は鋭く、黒に濁っている。
それは巨大な狼だった。
グゥワウワウ!
ひときわ激しく吠える狼。
全身で世界を呪うかのごとく吠える。
思考がぼんやりしているせいか、遠い世界の出来事に見える。
大きな獣が吠えている。
闇の中で光る目は濁りを含んでいる。
前にもどこかでこんな目を見た。
怯えている目。闇の中で迷子になって、あがいている、目。
そんな所にいないで、こっちに来ればいいのに。
不思議に思いながら、同時におかしくなる。その時、自分は確かにおかしかった。
「……こっちだ。出口は」
よく分からない言葉を呟くと、興味が失せた。
ああ、眠い。
もう限界だ。
夢か現実か分からない。
もう寝てしまおう。
目を閉じると、その先には闇が広がっていた。
「……!!?」
修太は寝起きに狼の厳つい顔を見て、目を丸くしたままびたっと動きを止めた。
……狼!?
犬じゃない、これは。でかい!
灰色の毛をした狼は、クゥン? と、子犬みたいに鳴いた。
鳴き声は可愛いが、図体は可愛いなんてものじゃない。
そんな風に鳴いたって無駄だ! 油断させて食べる気だな、そうだろ!
(俺みたいな子どもを食ったって、旨くないからな!)
内心で盛大に叫ぶ。
驚きすぎて声が出てこないせいだ。
刺激しないように、熊と出くわした時の対処法を思い出して実践する。目をそらさず、後ろにゆっくり下がる。
よーし、よし。このまま逃げ……
なんとか半身を起こし、後ろに下がった所で、ひょいと距離を詰めた狼が、ベロンと修太の頬を舐めた。
「ひっ」
あ、あ、味見か!? 俺は不味いってば!!
内心で焦る修太を尻目に、体長二メートルはありそうな巨大狼はお座りし、尻尾をパタパタと振った。
「…………?」
思わず両腕で顔を庇ってしまった姿勢のまま、修太は肩透かしをくらって狼を見た。
なんだ? なんか違うな。なんだ?
盛大に混乱する。
「お、お前、俺を食う気じゃ……」
答えてくれるわけもないのに思わず尋ねつつ、ふと、今いる場所が目に入る。
石造りの天井と三方の壁。左側には鉄格子がはまっている。部屋というより、牢屋か?
壁に背中をつけたまま、なにげなく周りを見て、部屋の隅のものに気付く。
「……!!」
ずさささと鉄格子側へ向けて壁を後ずさった。
「……うぅっ」
吐きそうになって、手を口で覆う。
反対側の壁際に、それはあった。服らしきものがあるから間違いない。ずたずたに引き裂かれて、肉片と化しているが、あれは。あれは、死体だ。
(こ、こいつがやったのか? いや、こいつしかいないよな)
クーンと心配そうに鳴く狼をちら見する。無害そうに見えるが、そのうち修太も食う気なんだ。
(なっなんで俺、こんな所にいるんだ!?)
最後の記憶を呼び起こしてみるが、薬屋で棚が倒れて来て、そこで途切れている。
(続きは思い出せな……あ。そういや、夢の中で、なんか化け物に喰われろとか言われたような……)
それに悪魔とも言われたような?
最近、そんなことを言ったのは、薬屋に押しかけて来た白教徒の連中くらいだ。
よく分からないが、あいつらに捕まったんだろうか。
更なる混乱に目眩を覚えていると、ふいに耳をピンと立てた狼が、右奥を見た。グルルルと唸りだす。
急に殺気を帯び出した狼に、修太の中でエマージェンシーコールが鳴り響く。避難すべきだとうるさいが、あいにく身を隠せる場所はどこにもない。
歯をむき出しにした狼がのしのしと近付いてきて、修太は顔を引きつらせてまた腕で顔を覆う。
「ひーっ! お、俺は美味くな……へっ」
あろうことかポンチョのフードをくわえられ、鉄格子と反対側の壁に引きずられていく。
あだだだ。足引きずってるって痛い痛い痛い。
もう、何が何だか分からん。なんだ? 巣穴に持ち帰って食う気なのか!? そうなんだな、分かってるんだぞ!
内心でしつこく盛大にわめいている修太を、狼はぽすっと壁際に置くと、修太の前に立って、またグゥルルルルと唸りだした。
そのすぐ後、バタバタと足音が幾つも響いて、黒衣の男が二人、極彩色の服を着た男が一人、遅れて白い服を着た少年が現れた。少年だけ、手の平に光の玉を浮かべていて、それで誰か分かった。
「うわっ、なんだ、狼!?」
少年――啓介は、牢屋の中にいる狼を見て、ぎょっと後ろに下がった。
「鉄狼か。セーセレティーの鉄の森に住む狼が、何故ここに」
イェリが不可解そうに呟く。
「け、啓介!? それに、サーシャに、グレイに、イェリさんまで」
狼の後ろから顔を出してすっとんきょうな声を出すと、四人は初めてこっちに気付いた。
「シュウ! よかった、無事だったんだな!」
啓介が鉄格子に近付いた途端、狼がウォン!と吠えた。喉の奥でグルグルうなりながら、毛を逆立てて臨戦態勢を取る。
(な、なんだ? 毛が、なんか、針金みたいに見える……)
さっきまで普通の毛だった気がするのだが、今は鋭くピンと尖っている。
(それに、なんかこいつ、もしかして俺のこと庇って……?)
