33 / 125
第一部 邪神の神子と不遇な王子
13
しおりを挟む※レグルスと、ロズワルド視点の回です。
-------------------
幸い、月が明るく道がよく見えた。
レグルスは騎士達を率い、東の領境へ向け、夜通し馬を走らせた。
ガーエン領は、北は高い峰を持つ山脈、西には迷いの森がある。領境は東と南だけだ。ルーエンス城はこの領地の中で、最も敵に襲われにくい場所にあった。城主が住むにはうってつけだ。
伝令が着いた頃合いを考えると、ゆっくりしていられない。ロズワルド達が領を越える前に捕まえなければ、この領では裁けない。他の領地には違うルールがある。
途中で何度か小休止を入れたものの、馬を飛ばした甲斐があり、日が昇ってすぐくらいに領境の村に着いた。間抜けにも、彼らはまだ村にいた。まさかレグルスが騎士を率いてやって来るとは思っていなかったのか、寝ぼけた頭で慌てており、捕まえるのは考えていたよりも簡単だった。
この村は、街道を挟んで南北に家が集まっている。北側にある集会所前は広場になっていて、ロズワルド達はそこで野宿していた。レグルスらもそこに野営地を敷いた。急いでいたので、食料以外はたいして持ってきていない。村で祭りの時に使うテントを出してもらい、即席の休息場にした。初夏とはいえ、日中は暑い。
「状況は?」
「は。村人に怪我人が二名おりますが、幸いにして死者はありません。怖がって大人しく食料を渡したようです」
騎士の報告を聞いて、レグルスは怪我人の治療を命じてから、騎士達に問う。
「この中で読み書きができる者は……いなかったか」
騎士は下級貴族の子弟が多い。長男と次男以外、教育を手抜きされることも多いので、騎士だろうと読み書きできない者もいた。武芸の腕のほうが大事なのだ。
「はい、殿下。実は読み書きできます」
ガイウスの告白に、レグルスは疑問の目を向ける。
「ええと、ほら……。できると分かると、面倒な仕事が増えるので。同じ給金なら、黙っているほうが楽なんですよ」
思わぬ処世術に、目からうろこが落ちた。この言いよう、何度か職場を変えるうちに、損な役回りでもあったのだろう。わざわざ能力を隠すのは、理解できた。ガイウスもまた、怪我のせいで人生を諦めていた人間だ。
「読み書きができる者は、手紙の代筆で小遣い稼ぎをするのでは?」
王宮でそういう者を見たことがある。レグルスが問うと、ガイウスはからりと笑い返す。
「こんな田舎で、手紙を書く者なんていませんよ。それよりも、書類に間違いがないか見てくれとか、面倒な仕事が増えるんです。それにできないことにしておいたほうが、こちらが文字を読めないと油断して、堂々と不正をする商人を見つけやすいですしね」
「これまでのことは構わないが、ガイウスはもう団長なのだから、これからは手抜きせずに頼むぞ。そこに筆記具があるから、被害状況を記しておいてくれ。壊された物、差し出した食料、おおよそでいい。後で税を補てんしなければならない」
初夏から収穫期を迎える作物が多いので、今回、ロズワルド達に奪われた分もその中に入っている。それを考えずに税を請求すると、彼らの生活が立ち行かなくなって、ゆくゆくは領が荒れてしまう。食料不足だけは避けたいところだ。
「ええ、分かりました。この連中からの罰金で、ですね」
見張りに三人を残し、ガイウスは部下を連れて、手分けして被害の確認に回る。
レグルスは捕縛した元騎士達と向き直し、溜息をついた。
「腹いせに暴れて、すっきりしたか? すぐに村を出れば良かったものを。私達が動かないと思ったのか? 随分、あなどられたものだな」
ロズワルドに問いかけると、彼はレグルスをギラギラとした目でにらんでいた。
「殿下、私は由緒正しき伯爵家の子息ですよ! こんな扱い、不当です!」
「由緒正しい貴族が、強盗をするのか。いったい何が正しいんだ?」
「愚弄なさると承知しませんぞ!」
ロズワルドは顔を赤くして怒っているが、言っていることが支離滅裂なので、見張りの騎士達が失笑した。ロズワルドはそちらもにらんだ。
「ロズワルド、お前は王都でもその調子だったのだろうな。陛下のお心遣いに便乗して、あちらの騎士団が、体よく追い払ったのではないか? だから、戻っても居場所が無い。それで腹いせも兼ねて、ある程度の金を稼いで出て行こうとした。どうだ?」
