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本編
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しおりを挟む「ふう。景色が変わってきたな。山脈が近いからか?」
夕方近くになって、森の景色の中にときどき岩場が混じるようになった。森というより、山登りをしているような感覚だ。傾斜は緩やかであるが、ふとした時に段差があることに気付く。
フランジェスカは小さく呟いて、空を仰ぐ。木々の隙間から覗く空は朱に染まりつつある。
懐から水入り水晶を取り出し、方角を確認する。大丈夫、道は反れてはいない。水晶を戻し、旅の仲間を振り返り、小さく嘆息する。
「またへばったのか?」
木の幹に左手をついてうつむいたまま動かない修太を見やる。隣で啓介が心配そうにしている。
「なんだここ……、空気が重い」
ぼそりと小さく呟いて、そこで限界が来たのか力無く膝をつく修太。フランジェスカは片眉を上げる。
「何?」
違和感を覚えて修太に近づくと、修太はきつそうに浅い息を繰り返しながら顔を上げる。ポンチョのフードがずれて、黒い目が顕になる。その目に青い魔法陣が浮かんでいるのに気付き、フランジェスカは目を剥く。
「貴様、いつから魔法を使っていた?」
「魔法……?」
「無意識か! 〈黒〉の魔法は無効化だろう、何に対して使っている?」
修太の前に膝を付き、肩を掴む。そこでハッと先程の言葉を思い出す。空気が重い……?
「空気が重いと言ったな、どんな風にだ?」
「フランさん?」
真剣な顔をするフランジェスカを、啓介が戸惑ったように見てくる。しかし答えている余裕はない。
「シューター、答えろ」
「……水の中を歩いてるような感じがする」
のろのろと呟く修太の顔色は真っ青だ。
「水の中……。くそ、しくじった! 我々はいつの間にか結界内に踏み込んでいたようだ」
右手の剣を構え、周囲に視線を投げる。エルフは侵入者には容赦がないと聞いている。だから、訪ねるのなら、正規の道を探して訪ねるべきなのだ。正規の道とは街道のことだ。辺境から来たせいで街道の位置が分からず、探しながら歩いていたから、森を東に迂回するように通るルートを選んでいたというのに!
「結界?」
きょとんと呟いた啓介の背後にキラリと光るものを見て、フランジェスカは啓介を押しのけて長剣を振るった。
軽い音とともに矢が弾け飛ぶ。
地面に落ちた矢の残骸を見て、啓介は目を丸くする。
「え!? なに!?」
「――エルフだ。彼らのテリトリーにいつの間にか入っていた。攻撃されても仕方ない。逃げるぞ!」
指を僅かに曲げ、魔法で水を呼び出して、盾の魔法を発動する。三人の周りを包むように浮かび上がった水の壁は、飛んでくる矢をことごとく防いだ。
「逃げるって何で? これから訪ねる所なのに」
「ケイ殿、不法侵入者に茶を出す輩がいると思うか? 我らの状況はそれだ」
「……それは確かに不味いな」
まずいのは、矢の雨を見れば一目瞭然だ。
「シューター、空気が重くない場所が分かるのなら、教えろ」
「……わかんねえけど、あっちの方がなんか清々しく見える」
修太の返答は確かに意味不明だが、もしかすると空気が重い所の方が濁って見えるのかもしれないと推測する。
へたりこんでいた修太は、事態のまずさを見て、ふらつきながらも立ち上がる。
フランジェスカはそちらをちらりと見た。自分達から見て左手の方だ。西に当たる。
その一瞬の余所見のせいで、急に矢の雨が止んだのに気付くのが遅れた。
「……!」
ボコボコと地面が盛り上がり、巨大な岩が姿を現し、それが人型へと変わる。――ロックゴーレムだ。
「本当に噂通り容赦がない。くそ、とにかく撤退だ! 〈黄〉相手では、私の魔法は効かぬ!」
水を操る〈青〉の弱点は、地を操る〈黄〉だ。水を吸収されるだけで、なんのダメージも与えられないのである。
とりあえず荷物になる修太を左脇に抱え――ぐえっと潰れた声がしたが気にしない――左の方へと走り出しかけて足を止める。
ゴーレムがもう一体、立ち塞がっていた。
「ちっ、退路を断たれた!」
「うわー……これが絶対絶命ってやつか」