修太を壁際に運んだのは食べる為ではなく、やって来た闖入者から守る為のような気がしてきた。
「お、おい……? 落ち着けよ」
恐る恐る狼に手を伸ばし、背を叩こうとして、手を引っ込める。
「いたっ!」
手にチクッと毛が刺さった。いや、毛が刺さるというか、針が刺さるというか。手を見れば、人差指の先にぷっくりと血の玉が浮かんでいる。
クゥーン
修太の声に、ぺたっと耳と尻尾を下げた狼がこっちを振り返る。
ええっ、やっぱそうなのか? これ、懐かれてんのか?
「シューター、そなた、其奴を手なずけたのか? やるではないか。ポナといい、モンスターにもてもてだな」
なんかサーシャリオンが戯言言ってる。
「うるせえ、そんなのにもてても嬉しくな……。えっ、こいつ、モンスターなのか!?」
仰天すると、ウォフッと狼は吠えた。
ウォン、オンウォフッ!
何やらサーシャリオンに向けて吠える狼。
「闇堕ちしておったのを助けてくれた礼を言いたいらしいぞ」
ウォンウォンウォォン!
「どこまでもついていきます、親分! だ、そうだ」
「お、親分~!?」
サーシャリオンの通訳を聞いて、修太は愕然とする。
目の前に座り、パッタパッタと尻尾を振りながら、黄橙色の目をキラキラさせてこっちを見てくる狼。
「とにかく、シューターよ。ここから出て参れ」
「鍵、探してくる」
「ああ、いらぬ」
イェリが牢の奥に駆けていこうとするのを、サーシャリオンは止める。怪訝な顔で振り返るイェリ。
「〈黄〉の魔法封じがかけられておるが、まあいいか。壊してしまえば同じだ」
「え?」
啓介がきょとんとサーシャリオンを見る傍らで、サーシャリオンはやおら牢の扉を右手で掴んだ。
一瞬、光がバチッと弾けたが、気にせず、そのまま牢内に向けて拳を突きだす。
バゴッッ
ものすごい破壊音とともに、扉が壊れる。その扉をぽいっと牢内の左端に放り投げるサーシャリオン。ガシャーンという、けたたましい音とともに扉が地面に落ちる。
「……さすが、魔王」
グレイがぼそりと呟いた。
「我らはその童の味方だ。大人しくしておれよ」
サーシャリオンが声をかけると、狼はオン! と返事をした。
「シューター、大丈夫か? まったく、そなたは厄介事に巻き込まれる達人だな。ほれ、じっとしていろ。怪我を診てやろう」
「……うおっ」
傍らに片膝をついたサーシャリオンが、修太の左側頭部の怪我に右手をかざし、その患部が急に温かくなったので、修太は驚いて首をすくめた。
その感覚が消えると、頭痛も消え去った。
「お、なんだ? 頭痛しなくなった」
「治療の魔法だ」
「へえ、これが」
修太は左手で傷跡を撫でる。綺麗さっぱり消えているようだ。
「他に怪我してないか!? 宗教がらみだからさ、魔女裁判みたいにひどい拷問されるんじゃないかって心配してたんだ」
啓介がずずいと身を乗り出して、ものすごい剣幕で問うてくるので、修太は身を引きつつ頷く。
「え? ああ、大丈夫。ってか、さっき目ぇ覚めたんだよ。どうなってんだ? とりあえず、こいつの餌にされかけたってのは分かるんだが……」
それにはイェリが答える。
「処刑だよ、処刑。白教徒の奴ら、撤退際にお前をさらってったんだ。処刑する為にな。俺の情報を流した奴を化け物に喰わせて処刑したって言ってたからな。そこに転がってる奴がそうなんだろ。あいつら、まじで神官なのかねえ。どう見ても、裏社会の奴らが好む処刑法だぜ、これ」
牢内の死体をおぞましげに見て、イェリが吐き捨てる。
「……イェリ、この辺に鍛冶屋はあるか?」
グレイが突拍子もないことを問うと、イェリは首をひねる。
「いや、この辺には無い。もっと東の方だな。しかし、そうか。鍛冶屋ね。それなら鉄狼がいてもおかしくねえか」
「え? 鍛冶屋とこのモンスターと何か関係が?」
啓介がきょとんと問うと、イェリがしたり顔で頷く。
「鉄狼ってぇのは、セーセレティー国にある鉄の森にしかいねえんだが、こいつが生きてる間に毛を切ると、その毛が鉄に変わるんだよ。しかも切った分だけまた伸びる。それで、鍛冶屋の間じゃ、飼育したいモンスター人気ナンバーワンってわけだ」
両手を肩の高さまで持ち上げ、イェリは付け足す。
「まあ、最終的には狂っちまうから、殺されるんだけどな。おおかた、そういう狂いモンスターを買い取ったってとこだろ」
捕獲するの大変そうだな。修太がイェリを見上げると、イェリはにっと口端を上げた。
「さっき、坊主が指を刺してたろ。あんなふうに、戦闘態勢に入った鉄狼は毛を鉄に変えて身を守るんだ。こんな化け物を狩りに行く奴らの気が知れねえよ、俺は」
「……ふぅん」
修太はちらっと狼を見る。狼はいまだパタパタと尻尾を振り、期待いっぱいの目で修太を見ていた。
顔を引きつらせる。
そうだった。どこまでもついてくるとか言ってるんだ、こいつ。
「悪いことは言わない。野生に帰れ」
修太が狼を諭すように言う。
ふいと顔をそむける狼。
「か、え、れ!」
むかっときて、一言ずつ強調する。
狼はぺたっと床に伏せ、上目遣いに修太を見上げて、クウウンと鳴いた。
「そんな目で見ても無駄だ。俺はペットは飼わない。世話が面倒だからな。だいたい、お前の図体はでかすぎて飼えない」
冷たい声で言うのだが、狼は何やらパッと起き上がり、ぐぐーっと伸びをした。
そうして目を瞬くと、あら不思議。二メートルはあった狼が、中型犬くらいの大きさになりました、とさ。って、なんでやねん!
