37 / 62
番外編ss
不可解な恋人達
しおりを挟むロベルトと無事に恋人になったフィオナは、それ以来、ときどきお弁当を作ってロベルトの所に顔を出すようにしていた。
野外料理以外がてんで駄目だというロベルトの食生活を不安に思ってだ。ハンスがこっそり教えてくれたところによると、外で買うか、外食ばかりしているらしいではないか。最終的に面倒になってサンドイッチばかり食べていると聞いて、ますます危ういと思ったのである。
(うう、でも、余計なお世話だったらどうしよう……。彼女面して鬱陶しいとか思われてたら……ああ、生きていけないわ)
一人でそこまで考えて、めっこり落ち込む。
こんなに誰かを好きになったのは初めてで、浮いたり沈んだりとときどき情緒不安定になってしまう。些細なことで不安を感じたり、自分はやっぱり釣り合わないのではないかと思って落ち込んでしまうのだ。
でも、ロベルトの顔を見ると、それまで考えていた不安などが吹っ飛んで、とても楽しい気分になる。
恋というのはこんなに忙しいものなのか。
(今日はお休みだから、家の片付けをするとおっしゃってたから、まだお昼を食べてないわよね……?)
ロベルトは一日の大半を警備団で過ごしているから、たまの休みに家を大掃除するらしい。
てくてくと西通りを歩いてきたフィオナは、ふと、通りに人々が出てきてざわついているのを見つけた。
黒い煙がもくもくと出ている。その家は――。
「ええ、ロベルトさん!?」
フィオナはお弁当を入れていた籠を取り落とす。そして、それにも気付かず、家の扉にとびついた。
「火事? ぼや? ロベルトさん! 大変です、火事が! 煙が! 水ー!」
すっかり混乱して支離滅裂なことを口走るフィオナを、台所の竈の前にしゃがんでいたロベルトがきょとんと見る。
「む? どうかしたか、フィオナ殿」
「へ……?」
フィオナは目を瞬いた。フィオナが開け放した扉の向こうから、屋内を覗きこんだ民衆も、あれっ? というように目を瞬く。
「何してるんですか……?」
竈からはものすごく黒い煙が出ていて、部屋の中いっぱいに広がり、それで漏れ出たものが外に出ていたらしい。
頬をやや煤で汚したロベルトは、ひどく真面目な口調で言う。
「スープを作っていた」
「スープ……?」
「そうしたら、どうしてか鍋ごと焦げてな。どうしたものかと……」
淡々と結果報告をしていたロベルトは、異変に気付いて眉を寄せる。戸口に立ったまま、フィオナはぷるぷると震えている。
「お、おい? フィオナ殿?」
もしかして泣かしたのかとロベルトが焦った瞬間、フィオナは低い声を出した。
「……さい」
「は?」
「出て行って下さい!」
普段大人しいフィオナのどこからそんな声が出たのかと思う、叫び声に近い声だった。声が低いので、完全に怒っている。
「え……?」
さしもの鬼と呼ばれる副団長も、可愛い恋人の変貌に腰が引けている。
凍りつくロベルトの腕をぐいぐい引っ張って玄関から外に押し出すと、フィオナは玄関口に立て掛けてあった箒を掴み、ドンと床を叩いた。
「掃除が終わるまで、家に入れませんから! 竈使っちゃ駄目だってハーシェル様にも言われているのに、守らない困った人なんか嫌いですっ!」
最後がちょっと涙声だった。心配しすぎで怒っているらしいフィオナに、ロベルトが更に動揺した時、無情にも扉は閉められた。
唖然と扉を見つめて立ちつくし、ロベルトは冷や汗をかきつつ、口元を手で覆って呟く。
「ここは俺の家なんだが……」
なんだろう、この、どうしようもなく情けない感じ。
呆けて自宅前に立ったまま途方に暮れるロベルト。
それを遠巻きに見ていた近所の面々は、「彼女に追い出されたよ、大の男が情けない」「いや、あれは怒るでしょ」「火事にならなくて良かった良かった」と無責任な言葉を交わしながら去っていった。
*
「副団長、何をされてるんですか、ご自宅の前で」
夕方、今日もよく働いたなあと帰路についていたハンスは、家へ帰る途中でロベルトの家の前を通りがかり、何故か自宅の扉脇に座って通りをぼんやり眺めているロベルトを見つけた。
「ハンスか」
ちらりとハンスを見上げたロベルトは、また通りの人波に目を戻す。
「ですから、何をされてるんですか? ここから何か見えるとか?」
好奇心を覚えたハンスは、ロベルトの隣にしゃがんでみた。通りを眺めてみるが、行き交う人々の姿くらいしか見えない。眉を寄せてしかめ面をする。
「何が面白いんですか? 全然面白くないですけど」
「誰が面白い物が見えると言った?」
「言われてませんね、そういえば」
確かに。ハンスはしかつめらしい顔で頷く。
その後、しばらく黙りこんだロベルトは、ややあってぼそりと呟いた。
「……フィオナ殿に家を追い出された」
ハンスは思わずロベルトの無表情な横顔を見て、それから振り返って家と扉をまじまじと見る。
「どこからどう見ても、副団長の家だと思うんですけど」
「だから困っている」