フランジェスカにならってフリッサを抜いて構えた啓介が、フランジェスカと背中を合わせるように立って呟く。割と呑気な言葉だが、声にふざけた調子はない。
完全なる挟み打ちである。
こうなったら左側のゴーレムだけでもぶっ倒して逃げるしかない。
「浅はかな人間達、我らの領域に何の用か知らぬが、場所を知られてはただでは帰さぬ!」
森の奥から、男の声が凛と響いた。
恐らく、ゴーレムを操っている術師か、もしくは侵入者撃退要員の指揮者か。どちらにせよ、あまり良い事態ではない。ご丁寧に、ただで帰す気はないとまで宣言されているのだ。
フランジェスカは左手を緩めた。べしゃっと修太が地面に落ちて、ぐへっと潰れた声を出したがやはり気にしない。この野郎とか呟いているけれど無視だ。
「たまたま入り込んだだけだ!」
森の奥に向けて怒鳴ると、冷静な声が返る。
「抜け抜けと嘘をつくな。誰しもが結界に気付くはずだ。そこで引き返せば不問にしてやったものを!」
「――そうか、それなら仕方が無い」
フランジェスカはあいた左手を長剣の柄に添え、長剣を眼前で斜めに構える。ちゃきりと音が鳴り、白刃が夕日の光を弾く。
「なれば、押し通るまで!」
腹から叫ぶと同時に、地を蹴る。
左手に立ちふさがるゴーレムめがけて地を低く疾走する。ゴーレムを倒すことは出来ないが、動きを止めることは出来る。
剣聖の名をなめるなよ!
ゴーレムは右腕を振りかぶり、フランジェスカを押し潰さんと地面に打ち付けるが、フランジェスカはその瞬間には宙に飛び上がっていた。
ぶわりと視界を土埃が舞う中、すたっと自分の身の丈の大きさはある右手の甲に着地する。そして素早く腕を伝って肩へと駆け上がる。
「なっ!」
森の奥から驚いた声が複数した。
フランジェスカは剣を一閃し、腕と身体との繋ぎ目に刃を振り下ろした。端からは無造作な動作だったが、剣が折れないように一番繋ぎ目が薄い場所を狙っている。
地響きを立ててゴーレムの右腕が地へ沈む。
「――まずは一本」
唇を微かに引き上げる。戦いの中で、血がざわめく。
「ついで、その首も貰いうける!」
戦闘衝動のまま、返した剣でゴーレムの首を跳ね飛ばす。一気に右腕と頭を失い、重心を崩したゴーレムが左腕の方へ倒れ込むので、肩を蹴ってその場を離脱する。宙でくるりと身を返し、修太と啓介に近い場所に軽々と着地する。直後、ずううんと地を揺らしてゴーレムが倒れた。
それを見た啓介は、ぽかんとして、やや納得したように手を叩いた。
「あー、なるほど。そうやって倒すのか。関節を狙うんだな? よし、俺も挑戦!」
フリッサを竹刀を持つように眼前で真っ直ぐに立てて構える。それを見た修太がぎょっとして何か言う前に、森の奥にいる男の声が苛立った声で命令を出し、もう一体のゴーレムも襲いかかって来たので、やむなく言葉を飲み込んだ。
踏みつぶそうとしてくるゴーレムの足をかわし、啓介は通り抜けざまにゴーレムの左足首に向けてフリッサを振り抜く。半分程で刃が止まって弾き返された上、あまりの重さに手が痺れた。
「おお、いてて。フランさんすげえな」
フリッサを無理矢理引き抜き、安全確保の為、ひとまずその場から離れる。亀裂を入れるくらいは出来たようで、再びゴーレムが足を持ち上げた際に、自重で足が折れ、バランスを崩して転んだ。こうして見るとなんだか間抜けだ。
「よく狙え。いっせいに――撃て!」
男の声が響き、森の奥から無数の火の玉が飛んできた。
フランジェスカは二人を背にして水の盾で防ぐが、右頬を何かがかすめ、ピリリと肌が痛んだ。
「くそ、どうあっても逃がさない気かっ」
魔法による火の玉とともに石礫が飛んでくる。水の盾で石を防ぐことは出来ない。ゴーレムを倒した隙に遁走しようと目論んでいたが、その隙も与えずにいっせい攻撃とは。指揮しているエルフはなかなかの策士だ。
しかもあちらの数が多いので、カラーズも色々いるらしく変幻自在で読みにくい。
ときどき飛んでくる石礫を剣で弾きながら、目をすがめる。
ここは〈白〉である啓介の魔法に頼りたいところだが、ここに来て日が浅い為に使い方が分からないらしいから頼れない。魔法の発動は、きっかけがなければ分からないことが多いから、普通はじっくりと一ヶ月くらいかけて様々なことを試すものなのだ。