思わず自分に突っ込みを入れてしまった。
「…………」
目をキラキラさせ、お座り姿勢で尻尾を振る狼。
連れてって。ねえ、連れてって~。
そんな幻聴が聞こえる。
小さくなったせいで、可愛く見えてきた。
啓介もそう思ったらしい。
「いいじゃん、修太。飼おうよ。シュウの乾いた生活に潤いを~」
犬サイズの狼をわしゃわしゃ撫でながら、啓介が鼻歌混じりに失礼なことを言う。
「誰の生活が乾いてんだ、てめえ。俺は嫌だ。ペットなんて面倒臭い。あれだろ、飯はいいとしても、排泄物処理とか抜け毛の世話とか風呂とかしつけとか、面倒くせえ」
「そやつの食事は毒素だから食事はいらぬし、排泄物は出ないし、抜け毛は鉄に変わるから素材になるぞ」
横からサーシャリオンが余計なことを言う。
クゥゥゥン
駄目押しとばかりに狼が鳴き、修太はぐしゃぐしゃと髪を掻きまわした。
「だ――っ、もう! わぁかったよ! 飼えばいいんだろ! 行儀よくしなかったら、ほっぽりだすからな!」
ウォン!
元気良く鳴く狼。
「よしよし。それでいい。そなた専属の護衛がいると思っておったのだ。其奴なら、そなたに忠義を感じておるし、血反吐を吐いてでもそなたを守るだろう」
「やめろよ、サーシャ。血反吐を吐くとか。こえーだろ」
サーシャリオンの発言に寒くなってしまう。あっさり恐ろしいことを言う。
「ケイ、其奴の身の内にたまった毒素を浄化してやれ。あの輩は去り、家屋内はもぬけの殻であったことだし、ここを潰してから帰るとしよう」
「オーケー」
啓介が言葉に従って浄化する。そしてそれが終わると、残念そうにつぶやく。
「一発くらい殴っときたかったな。ああいう理不尽な奴って大嫌いなんだよね」
「好きな奴いねえだろ」
修太は苦く呟いて、壁に手をついて立ち上がる。頭痛は消えても、魔法を使ったせいで気分が悪い。
「潰すのは止めないけど、そこの遺体を連れていかないと」
吐きそうになるから死体は見れないが、それだけは主張しておく。
「あー、待て待て。勝手に潰す方向に持っていくな。そいつもここも、冒険者ギルドの奴と衛兵と一緒にもうちょい調べるんでな。化け物は霧に帰ったことにしといてやるから、それで勘弁しろ」
イェリがすかさず口を挟む。
「そうか……、人間は面倒だな。建物ごと埋めてしまえば同じだろうに」
サーシャリオンが不服げに言うと、グレイが口を出す。
「その廃材を片付けてて、死体が出てきたら厄介だろう。ここは一応、町中だ」
「スラム街だがな」
イェリがちゃかすように付け足し、にやりと笑う。
「んじゃま、行きますか。坊主、うちの事情に巻き込んだ詫びだ。運んでってやるよ」
「うわ、ぎゃーっ」
急にかがんだかと思えば、腕を掴まれて背負い投げのような姿勢をとられ、修太は悲鳴を上げる。が、そのまま背負う格好に落ち着いたので、ほっとした。
「って、いや。俺は別に平気」
「患者はみんなそう言うんだよなあ。まあアリテと同じくらいの重さだから気にすんな」
あっさり歩きだすイェリ。
修太はぶるぶると震える。
「俺のほうが重い! 絶対!!」
「へえへえ。俺にもあったなあ、そんな時期」
「どういう意味だ!」
また背負われた。もう嫌だ、子どもの姿!
白教徒に出くわしたことや狼の餌にされかけたことより、修太はこっちの方が余程呪わしく思えるのだった。
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