災禍の蝶と金の王

草野瀬津璃

文字の大きさ
上 下
10 / 24
本編

二章 レイルの献身 1 騎士ではなく王でした

しおりを挟む
 

「お父様の息子……?」

 告げられた真相は、ライラにとって寝耳に水といえるほどのものだった。じわじわと驚きがやって来て、気持ちが高ぶっていく。ライラの心には喜びが湧いた。
 ライラは明るい顔で、レイルに詰め寄る。

「ということは、レイル様は私にとって、義理のお兄様ですのね!」
「違います」

 ライラの喜びようを、レイルはばっさりと切り捨てた。

「私はあなたの兄ではありませんし、妹と見ていません」

 ライラが絶句するくらい、冷たい言いかただ。メアリーがレイルに苦言を口にする。

「ちょ、ちょっと、陛下。そんなふうにおっしゃらなくても……」
「いいえ、こういったことは最初にはっきりさせなくては。姫様、私とあなたは他人です。だから親族扱いは……えっ」

 淡々と説明していたレイルの顔が、驚愕に染まった。
 ライラの目から雫がぱたぱたと落ちていく。

「ひどい。家族だと思ったら、嬉しかっただけなのに。レイル様なんか大っ嫌い!」

 ライラは踵を返し、出てきたばかりの塔へ駆け戻る。

「ああっ、姫様! もう、陛下! せっかく外にお連れしたのに、戻ってしまわれたではありませんか。陛下が兄と思われたくない気持ちはお察ししますけど、あの方の気持ちも少しは考えてくださいませ!」

 メアリーがレイルに怒鳴りつけ、すぐにライラの後を追いかけてくる。
 だが、当のレイルは、ライラを泣かせたことと、大嫌い発言に石と化していた。

「あーあ、今のはいけませんよ、陛下」

 ステファンが追い打ちをかけ、レイルは無言でうなだれた。

 メアリーに時間をかけて説得されたライラは、渋々、塔を出てきた。
 馬車で移動する間も、むすっと不機嫌顔で車窓の外を見ており、レイルと目を合わせない。
 とうとう耐えられなくなったレイルが、弱った声でライラに謝る。

「申し訳ありませんでした、姫様。ただ、姫様はリカルド王の策による被害者ですから、私が親族だと思われると負担になるのではと思ったんです」
「……どういうこと?」

 レイルの言い分に、ライラはようやくレイルのほうを見る。レイルは冬空のような薄青い目を、悲しげに細める。そこには、勝手にルームメイトに治まった時の悪魔じみた強引さはない。

「私はリカルド王の血縁者です。恨んでも憎んでも構いません。許せとも申しません。例え罵られても、あなたを助けたかった。その気持ちだけは本物です」

 どうしてそんなふうに、ライラに手を差し伸べようとするのだろう。ライラにはレイルの真意が謎だ。

「どうして嘘をついたの? 伯爵だって」

「本当は、そのままクローブ伯爵領へお連れして、屋敷でゆっくり過ごしていただくはずでした。あなたの故国の復興に協力して、いずれそちらへお帰ししようと思っていたんです。あんな男の息子だと知れたら、姫はきっと私を許さない。一度でいいので、笑いかけて欲しかった」

 胸の内を吐露して、レイルは溜息をついた。ライラは結論を付け足す。

「でも、私は塔を出たがらなかった」
「こんなに長く、嘘をついたことはお詫びします」
「どうして教えたの?」

「望みを果たしたので、もう構いません。あなたに嘘をつき続けるほうが苦しい。私はあの男の息子です。その事実は変えられない」

 ライラはレイルをじっと見つめた。彼の表情は痛みに満ちていて、青ざめている。彼はライラが断罪する気だと、少しも疑っていないのだ。
 だが、彼の予想と違い、ライラは怒っていない。

 ライラは幼少期から塔で育ち、あれが普通だった。もしリカルド王がライラをいじめていて、ライラが実の両親に愛された思い出があるなら、レイルの言う通り恨んでいたかもしれない。だが、実際にはリカルド王はライラを閉じ込めこそすれ、娘として育てていた。ライラにとって、故国や家族のことは、お伽噺を聞くみたいに現実から遠いことだった。
 どうして、レイルはそこまでライラを気にかけるのだろう。ライラにはそれが不思議に感じるくらいだ。

「レイル様、私の国は戦に負けたの。王族は皆殺しにされてもおかしくないことくらい、歴史書を読んで知っているのよ。リカルド王のしたことは、確かに残酷よ。でも、私は今、こうして生きている。私の本当の両親は無事ですか?」

「ええ、他の塔に幽閉されています。ですが、今はまだ自由にするほうが危険なので、状況を説明して、待遇を王族にふさわしいものに上げました。期が満ちましたら、ご案内します」

 ライラはレイルの話をよく聞いて、自分の頭でも考える。
 リカルド王はライラに、ライラが災禍の民だと教え込んでいた。外にいる、アンバーガット国の人々もそう思っているのだとしたら、レイルの言うように迫害の危険がある。誤解を解くために時間がかかるのだろうと、ライラにも推測するのは簡単だ。

