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第8章 私の一番大切なもの
32 母ではない人
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その立ち姿は女性らしく艶やかで、しかし室内に押し入ったその勢いは苛烈なものを持っていた。
白いローブに身を包み、柔らかな茶髪をふわりとなびかせているその人は、堂々とした立ち振る舞いで突如として現れた。
「おかあ────」
その姿を見て、咄嗟に口に出しそうになった言葉を、慌てて飲み込む。
他人がいるこの場でそれを言ってはいけないと、何故だかそう思ったから。
それはきっと、目の前にいるのがお母さんの顔ではなく、ロード・ホーリーの顔をした人だからだろう。
昨日一方的に事実を突きつけられて、あんな別れ方をして。
どうしても会いたくて、ちゃんと話したくて、真実を確かめたかった。
だから、唐突に現れたその姿に心臓が飛び出しそうになったけれど、でも、お母さんは私に一瞥もくれなかった。
「こんにちは、デュークスくん。突然ごめんなさいね」
まるで私のことなんて見えていないかのように、お母さんは真っ直ぐにロード・デュークスの方を見た。
そこにあるのは笑顔だけれど、それはいつもお母さんが浮かべている優しげなものではなくて。
とても威圧的で刺々しい、表面的な笑みだった。
「たまにはあなたと仲良くお茶でも飲もうかなって、こうしてお邪魔してみたんだけれど……一体全体どういう状況なの?」
「……ホーリー、貴様、無礼にも程があるのではないか?」
飽くまで朗らかな体で尋ねるお母さんに、ロード・デュークスは不機嫌そうに顔をしかめた。
つい今し方までの余裕な笑みはもうなく、激しい苛立ちが、その青白い顔に刻まれている。
「先ぶれもなく、無断で我が屋敷に押し入るとは。貴様は礼節というものがなっていないぞ。それに、姫殿下の御前だ。弁えろ」
「まぁあなたが言いそうなお小言は、言われる覚悟で来たから別になんとも思わないけど。ただ、そうねぇ。今この場においては、弁えろっていうのは、あなたにそっくりお返ししたいところね」
お母さんは静かに笑みを浮かべると、ゆっくりとした足取りで室内に足を踏み入れた。
ローブのポケットに手を突っ込んで、朗らかな笑みの中に鋭い瞳を浮かべる様は、顔は同じでもお母さんとは思えない。
でもそれは確かに私のお母さんその人で、この期に及んで別人だということはないと、私の心が感じている。
お母さんは未だ私に方に顔を向けないまま、ツカツカとソファの前まできた。
その視線はロード・デュークスに向けられたままで、私はその横顔を眺めることしかできずにいる。
そしてその視線を受ける彼もまた、お母さんから視線を逸らせずにいた。
「何が言いたい、ホーリー。私はただ、姫殿下のご来訪を歓迎していたまで。姫殿下は、旧友が属するこの屋敷に、挨拶に参られたのだ。その主人として、私は当然のことをしているに過ぎない」
「あら、つまらない嘘をつくのね、デュークスくん。魔女狩りをあまり快く思っていない彼女が、他でもないあなたの元に呑気に遊びに来るなんて、私には到底信じられないのだけれど」
ロード・デュークスの主張は、確かに外枠だけならば間違いではない。
けれどそれは建前のようなもので、実情は全くの別物だ。
そこに、お母さんは和やかに切り込んでいく。
「それに、姫君が王都に帰還したのであれば、あなたがするべきことは自陣での歓迎ではなく、城へ安全に送り届けることじゃなあい? 長らく失われていた彼女を一早く玉座へと戻すことこそが、この国の魔法使いとして最もするべきことだと、私は思うのだけれど。だというのに、あなたはここに彼女を囲っていた。それは何故か、聞くまでもないと思うのは私だけ?」
口調は柔らかなのに、お母さんの言葉には一切の容赦がない。
次々と投げられる言葉に、ロード・デュークスは憎々しげにはを食いしばった。
お母さんがどこまで把握してここに来たのかはわからないけれど。
でも少なくとも、第三者がこの現場を目撃することで、ロード・デュークスの企みは砕かれる。
