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第三部 命花の呪い 編

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 とっぷりと日が落ち、森は闇に包まれている。
 梢の向こうには、青い闇の中、ドラッケント山の黒い影が浮かび上がって見えた。まるで大きな城のような岩山だ。
 結衣達はほとんどふもとまで来たものの、夜になったので休むことにしたのだ。
 電灯がないとこんなに真っ暗なのかと、結衣は驚いた。
 本当は夜の間ももう少し進みたかったが、足元もろくに見えないのでは無理だ。ちょうど開けた岩場に出たので、結衣はオニキスにくっついて夜を明かすつもりだったが、アレクが火を熾そうと言うので、枝を拾ってきて薪にした。
 魔法というのは便利だ。アレクが何か呟くと、薪にはあっという間に火が点いた。今では暗い森の中を煌々と照らし出している。
 明かりがあるだけで、結衣はほっとした。実を言うと怖いのだが、それを言うと負けな気がして我慢していたのだ。

(それにしても……)

 と、結衣は焚火の向こうに座っているアレクをこっそり観察する。
 アレクは普段は物腰がやわらかくて穏やかだから、結衣には非戦闘員にしか見えない。
 だが、兄王子達が存命中は、ほとんど戦に出ていたというのは伊達ではないらしく、歩き回っても体力はあり余っているようだし、野宿も慣れている。

「アレクって不思議ですね。普段は物静かなのに、戦いに出て行くとなんだか苛烈っていうか。切り替えが出来ているって感じです」

 結衣の問いに、アレクはやんわり苦笑する。

「常に戦にいるようにピリピリしていたら、気持ちが参ってしまいますよ。ですが戦では仕方ありません、警戒していないと死にます」

 推測ではなく、断定。
 その言葉の強さに、結衣はじりっとたじろいだ。
 平和が日常の結衣と、戦が日常のアレクとの差を、こういう言葉の端から感じる。
 ――もし、ここで暮らすとしたら。
 結衣はアレクとのことを真剣に考えているからこそ、慎重になる。
 ――二度とあの日常に戻れないとしても、後悔しないだろうか。
 いや、きっと後悔はするだろう。それでも惜しまないだろう決定打が、自分の中にまだない。

「……怖いですか?」

 結衣がアレクを見ると、明るい緑の目に、火がちらちらと映りこんでいる。静かだ。

「この世界の不穏さは怖いですよ? 私の国は平和ですから。でも、事件はあります」
「いえ、あの……私が」

 言いたいことが分からず、アレクをまじまじと見つめ返す。彼は気まずげに目をそらした。

「私は英雄扱いされていますが、魔族を大勢殺した殺戮者でもあります。聖竜の盟友なんて綺麗な言葉で呼ばれていても、それが事実です」

 結衣はぱちくりと瞬いた。
 驚いたのだ。アレクの心配をしていても、彼がしていることの本質は見ていなかった。自分が冷酷に思えて、少し動揺する。
 人間達はあくまで襲撃者から身を守っている。正当防衛という認識が強かったせいかもしれない。

「アレクは魔族のことを、好きで、望んで、殺すんですか?」

 結衣が確認すべきは、このことだけだ。アレクの眉がひそめられる。

「好きで殺すわけがないでしょう? 彼らも生きている」
「良かった。殺すのが楽しいって言われたら、流石に私もお付き合いを考え直します」
「事実は……」

 アレクの言葉を遮り、結衣は返事をする。彼の言いたいことは分かるが、わざわざ自分をおとしめるのを聞いていられない。

「私はアレクのことをなんとなく知ってます。全部ではないけど。事実だとか、誰かがどう言ったかとかは、関係ないの。大事なのは私がどう感じるか――冷たいだろうけど、私は親しい人達のことが、アレクのことが好きだし大切。だからいいの。揺らがないでいるのは難しいけど、それでも傍にいたい」

 結衣はアレクに問う。

「そんな冷たい私じゃ駄目ですか?」

 焚火の向かい側で、アレクは瞳を揺らしていた。

「それは、私にとっては温かいというんです」

 そして額に手を当て、切なげに目を細めた。

「ユイは残酷なかたですね」
「……はい」

 アレクに言われると胸に突き刺さる。
 自然とうつむいた結衣に、アレクは溜息をついた。急に立ち上がったので、結衣はぎくりとする。
 愛想を尽かしてどこかに行くのだろうかと暗い気持ちが浮かんだが、意外にもアレクは隣に腰を下ろした。

「わぎゃ!?」

 胡坐をかいた膝の上に、猫の子みたいにひょいと座らされた結衣は、驚いて固まった。

「え? え? な、何……」
「寒いので」
「えっ、私の上着、使います?」

 防寒着を脱いで渡すべきだろうか。ボタンに手をかけたところで、後ろで笑われた。

「ただの口実ですよ」
「は? え、はい。え!?」

 結衣はうろたえたが、アレクが素直にそんなことを言うので、どうしていいか分からなくなった。

(急にそういうことを言いだすのは反則!)