「アゲハ族の中でも、王族は特に魔力が強いのです。周りを刺激してしまいます。すぐに会わせて差し上げたいのですが、仲間がそろったら復讐に走るかもしれないと、警戒させてしまいます」

 レイルの説明は納得がいくものだったが、一つだけ気にかかる点がある。

「王族だと危険視されるなら、私が城に移って平気なの?」
「ええ。私の傍で悪さをする者はいないでしょう。世話にはメアリーを、筆頭騎士にはステファンを付けます。どうしてもとおっしゃるなら、伯爵領にお連れしますが」

 レイルの顔が曇った。ライラは緊張を込めて見つめる。

「何か問題でも?」
「ええ。私が寂しいです」
「……はい!?」

 どんな深刻な理由があるのかと思えば、レイルの感情が理由だったので、ライラは耳を疑った。

「国に帰るまででいいのです、傍にいてくれませんか」
「あなた、憎まれてもいいって、さっきおっしゃってましたけど」
「ええ。それでも、近くで手助けしたくて。今の私は王ですから、目の届く所にいていただければ、なんでもして差し上げられます」
「おかしな方」

 レイルの献身ぶりに、ライラは呆れ果てた。
 先ほどの親族扱いするなという言葉には傷付いたが、どうやらレイルはライラのことしか考えていないと分かって、気持ちが落ち着く。ショックを受けた理由の中には、塔を出た途端、ライラを厄介払いする気なのではという警戒心が芽生え、ひるんだこともあった。

「いいですわ、分かりました。私は自分の目と耳で、あなたを判断することにします。憎むかどうかは、それから決めるわ。――この話も嘘だといけませんし」

 つんとそっぽを向いて、ライラは強気に返す。

「ええ、そうしてください、姫様。やはりあなたは賢い方だ。ご自分で考え、判断しようとなさる。尊敬いたします」

 窓越しに、キラキラした目で見つめるレイルを眺め、ライラは困惑する。

「あなたは王なのでしょう? どうして戦で攻め落とした側の国の王女に、こんなにへりくだるんですか」
「恩人に礼儀を示して、何がいけないんですか」
「その恩人っていうのはいったい……」

 ライラが詳しく聞こうとした時、馬車が止まった。

「さあ、つきましたよ、姫様。部屋へご案内します。喜んでいただけるといいんですが」
「あ、ちょっと」

 何故かレイルのほうが浮かれていて、自分で扉を開けて、勝手に馬車を降りる。
 ライラの隣に座っているメアリーが苦笑して、ライラに降りるように促した。

「ご心配なさらないでください、姫様。あの方の真心は本物ですわ。――でなければ私がとっくに始末……いえ、報復しています」

 メアリーは言い直したが、物騒な内容に変わりはない。
 確かにメアリーならば実行するだろうと思え、ライラは頷いた。メアリーがそこまで言うのなら、レイルの気持ちは本物なのだろう。レイルのことは分からないが、メアリーとは長い付き合いだ。そちらを信頼することにした。

「お手をどうぞ」
「……ええ」

 ライラが馬車を降りようとすると、レイルが扉の脇で手を差し出していた。レイルの手に自分の右手を重ね、ライラは馬車を降りる。
 そしてゆっくりと顔を上げ、目を丸くした。
 青空を背に、王宮は美しく輝いているかのようだ。白い城壁に、青い屋根。金糸で模様がえがかれた、赤い三角旗が風に揺れている。そして玄関前で大勢の使用人が頭を下げている様子は、圧巻だった。

「ライラ王女殿下、歓迎いたします」

 ステファンがあいさつをしてお辞儀をすると、ラッパの音が響いた。ライラはびくりとする。

「な、なんですの、今の音。これから聞こえたわよね。ねえ、もう一回、音を出してくださらない?」

 ライラは興味を示して、ラッパを持つ衛兵のもとへと向かって催促すると、衛兵はたじろいだ。困った様子で、ライラの後ろを伺う。

「吹いて差し上げろ」
「はっ」

 レイルの命令に、衛兵は再びラッパを吹いた。

「すごいわ! これはどうして鳴らすの? 私もやってみたい。貸してちょうだい」
「姫様、彼が困っているのでおやめください。これは王族や貴賓が出入りする時に鳴らすのが決まりなんですよ。そんなにお気に召されたのなら、後で新品をプレゼントしますから」

 ライラの腕を引いて、レイルは軌道修正する。ライラは名残惜しく思って、ラッパ吹きを振り返りながら歩いていく。

「約束よ、レイル様」
「のちほど、楽師にも会わせて差し上げます」
「がくし?」
「先ほどのような楽器を演奏するのに長けた者達ですよ。私も笛なら吹けます」
「ふえ?」