例え私に危害を加える場面でなくとも、今まで散々私の命を狙ってきた彼が、他の誰にも知らせず私を囲い込んだとなれば、そこには疑いの目が向けられる。
お母さんはこの状況を利用するつもりなのか、畳み掛けるように言葉を続けた。
「デュークスくん、あなたは多少やり方が極端だけれど、使命に熱い男だと思っていたわ。最終的には正しいことをするために行動しているのだと、そう思っていた。けれど、さすがにこれは見過ごせないわ。個人的な思想で姫君に害を成し、国益を損なわせる行為は、この国の君主として放置はできません」
「一丁前な口を聞くではないか、ホーリー。貴様こそ、まともに使命果たさない逸れ者ではないか。そんな貴様が、私を裁こうというのか。それらしい理由を並べ立てているが、個人的な思惑で私を陥れたいだけだろう?」
ロード・デュークスは苦い顔をしながらも、負けじと食らいついて、そう吐き捨てた。
けれどお母さんは、そんな言葉全く気にならないというように、ケロッとした顔をした。
「ええ、まぁ……そうね。そういう魂胆がないといえば嘘になるわ。でも、あなたが今しでかそうとしたことが、この国への叛逆になりえることは事実。その点に関しては、ちゃんと責めを負ってもらいましょうか」
私のことについて話しているのに、やっぱりお母さんは私のことを見もしない。
あなたのお母さんではない、というのは本当だったのかな。
お母さんにとっては私は娘なんかじゃなくて、特に気に留める必要がない存在なのかな。
こんな時なのにそんな個人的な感情が渦巻いて、心がギュッと痛んだ。
けれどそんな私のことなんて意に介さず、お母さんはただ真っ直ぐにロード・デュークスを詰問する。
「何が仲良くを茶を飲みにきただ。狡猾な女め。全て承知の上だったのだろう」
「あなたにだけは言われてくないわよ、デュークスくん」
ぎりっと歯軋りをして悪態をつくロード・デュークスに、お母さんは笑みを浮かべる。
「別に私、あなたのことが嫌いなわけじゃないのよ? ただ、あなたがしようとしていることは、悉く私が嫌なことなのよ。違ったアプローチだったら全然気にしなかったのに。あなたがそうだから、私は阻まざるを得なかったのよ」
「貴様がそう言うということは、私の研究は、導き出した答えは、間違っていなかったということだ。ならば尚更、私は自らを歩みを止めることはできんな」
「そう。あなたって根暗そうなのに、結構強情よね」
二人の会話がどういう意味なのか、私にはよくわらなかった。
でもレイくんの話によると、お母さんはドルミーレの親友で間違いないらしいし。
だとすると、二千年前の実際を知るお母さんは、ジャバウォックを止めることが目的なのかもしれない。
かつてドルミーレが本当にジャバウォックと対峙したのであれば、お母さんも当時の実際の恐ろしさを目の当たりにしている可能性は高いし。
だからこそ、お母さんとロード・デュークスは、同じ魔女狩りの君主でありながら、こうも対立しているんだ。
片や、ドルミーレから始まる全てのもを破壊するため、天敵たるジャバウォックを呼び起こそうとして。
片やドルミーレの親友として、この世界の魔法使いとして、その恐ろしいものの実現を阻止しようとして。
ならお母さんは、やっぱり私の味方と考えていいのかな。
いや、でも、昨日のあの時のお母さんの目は……。
「ここまで来たのだ。私はもう躊躇わない。目的の為に計画を実行する。例え貴様がなんと言おうと、誰がなんと言おうとだ。それが、この世界のためなのだ」
ロード・デュークスは、決して意気を損なわずに強気な態度で言った。
お母さんが登場して状況が一変した中でも、未だ負ける気はないようだ。
「そう。といっても、この場を目撃した以上、あなたに好き勝手にはさせられないわ」
「ほう、力付くで私を止めるかね?」
「私はあんまりそういうこと、好きではないんだけれど。時と場合によっては仕方ないわね。でも────」
殺気だったロード・デュークスに、お母さんはニコリと笑みを浮かべた。
「今はまだ、その必要はないわ。だって、あなたに怒っているのは、私だけじゃないもの」
突然、窓の外が真っ暗になった。