修太とて、知らないうちに魔法を発動していた。無意識や魔法と知らずに使う者も多いのだ。
そうこうしているうちにゴーレムが再生し、むくりと起き上がった。
「く……っ」
集中攻撃を防ぎながら、二体のゴーレムの相手など不可能だ。しかも大地に関わる魔法だから水の盾では防げない。
二体のゴーレムが腕を振りかぶり、同時にこちらめがけて振り下ろしてきた瞬間、逃げ場がない為に避けることが出来ず、フランジェスカは奥歯を噛みしめて長剣を上に構えたまま、迫りくる巨岩の拳を凝視した。
――無音の衝撃が走った。
三人を包むように、青色の光を発した魔法陣が半球状に顕れた。ゴーレムの拳が魔法陣に当たった瞬間、ゴーレムは砂になって消え失せた。
「………!」
フランジェスカの水の盾も消えていたが、それには気付かず、目の前の光景を呆然と見つめる。
ついで、すぐ後ろから何かが倒れる音がした。同時に青色の魔法陣が消える。
「シュウ!」
遅れて啓介の声が響いた。
嫌な予感がして振り返れば、修太が地面に倒れていた。
「……シューター、今のはお前か」
ただでさえ具合が悪いところで、とっさにか知らないが魔法を発動させてとどめになったらしい。フードは外れていて、青白かったのが更に白くなった横顔が見えた。苦しそうに眉を寄せ、ぜいぜいと息をして身を丸くし、左手で地面の草を握りしめている。
さっきもそうだったが、魔法を使うと体調が悪化するらしい。病気というより、体質か。
銅の森は異様な静けさに包まれていた。
さわりと茂みが揺れ、森の奥から青年が一人、ゆっくりと現れた。動きやすそうな灰色の衣服を身に着けた、すらりと背の高い青年だ。長い小麦色の髪を後ろで一つに束ねているが、男であるのに長髪が嫌味なくらい様になっている。鋭い双眸から、右が青で左が黄という二つの色を持った珍しいカラーズだと知れた。芸術品のような綺麗な面立ちといい、尖った耳といい、エルフ族で間違いない。
少年二人を背に庇い、無言で長剣を構えるフランジェスカ。青年は静かに口を開く。
「〈黒〉が一緒とは、亡命者か?」
攻撃にも防御にも転じられる位置で立ち止まり、青年は端的に問う。青年は武器を手にしていないが、ゴーレムを操っていた人物に間違いないだろう。声が同じだ。だから気は抜けない。フランジェスカは僅かに首を振る。
「亡命者ではないが、王国を出るつもりでいる。我が国は〈黒〉には危険だ」
青年は静かに頷く。
「――そうか。辺境を伝って隣国を目指しているのなら、偶然入り込んでも頷ける。それに、〈黒〉が共にいるのなら結界に気付かないのも当然だ。攻撃して悪かったな」
やはり、指揮者はこの青年らしい。青年に敵意がないことを感じ取り、フランジェスカは長剣を鞘におさめた。それを見た啓介もフリッサを仕舞う。
「いいや。こちらこそ、迂回していたのだが道を誤ってしまった。正規の道を通るつもりではあったが、貴公らの村を訪ねるつもりであったのも事実。そちらでも追い返されたかもしれぬゆえ、謝られる道理もない」
「我が村にいかなる用だ?」
「なに、道を尋ねたいだけだ。ノコギリ山脈にある塔について、物知りなエルフならご存知ではないかと思ってな」
青年はちらりと啓介を見た。
「あなたはどうやら軍人のようだが、その〈白〉の専任護衛者か? 〈黒〉の護送中ではあるまいな?」
「それならば、わざわざ銅の森を通る真似はせぬ。私は恩人に頼まれ、この二人を護衛しているのだ。専任ではない」
そこに啓介も援護射撃のごとく口を挟む。
「俺はこいつ、シュウと幼馴染なんだ。物騒なことに巻き込む気はないよ」
フランジェスカはふと、眉を寄せた。
――まずい。もう夜がそこまで近づいている。戦っているうちに夕日がだいぶ傾いたようだ。
若干焦った声で、啓介に口早に言う。
「ケイ殿、すまない。もう時間だ。いいか、森で野宿する時は毒虫に気を付け、火を絶やすな……っ」
そこまで言い切った瞬間、最後の西日が消え、周囲は一気に薄暗くなった。同時にフランジェスカの姿がポイズンキャットへと変わった。
*
「フランさん!」
「!」
啓介は思わず声を漏らし、青年もまた驚いたようにポイズンキャットを見つめた。
「なっ、どういうことだ? 人がモンスターに? いや、モンスターが人だったのか?」
