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第0章 Dormire
65 混沌への恐怖
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先日の一件を皮切りに、時折『にんげんの国』内で現れるようになった魔物。
そう呼ぶことが適切かはわからないけれど、でもそうとしか呼びようがないほどに悍ましいもの。
私がそう口にしたからか、はたまた彼らも似たような印象を得たのか、いつしか人間たちもあれのことをそう呼ぶようになっていた。
とてもこの世の生き物とは思えない存在だった。
神秘が存在し、人智を超えた力や現象が認識できているこの世界においても、魔物という存在は異質のものだった。
あれらがその身の内から発する、悪意の塊のような醜悪な気配もさることながら、黒い靄をまとった異形の体も異端さを際立たせる。
それにその内側にある肉体は、一定の形に準じているものではなく、様々な素養を組み合わせたようなものなのだから、気味の悪さは一級品だ。
あの魔物とは金輪際関わり合いになりたくないと思いつつ、しかし私はあれの正体がどうしても気になってしまった。
目を向け、意識を向け、考えることすらも忌まわしく思えるのに。
それでも、あれのことを気にしなければならないと、そう感じてしまった。
今、手近で未知を尋ねる先はミス・フラワーがいいだろうと、私は特に根拠もなく彼女の元に向かった。
私の抑止として存在している彼女は、私よりもこの世界のことに詳しいから。
だから、もしかしたら何か知っているかもしれないと、そんな気軽な心待ちだった。
しかし、少し久しぶりに訪れた私に、巨大な白いユリの花は何も語ってくれなかった。
魔物について何も話してはくれなかった、という以前に、そもそも一言も口を開いてくれなかった。
いつも煩わしいくらいに陽気な彼女は酷く萎れ、花弁の中に浮かんでいた燦々とした笑顔は影も形もなかったのだ。
どうやら死んでしまったり、意識が消失してただの花になってしまった、ということではないようだけれど。
でも自由気ままにクネクネ踊り、騒がしいほどのお喋りだったかつての様子はまるでない。
今にも枯れ落ちそうにくたっと茎を曲げ、眠るように瞳は閉じられ、顔を守るかのように萎びた花びらは閉じていて。
とてもじゃないけれど、まともな意思疎通ができるようには見えなかった。
その変わりようは気になるところだけれど、でも私にできることは特になさそうだった。
彼女は私のある種分身のようなものらしいけれど、彼女の今の状態が私に何か影響を与えている節もないし。
試しに少し力を分け与えてみたけれど特に変わりはなく、私はミス・フラワーとのコミュニケーションを断念した。
一時的な問題という可能性もあるし、正直私にとってそこまで重きを置く事項ではなかった。
それでも浅からぬ仲ではあるから、時折様子を見るようにすればいいだろうと、そう思って。
一番手近な情報源が潰れた私は仕方なく、時々勝手に私の元にやってくる、レイという妖精に尋ねてみることにした。
いつも勝手に来ては勝手に私の周りで過ごして、また勝手に帰っていく、よくわからない妖精だ。
あまり興味がないから普段は構うことが少ないのだけれど、尋ねる先が特になかったから、なんとなく聞いてみた。
けれどまぁ予想通り、その妖精もあの魔物についての知識は持ち得ていなかった。
私よりも遥かに長い月日を生きている妖精でも知らないとなれば、生半可なことでは情報は集まらないかもしれない。
レイと話すことでそれを理解した私は、もう一度世界の各国に訪れる旅をすることに決めた。
正直、どうして自分がそこまで魔物について知りたいと思うのか、それはよくわからなかったのだけれど。
でも、あれをわからないままにはしてはいけないと、そういう気がしたから。
旅をするといっても、以前のように世界中を練り歩くものではない。
私の居場所は森だし、当時とは違って私はホーリーとイヴと共に日々を過ごしている。
だから基本的に、二人と会えない日に各国へ直接魔法で瞬間移動して、要人たちと話をする程度の旅だった。
魔法での移動はあっという間だから、旅というには些か心持ちが軽いものなのだけれど。
結果として、特に得られるものはなかった。
どの国のどの種族のヒトたちも、今『にんげんの国』に出現している、あの『魔物』のことに関しては知らなかった。
魔物に対する認識は皆、空想上の悪しき存在という程度のもので、実在を語れるものは誰もいなかった。
けれど、その話題を振ると必ず帰ってきた言葉がある。
それは、『混沌の魔物ジャバウォック』。
いつだかイヴと話した、有名なお伽話に登場する魔物だ。
悪しきもの、魔物といえばジャバウォック。しかしそれが実在するかは別の話。
どこへ行っても、そのような回答ばかりで全く実りがなかった。
ただわかったことといえば、皆そのお伽話の魔物を強く恐れているということだった。
最古のヒトである『りゅうの国』の竜王すらも、実在を断言はしなかったというのに。
それでも世界の人々は、世界を混沌に誘うジャバウォックなる魔物を、恐れ警戒していた。
