暁の細工師レニー

草野瀬津璃

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第二幕 嘆きの乙女

一章 2

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「……何しに来たのよ」

 門までやって来ると、レニーは開口一番にそう言った。
 門の向こうに立つ青年――イクス・ソルエンは、むっとしたように眉を寄せる。

「久しぶりの再会だっていうのに、冷たい奴だな。兄貴がわざわざ様子見に来てやったのに」
「頼んでないわ」

 レニーはぴしゃりと返しながら、通用口から外に出た。そして、寒そうにポケットから出した手袋をはめた両手をこすりあわせているイクスを眺める。鼻は真っ赤だし、息が空気を白く染めている。

「何よ、だらしないわね。クラインズヒルに比べたら、王都は温かいのに」
「あっちは風が強いけど、こっちは底冷えする寒さだ。寒いのに変わりはない」

 イクスは茶色の鳥打帽を被り直し、薄茶色の髪を押し込みつつ、そう返す。灰色のコートの襟を立てて寒さを我慢しているイクスの靴を見て、レニーは意外に思った。いつもピカピカに磨いている茶色の皮靴は泥で汚れている。足元に置いているトランクといい、王都に来てすぐこちらに来たのかもしれない。

「あのな……」

 イクスは何か言い出そうと口を開きかけたが、遅れて通用口から出てきた“マデリーン”が、レニーの斜め後ろに立つのを見て、帽子を外して居住まいを正した。

「これは失礼をしました。こちらの御屋敷の方ですか? 私はイクス・ソルエンと申します。レニーの兄です。妹が大変お世話になっております」

 瞬時に“人の好い商人”の外面を被ったイクスは、ハンサムな顔立ちによく似合う笑みを浮かべて、エリックに礼をした。
 レニーはちらりとエリックを見る。どちらで紹介すればいいのだろう。

「わたくしはマデリーン・カクスター。レニーとはお友達ですわ。こちらの屋敷のご令嬢とも友人ですから、こうして遊びに来ていますの。あなたが噂のお兄様ですのね」

 エリックの方は、マデリーンという名の美少女の面を被って、楚々とした笑いを浮かべた。
 レニーは二人を見比べて、「嫌だなあ、この二人」と内心で呟いた。どっちも作った顔を被っているのだ。どちらの本性も知るレニーには不気味な取り合わせだ。

「レニーの友人……ですか」

 イクスはどこか複雑そうな声で呟いた。“マデリーン”に笑顔を向けたが、何故か顔が強張っている気がする。

「なあに? マデリーンが美人だから、緊張しているの?」

 レニーが面白がって問うと、イクスは笑顔のままでレニーの左腕を肘で小突いてきた。

「はは、まさか。そんなわけないだろ?」
「……?」

 何でだろう。その笑顔に威圧を感じるのは。
 何故イクスの機嫌が悪くなったのかレニーには分からなかったが、イクスはレニーの左腕を引いてくる。

「レニー、ちょっと。二人で話そう。これは話さないとまずい。非常に問題だ」
「は? これって何よ」
「いいから。――すみません、ミス・カクスター。私は妹と家族の問題を話し合いたいので、妹をしばらくお借りします。夕方までには帰しますので連れていって構いませんか?」
「ええっ?」

 レニーはイクスの発言に驚いて、ダリアンを「イエスと言うな」という思いを込めて見つめる。ダリアンはにこりと頷いた。伝わったかと思ったが、ダリアンは真逆のことを言った。

「構いませんよね? お嬢様」

 エリックは少し考えたようだったが、こちらも頷く。

「そうですわね。家族の団らんのお邪魔なんて出来ませんわ」
「ええええ」

 うろたえるレニー。

「あの、私、外套を持ってきていないから……」

 レニーがそう主張して逃れようとすると、エリックは自分が羽織っていたコートを脱いで、レニーの肩にかけてきた。

「はい、こちらを使えば宜しいわ」
「ちょっとどういうつもりよ、マデリーン!」

 レニーは小声でエリックを問い詰める。何のために一緒に来て良いと言ったと思ってるんだ。

「やだわあ、変に掻き回すなっておっしゃったの、レニーじゃなくて?」
「それとこれとは別問題でしょ!」

 レニーの怒りを、エリックはのらりくらりとかわす。

「うふふ、まあ、そんなに怒っていると、ますます隣国のボエボエ猿そっくりになってしまいますわよ。ほら、額の皺なんてそっくり」

 笑顔で額をツンと小突かれ、レニーの沸点は容易に振り切れる。

「誰が猿にそっくりよ! ますますってどういうこと!」
「お嬢様……、そんな本当のことを言っては彼女が怒りますよ。せめて小猿程度に控えておいて差し上げれば宜しいかと」