「フランさんは人間です。呪いのせいで、夜だけモンスターになってしまうんです。それを解く為に、俺達と一緒に旅をすることになって……」
啓介はやや途方に暮れてフランジェスカを見た。フランジェスカは申し訳なさそうに三角の耳をぺたんと寝かせ、ニャアと鳴いた。何を言っているかは分からないが、どうやら謝っているらしい。
「――なるほど。揃いも揃って訳ありか。王国での弾圧から逃げようとするのも理解できるな」
うなるように青年が呟く。
啓介は青年の対応よりも修太のことが気がかりだった。ここまでダウンしている修太を見るのは初めてで、正直、どうしていいか分からないのだ。
しかも目の前にはさっきまで襲撃をかけてきたエルフがいる。啓介一人で修太を連れて逃げ切れるかどうか……。
無意識に逃げ道を探して視線を彷徨わせていたらしく、エルフの青年は苦笑を浮かべて困ったように後ろ頭をかく。
「参ったな。こんな子どもを夜の森に取り残しておくのもな、流石に気がとがめる。それに俺は医者だから、病気の子どもを放置出来ない」
「えっ、お兄さんは医者なんですか!?」
てっきり、やり手の軍人かと思った。
青年は肩をすくめ、仕方なさそうに言う。
「本当は人間など追い返すだけなのだがな。仕方あるまい。今日は我が家に泊めてあげよう。その子を背負ってついてこい」
「えっ、い、いいんですか!?」
驚きの余りどもってしまった。まさか助けてくれるとは思わない。どこかで野営する算段まで頭の中で組み立て始めていたから余計に。
「ああ。あなた達は運が良い。俺は村長の息子だからな、割かし采配は自由なんだ」
「ありがとうございます!」
どうしていいか分からなかったから、少し胸にくるものがあった。啓介は勢いよく頭を下げて礼を言い、修太を背負う。熱が出てきているのか、体温が高いように思った。
青年は修太に視線を据えると、右手を額に当てた。
「……熱があるな。それに、魔力がほとんど底をついている。見た所、今日だけのことではあるまい。この子はいつから具合が悪いんだ?」
魔力がなくなっているということか?
啓介には分からない感覚だから、戸惑いつつ、返事を返す。
「三日前からです」
「前からよく体調を崩していたか?」
「いえ、本当は丈夫な奴で、風邪もほとんど引きません。三日前から急に体調を崩していて」
「それまでに魔法を使ったことは?」
「えーと、二日前が初めてだと思います」
「そうか……、なるほどな」
青年は頷いて、検討を口にすることはなく歩きだす。啓介は慌てて青年に並ぶ。
「シュウは悪い病気なんですか?」
「恐らく違うと思うが……。帰って診察するからそれまで待て」
それだけ返事をし、青年は森に潜んでいる仲間達と合流し、理由を話した。そして、彼らから離れ、森の奥へと歩いていく。
啓介は足元を歩くフランジェスカをちらりと見、青年の背中に問いかける。
「あの、フランさんも一緒でいいですか? 猫お断りだったりしますか?」
青年は苦笑を浮かべる。
「そこは普通、猫ではなくモンスターお断りかを問うところなのだがな?」
「え? だって羽の生えた可愛い猫じゃないですか」
「ポイズンキャットは、見た目から悪魔としてパスリル王国では忌み嫌われていて、王国内ではほとんど狩り尽されている。それに、その尾には痺れ毒を持ち、刺されると半日は動けなくなるから、王国以外でもやはり嫌われている」
「そうなんですか……。こんなに可愛いのに」
もし啓介の妹が見たりしたら、すぐに飼うと言い出すくらいには可愛いと思う。
「だがまあ、人間の姿の時を見ているから、一緒で構わない。ただ、案内した場所以外はうろつかないと約束してくれ」
「分かりました! 絶対にそこから動きません!」
決意をこめて言い切ると、青年は僅かに身を引く。
「あ、ああ……。よろしく頼む」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
かくして、どさくさに紛れてではあるがエルフの住む村に行けることになった。
運が良いのか悪いのか、啓介には判断しようがなかったけれど。
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