私にはその感覚はいまいち理解できなかったけれど、実在も非実在も断言できないからこそ、いい知れない恐怖を抱くのだろうか。
しかしいずれにしても、そのジャバウォックは明白な脅威ではない。
それは飽くまで恐怖という概念のようなもので、お伽話上の教訓を形にしたようなもの。
ヒトビトはジャバウォックそのものを恐れているというよりも、その魔物が体現するような、世界が混沌とすることを恐れているということなんだろう。
そう自分なりに結論をつけて、納得してみたはいいけれど。
でもジャバウォックではないにしろ、魔物という概念に当て嵌まるであろう存在は実在している。
その現実は変えようがなく、存在している以上それが何なのかをハッキリさせておくべきだろう。
それが一体何を及ぼす存在なのか。物語に出てくるような、まさに災いを巻き起こす存在なのかどうか。
でも、いくら調べてみても何もわからなかった。
だからいつしか私は、魔物について探りを入れる手を止めてしまった。
考えても、聞いても、調べても、何一つ手掛かりになるものが出てこないものだから、流石に面倒になってしまった。
もちろん気にならないわけではないのだけれど、でもだからといってどうしようもないのだから。
魔物たちはどうやら、『にんげんの国』の中にしか出現しないらしい。
各地に出現し出した頃は、もちろんなんの防備もなく被害は小さく済まなかったらしい。
しかしその存在を知り警戒をするようになってからは、人間たちは自らの武力を持って、ある程度防衛ができるようになったとか。
私の魔法でなければ倒せない相手ならば、人間が滅びるのも時間の問題かと思っていたのだけれど。
魔物にも実体がある以上、戦力があれば退けられないものではなかったらしい。
しかしそれも、魔物の出現がそこまで多くないからできることだろう。
魔物が現れると私はその感覚を察知できる。
私の感知が正しければ、魔物の出現は月に二、三度で、しかも複数の場所に同時に現れることはほぼない。
戦力を集中させ、また非力な者は逃げに徹すれば、致命的な被害にはならないのだろう。
そうやって特段の大事にはならず、そしてホーリーとイヴの町に再度出現することはなかったから、私は魔物に対して少し楽観的になっていた。
人間は私という魔女のせいだとしていたけれど、でも本当のところは私には何もわからないし。
私に関わりがないのだからもちろん責任などあるわけもなく、それならば私が気を揉む必要もないのだから。
言いたいことを言いたいように言って、人間が勝手に頑張れば良いと、そんな風に思っていた。
私自身の生活と、そして二人の友人が脅かされなければそれでいい。
そう我関せずと、半年ほどが経過した時。
私の森に、来客が現れたのだった。
そう呼ぶことが適切かはわからないけれど、でもそうとしか呼びようがないほどに悍ましいもの。
私がそう口にしたからか、はたまた彼らも似たような印象を得たのか、いつしか人間たちもあれのことをそう呼ぶようになっていた。
とてもこの世の生き物とは思えない存在だった。
神秘が存在し、人智を超えた力や現象が認識できているこの世界においても、魔物という存在は異質のものだった。
あれらがその身の内から発する、悪意の塊のような醜悪な気配もさることながら、黒い靄をまとった異形の体も異端さを際立たせる。
それにその内側にある肉体は、一定の形に準じているものではなく、様々な素養を組み合わせたようなものなのだから、気味の悪さは一級品だ。
あの魔物とは金輪際関わり合いになりたくないと思いつつ、しかし私はあれの正体がどうしても気になってしまった。
目を向け、意識を向け、考えることすらも忌まわしく思えるのに。
それでも、あれのことを気にしなければならないと、そう感じてしまった。
今、手近で未知を尋ねる先はミス・フラワーがいいだろうと、私は特に根拠もなく彼女の元に向かった。
私の抑止として存在している彼女は、私よりもこの世界のことに詳しいから。
だから、もしかしたら何か知っているかもしれないと、そんな気軽な心待ちだった。
しかし、少し久しぶりに訪れた私に、巨大な白いユリの花は何も語ってくれなかった。
魔物について何も話してはくれなかった、という以前に、そもそも一言も口を開いてくれなかった。
いつも煩わしいくらいに陽気な彼女は酷く萎れ、花弁の中に浮かんでいた燦々とした笑顔は影も形もなかったのだ。
どうやら死んでしまったり、意識が消失してただの花になってしまった、ということではないようだけれど。
でも自由気ままにクネクネ踊り、騒がしいほどのお喋りだったかつての様子はまるでない。
今にも枯れ落ちそうにくたっと茎を曲げ、眠るように瞳は閉じられ、顔を守るかのように萎びた花びらは閉じていて。
とてもじゃないけれど、まともな意思疎通ができるようには見えなかった。
その変わりようは気になるところだけれど、でも私にできることは特になさそうだった。
彼女は私のある種分身のようなものらしいけれど、彼女の今の状態が私に何か影響を与えている節もないし。
試しに少し力を分け与えてみたけれど特に変わりはなく、私はミス・フラワーとのコミュニケーションを断念した。
一時的な問題という可能性もあるし、正直私にとってそこまで重きを置く事項ではなかった。
それでも浅からぬ仲ではあるから、時折様子を見るようにすればいいだろうと、そう思って。
一番手近な情報源が潰れた私は仕方なく、時々勝手に私の元にやってくる、レイという妖精に尋ねてみることにした。
いつも勝手に来ては勝手に私の周りで過ごして、また勝手に帰っていく、よくわからない妖精だ。
あまり興味がないから普段は構うことが少ないのだけれど、尋ねる先が特になかったから、なんとなく聞いてみた。
けれどまぁ予想通り、その妖精もあの魔物についての知識は持ち得ていなかった。
私よりも遥かに長い月日を生きている妖精でも知らないとなれば、生半可なことでは情報は集まらないかもしれない。
レイと話すことでそれを理解した私は、もう一度世界の各国に訪れる旅をすることに決めた。
正直、どうして自分がそこまで魔物について知りたいと思うのか、それはよくわからなかったのだけれど。
でも、あれをわからないままにはしてはいけないと、そういう気がしたから。
旅をするといっても、以前のように世界中を練り歩くものではない。
私の居場所は森だし、当時とは違って私はホーリーとイヴと共に日々を過ごしている。
だから基本的に、二人と会えない日に各国へ直接魔法で瞬間移動して、要人たちと話をする程度の旅だった。
魔法での移動はあっという間だから、旅というには些か心持ちが軽いものなのだけれど。
結果として、特に得られるものはなかった。
どの国のどの種族のヒトたちも、今『にんげんの国』に出現している、あの『魔物』のことに関しては知らなかった。
魔物に対する認識は皆、空想上の悪しき存在という程度のもので、実在を語れるものは誰もいなかった。
けれど、その話題を振ると必ず帰ってきた言葉がある。
それは、『混沌の魔物ジャバウォック』。
いつだかイヴと話した、有名なお伽話に登場する魔物だ。
悪しきもの、魔物といえばジャバウォック。しかしそれが実在するかは別の話。
どこへ行っても、そのような回答ばかりで全く実りがなかった。
ただわかったことといえば、皆そのお伽話の魔物を強く恐れているということだった。
最古のヒトである『りゅうの国』の竜王すらも、実在を断言はしなかったというのに。
それでも世界の人々は、世界を混沌に誘うジャバウォックなる魔物を、恐れ警戒していた。
私にはその感覚はいまいち理解できなかったけれど、実在も非実在も断言できないからこそ、いい知れない恐怖を抱くのだろうか。
しかしいずれにしても、そのジャバウォックは明白な脅威ではない。
それは飽くまで恐怖という概念のようなもので、お伽話上の教訓を形にしたようなもの。
ヒトビトはジャバウォックそのものを恐れているというよりも、その魔物が体現するような、世界が混沌とすることを恐れているということなんだろう。
そう自分なりに結論をつけて、納得してみたはいいけれど。
でもジャバウォックではないにしろ、魔物という概念に当て嵌まるであろう存在は実在している。
その現実は変えようがなく、存在している以上それが何なのかをハッキリさせておくべきだろう。
それが一体何を及ぼす存在なのか。物語に出てくるような、まさに災いを巻き起こす存在なのかどうか。
でも、いくら調べてみても何もわからなかった。
だからいつしか私は、魔物について探りを入れる手を止めてしまった。
考えても、聞いても、調べても、何一つ手掛かりになるものが出てこないものだから、流石に面倒になってしまった。
もちろん気にならないわけではないのだけれど、でもだからといってどうしようもないのだから。
魔物たちはどうやら、『にんげんの国』の中にしか出現しないらしい。
各地に出現し出した頃は、もちろんなんの防備もなく被害は小さく済まなかったらしい。
しかしその存在を知り警戒をするようになってからは、人間たちは自らの武力を持って、ある程度防衛ができるようになったとか。
私の魔法でなければ倒せない相手ならば、人間が滅びるのも時間の問題かと思っていたのだけれど。
魔物にも実体がある以上、戦力があれば退けられないものではなかったらしい。
しかしそれも、魔物の出現がそこまで多くないからできることだろう。
魔物が現れると私はその感覚を察知できる。
私の感知が正しければ、魔物の出現は月に二、三度で、しかも複数の場所に同時に現れることはほぼない。
戦力を集中させ、また非力な者は逃げに徹すれば、致命的な被害にはならないのだろう。
そうやって特段の大事にはならず、そしてホーリーとイヴの町に再度出現することはなかったから、私は魔物に対して少し楽観的になっていた。
人間は私という魔女のせいだとしていたけれど、でも本当のところは私には何もわからないし。
私に関わりがないのだからもちろん責任などあるわけもなく、それならば私が気を揉む必要もないのだから。
言いたいことを言いたいように言って、人間が勝手に頑張れば良いと、そんな風に思っていた。
私自身の生活と、そして二人の友人が脅かされなければそれでいい。
そう我関せずと、半年ほどが経過した時。
私の森に、来客が現れたのだった。
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