レグルスは思いついたまま、推測を口にする。ロズワルドは眉をひそめ、口を引き結んだ。否定しないあたり、図星のようだ。
「お前には由緒正しい伯爵家の血筋以外に、誇りはないのか?」
レグルスの質問に、ロズワルドは怒りを込めて言い返す。
「下賤な踊り子の血を継ぐ王子から、そのように言われるいわれはありません!」
「まったく。捕まっているというのに、威勢がいい」
聞き飽きた罵倒なので、腹が立ちもしない。
「無礼だぞ、盗賊の分際で!」
レグルスの代わりに、見張りの騎士のほうが怒っている。レグルスが右手を上げて止めると、渋々引き下がった。
「確かにお前の言うように、私はボンクラだった。この血筋のせいで、人生を諦めていた。だが、アリサと会って考えが変わったのだ。私は王を目指すことに決めた」
「……正気ですか? 誰があなたを王と認めるんです。反乱が起きて終わりだ」
「そうかもしれない。だが、それは周りが私をよく知らないからだ。皆、血のことばかり言うが、私の能力を指摘する者はいない。彼らにはどういうわけか、私が見えない」
レグルスの淡々とした言葉に、ロズワルドだけでなく、他の騎士達も口を閉ざした。しんと静まり返る。
「私は王になると決めた。これしきの騒動は、解決できなくてはいけない。領地を騒がせた詫びに、お前には王位争いでの、私の点数になってもらおう」
冴え冴えとした視線を向けると、ロズワルドは初めて顔色を変えた。さあっと血の気が引き、弱弱しい声を出して頭を下げる。
「殿下、お怒りならば私が全て引き受けます。どうか他の者は、罰金で勘弁してください。私が無理を言って引き抜いただけです」
全員の命をとられると恐れ、ロズワルドは殊勝にも、仲間の命乞いを始めた。
(仲間をかばうくらいの度量はあるのか)
レグルスは少しだけ、ロズワルドを見直した。
(そういえば、言うことは失礼だったが、内容は的を射ていたな)
レグルスの立場で成り上がりたければ、高位貴族の女性を妻にして、後ろ盾を得るのが普通だ。そういう意味では、ロズワルドは貴族らしい考えを示したにすぎない。
レグルスが返事をしないでいると、レグルスの怒りが深いと勘違いしたロズワルドの部下達も慌てて頭を下げる。
「我々も罰を受ける所存です。この方は確かに短気ですが、王宮の騎士団で爪弾きにされている者を拾ってくださっていて……。恩があるのです。でなければ、いじめを苦にして辞めていました」
「身分の高い貴族ににらまれると、死地に飛ばされることもあるんです。俺達が馬鹿をやる前に、いつもこの人が分かりやすくボコボコにして、相手の怒りを遠ざけてくれたりして」
「まあ、やり方は不器用極まりないんですけど、助けられたのは確かで」
「怒鳴られるのは嫌ですけどね……」
最後辺りはただの愚痴だったが、意外な面が見えてきた。
今回、ロズワルドが引き抜いた連中は、確かにロズワルドの傍によくいた。王宮でも共にいたのだろう。
「だからなんだ? それならば、最初から真面目に勤めればいいだろう」
レグルスの冷たい返事に、ロズワルドらはぐっと息を詰める。
「だが、私も悪魔ではない。一度、機会をやろう。ロズワルド、お前がガイウスと戦って勝てたら、お前達は無罪放免にしてやる」
「負けたら……?」
「全員、死罪だ。この案を受けなくても、そうする。華々しい点数稼ぎになりそうだな」
ふっと笑ってみせると、ロズワルド達だけでなく、供の騎士まで恐ろしそうに身を震わせた。ロズワルドはすぐさま頷いた。
「機会を与えていただき、感謝いたします」
「では、決まりだ。ガイウス」
レグルスはガイウスを呼び、彼らに聞こえないように、自分の考えを小声でささやいた。
「……というわけだ。いいな、慈悲はいらない。本気でやれ」
「承知しました」
ガイウスは慇懃に礼をする。その目は、面白いと言っている。
見張りの部下に、剣に手を添えさせて牽制させ、ロズワルドの縄を解く。他の騎士が剣を渡すと、ロズワルドは神妙に受け取る。
「この私が、門番ごときに負けるわけがない」
「今は彼が団長ですよ、元団長殿」
他の騎士が皮肉っぽく言った。
「我々がいなくなっただけで、そんなにレベルが下がったのか?」
ロズワルドが本気で不思議そうに呟くと、捕縛に来た騎士達の視線が冷たくなった。
一瞬で周りを敵にするのも、ある意味では特技なのだろうか。レグルスはそんなつたないことを考える。
「怪我が治ったんでね。足を気にせずに済む」
