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スピンオフ レネ編「木陰の君」
01
しおりを挟むメリーハドソンの警備団の団員にとって、春はトラウマの季節である。
入りたての団員は皆、最初に団長ハーシェルによる手厚い歓迎を受ける。地獄のマナー講座と団員達に裏でささやかれている礼儀作法と規律の猛特訓だ。
後々思い出して悪夢にうなされるような一ヶ月を乗り切って、それでもまだ警備団員として働こうという意思のある者だけが、団員として紹介される。
酒場での出来事から一週間後、レネは鍛錬場で、栄えある新入り団員達と顔を合わせた。
「今回残ったのは六人か。よく頑張ったな、お前達。団長のマナー講座からの生き残りおめでとう」
レネは三人の少年を見回して、まず頑張りをねぎらってから褒めた。
入団試験代わりのマナー講座を受けたのは十五人と聞いていたから、結構な結果だ。レネの後輩であるハンスの年なんて、残ったのはハンス一人だったのだ。今年は根性がある者が多いようである。
「ありがとうございます」
六人は口を揃えて返事をしたが、疲労のせいか顔付きはげっそりしていて、死んだ魚のような目になっている。レネも経験者だから彼らの気持ちはよく分かるので、内心、医務室に行くようにすすめたくなった。
「私はレネ・アイヒェン。お前達の教育係を務めることになった。これから三ヶ月の研修期間、よろしくな」
「よろしくお願いします」
六人はびしっと頭を下げた。
レネにしてみれば気が重い仕事だが、一番面倒な礼儀作法や規律の部分は、ハーシェルのお陰ですでに終わっている。後は共に過ごしながら普段の仕事を覚えてもらえばいいだけだ。その点はとても気楽である。
(よくやったよ。皆、通る道だけど、本当に大変だよなあ)
団長ハーシェルは、トラウマとともに自分に逆らわないように教え込んでいるのだ。美貌の貴族なのに、恐ろしい御仁である。同じ苦労を共に味わうことで、連帯感を高める狙いもあるんじゃないかと言っていた仲間がいたのだが、それもありえそうな気がして、いったいどこまで見通してマナー講座を開いているんだろうと、その場に居合わせた皆がゾッと背筋を凍らせてしまった。ハーシェルだけは敵に回してはいけないと、心に誓った瞬間である。
「ではまず点呼をとるぞ。ウォルター・バーク」
「はいっ」
純朴そうな茶色の髪の少年が返事をした。
「ダイアン・リードリ」
「はい」
穏やかそうな金髪の少年が軽く右手を挙げた。左目の下にホクロがあるのが印象的だ。
「それからシゼル・ブラスト」
「はい!」
アッシュグレイの髪をした少年が、元気良く返事をした。どこか世の中を斜に見ていそうな雰囲気と違うので、レネは違和を感じながら、名簿の欄に鉛筆で丸をつける。
「あとは、エディ・モーガンと、ラキ・ポッド、それからクライス・ライセンだな?」
左から順に、背が高い焦げ茶色の髪の少年、赤茶色の髪をしたがしっとした体躯の少年、そして小柄な黒髪の少年が返事をするのを横目に、今年は女性はいないのかと残念に思った。
「これから私と働きながら仕事を覚えるように。研修期間はこの七人で班を作る。班リーダーは私だ。リーダーの命令には従うこと。他、何か分からないことがあればその時に聞け。自己判断される方が迷惑だからな」
「はい」
声を揃える三人に頷いたレネは問いかける。
「ここで何か質問は?」
「はい!」
シゼルが勢いよく挙手をした。何故か距離を詰めてきながら、シゼルが真剣な顔で問う。
「リーダーには恋人がいますか?」
「はあ?」
レネは片眉をはねあげて、シゼルをにらむ。
(初っ端から喧嘩売ってんのか、こいつ)
仕事の話をしていて、いきなりこんな問いかけをされるなんて、女だからとなめられているのかと、レネがこめかみに青筋を立てた時、ウォルターがシゼルの頭をひっぱたいた。
「やめろ、シゼル! 状況を見てから聞けよっ。そういうことはもう少し親しくなって、休憩時間とかに聞くもんだろ」
「すみません、リーダー。ちゃんと言い聞かせておきますので」
ダイアンが申し訳なさそうに謝る。シゼルはどこか不服そうに二人を見たが、「すみませんでした」と思いの他素直に謝った。
怒る機会を逸したレネは、ごほんと咳払いをする。
「休憩中だろうと、女に質問することじゃない。気になるなら周りに聞け。同じようなことを町の人にするなよ。団長のマナー講座をもう一回受けたくなかったらな」
この脅しは効果てきめんだった。
三人は揃って震えあがり、「気を付けます」と声を揃える。
「しかしお前達、やけに親しそうだな。友達同士か?」
「幼馴染なんです。皆、家が近くて」
ウォルターの返事に、レネはなるほどと頷いた。
「仲が良いのは構わんが、馴れ合いはするなよ。では今日は施設の案内と、訓練、その後に巡回を行う。しっかりついてこい」