 正直、大型犬に懐かれたみたいで、きゅんとした。だがすぐに我に返る。

「いやいや、今の会話の流れで、どうしてこういうことに? 残酷って……」
「そうでしょう? 別れるかもしれないのに、別れがたくなることを言うからです」
「ええ?」

 そうだろうかと考えてみて、会話を思い出してカッと顔が赤くなる。
 どう聞いても告白だ。それも熱烈な愛の告白!
 思い出して自分でダメージを受けた。

「うわ、ちょ、忘れてください!」
「嫌です。そういえば喧嘩中でしたからね、頼みは聞かなくていいですよね」
「それはずるいっ。っていうか、普通、喧嘩中はこんなにくっつかないですよ!」
「聞こえません」

 変わった意地悪をしてくるアレクに結衣が面食らっていると、オニキスがすぐ後ろに座り込んで、フンと鼻を鳴らした。笑ったようだ。そして目を閉じて、すうすうと気持ちよさそうな寝息を漏らす。

「オニキスーっ」

 特に害がないから放っているのだろうが、結衣は困った。アレクは気にせずオニキスにもたれかかる。

「起こすとかわいそうですよ」
「いやいや、下ろしてください」

 結衣は身じろぎしたが、腹に回った腕はがんとして動かない。しかも結衣の頼みだけ、都合よくアレクが聞いていない振りをするので、結局あきらめた。

「なんですか、もう。ときどき子どもっぽいですよね」
「どうせ私のほうが年下です」
「聞こえてるじゃないですか」

 アレクは沈黙した。すねたのだろうか、不満げな気配を感じる。結衣は他人の感情を読むのが上手いほうだ。言葉を口に出せない犬達の世話をしてきたおかげで、表情や仕草を読めるようになった。

「というか意外なんですけど、年齢差を気にしてる……? 言っておきますけど、こういうのは女のほうが気にするんですからね?」
「私が年上でもっと立派だったら、ユイはよそ見しないのかと」
「はい? よそ見? なんの濡れ衣よ」

 黙っていられなくて思わず振りむこうとしたが、身動きできない。アレクはものすごく言いづらそうに切り出した。

「ちょっと!」

 手を叩いて抗議する。渋々といった様子で、アレクは切り出す。

「……あの絵なんですが」
「絵?」
「本当に、弟ですか?」
「弟の絵? ええと、なんのお話だかさっぱり見えないんですけど」

 ちんぷんかんぷんだ。結衣は眉をひそめる。

「聖竜の寝床、あの奥の泉に現れた時、落とした絵です」
「泉に落とす? あ、もしかして写真? あの釣書の……あっ」

 うっかり口を滑らせてしまい焦ったがすでに遅い。アレクの抱擁が強くなった。

「釣書……?」

 声に不穏な響きが混じり、結衣は慌てる。

「あ、いや、近所に世話好きな人がいて、押し付けられちゃって」
「やはり縁談ですか?」
「そ、そうですね、お見合いの……。断るつもりだったんですよ?」
「でも、丁寧に拾い集めてましたよね?」

 問い方は穏やかなのに、トーンが落ち着き払いすぎていてむしろ怖い。どうやらアレクは怒ると淡々と問い詰めるタイプらしい。
 ひょいっと体勢が変わり、結衣は横座りになった。なんだか人形でも動かすみたいな扱いでびっくりする。重くないのだろうかと、今はそれどころではないのに気になってきた。
 アレクがじっと覗きこんでくる。嘘は許さないというような空気に、結衣はますます冷や汗をかいた。

「だって返さないといけないでしょ? 次は他の人の所に持っていくんだろうし……」
「私が見ようとしたら隠したのは?」
「恋人がいるのに、見合いの話なんて聞いたら嫌な気分になるじゃない? わざわざ嫌な思いなんてさせたくないし……。恋人がいるって教えても、うちの家族ってば、私が外国の俳優のファンだと受け止めちゃって、まともに聞いてくれないんですよ」

 スマートフォンで撮ったアレクの写真を見せたことはあるが、家族は「無い無い」と手を振って軽く流しただけだった。まさか娘がこんなイケメンを捕まえるとは、これっぽっちも思わないらしい。切ない。