今の今まで暖かな昼の光が差し込んでいたのに、急に夜のように暗闇に覆われた。
それに驚愕していた、その瞬間。
応接室の全ての窓が一斉に砕け散って、外から黒い猫が大量に雪崩れ込んできた。
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「おかあ────」
その姿を見て、咄嗟に口に出しそうになった言葉を、慌てて飲み込む。
他人がいるこの場でそれを言ってはいけないと、何故だかそう思ったから。
それはきっと、目の前にいるのがお母さんの顔ではなく、ロード・ホーリーの顔をした人だからだろう。
昨日一方的に事実を突きつけられて、あんな別れ方をして。
どうしても会いたくて、ちゃんと話したくて、真実を確かめたかった。
だから、唐突に現れたその姿に心臓が飛び出しそうになったけれど、でも、お母さんは私に一瞥もくれなかった。
「こんにちは、デュークスくん。突然ごめんなさいね」
まるで私のことなんて見えていないかのように、お母さんは真っ直ぐにロード・デュークスの方を見た。
そこにあるのは笑顔だけれど、それはいつもお母さんが浮かべている優しげなものではなくて。
とても威圧的で刺々しい、表面的な笑みだった。
「たまにはあなたと仲良くお茶でも飲もうかなって、こうしてお邪魔してみたんだけれど……一体全体どういう状況なの?」
「……ホーリー、貴様、無礼にも程があるのではないか?」
飽くまで朗らかな体で尋ねるお母さんに、ロード・デュークスは不機嫌そうに顔をしかめた。
つい今し方までの余裕な笑みはもうなく、激しい苛立ちが、その青白い顔に刻まれている。
「先ぶれもなく、無断で我が屋敷に押し入るとは。貴様は礼節というものがなっていないぞ。それに、姫殿下の御前だ。弁えろ」
「まぁあなたが言いそうなお小言は、言われる覚悟で来たから別になんとも思わないけど。ただ、そうねぇ。今この場においては、弁えろっていうのは、あなたにそっくりお返ししたいところね」
お母さんは静かに笑みを浮かべると、ゆっくりとした足取りで室内に足を踏み入れた。
ローブのポケットに手を突っ込んで、朗らかな笑みの中に鋭い瞳を浮かべる様は、顔は同じでもお母さんとは思えない。
でもそれは確かに私のお母さんその人で、この期に及んで別人だということはないと、私の心が感じている。
お母さんは未だ私に方に顔を向けないまま、ツカツカとソファの前まできた。
その視線はロード・デュークスに向けられたままで、私はその横顔を眺めることしかできずにいる。
そしてその視線を受ける彼もまた、お母さんから視線を逸らせずにいた。
「何が言いたい、ホーリー。私はただ、姫殿下のご来訪を歓迎していたまで。姫殿下は、旧友が属するこの屋敷に、挨拶に参られたのだ。その主人として、私は当然のことをしているに過ぎない」
「あら、つまらない嘘をつくのね、デュークスくん。魔女狩りをあまり快く思っていない彼女が、他でもないあなたの元に呑気に遊びに来るなんて、私には到底信じられないのだけれど」
ロード・デュークスの主張は、確かに外枠だけならば間違いではない。
けれどそれは建前のようなもので、実情は全くの別物だ。
そこに、お母さんは和やかに切り込んでいく。
「それに、姫君が王都に帰還したのであれば、あなたがするべきことは自陣での歓迎ではなく、城へ安全に送り届けることじゃなあい? 長らく失われていた彼女を一早く玉座へと戻すことこそが、この国の魔法使いとして最もするべきことだと、私は思うのだけれど。だというのに、あなたはここに彼女を囲っていた。それは何故か、聞くまでもないと思うのは私だけ?」
口調は柔らかなのに、お母さんの言葉には一切の容赦がない。
次々と投げられる言葉に、ロード・デュークスは憎々しげにはを食いしばった。
お母さんがどこまで把握してここに来たのかはわからないけれど。
でも少なくとも、第三者がこの現場を目撃することで、ロード・デュークスの企みは砕かれる。
例え私に危害を加える場面でなくとも、今まで散々私の命を狙ってきた彼が、他の誰にも知らせず私を囲い込んだとなれば、そこには疑いの目が向けられる。