「では、試合を始めてもらおう。審判は……」
「はい! 私がします!」
名乗り出た騎士に任せ、レグルスはテントのほうに下がる。
ガイウスとロズワルドは少し離れた位置で向かい合って立ち、長剣を構えた。審判が手を上げ、振り下ろす。
「始め!」
声とともに、ロズワルドが踏み出した。
叩き落とすような重い斬撃を、ガイウスは受け流す。ロズワルドのほうが体格が良く、力が強いという長所を生かして、斬るというよりも叩くような動作で長剣を繰り出している。ガイウスは相手の動きを利用するのが上手い。
ロズワルドの猛攻を、ガイウスは最小限の動きでしのぐ。長期戦ならガイウスに分がある。
息もつかせぬ剣さばきを、騎士達は固唾を飲んで見守る。
しばらくして、ロズワルドが疲れを見せた。その瞬間、ガイウスが前に踏み出した。剣の刃を前に出し、ひねるような動きとともに上へ弾き上げる。
――ガキンッ
ロズワルドの手から剣が跳ね飛ばされ、ガイウスが剣を首に突きつけたことで、ロズワルドは動きを止めた。
信じられないという顔で、ロズワルドはガイウスを見ている。
「貴様……まさか、本当に怪我が癒えたのか?」
「ああ、そうだ」
「何故だ。貴様もこの世に飽き飽きしていただろう! お前が落馬した試合、相手の騎手が細工をしていたのは知っているぞ。あんな汚い連中ばかりで、お前だってうんざりしていたはずだ。なのに、どうして、そんなまっすぐな目を……」
ガイウスの変化が理解できないと、ロズワルドは呆然としている。
レグルスは傍にいる騎士に問う。
「なんだ、あの二人は前から知り合いだったのか?」
「近衛騎士団にいた頃、同期だったとか。当時から仲が悪かったみたいですよ」
ガイウスがロズワルドを呼び捨てにしていたのは、そういう背景からかと、レグルスの中でつながった。普通は子爵家の息子が、伯爵家の息子を呼び捨てになどしない。
「今更なんなんだ、貴様はっ」
ロズワルドが腹立たしげに、ガイウスの襟首を掴む。
「王宮にいた時もそうだったな。私の努力を横目に、涼しい顔をして近衛に取り立てられ、将来有望だったくせに! 汚い連中の罠にはまって、あっさり退場して……。どうしてここに来て、また私の前に立ちふさがる。お前だって負け犬だったくせに! あの王子に何があるというんだ!」
ガイウスはロズワルドの手を掴んで引きはがすと、冷たく返す。
「知る必要はない。ロズワルド、お前はここで死ぬんだからな」
「……くそっ。とっとと殺せ!」
ロズワルドは舌打ちし、その場にどかりとあぐらをかいて座った。
レグルスは傍にいた騎士に、ひそひそと話しかける。彼は意外そうな顔をした後、他の騎士達にもひそかに命令を伝える。そして、ロズワルドの部下となっていた元騎士六人を広場に移動させた。
その場に座らせ、騎士達は剣を抜く。
「せっかくの機会をふいにして残念だったな。罰は甘んじて受けてもらおう」
そして、レグルスが右手を上げて合図した瞬間、騎士達は罪人の首めがけ、いっせいに剣を振り下ろした。
*****
ロズワルドはぐっと目を閉じ、来たるべき瞬間に備えた。
思えばたいした人生ではなかった。
――由緒ある伯爵家の者だから。
幼い頃から、祖父母だけでなく、周囲からそう言われて育った。
伯爵家の者だから優秀であるべきと言うくせに、長兄より目立つと叩かれる。末子のロズワルドはいつも後回しだ。
ゴマをするくせに、裏では愚痴を言う使用人や領民。王宮の騎士団に入ればマシかと思えば、権力を求めて後ろ暗い連中が多い。
信じられるものは、剣の腕だけだ。
あんな場所でも前を向き、正攻法で成り上がろうとするガイウスは鬱陶しかった。兄という日陰のもとで育ったロズワルドには、カンカン照りの太陽は、眩しくて暑苦しいだけなのだ。
だが、それでも尊敬する人はいた。
レジナルド王。
あの惚れ惚れとする勇姿は理想だった。あの王に仕えられれば、ロズワルドも立派になれるのではないか。由緒ある伯爵家の一員として、誇れるのではないか。そんなことを想っていたが、死の間際で気付いてしまった。
理想の王に仕えるから、誇りある者になるのではない。誇りある者だから、そうなる。心構えがあれば、それで良かったのだ。
なんて無様で矮小な人生だろう。
カチャリと剣を構える音がして、剣が振り下ろされる風音が聞こえる。
だがその瞬間がやって来ない。
不可解に思って目を開けると、ロズワルド達の前に、いつの間にかレグルス王子が立っていた。