 話を聞いてもいまいちよく分からないが、ライラは書物に出てきたことを思い出した。子どもみたいに興味を示すライラが面白かったのか、レイルが声を上げて笑う。

「あはは。こんなに楽しい気持ちになったのは久しぶりです。さあ、姫君、まずはお部屋に」
「ええ」

 それから部屋に行く途中も、「あれは何? これは何?」と聞いて回るライラに、レイルは丁寧に教えてくれた。落ち着いてみると、かなり面倒くさかっただろうと思うが、レイルは気にならないようだ。
 王宮の二階、奥まった場所にある扉の前でレイルは立ち止まった。扉は白に塗られ、金で装飾がされている。
 そして、扉番の騎士が扉を大きく開け放つ。

 ライラは息を飲んだ。
 薄水色の壁と白い大理石の床。広々とした部屋は、ライラが暮らしてきた塔の部屋の十倍――いや、明らかにそれ以上だ。暖炉と白いテーブル、青い布が張られた椅子や長椅子。飾られた花から甘い香りが漂ってくる。
 調度品も素晴らしいが、何よりライラが気に入ったのは天井画だ。

「素敵! 天井に夜空が広がっているわ!」

 広々とした青いキャンバスに、金色で天文図や星座神話が描かれている。
 奥も見てきて欲しいと言われ、ライラは寝室や風呂場兼洗面所、トイレなども見て回る。どれも一級品で、うっとりするような繊細な造りをしている。
 更に、塔で会った猫――白雪も待っていた。
 白雪を抱っこして、撫でながら歩き回り、再び居間に戻ってきたライラに、レイルは問う。

「お気に召していただけました?」
「もちろんよ。ありがとう、レイル様。でも、塔で使っていた物もここに運んでくれないかしら。愛着があるの。全て新しくするのは寂しいわ」
「畏まりました。特に運んで欲しいものを、メアリーに言付けてください」
「ええ」

 ライラは返事をしたものの、感動でまだ頭がぼんやりしている。じわじわと現実感が戻ってくると、急に不安になった。

「でも、良いのかしら? 私がこんなお部屋を使って」
「小国といえど、身分は王女です。今までの扱いがおかしいんですよ」

 憤然と言い、レイルはライラの右手を握って言い募る。

「何か欲しいものがあれば、なんでもおっしゃってください」
「いえ、でも……」
「我が国の発展は、あなたがたの犠牲によるものです。遠慮しなくていいですよ」
「そう言われても、私も外に出たばかりですし……」

 願いを言えと押し売りされて、ライラは苦笑する。
 メアリーがごほんと咳払いをし、握ったままの手を示す。彼女はしかめ面をして、離れるようにと手振りをし、レイルに注意した。

「……陛下?」
「すまない。そう、にらむな」

 レイルは謝って、ライラの手を離す。

「そうねえ。まずはさっきのラッパで……他には本を読みたいわ」
「では図書室にご案内しましょう。ですが、今日のところは楽器までで構いませんか」
「としょしつ? 確か本をたくさん置いてある部屋のことよね? 場所を教えてくれたら、自分で行くわ」
「いえ、私が案内したいんです。お願いします」

 こうも下手に出られては、ライラも嫌とは言えず、ちょっと身を引きつつ頷く。

「わ、分かったわ。でも、そんなに私に構わなくていいのに。王なら忙しいのでは?」
「ええ、姫様との時間のために最速で仕事していますので、お気になさらず」
「はあ」

 レイルの勢いにたじたじになり、ライラは合槌を返すので手一杯だ。

「では姫様、しばらくごゆっくりお過ごしください。昼食をご一緒しましょう。楽師は午後に用意します。一日中、付き添って差し上げたいんですけど、残念なことに公務がありまして」

 ライラは耳を疑った。

(今、一日中って聞こえたけど)

 想像するだけで鬱陶しい。ライラは眉をひそめる。

「私には一人の時間も必要よ。一日なんて迷惑だわ」
「姫……」

 レイルがあからさまに落ち込んだ顔をするので、ちょっとかわいそうになったライラは、少しだけ譲歩することにした。

「でも、昼食やお茶は付き合ってあげないこともなくってよ」

 つんとそっぽを向きつつ言うと、レイルの顔が輝いた。

「姫! ありがとうございます。では、昼食を楽しみにしております」

 レイルはお辞儀をすると、部屋を出て行った。部屋にはライラとメアリーだけになり、メアリーが感心したそぶりでライラを褒める。

「姫様、陛下の扱いが上手くなりましたわね」
「よく分からないわ。レイル様はいつもあんな感じじゃない」

 ライラはそう返すと、この素晴らしい部屋をもう少し探索することにした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?

水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。 日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。 そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。 一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。 ◇小説家になろうにも掲載中です! ◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

役立たずの私はいなくなります。どうぞお幸せに

Na20
恋愛
夫にも息子にも義母にも役立たずと言われる私。 それなら私はいなくなってもいいですよね? どうぞみなさんお幸せに。

「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう

天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。 侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。 その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。 ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

処理中です...