お母さんはこの状況を利用するつもりなのか、畳み掛けるように言葉を続けた。
「デュークスくん、あなたは多少やり方が極端だけれど、使命に熱い男だと思っていたわ。最終的には正しいことをするために行動しているのだと、そう思っていた。けれど、さすがにこれは見過ごせないわ。個人的な思想で姫君に害を成し、国益を損なわせる行為は、この国の君主として放置はできません」
「一丁前な口を聞くではないか、ホーリー。貴様こそ、まともに使命果たさない逸れ者ではないか。そんな貴様が、私を裁こうというのか。それらしい理由を並べ立てているが、個人的な思惑で私を陥れたいだけだろう?」
ロード・デュークスは苦い顔をしながらも、負けじと食らいついて、そう吐き捨てた。
けれどお母さんは、そんな言葉全く気にならないというように、ケロッとした顔をした。
「ええ、まぁ……そうね。そういう魂胆がないといえば嘘になるわ。でも、あなたが今しでかそうとしたことが、この国への叛逆になりえることは事実。その点に関しては、ちゃんと責めを負ってもらいましょうか」
私のことについて話しているのに、やっぱりお母さんは私のことを見もしない。
あなたのお母さんではない、というのは本当だったのかな。
お母さんにとっては私は娘なんかじゃなくて、特に気に留める必要がない存在なのかな。
こんな時なのにそんな個人的な感情が渦巻いて、心がギュッと痛んだ。
けれどそんな私のことなんて意に介さず、お母さんはただ真っ直ぐにロード・デュークスを詰問する。
「何が仲良くを茶を飲みにきただ。狡猾な女め。全て承知の上だったのだろう」
「あなたにだけは言われてくないわよ、デュークスくん」
ぎりっと歯軋りをして悪態をつくロード・デュークスに、お母さんは笑みを浮かべる。
「別に私、あなたのことが嫌いなわけじゃないのよ? ただ、あなたがしようとしていることは、悉く私が嫌なことなのよ。違ったアプローチだったら全然気にしなかったのに。あなたがそうだから、私は阻まざるを得なかったのよ」
「貴様がそう言うということは、私の研究は、導き出した答えは、間違っていなかったということだ。ならば尚更、私は自らを歩みを止めることはできんな」
「そう。あなたって根暗そうなのに、結構強情よね」
二人の会話がどういう意味なのか、私にはよくわらなかった。
でもレイくんの話によると、お母さんはドルミーレの親友で間違いないらしいし。
だとすると、二千年前の実際を知るお母さんは、ジャバウォックを止めることが目的なのかもしれない。
かつてドルミーレが本当にジャバウォックと対峙したのであれば、お母さんも当時の実際の恐ろしさを目の当たりにしている可能性は高いし。
だからこそ、お母さんとロード・デュークスは、同じ魔女狩りの君主でありながら、こうも対立しているんだ。
片や、ドルミーレから始まる全てのもを破壊するため、天敵たるジャバウォックを呼び起こそうとして。
片やドルミーレの親友として、この世界の魔法使いとして、その恐ろしいものの実現を阻止しようとして。
ならお母さんは、やっぱり私の味方と考えていいのかな。
いや、でも、昨日のあの時のお母さんの目は……。
「ここまで来たのだ。私はもう躊躇わない。目的の為に計画を実行する。例え貴様がなんと言おうと、誰がなんと言おうとだ。それが、この世界のためなのだ」
ロード・デュークスは、決して意気を損なわずに強気な態度で言った。
お母さんが登場して状況が一変した中でも、未だ負ける気はないようだ。
「そう。といっても、この場を目撃した以上、あなたに好き勝手にはさせられないわ」
「ほう、力付くで私を止めるかね?」
「私はあんまりそういうこと、好きではないんだけれど。時と場合によっては仕方ないわね。でも────」
殺気だったロード・デュークスに、お母さんはニコリと笑みを浮かべた。
「今はまだ、その必要はないわ。だって、あなたに怒っているのは、私だけじゃないもの」
突然、窓の外が真っ暗になった。
今の今まで暖かな昼の光が差し込んでいたのに、急に夜のように暗闇に覆われた。
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