レネは右手を挙げ、くるりと踵を返して本舎へ向けて歩き出した。
◆
「うちの警備団には食堂はないから、食事は弁当を用意するか、休み時間に近くの食堂に行くといい。風見鶏亭はオススメだぞ、団のすぐ前にあるし、美味いからな」
本舎へ移動しながら、レネがそんな話をすると、新入り達は素直に聞いて頷いている。
自分にもこんな時期があったなと和みながら、本舎の正面玄関に立つ。
「ここが本舎だ。一階には市民からの通報や相談を受ける部屋と、備品置き場や書類保管室、他には給湯室と第一客室がある。文字が分かる奴は、優先的に受付の方に回されるから、場所はよく覚えておけ」
正面から入って左奥は、鍛錬場の傍なので騒がしいエリアだ。だからそちらに市民が出入り出来る部屋を置いていた。
「で、こっち、一番奥の部屋が副団長の執務室な」
歩きながら説明をして、一階右奥にある静かな辺りでレネは足を止めた。
「隣は資料室で、その左が書庫だ。まあ、新入りの頃は使わないが、覚えておくといい」
「書庫は分かるんですけど、資料室というのは?」
金髪の少年ダイアンが、軽く挙手して質問した。
「地図と、あとは副団長の執務室で処理が終わった書類や手紙を一時的に保管してる部屋だよ。書庫は許可を取れば入れるけど、資料室は立ち入り禁止だ。どこに何があるか分からなくなると迷惑だそうでな」
と言いながら、レネは執務室の扉をノックする。
「ですよねー? 副団長」
すると扉が開いて、赤い髪の少年が顔を出した。扉を開けてくれたようだが、その向こうで、執務机についているロベルトがじっとレネを見た。
「話しながら入ってくるな。やり直し」
「申し訳ありませんでした」
レネは素直に謝って、ノックからやり直す。
「失礼します、副団長。研修中一班のレネです。新入り団員の案内でお伺いしました」
「入れ」
今度はオーケーが出たようだ。
再び赤い髪の少年が扉を開けて、廊下で扉横に立ち、入るように促す。
ロベルトの執務室にぞろぞろと入ると、赤い髪の少年がすぐに扉を閉めて隅に移動した。
レネがちらと見ると、呆れたような目をこちらに向けていたので、軽くにらむ。ひくりと頬を引きつらせ、少年は会釈した。
「手筈通り、連れて参りました」
レネが声をかけると、ロベルトは椅子を立ち、机の前に移動した。
「ああ、初めまして。俺はここで副団長を務めているロベルト・アスレイルだ。よろしく頼む」
よろしくお願いしますと六人が声を揃える。
レネはじっとロベルトの様子を伺った。だがそれ以上何も言わないようなので、こちらから問う。
「ええーと、それだけですか?」
「……他に何か言うことがあったか?」
怪訝そうに問い返された。
(そういえば、私の時もこんな感じの挨拶だったな、副団長……)
ロベルトは口下手なので、だいたいいつもこうだ。簡潔なのはありがたいが、ちょっと物足りない感じもする。
「はあ、では私が代わりに。いいか、お前達。この方はこのように、おっかなく見えるし、とっつきにくい感じだが、真面目で親切な方なので誤解しないように。何か報告があればまず私に、私が不在の場合は副団長に指示を仰ぐこと。副団長が不在の時は、団長だ。最初から団長の所に行くんじゃないぞ」
「分かりました」
頷いて敬礼する新人達。レネは満足して頷いたが、ロベルトの方はそうはいかなかったようだ。
「おい、何だ、レネ。その紹介は」
「ハーシェル団長の元従者で、町では〈鉄仮面〉と呼ばれています、の方が良かったですか?」
「……はあ、もういい。とっとと行け」
説明も嫌になったらしく、ロベルトは鬱陶しそうに手で追い払う仕草をする。
だが、新人の一人が声を張り上げた。
「えっ、“鉄仮面”ですか!? あの噂の?」
びっくりした顔をして、ウォルターはまじまじとロベルトを見つめる。
「お、おい、やめとけってウォル」
ダイアンが彼の肘を小突いて止めるが、ロベルトが問いかける。
「何だ、その噂というのは」
「鬼のような顔で、泣く子も黙るとか。奥さんは美人だから、美女と野獣とか。滅茶苦茶強いから、死にたくなかったら喧嘩を売るなとか……」
「おい、ウォル! やめろって!」
今度はシゼルがウォルターの肩をひっぱたいた。だが彼はけろりとした様子で、にこっと笑う。
「でも全然違いますね! あー、良かった。俺、悪魔みたいに角とか生えてて、すんごい怖い人なのかと思ってました。思ってたより普通です!」
「……そうか」
ロベルトの視線が少し下がる。どうやら地味にショックだったらしい。
「ブッ」
だが、レネと赤い髪の少年は同時に噴き出した。
「あっはっはっは、駄目だ。お腹がよじれる!」
「うぷぷぷ、未だにそんな怪談じみた噂があるなんて思いませんでしたよ……」
笑う二人を見て、ロベルトは眉を吊り上げた。