 ダリアンまでしれっと口を出す。レニーはそちらもぎろっとにらんだ。

「まあまあ、そう怒らないで、楽しんでいらっしゃいな。後でお菓子をご馳走してさしあげますわ」

 そして、エリックはちらりとイクスを見て、にやりと微笑んでみせた。イクスは一瞬だけ鋭い目つきをしてエリックをにらんだ。
 そんな二人のやりとりには気付いていないレニーは、気になった額の皺を指先でぐりぐり引き延ばしながら、溜息を吐く。

「はあ、まったくもう。その約束、忘れるんじゃないわよ」
「ええ、もちろん。後で詳しく聞かせて下さい。ではね、レニーのお兄様。夕食時までには帰して下さいましね」

 ひらひらと手を振るエリック。
 イクスは一礼し、会釈するレニーを連れて通りに歩き出す。

「何怒ってんの、あんた」
「いいから、来いって。カフェテリアにでも入ろう」
「そんなお金ないわよ」
「俺が出すに決まってんだろ。なめんな」

 何やらかりかりと怒っているイクスを不思議に思ったレニーだが、だいたいいつもこの調子なので深く考えず、とっとと話を終えて屋敷に戻ろうと決めた。



 レニーとイクスが立ち去ると、エリックはくすくすと笑いを零しながら屋敷までの道を戻り始めた。

「あの短時間で、何か面白いことでもございましたか?」

 ダリアンが怪訝そうに問うと、エリックは頷いた。

「ああ。彼、気付いてたね」
「何をです?」
「僕が男だということに、だよ」
「……え?」

 いつも冷静なダリアンだが、この言葉には流石に驚いたようだった。
 それもそのはず、エリックの変装は完璧で、見破れる者は滅多といない。エリックの知り合いで簡単に見破ったのは、エリックの女友達のエレイン嬢と、幼馴染のローラン青年くらいだった。他に分かるとすれば、服飾を生業としている仕立屋だ。体のラインで何となく分かるらしい。

「面白くなってきたなあ」

 エリックは満足と期待をこめて、笑みとともに呟いた。
 どうやらレニーの義理の兄は、観察眼に非常に優れているようだ。

「男だと気付いているなら、からかいようがないと思いますが……」
「嫌だな、ダリアン。僕は女装は好きだけど、女性になりきって男性をからかう趣味なんかないよ。そんなことをするくらいなら、女性のフリをして、可愛い小鳥さん達の群れに紛れ込む方がよっぽど楽しい」
「そんなことをしたいのですか、あなたは……。いつか刺されますよ?」
「恋人として渡り歩くわけじゃないんだ。そんなことは起きないよ」

 エリックはひょうひょうとかわし、再びくすくすと笑みを零す。

「ああ、面白いのに、何だか気に入らないなあ」

 あのイクスという青年がエリックをにらんだ目は、家族を守るというものではなく、完全に男のそれだった。どうやら彼はレニーのことを好きらしい。その点は別に構わないのだが、レニーがイクスを嫌っていることが問題だ。友人に不愉快な思いをさせている誰かがいるというのが気に入らないし、何よりレニーがディアナにそっくりなせいで、いつかの将来のディアナを見ている気分で面白くないのだ。

「エリックお坊ちゃまがそんなことを笑顔でおっしゃるだなんて……不吉です。嫌な予感しかしません」

 ダリアンが悪寒を覚えた様子でうめく。

「何もしないよ。だって彼に何かしたら、レニーにも迷惑が及ぶじゃないか」

 にこっと笑って言い切るエリック。しかしダリアンはそっと目を反らす。

「申し訳ありませんが、信用出来ません」

     *

「馬鹿じゃねえの、お前。いや、アホだ、アホ! そんなんだから、ダリスん家の飼い犬にもなめられるんだよ」

 リッドフォード家の屋敷がだいぶ遠のいた所で歩く速度をゆるめたイクスは、くるりとレニーと向き合うと、意味不明の罵倒をしてきた。レニーはすぐさま言い返す。

「なっ、いきなり何なのよ! 馬鹿っていう方が馬鹿なのよ。馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!」
「だったらお前は八倍馬鹿だ!」
「何でそんな中途半端なのよ。意味わかんない!」

 イクスに勢いたっぷりに言い切られ、言葉につまったレニーは、結局そんな風に返した。

「なんなの、わざわざ王都に来てまで、あたしに喧嘩を売りに来たわけ? あんたが父さんの店を継いだんだから、良かったじゃない。厄介払いが出来て!」

 思わずカッとなって、余計なことを言ってしまった。
 後悔したレニーだったが、謝るのも癪だとイクスを真っ向からにらみつけた。だがイクスの方は特に気にした様子はない。それどころか、青い双眸に真剣な色合いをたたえてレニーを見据えている。

「俺は、その話をしにきたんだ。でも、今、俺がお前を馬鹿にしたのは、お前のお人好し加減についてだ」
「はい?」

 別問題ということか?

