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第0章 Dormire
85 ジャバウォック
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城の天辺にしがみつくその存在を、一体『何』だと判断すれば良いのか。
今の今まで周囲で蠢いていた魔物と同様のもののようで、しかしそれとは比べものにならないくらいに悍ましい。
私が知っている魔物とは桁が違い、しかし魔物としか呼びようがない存在。
それは、そんな理外の存在だった。
黒い靄を集結させ、形を成したその姿はとてつもなく異形。
この世の如何なる種族、生命に当て嵌まらず、しかしあらゆる素養を持っている、あまりにも奇天烈な外見。
その姿は黒々としており、全容は凡そ龍のように雄大で、長い首に長い尻尾、大きな翼を背に携えている。
しかし細長い首の先に構えている頭部は、龍のような爬虫類系のものではなく、黒い獣毛をまとった獅子のような肉食獣のようなもの。
口は顎が外れそうなほどに大きく裂けており、その口内は牙がびっしりと詰まっていて、凡そ生き物として機能しているように見えない。
目はカメレオンのようにギョロリと飛び出して、鼻はないかと思うほどに異様に低い。
背中には龍のような鱗が伴った翼の他に、薄く透き通った、虫のような羽も生えている。
妖精がその背に生やしているものにも、よく似ている気がする。
翼との使い分け、あるいは共生がとれているようには、とても見えない。
とても歪な形で不格好に並んで生えていて、とても気持ちが悪い。
尻尾は魚の尾のようにぬめり気を持ったもので、鱗はテラテラと滑らかなものになっている。
全体的に厳しい図体をしてるにも関わらず、後ろ足は綿の詰まったぬいぐるみのように布で覆われており、その丸みを帯びた形状が不格好だ。
前足は足ではなく、人間のものと思える肌色の皮膚を持つヒトの腕で、後ろ足とは対照的に、妙に隆々としている。
そしてその全身からはネバネバとした粘液のようなものを垂れ流しており、それは鼻が曲がりそうなほどの甘ったるい香りを振りましていた。
「ッ……………………」
これが何かと問われれば、『何でもなく、しかし何でもある』としか答えようがない。
今まで見てきた魔物も、色々な素養を併せ持った奇妙な出で立ちではあったけれど。
これはそんなものを飛び越えて、あらゆる生命の一部をつなぎ合わせて無理矢理形にしたような、そんな気味の悪い見た目だ。
しかしそれでもこの奇妙な魔物は、およそ生物として成り立っていない姿で、今ここに存在している。
不安定なぬいぐるみのような後ろ足で城の塔の壁面に踏ん張り、人間の腕で頭頂部を鷲掴みにし、龍の翼と妖精の羽で空を仰いで姿勢を整えている。
どんなに非現実的と思える存在でも、確かにこうして形を成し、今ここに存在してしまっているのだ。
『────────────!!!!!』
再びそれが吠えた。
絶叫とも悲鳴ともとれる、世界を破らんばかりの叫び声。
それが空間を震撼させ、それが轟き地が揺れた。
あれが成立した時集った黒い靄のせいか、空はいつの間にか暗雲に包まれ、世界は一気に真夜中のように暗くなっていて。
闇の底に落とされたかのようにずっしりと重くなった王都は、完全の邪悪な気配に包まれていた。
あれが何かはわからない。わからないけれど、しかしどういった存在なのかを、私は直感的に理解してしまった。
魔物は私に対する抑止の存在だった。ならばその全てを凝縮し、その究極点に座すようなあれは、完全なる抑止の形ということだ。
ミス・フラワーが押さえ込んでいた、抑止としての本来の姿。私の対となる、大いなる混沌そのもの。
彼女は言っていた。このままでは、私は混沌に飲み込まれると。
今までは魔物という小規模な形で押さえられていたものが、決壊してその全容を現したんだ。
あれは私に仇なすもの。道を踏み外した私を粛清する、反転存在ということだ。
「でも、これはいくらなんでも…………」
目の前の怪物の規格外ぶりに、思わず言葉が口からこぼれる。