「うるさいぞ、お前達。仕事の邪魔だ、とっとと出て行け!」
勢いよく怒る姿はまさしく鬼で、レネ達は「はい!」と返事をして慌てて執務室を飛び出した。
「もー、先輩のせいで、俺まで怒られちゃったじゃないですか~」
一緒に部屋を出てきた赤い髪の少年は、目尻に涙を浮かべながら言った。まだ笑いが止まっていないようだ。
レネはすぐさま言い返す。
「はあ? 私のせいじゃないぞ。だいたい、怪談じみた噂なんて、一言余計なのはそっちだろうがハンス!」
「いやいや、副団長の紹介とか、余計な説明付け足してるの、レネ先輩の方じゃないですか」
レネは赤い髪の少年――ハンスと睨みあう。
「あのう、ここで騒いでいたらまた怒られるのでは」
エディ少年の問いかけに、レネとハンスはたちまち黙り込んだ。ロベルトに怒られるのは二人とも望まないことだ。
「そうだな。皆、こいつはハンス・レイブンス。商家出身で読み書きが得意なんでな、副団長付補佐をしてる。年齢は下か、変わらないかくらいだが、お前達のすぐ上の先輩に当たるから、ちゃんと指示は聞けよ」
「ハンス・レイブンスです、どうぞよろしくお願いします」
ハンスは綺麗な所作で一礼する。活発な少年なのだが、客の対応が多いので自然と身に着いたのだろう。
「俺もとうとう先輩なんですね」
「お前はまだまだひよっこだ、勘違いするな」
「いいじゃないですか、少しくらい喜んだって。あ、そういえば先輩、この仕事押し付けられたのって、失恋したかららしいですね。先輩達が噂してましたよ。失恋連続記録を打ちとめるのはいつになるか……ぐへっ」
「ハンス~っ、お前、それわざとやってんのか? いい加減にその失言癖をやめろ」
レネがハンスの襟を掴んで、右手の拳を固めると、ハンスが慌てて謝る。
「わーっ、タンマタンマ! すみません、ごめんなさい。俺が悪かったですっ」
そこへ、声が一つ割り込んだ。
「おーい、お前ら、またやってんのか? ハンス、お前ほんと懲りないな」
レネの同僚で、友人のゲイクが封筒をひらつかせながら歩いてくるところだった。
久しぶりに見たゲイクの姿にレネはドキッとして、ハンスから手を離した。ハンスはうへえとぼやきながら、服に出来た皺を伸ばし始める。
「ゲイク先輩、助かりました。あ、お手紙ですか? お預かりします」
「いや、報告があるからついでに渡すよ」
「分かりました。では俺は仕事に戻りますね!」
ハンスは人懐こく笑うと、すぐさま踵を返す。
「……逃げたな」
ちっと柄が悪く舌打ちするレネの横で、ゲイクも頷く。
「逃げるのも上手いよなあ、あいつ。何だっけ? ハンスの特技。せこいやつ」
「逃げる、隠れる、しょうもない悪戯、だろ。全く……。それじゃあな、ゲイク。他にも案内しないといけないから、もう行くよ」
「おう、頑張れよ~。新人教育係」
「うるさい。……まあ、そっちも頑張れ」
互いに挨拶すると、レネは新人達を伴って、本舎の反対側に向かう。他にも備品置き場や二階にある会議室と第二客室や給湯室、仮眠室や団長執務室も案内する。
外には厩舎や、更衣室や武器保管庫、夜間待機用の部屋を兼ねた宿直棟もある。
一通り見て回ると、昼休みになったので鍛錬場に戻ってきた。
「十三時にここ、鍛錬場に集合な。次は外の施設を案内するから。あ、そうだ。馬に乗れない奴っているか?」
レネの質問に、ウォルター、ダイアン、シゼルの三人組が手を上げた。少し不安そうな顔をするので、レネは頷く。
「だったら先に乗馬訓練からだな。全員が乗れるんなら、領主館の前まで行こうかと思ったけど、それなら訓練後のお楽しみとしておこう。では解散!」
皆、一礼して立ち去る。
レネもきびすを返したが、思いがけず呼び止められた。
「あの、レネさん!」
「ん?」
「お昼、一緒にどうですか?」
シゼルが若干緊張した顔で問うので、レネはきょとんとした後、あははと破顔する。
「ありがとう。でもな、入ったばかりだからって、そんなに気にしなくていい。まずは同期同士で交友を深めて、楽しんでこいよ。私は教育係だからって、先輩面する気はないからな」
「そうじゃないんですけど……分かりました。呼び止めてすみません」
「ああ、どっちにしろ、私は弁当があるんだ。ごめんな」
レネの家の長兄お手製の弁当である。
「弁当……」
「ん?」
「いえ、何でもありません。では失礼します!」
大きく頭を下げて、シゼルは友人達の所に戻っていく。レネは弁当を取りに行く為、更衣室のある宿直棟に向かいながら、首をひねる。
(あのシゼルって奴が一番難しそうに見えたのにな。意外に人懐こいな。私も人を見る目がまだまだだな!)
もっと目を養わねばと気合を入れ直すレネだった。
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