「お人好し? 何の話よ」

 目を白黒させるレニーの前で、イクスは大仰に溜息を吐き、馬鹿にしきった目でレニーを見た。

「お前なあ、友達くらい選べよ。騙されてるぞ」
「何が」
「だから、さっきのマデリーンっていう令嬢だよ。どう見ても男じゃないか」
「ええっ!」

 レニーは驚きのあまり、イクスから一歩退いた。

「何で分かったの?」
「知ってるくせに、友達なのか? 俺はそっちに驚きだよ」

 目を丸くしたイクスは、正気を疑うようにレニーを見る。

「いいから答えなさいってば。何で分かったの? あたし、さっきいた執事に教えてもらうまで気付かなかったのよ」
「まあ、よく作りこんじゃいるけど、見れば分かるだろ。あんなに背が高くてごつい女がいるか?」
「いたらどうすんの? 失礼じゃない」
「確かに体格が良い女はいる。でも、女は女だ。根本的に体の作りが違う」

 イクスはそう断言する。どうやらごつい女性の場合でも性別の違いは分かるらしい。

「それより、女装癖のある男と友達なのか? よく分からねえ奴だな……。その場合はどっちなんだ? 女友達? 男友達?」
「男友達でしょ? だってエリックは男だもん」
「……エリック?」

 イクスはそこで初めて、悠々とした態度を崩した。聞き捨てならないというように、ものすごく嫌そうに顔をしかめる。

「まさか、エリック・リッドフォード? あの屋敷の若旦那」

 レニーはパッと口を手で覆ったが、言ってしまったことは取り消せない。

「あ、秘密にしてよ! そのエリックで合ってるわ。すっごい変な人なんだけど、良い人よ。とても妹思いなの。やけに詳しいのね?」
「んー、まあな。俺はたまに王都に来て顧客開拓をしてるから、噂はそれなりに。この国で五本指に入る成金の後継ぎで、若いのにやり手って話だな」

 イクスは顎を手で撫でながら、噂を思い出すように空を見る。

「顧客開拓……? あんた、そんなことしてるの?」

 意外な言葉を耳にして、レニーははしばみ色の目を真ん丸にする。

(まあ、確かに、イクスが努力家だってのは分かってたけどさ。気に食わないけど)

 イクスの細工の腕は、努力の積み重ねと才能によるものだ。レニーの父親は作る才能はあったが売る才能は無く、それを見ていたせいか、イクスは商売の方面でも上手くいかないかと勉強しているようだった。
 イクスは意地悪く笑い、レニーの額を軽く指先で小突いた。

「当たり前だろ。店を継ぐってのはそういうことだ。レニーには悪いことをしたと思ってるけど、俺が店を継いで正解だと確信してる。お前はリックさんとそっくりだ。作る才能はあっても売る才能はない。レニーが細工が好きなのは分かるけど、それだけで飯を食ってける程、世の中は甘く出来てねえんだよ」
「うぐぐぐ……」

 小突かれた額を手で押さえながら、レニーは口を引き結ぶ。
 イクスの発言は正論の塊だ。うなるレニーを横目に、イクスは通りを見渡して一ヶ所を指差す。

「とりあえず、あそこのカフェテリアに入るぞ。寒くて仕方ねえ」
「話は終わりじゃないの?」
「まだだ。つべこべ言ってねえで付き合え」
「こんの二重人格男……!」

 人の好い青年の仮面をはがすと、本気で不良じみた奴である。こんな奴なので、喧嘩などの荒事もしょっちゅうしていて、故郷の同年代の男の間では一目置かれていた。さん付けで呼ばれていたりする。それでいて顔が良いので、外見に騙されている少女達にはモテているのだ。外見詐欺である。
 どこが良いのかさっぱり理解出来ない。
 レニーは内心で悪態を吐く。

(なんだろ、エリックといいイクスといい、何でこんなに演技派が揃ってんのよ。いらないんだけど)

 何か変な縁でもあるのか?
 二人を並べてみて、顔は全然似ていないのにそっくりだという事実に気付き、レニーはげんなりと肩を落とした。
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