魔物が、ミス・フラワーの役目である抑止の産物であることはわかっていた。
それが私の行動を正そうと、私に反する行動をしようとする存在だということもわかっていた。
しかしその本領が、こんな前代未聞な存在として姿を現すことになるだなんて、思ってもみなかった。
けれど、それは考えてみれば当然のことなのかもしれない。
世界から直接生み出され、そして世界と繋がり大いなる力を持つ私。
そんな私に反する存在ならば、それもまた世界を揺るがす力を持ち、常識から外れるものだということだから。
飽くまで私の力の一部でしかないミス・フラワーに、こんなものを生み出してしまうリソースがあったとは思わなかったけれど。
しかし私の抑止足る存在なのだから、その時はそれ相応の力が発揮されるようになっていたのだろう。
つまりあれは、私と同程度、あるいはそれ以上の力を持っていると考える必要があるということだ。
あれからは、何か本能的な危機感を覚える。
嫌悪感や悍ましさももちろんだけれど、それ以上に生理的に受け入れられない。
恐らく、存在からしてあれは私と相反していて、とてもではないけれど受け入れられる存在ではないんだ。
しかしそれを度外視したといても、生物として、あれを容認したくないという感情が沸々と湧いてくる。
一つの生命として、あの邪悪な存在をこの世に形を成していることが受け入れられない。
あれは私という存在に反すると同時に、この世界のあらゆるものに対し、交わらないようにできているように思えた。
あらゆる生命、あらゆる種族、あらゆる概念、あらゆる摂理。そうしたものに全て反し、かき乱すよな、そんな混沌としたものを感じる。
あれはきっと、存在するだけで全てを有耶無耶にし、全てを台無しにしてしまうもの。
世界の全てに叛逆し、全ての崩壊を嗤うもの。断定はできないけれど、しかしそうとしか感じられない。
この世に生きる生命としての、本能がそんな拒絶感を覚えるから。
あの怪物を『何か』と呼ぶとしたら、その名は一つしかない。
そうとしか思えないし、そうとしか感じられない。
それ以外に形容のしようがないと、そう思えてならない。
「ジャバウォック────!」
口から出た私の言葉に応えるように、怪物はまた咆哮した。
今の今まで周囲で蠢いていた魔物と同様のもののようで、しかしそれとは比べものにならないくらいに悍ましい。
私が知っている魔物とは桁が違い、しかし魔物としか呼びようがない存在。
それは、そんな理外の存在だった。
黒い靄を集結させ、形を成したその姿はとてつもなく異形。
この世の如何なる種族、生命に当て嵌まらず、しかしあらゆる素養を持っている、あまりにも奇天烈な外見。
その姿は黒々としており、全容は凡そ龍のように雄大で、長い首に長い尻尾、大きな翼を背に携えている。
しかし細長い首の先に構えている頭部は、龍のような爬虫類系のものではなく、黒い獣毛をまとった獅子のような肉食獣のようなもの。
口は顎が外れそうなほどに大きく裂けており、その口内は牙がびっしりと詰まっていて、凡そ生き物として機能しているように見えない。
目はカメレオンのようにギョロリと飛び出して、鼻はないかと思うほどに異様に低い。
背中には龍のような鱗が伴った翼の他に、薄く透き通った、虫のような羽も生えている。
妖精がその背に生やしているものにも、よく似ている気がする。
翼との使い分け、あるいは共生がとれているようには、とても見えない。
とても歪な形で不格好に並んで生えていて、とても気持ちが悪い。
尻尾は魚の尾のようにぬめり気を持ったもので、鱗はテラテラと滑らかなものになっている。
全体的に厳しい図体をしてるにも関わらず、後ろ足は綿の詰まったぬいぐるみのように布で覆われており、その丸みを帯びた形状が不格好だ。
前足は足ではなく、人間のものと思える肌色の皮膚を持つヒトの腕で、後ろ足とは対照的に、妙に隆々としている。
そしてその全身からはネバネバとした粘液のようなものを垂れ流しており、それは鼻が曲がりそうなほどの甘ったるい香りを振りましていた。
「ッ……………………」
これが何かと問われれば、『何でもなく、しかし何でもある』としか答えようがない。