ふっと不遜に笑う姿は、遠き日の王に似ている。
レグルスは問うた。
「一度、死んでみた気分はどうだ?」
ロズワルドは目を見開いた。
「……は」
息のような疑問のような、そんな音が口から零れる。
それからレグルスは悠然と周りを見回す。
「どこぞの騎士が、部下を連れて出て行ったのでな。私の城は人手不足だ。どうだ、ロズワルド。これから私とともに、城でやり直さないか?」
「な……にを言って」
「ああ、もちろん、罰は受けてもらう。減俸三ヶ月、お前達が暴れた分は、それで弁済させる。そして、村人に誠意をもって謝ること」
「そんなこと」
下々の者に頭を下げるなど、とんでもない。そんな考えが頭の隅をよぎる。
「この瞬間、お前達は一度死に、生まれ変わった。『誇り高い騎士』として生き直すなら、当然、誠実な対応はできるはずだ。いいか、ロズワルド。誇りとは血筋ではないんだ。心の持ちようだ」
そして、レグルスは不敵に笑った。
「いずれ王となる私の配下になるのだから、心から誇り高くあってもらわなければ困る。できないと言うなら、ここで本当に引導を渡してやろう」
他に選択肢がないくせに、まるで譲歩したみたいな言い方だ。
この王子もまた、日陰の者だった。それがどうだろう、今は太陽の中にいる。
ロズワルドはふらふらとその場にひざまずいた。部下達もすっかり魅了され、自然と礼儀を示していた。
「ご慈悲に感謝します、レグルス王子殿下。ロズワルド・カヴァナー、これより心を入れ替え、殿下にお仕えいたします」
ボンクラ?
……とんでもない。
レグルスは王の器だ。
眠っていた獅子の目覚めに、ロズワルドは胸を震わせた。
*****
あれだけ不平不満を言い、態度が悪かったのが嘘みたいに、ロズワルド達の顔つきが変わった。
レグルスは、最初は討伐するつもりでいたのだ。
だが、彼らを見ているうちに、気付いてしまった。
彼らもまた、人生を諦めた者達だった、と。王宮の闇を目の当たりにして、やけになっていたのだ。
だから賭けをした。
殺すふりをして、慈悲を差し伸べたら、彼らがどう変わるか。
それを見てみたくなったのだ。
まるで悪夢から覚めたみたいに、彼らの目は生き生きと輝き始めた。命令通り、村人達に誠実な態度で謝りに行き、弁償や怪我の治療費として財布ごと金を渡していた。
警戒していた村人達も、この一幕を遠目に見ていたせいか、だんだんしかたないなあという態度になって、結局、ロズワルド達を許したのだった。
「お見事でございました、殿下。しかしロズワルドの変わりよう、気持ち悪いですね」
ガイウスはレグルスを褒めた後、本気で不気味そうに、しかめ面をしている。
「これで変わるだろう。変わらなければ、その時に手を下せばいい。一度くらいはやり直す機会を与えようではないか」
レグルスがそんなことを話していると、村を回り終えたロズワルドらが戻ってきた。
ロズワルドは神妙にお辞儀をして、レグルスに問う。
「殿下、一つ解せないことがございます」
「なんだ?」
「点数稼ぎをするとおっしゃっていたのに、私達は生きている。点数にはならないのでは?」
「そんなことか」
レグルスはふっと笑った。
「罪人を殺すより、改心させるほうが難しい。お前達は正しく、私の点数稼ぎになったというわけだ」
ロズワルドだけでなく、居合わせた騎士の面々もあっけにとられ、レグルスを見つめる。
ややあってロズワルドが噴き出し、つられて配下も笑い出す。
「これは参りました。完敗です、殿下」
ロズワルドは改めて、その場に片膝をついて頭を垂れる。その後ろに、配下も従った。
「このロズワルド・カヴァナー、レグルス王子殿下に、生涯の忠誠と惜しみない助力をささげます。この誓い、光神にささげます」
部下達も続く。
レグルスは頷き、剣を抜いた。そして剣の腹で、彼らの肩を叩き、誓いを受け取った。
そして、ぎこちない空気は薄れ、皆に温かい笑みが浮かぶ。
二ヶ月前から共に過ごしていたのに、この瞬間、本当の仲間となった。
もし有紗と会っていなかったら、こんな気持ちを感じることはなかったかもしれない。
レグルスは空を仰ぎ、同じ空の下にいる有紗を想って目を閉じた。
10
お気に入りに追加
963
あなたにおすすめの小説
【完】前世で子供が産めなくて悲惨な末路を送ったので、今世では婚約破棄しようとしたら何故か身ごもりました