「ワンコの世話に忙しくて、交友関係も狭いし……今日も見た通り、体力馬鹿だからかモテないですからね!」

 何が悲しくてモテない自慢などしなくてはいけないのだ。結衣はちょっぴり悲しくなったが、結衣のペット優先なところも、非モテに拍車をかけているのは知っている。

「私も世界を渡れたら……ご家族にあいさつに行くのに」

 結衣の言い訳を聞いているのかいないのか、ものすごく残念そうにアレクは呟いた。

「それで横槍を入れないように、お願いしにいきます」

 お願いするというのが、釘を刺すという意味に聞こえた結衣は、どうとりつくろえばいいか迷った。彼の独占欲みたいなものが微笑ましい反面、とても気恥ずかしい。

「ちゃんと断りますから」
「絶対ですよ?」
「ええ、もちろんです。約束は守ります」

 念押しするアレクに、結衣はどうしたものかと苦笑する。
 結衣がアレクの立場だったら、ものすごく気になるだろうから、アレクが疑うのは当然だろう。

「どうしたら信じてくれます?」

 証拠を見せようにも、物理的に無理だ。だがアレクを安心させてあげたい気持ちはある。
 アレクはしばし黙り込み、ややあって笑みを含んだ声で答える。

「あなたからキスしてくれたらいいですよ」
「き、す」

 こくこくっと頷くアレク。にこにこしているので、面白がっているのは明らかだ。
 結衣は動揺してしばらく固まった。だがそれで納得するなら安いものではないか。

「え、ええと」

 意を決してアレクの左頬に手を添え、軽く引く。えいっと口に軽いキスを落とすと、何故かアレクは目を真ん丸にしていた。

「しましたよ! これで問題ないですね!」
「……はい」
「なんで言った本人が照れてるの?」
「いや、まさか口にしてくれるとは……。ユイは恥ずかしがり屋なので、頑張って祝福くらいかと」

 言いながら口元を手で覆い、アレクは視線をそらす。焚火の明かりでも、横顔が朱に染まっているのが分かる。

「嬉しい……感激です」
「そこまでありがたがられるのもどうなんだろう」

 確かに恋人らしい触れあいは、さほどしていなかったが。
 結衣が慣れないのもあって、ついついパーソナルスペースを取ってしまうせいだ。意識していなくても、リヴィドール国人の距離感は狭いので、結衣には圧迫を感じることがある。
 首を傾げていると、急にオニキスがのそりと動いた。

「あれ、オニキス。どうし――ぶっ」

 結衣は声をかけようとして、顔をしかめた。オニキスがべろんと結衣の顔をなめたのだ。
 ふんっとアレクに向けて鼻で笑う。

「……もしかして対抗してるんですか? 駄目ですよ、ユイはあげません」
「ガウッ」

 気付くとアレクとオニキスがにらみあっている。

「なんでそこで不穏な空気になるの? 相手はドラゴンよ?」

 呆れた結衣は、そろりとアレクの膝の上から逃げ出して、両者から距離をとった。
 アレクは結衣が犬の表情と仕草で言いたいことを読み取るみたいに、ドラゴンを見ればなんとなく分かるようで、しばらくオニキスと言い合いをしてじゃれあっていた。



 翌日、まだ朝日が昇る前、夜がうすぼんやりと明るくなってきた頃に、結衣達は移動を再開した。
 月の雫という花についた朝露が必要だから、間に合うかは分からない。それでもすぐそこなのだから、行くしかない。
 まだ夜のにおいがやんわりと残る森の中を、ゆっくりと歩いていく。朝方の冷え込みで、下草が濡れていて、あっという間にズボンの裾が濡れてしまった。

「アレク、寒くないですか?」
「平気ですよ。上着を貸そうとしなくていいですから、寒いんでしょう?」

 アレクが困ったように指摘する。
 巻き込んだ手前、結衣が我慢するつもりだったが、そんな背伸びなどお見通しらしい。確かに寒い。冷え症の結衣にはつらい気温だ。

「動いていれば、そのうち暑くなりますよ」
「元気なのは分かりましたから。正直、ユイの体力をなめていました。頼もしいですね」
「大型犬の散歩を毎日こなしてますからね、継続は力なりってやつです。――あ、明るくなってきましたよ」

 声をかけた結衣は、アレクの返事がないことをいぶかしんだ。

「アレク?」

 そして振り返ると、アレクが地面に倒れている。

「えっ、アレク!?」
「ガウ!」

 悲鳴じみた声を上げる結衣に続いて、前を進んでいたオニキスも身を翻す。
 結衣はアレクの傍らに膝をついた。肩を揺する。

「どうしたの? 大丈夫?」
「うう……ぐ……」

 胸元を手で押さえて、身を固くするアレク。ふいに結衣はアレクの右手に目をとめた。そこにあった赤い花弁の痣が、残り二つになっている。そのうちの一つが光っている。

「呪いがなんで。何もないって言ってたのに!」

 そう口にしながら、同時に分かった。
 アレクは結衣の負担にならないように黙っていたのだ。
 目元が熱くなり、視界がぼやける。どうしたらいいか分からず、背中をさするくらいしか出来ない。

「大丈夫……なので」

 アレクが身じろぎをして、彼の左手が、結衣の左手を掴んだ。握りしめる力は強く、苦痛が伝わってくる。

「あ」

 そのまま手から力が抜けて、アレクが気を失った。

「アレク!」

 慌てて呼びかける。頭から冷水を浴びせられた気分だ。
 急いで口元に耳を近付け、聞こえてきた呼吸の音に、ほっと息をついた。手の甲で涙をぬぐい、きょろきょろと周りを見回す。

「とにかく寝やすそうな所に……」

 今、出来る最善はそれだ。
 結衣は周囲に休むのに良い場所がないか探しに行こうとして、立ちすくんだ。オニキスの低いうなり声が響く。気付けば周りを緑色のドラゴンに囲まれていた。
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