ハンスはなるほどと思った。ロベルトは困っていたのか、それは気付かなかった。
「追い出されたんですか?」
「そうだ」
「副団長の家を?」
「だから、そうだと言っている」
ハンスはにやりと笑う。
「え? そんな追い出されるようなことを仕出かしたんですか? やるじゃないですか、副団長」
にししと笑うと、ロベルトがじっと重たい視線を向けてきた。
「何を想像しているのかはだいたい分かるが、そうではない。スープを作ろうと試みたら、鍋が焦げて駄目になった」
ハンスは笑いを引っ込めた。あーあと空を仰ぐ。
「何やってんですか、副団長。団長に竈使用禁止令を出されてたっていうのに、性懲りもなく」
言いつけを破った自覚はあるのか、ロベルトは気まずげに目を反らす。
「失敗は成功のもと。次は出来ると思ったのだ」
「根拠の無い自信を抱くの、良くありませんよ」
「……そうだな」
見た目より参っているらしい。ハンスの小言に素直に返事をするロベルト。はあと溜息を吐き、肩を落としている。
「いつからそうされてるんです?」
「……かれこれ三時間前からだ」
ハンスは呆れた。
「副団長って無駄に我慢強いですよね。そろそろ降参して、謝り倒したらいかがです?」
「ハンス、俺は最初から降参している」
「…………」
ほんと、この人、フィオナさんに弱いよなあ。
しみじみと頷くハンス。
ハンスはすっくと立ち上がると、遠慮なく玄関の扉を開けた。
「フィオナさーん、そろそろ許してさしあげたらいかがですか~?」
「おい、ハンス!」
後ろから慌てて止めてくるロベルトを無視し、ハンスはロベルトの家の中をぐるりと見回した。
柱の影でビクッと震えた小さい影を見つけ、もう一度声をかける。
「フィオナさ~ん?」
するとフィオナは頭を抱えてしゃがみこんでしまった。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、追い出すなんて真似してごめんなさい。私の家じゃないのに彼女ぶってすみません」
どうやら自己嫌悪の嵐の真っ最中だったらしい。部屋の隅っこで、バケツの上で雑巾をぎゅうぎゅう絞りながら謝りだす。とりあえず雑巾を置いたらいいんじゃないだろうかとハンスは思った。
「フィオナ殿……。いや、これは俺が悪かった。だから泣かないでくれないか」
慌てた様子のロベルトが、すっ飛んで行って宥め始める。
しかし震える子ネズミみたいなフィオナは、ぼろぼろと泣きながら、やっぱり謝り倒す。
「本当にごめんなさい! お詫びに家中ピカピカにしておきましたから! ほんとにごめんなさいーっ!」
ぶわっと泣き出すフィオナ。
更に慌てるロベルト。
(はあ、何やってるんだろうな、この人達……)
呆れ果てたハンスはとりあえず扉を閉める。
どうしてそうなったと不思議なトラブルを巻き起こす割に、やっぱりお似合いだなあと思わせるのがすごい。
(我慢強すぎてじっと待つ副団長と、自己嫌悪しまくって引きこもるフィオナさん。うわあ。喧嘩したら収拾つかなそうだなあ)
間違いなくロベルトが折れるのだろうが、折れどころに気付かない勢いで耐えそうなので、事態が悪化しそうだ。
二歩歩いて百歩下がる感じだから、恋人になれただけ上等な気がしてきた。
そもそも、ハンスが通りがからなかったら、どう決着をつけていたんだろう。謎だ。
「……帰ろ」
ハンスは後ろ頭を掻きながら、雑踏に戻る。
そして、あんな二人を見ていたせいでアイラに会いたくなったから、少し寄り道しようと、行き先を若干修正した。
……end.
0
お気に入りに追加
280
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
番外編は思いついたら追加していく予定です。
<レジーナ公式サイト番外編>
「番外編 相変わらずな日常」
レジーナ公式サイトにてアンケートに答えていただくと、書き下ろしweb番外編をお読みいただけます。
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
我慢するだけの日々はもう終わりにします
風見ゆうみ
恋愛
「レンウィル公爵も素敵だけれど、あなたの婚約者も素敵ね」伯爵の爵位を持つ父の後妻の連れ子であるロザンヌは、私、アリカ・ルージーの婚約者シーロンをうっとりとした目で見つめて言った――。
学園でのパーティーに出席した際、シーロンからパーティー会場の入口で「今日はロザンヌと出席するから、君は1人で中に入ってほしい」と言われた挙げ句、ロザンヌからは「あなたにはお似合いの相手を用意しておいた」と言われ、複数人の男子生徒にどこかへ連れ去られそうになってしまう。
そんな私を助けてくれたのは、ロザンヌが想いを寄せている相手、若き公爵ギルバート・レンウィルだった。
※本編完結しましたが、番外編を更新中です。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。