今まで見てきた魔物も、色々な素養を併せ持った奇妙な出で立ちではあったけれど。
これはそんなものを飛び越えて、あらゆる生命の一部をつなぎ合わせて無理矢理形にしたような、そんな気味の悪い見た目だ。
しかしそれでもこの奇妙な魔物は、およそ生物として成り立っていない姿で、今ここに存在している。
不安定なぬいぐるみのような後ろ足で城の塔の壁面に踏ん張り、人間の腕で頭頂部を鷲掴みにし、龍の翼と妖精の羽で空を仰いで姿勢を整えている。
どんなに非現実的と思える存在でも、確かにこうして形を成し、今ここに存在してしまっているのだ。
『────────────!!!!!』
再びそれが吠えた。
絶叫とも悲鳴ともとれる、世界を破らんばかりの叫び声。
それが空間を震撼させ、それが轟き地が揺れた。
あれが成立した時集った黒い靄のせいか、空はいつの間にか暗雲に包まれ、世界は一気に真夜中のように暗くなっていて。
闇の底に落とされたかのようにずっしりと重くなった王都は、完全の邪悪な気配に包まれていた。
あれが何かはわからない。わからないけれど、しかしどういった存在なのかを、私は直感的に理解してしまった。
魔物は私に対する抑止の存在だった。ならばその全てを凝縮し、その究極点に座すようなあれは、完全なる抑止の形ということだ。
ミス・フラワーが押さえ込んでいた、抑止としての本来の姿。私の対となる、大いなる混沌そのもの。
彼女は言っていた。このままでは、私は混沌に飲み込まれると。
今までは魔物という小規模な形で押さえられていたものが、決壊してその全容を現したんだ。
あれは私に仇なすもの。道を踏み外した私を粛清する、反転存在ということだ。
「でも、これはいくらなんでも…………」
目の前の怪物の規格外ぶりに、思わず言葉が口からこぼれる。
魔物が、ミス・フラワーの役目である抑止の産物であることはわかっていた。
それが私の行動を正そうと、私に反する行動をしようとする存在だということもわかっていた。
しかしその本領が、こんな前代未聞な存在として姿を現すことになるだなんて、思ってもみなかった。
けれど、それは考えてみれば当然のことなのかもしれない。
世界から直接生み出され、そして世界と繋がり大いなる力を持つ私。
そんな私に反する存在ならば、それもまた世界を揺るがす力を持ち、常識から外れるものだということだから。
飽くまで私の力の一部でしかないミス・フラワーに、こんなものを生み出してしまうリソースがあったとは思わなかったけれど。
しかし私の抑止足る存在なのだから、その時はそれ相応の力が発揮されるようになっていたのだろう。
つまりあれは、私と同程度、あるいはそれ以上の力を持っていると考える必要があるということだ。
あれからは、何か本能的な危機感を覚える。
嫌悪感や悍ましさももちろんだけれど、それ以上に生理的に受け入れられない。
恐らく、存在からしてあれは私と相反していて、とてもではないけれど受け入れられる存在ではないんだ。
しかしそれを度外視したといても、生物として、あれを容認したくないという感情が沸々と湧いてくる。
一つの生命として、あの邪悪な存在をこの世に形を成していることが受け入れられない。
あれは私という存在に反すると同時に、この世界のあらゆるものに対し、交わらないようにできているように思えた。
あらゆる生命、あらゆる種族、あらゆる概念、あらゆる摂理。そうしたものに全て反し、かき乱すよな、そんな混沌としたものを感じる。
あれはきっと、存在するだけで全てを有耶無耶にし、全てを台無しにしてしまうもの。
世界の全てに叛逆し、全ての崩壊を嗤うもの。断定はできないけれど、しかしそうとしか感じられない。
この世に生きる生命としての、本能がそんな拒絶感を覚えるから。
あの怪物を『何か』と呼ぶとしたら、その名は一つしかない。
そうとしか思えないし、そうとしか感じられない。
それ以外に形容のしようがないと、そう思えてならない。
「ジャバウォック────!」
口から出た私の言葉に応えるように、怪物はまた咆哮した。
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