112
恋愛
前世でマリアは、一人ひっそりと悲惨な最期を迎えた。
なので今度は生き延びるために、婚約破棄を突きつけた。しかし相手のカイルに猛反対され、無理やり床を共にすることに。
前世で子供が出来なかったから、今度も出来ないだろうと思っていたら何故か懐妊し─
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
悪役令嬢に転生後1秒もなく死にました
荷居人(にいと)
恋愛
乙女ゲームの転生話はライトノベルでよくある話。それで悪役令嬢になっちゃうってのもよく読むし、破滅にならないため頑張るのは色んなパターンがあって読んでいて楽しい。
そう読む分にはいいが、自分が死んで気がつけばなってしまったじゃなく、なれと言われたら普通に断るよね。
「どうあがいても強制的処刑運命の悪役令嬢になりたくない?」
「生まれながらに死ねと?嫌だよ!」
「ま、拒否権ないけどさ。悪役令嬢でも美人だし身分も申し分ないし、モブならひっかけられるからモブ恋愛人生を楽しむなり、人生謳歌しなよ。成人前に死ぬけど」
「ふざけんなー!」
ふざけた神様に命の重さはわかってもらえない?こんな転生って酷すぎる!
神様どうせ避けられないなら死ぬ覚悟するからひとつ願いを叶えてください!
人生謳歌、前世失恋だらけだった恋も最悪人生で掴んでやります!
そんな中、転生してすぐに幽霊騒ぎ?って幽霊って私のこと!?
おい、神様、転生なのに生まれ直すも何も処刑された後ってどういうこと?何一つ学んでないから言葉もわからないし、身体だけ成人前って………どうせ同じ運命ならって面倒だから時を早送りしちゃった?ふざけんなー!
こちら気晴らし作品。ラブコメディーです。展開早めの短編完結予定作品。
4人の王子に囲まれて
*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。
4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって……
4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー!
鈴木結衣(Yui Suzuki)
高1 156cm 39kg
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。
母の再婚によって4人の義兄ができる。
矢神 琉生(Ryusei yagami)
26歳 178cm
結衣の義兄の長男。
面倒見がよく優しい。
近くのクリニックの先生をしている。
矢神 秀(Shu yagami)
24歳 172cm
結衣の義兄の次男。
優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。
結衣と大雅が通うS高の数学教師。
矢神 瑛斗(Eito yagami)
22歳 177cm
結衣の義兄の三男。
優しいけどちょっぴりSな一面も!?
今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。
矢神 大雅(Taiga yagami)
高3 182cm
結衣の義兄の四男。
学校からも目をつけられているヤンキー。
結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。
*注 医療の知識等はございません。
ご了承くださいませ。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生したら避けてきた攻略対象にすでにロックオンされていました
みなみ抄花
恋愛
睦見 香桜(むつみ かお)は今年で19歳。
日本で普通に生まれ日本で育った少し田舎の町の娘であったが、都内の大学に無事合格し春からは学生寮で新生活がスタートするはず、だった。
引越しの前日、生まれ育った町を離れることに、少し名残惜しさを感じた香桜は、子どもの頃によく遊んだ川まで一人で歩いていた。
そこで子犬が溺れているのが目に入り、助けるためいきなり川に飛び込んでしまう。
香桜は必死の力で子犬を岸にあげるも、そこで力尽きてしまい……
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる