926 / 984
第8章 私の一番大切なもの
98 混沌を食い止める力
しおりを挟む
私が発動した魔法は、ジャバウォック顕現の儀式を発動直前で押し留めている。
広間全体に広がったアイリスの花の紋様が、その輝きを持ってミス・フラワーを牽制して、彼女から発せられる醜悪な魔力を抑え込んでいる。
華やかな見た目とは裏腹にこの魔法は力強く、儀式の魔法を制限する拘束力を持っていた。
これは、ドルミーレの城を発つ前に夜子さんとお母さんから託された魔法だ。
二人は元々、ジャバウォックを防ぐための魔法を講じていたようだけれど、でも二人の力を持ってしても、それは万全な対策にはなり得なかったらしい。
けれどその魔法を、ドルミーレの力と『真理の剣』を持つ私が起点となって発動することで、一時的にでも押さえ込むだけの力を発揮できるだろうと言うことだった。
二人の予想は見事に的中し、今まさに、ジャバウォックの顕現を防ぐことに成功した。
けれどやっぱりそれは、飽くまでも一時的なもの、時間稼ぎのようなものであるこということは、実際に魔法を発動している私にはよくわかる。
ジャバウォックを呼び起こす魔法と、そのために用意された諸々の要素はあまりにも強力で、儀式が成立したそれを、ただ力で押さえつけることは難しいように思える。
事前に儀式を封殺する方法があればそれがベストだったんだけれど、そこまで都合の良いものはなかった。
もしそうするのであれば、触媒であるミス・フラワーを排除したり、クリアちゃんの魔力の供給源を絶ったりしないといけないし、それはあまり現実的ではない。
結果として、この対抗策は飽くまで彼女が儀式発動に踏み切った段階でしか使えないものだった。
けれど、一時的とはいえ防げることができるのならば、後はその間に止めればいいだけだ。
まだジャバウォックは呼び寄せられていない。
今のうちに止められさえすれば、混沌は姿を現さないんだ。
「アリスちゃん! どうして邪魔をするの!? 私は、あなたを救おうとしているだけなのよ!」
「邪魔するに決まっているよ、クリアちゃん! 私は、自分だけ救われたいだなんて思ってない。多くのものを犠牲にして、世界を道連れにして生きたいとは思わない。私は、大切な人たちが暮らす世界を、守りたいんだから……!」
苛立ちを全面に押し出して吠えるクリアちゃんに、私は決然と答えた。
納得がいかないというふうに首を振るクリアちゃんは、大きく舌打ちを打つ。
「クリアちゃん、あなたは私の友達だけれど、でもあまりにも間違えすぎてる。だから私は、友達としてあなたを止めるよ!」
「よく言ったアリスちゃん。そしてよくやった」
突然背後から声が飛んできたと思うと、広間の入り口から夜子さんとお母さんが姿を現した。
らしくないパリッとした声を上げた夜子さんは、私が発動した魔法を満足そうに見やってから、私に向けてにこりと微笑んだ。
「目論み通り効果が発揮できていてよかったよ。最後の追い上げで術式を補強しておいてよかった」
「今、世界中に張り巡らせておいた反ジャバウォックの術が、この魔法をバックアップしているわ。世界が混沌を拒絶している限りは、ジャバウォックを顕現させることはできないわ」
少し気まずそうにしながらも、お母さんはちゃんと私のことを見てそう言ってくれた。
思うところはありつつも、でもその揺るぎない立ち振る舞いが頼もしくて、私はありがとうと頷いた。
「あなたたち、ここまで追ってきたのね……しつこい人たち」
「私たちとしては、別に君個人に興味はないんだけどね。ジャバウォックを持ち出そうとしているのなら、地の果てまでも追うよ」
夜子さんとお母さんの登場に、面倒そうに唸るクリアちゃん。
少し焦ったようなその様子に、夜子さんはわざと余裕ぶった口振りで答えた。
「ミス・フラワーをこんなことに使うなんて……確かに彼女はドルミーレと深い繋がりがあるようではあったけれど、なんて酷な……」
「酷なものですか。ミス・フラワーこそ、この世で一番ジャバウォックに近い存在のよ。彼女の意思は別として、彼女という存在は今、ジャバウォックを望んでいた。だから強力な触媒足り得たのよ。そういう意味では、これこそが自然の行為だわ」
「どんな理由を並べ立てようとも、ジャバウォックという存在自体が容認し難いことには変わらないわ。それにミス・フラワーの心を踏みにじったあなたは、やっぱり度し難いわね」
クリアちゃんの背後で静かに煌めくミス・フラワーを、お母さんは不憫そうに見つめる。
彼女から溢れ出る禍々しい気配を受けながらも、その奥にある彼女自身を見つめるように。
そんなお母さんの言葉に頷きながら、夜子さんが私に向けて口を開いた。
「アリスちゃん、合流できたことだし、ここからは共同戦線と行こうか。まぁ厳密にいえば、役割分担をしよう」
「役割分担?」
「うん。君たちは引き続き、クリアちゃんを打倒することに専念して、私たちはミス・フラワーに対処するよ。彼女を、ジャバウォックの術式から引き剥がす」
「なるほど、わかりました」
クリアちゃんを止めることももちろん大切だけれど、ジャバウォックを呼び寄せるに足る要素を除ければ、クリアちゃんの目論見そのものを潰えさせることができる。
私のこの魔法だっていつまでも持つわけじゃないから、根本的な阻害は重要だ。
「そんなこと、させるわけないでしょう……! 私は、ジャバウォックでアリスちゃんを助ける! アリスちゃんの隣に立つのは、あなたたちじゃなくて私なのよ!」
「二人の邪魔はさせないよ、クリアちゃん。あなたは、私が放さない」
突き立てた『真理の剣』を引き抜き、クリアちゃんに向けて構える。
鋒と共に視線を真っ直ぐ向け、その姿を射抜くように見つめると、クリアちゃんは僅かに怯んで体を固くした。
飽くまで私を助けようとしているクリアちゃんは、私を置いてお母さんたちに対応するなんてことはできないはずだ。
私がクリアちゃんと相対し続けていれば、彼女は行動は大きく制限できる。
「クリアちゃん、こんなこと終わりにしようよ。私、あなたから絶対に目を背けたりなんかしないから……!」
どんなに考え方が違っても、どんなに理解することが難しくても、でも友達だから。
クリアちゃんの気持ちに真正面からぶつかって、わかり合いたい。
それがきっと、彼女を止める糸口になるって、私はそう信じているから。
広間全体に広がったアイリスの花の紋様が、その輝きを持ってミス・フラワーを牽制して、彼女から発せられる醜悪な魔力を抑え込んでいる。
華やかな見た目とは裏腹にこの魔法は力強く、儀式の魔法を制限する拘束力を持っていた。
これは、ドルミーレの城を発つ前に夜子さんとお母さんから託された魔法だ。
二人は元々、ジャバウォックを防ぐための魔法を講じていたようだけれど、でも二人の力を持ってしても、それは万全な対策にはなり得なかったらしい。
けれどその魔法を、ドルミーレの力と『真理の剣』を持つ私が起点となって発動することで、一時的にでも押さえ込むだけの力を発揮できるだろうと言うことだった。
二人の予想は見事に的中し、今まさに、ジャバウォックの顕現を防ぐことに成功した。
けれどやっぱりそれは、飽くまでも一時的なもの、時間稼ぎのようなものであるこということは、実際に魔法を発動している私にはよくわかる。
ジャバウォックを呼び起こす魔法と、そのために用意された諸々の要素はあまりにも強力で、儀式が成立したそれを、ただ力で押さえつけることは難しいように思える。
事前に儀式を封殺する方法があればそれがベストだったんだけれど、そこまで都合の良いものはなかった。
もしそうするのであれば、触媒であるミス・フラワーを排除したり、クリアちゃんの魔力の供給源を絶ったりしないといけないし、それはあまり現実的ではない。
結果として、この対抗策は飽くまで彼女が儀式発動に踏み切った段階でしか使えないものだった。
けれど、一時的とはいえ防げることができるのならば、後はその間に止めればいいだけだ。
まだジャバウォックは呼び寄せられていない。
今のうちに止められさえすれば、混沌は姿を現さないんだ。
「アリスちゃん! どうして邪魔をするの!? 私は、あなたを救おうとしているだけなのよ!」
「邪魔するに決まっているよ、クリアちゃん! 私は、自分だけ救われたいだなんて思ってない。多くのものを犠牲にして、世界を道連れにして生きたいとは思わない。私は、大切な人たちが暮らす世界を、守りたいんだから……!」
苛立ちを全面に押し出して吠えるクリアちゃんに、私は決然と答えた。
納得がいかないというふうに首を振るクリアちゃんは、大きく舌打ちを打つ。
「クリアちゃん、あなたは私の友達だけれど、でもあまりにも間違えすぎてる。だから私は、友達としてあなたを止めるよ!」
「よく言ったアリスちゃん。そしてよくやった」
突然背後から声が飛んできたと思うと、広間の入り口から夜子さんとお母さんが姿を現した。
らしくないパリッとした声を上げた夜子さんは、私が発動した魔法を満足そうに見やってから、私に向けてにこりと微笑んだ。
「目論み通り効果が発揮できていてよかったよ。最後の追い上げで術式を補強しておいてよかった」
「今、世界中に張り巡らせておいた反ジャバウォックの術が、この魔法をバックアップしているわ。世界が混沌を拒絶している限りは、ジャバウォックを顕現させることはできないわ」
少し気まずそうにしながらも、お母さんはちゃんと私のことを見てそう言ってくれた。
思うところはありつつも、でもその揺るぎない立ち振る舞いが頼もしくて、私はありがとうと頷いた。
「あなたたち、ここまで追ってきたのね……しつこい人たち」
「私たちとしては、別に君個人に興味はないんだけどね。ジャバウォックを持ち出そうとしているのなら、地の果てまでも追うよ」
夜子さんとお母さんの登場に、面倒そうに唸るクリアちゃん。
少し焦ったようなその様子に、夜子さんはわざと余裕ぶった口振りで答えた。
「ミス・フラワーをこんなことに使うなんて……確かに彼女はドルミーレと深い繋がりがあるようではあったけれど、なんて酷な……」
「酷なものですか。ミス・フラワーこそ、この世で一番ジャバウォックに近い存在のよ。彼女の意思は別として、彼女という存在は今、ジャバウォックを望んでいた。だから強力な触媒足り得たのよ。そういう意味では、これこそが自然の行為だわ」
「どんな理由を並べ立てようとも、ジャバウォックという存在自体が容認し難いことには変わらないわ。それにミス・フラワーの心を踏みにじったあなたは、やっぱり度し難いわね」
クリアちゃんの背後で静かに煌めくミス・フラワーを、お母さんは不憫そうに見つめる。
彼女から溢れ出る禍々しい気配を受けながらも、その奥にある彼女自身を見つめるように。
そんなお母さんの言葉に頷きながら、夜子さんが私に向けて口を開いた。
「アリスちゃん、合流できたことだし、ここからは共同戦線と行こうか。まぁ厳密にいえば、役割分担をしよう」
「役割分担?」
「うん。君たちは引き続き、クリアちゃんを打倒することに専念して、私たちはミス・フラワーに対処するよ。彼女を、ジャバウォックの術式から引き剥がす」
「なるほど、わかりました」
クリアちゃんを止めることももちろん大切だけれど、ジャバウォックを呼び寄せるに足る要素を除ければ、クリアちゃんの目論見そのものを潰えさせることができる。
私のこの魔法だっていつまでも持つわけじゃないから、根本的な阻害は重要だ。
「そんなこと、させるわけないでしょう……! 私は、ジャバウォックでアリスちゃんを助ける! アリスちゃんの隣に立つのは、あなたたちじゃなくて私なのよ!」
「二人の邪魔はさせないよ、クリアちゃん。あなたは、私が放さない」
突き立てた『真理の剣』を引き抜き、クリアちゃんに向けて構える。
鋒と共に視線を真っ直ぐ向け、その姿を射抜くように見つめると、クリアちゃんは僅かに怯んで体を固くした。
飽くまで私を助けようとしているクリアちゃんは、私を置いてお母さんたちに対応するなんてことはできないはずだ。
私がクリアちゃんと相対し続けていれば、彼女は行動は大きく制限できる。
「クリアちゃん、こんなこと終わりにしようよ。私、あなたから絶対に目を背けたりなんかしないから……!」
どんなに考え方が違っても、どんなに理解することが難しくても、でも友達だから。
クリアちゃんの気持ちに真正面からぶつかって、わかり合いたい。
それがきっと、彼女を止める糸口になるって、私はそう信じているから。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
The Devil Summoner 運命を背負いし子供達
赤坂皐月
ファンタジー
小学六年生のカンダ キョウスケとアキハバラ ミレイは突如学校の屋上で魔獣ケルベロスと遭遇する。
彼の言う所では、魔王ベルゼブブは悪魔にとって住みやすい世界とする為、人間世界を破壊しようと最終戦争ハルマゲドンを企んでいた。
世界を救う為、二人は人間世界から魔物の住む世界、魔界へと旅立つこととなる。
魔物を操る者、デビルサモナー。
果たして、世界は崩壊の危機を脱せられるのか……!?
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
闇の世界の住人達
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
そこは暗闇だった。真っ暗で何もない場所。
そんな場所で生まれた彼のいる場所に人がやってきた。
色々な人と出会い、人以外とも出会い、いつしか彼の世界は広がっていく。
小説家になろうでも投稿しています。
そちらがメインになっていますが、どちらも同じように投稿する予定です。
ただ、闇の世界はすでにかなりの話数を上げていますので、こちらへの掲載は少し時間がかかると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる