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第0章 Dormire
43 神の御技
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「ヒトが神秘を受け取った、その時からあなたは生きていると?」
「そうだ。凡そ、五千年といったところか」
竜王は深い吐息と共にそう言うと、凝った体をほぐすように身を捩った。
「今やその時を知る者は、私一人となってしまった……」
「当時を知っているからこそ、あなたは他のヒトよりも多くの事情を知っている。あなたが唯一だからこそ、誰もあなたに匹敵する知識は持っていないと」
「そうだ。星の妖精も相当の年月を経てはいるが、彼女は後天的に星と同一化した存在だ。星の創生や、ヒトの神秘の始まりには精通していない。残念がら、私が現存する最古のヒトなのだ」
淡々とそう述べる竜王の言葉に、哀愁の類は感じられなかった。
人間以外のヒトは比較的長命のようだけれど、それでもやはり限度はあるのだろう。
約五千年という歳月を生き続けられたのは、竜の強靭な肉体と、神秘を極めた王由縁か。
「私は神秘を得る前のヒトを知り、そしてそれを与えられた時、それからの道行を全て見てきた。当時の我らの気持ち、未知を探求する好奇心、そして高みを目指す向上心を知っている。それを我らの神秘と照らし合わせれば、多くのことに理解が及ぶ」
「あなたたち、『りゅうの国』の神秘とは……?」
「叡智だ」
竜王は間髪を入れずハッキリとそう言い切った。
淡々と言葉を並べてきた彼には珍しく、その言葉にはやや自信の程が伺えた。
「この星、この世界全土への見識。あらゆる概念の解明。我ら竜は、天空を制し大いなるを秘匿することで、深層を解明する者。我らはあらゆるものを見通し、あらゆるものの真相を窺い見る」
「あなたたち竜に、わからないことはないと、そういうこと?」
「無論、世界の真理には未だ至ってはいない。しかし世界に存在あらゆるものを我らは見聞し、解き明かし、蓄えている。この世に生きる者の中で、最も多くを心得ているのは我ら竜だという自負はある」
「その王であり、最古のヒトであるからこそ、あなたは誰に答えられないことを知っている……目が回りそうだわ」
正直、そう言葉を並べられただけで信じられることではない。
あらゆることに精通しているだとか、五千年の命を持っているだとか。
他の誰かに言われても聞く耳なんて持たないだろうけれど、この竜王にはそれを信じさせるだけの貫禄がある。
根拠がなくてもそういうものだと思ってしまうし、彼の存在そのものが根拠となる。
竜が持つ、そして竜王が持つ他とは比べ物にならない深みのある神秘は、それが真実だと裏付けてくれる。
「それでも我らは真理からまだ遠い。世界の全てを理解しているとは言えない。しかし、お前を除けば最も近いのは確かだ」
「ヒトは神秘を通して世界の真理を探求している。以前そう聞いたけれど、そもそも神秘とは何なの? 人智を超越した力だということはわかるけれど、世界は何故ヒトへの祝福で『神秘』を与えたの?」
「それは、神秘とは元々、ヒトが神の御技と捉えていたものだったからだ。ヒトは、神に近づくことを望んでいたのだ」
「神……?」
思わず眉を寄せた私を見て、竜王は緩やかに苦笑した。
「そう。旧時代的な考えだ。今の世に、神という言葉は力を持たない。しかし古を生きたヒトは、自らの理解が及ばない現象、力を、この世を統べる大いなる存在、即ち『神』の所業だと信じていたのだ」
「そんな空虚なものを信じてたの? 神というのは抽象的で空想的な、非現実の概念でしょう?」
「そうだ。神とは、ヒトが縋るものを求めて生み出した偶像。大いなるものとして崇めるための象徴。今や言葉の中にしか見受けられない、実在しない頂点の概念だ。しかし今のように超常の力を認識していなかったヒトにとっては、理解の及ばない現象は、まさしく空想における神の御技に等しかったのだ」
今は、神という抽象的な存在がいないことはハッキリしている。
そして神秘という、人智を超えた力の存在も明確だから、それが世界がもたらすものだと理解できる。
でもそういった世界の在り方を知らない古の人たちは、空想に思い浮かべた神という漠然とした存在に当て嵌めることで、理解できないものを無理やり理解しようとした。そういうこと。
「いつの時代も、ヒトとは高みを目指すものだ。まだ非力だったかつてのヒトは、大いなる存在、つまり神に憧れた。そんな折に世界と通じ、その大いなる力の一端を賜った。それはヒトにとってまさしく神の秘めたる力、神秘だったのだ」
「つまり、当時のヒトが神だと思っていた、全てを統べるものがこの世界そのものだったからこそ、ヒトは世界から与えられた人智を超えた力を神秘と呼ぶと。要は、ヒトの認識の問題なのね」
「そうだ。世界がヒトの繁栄のために与えた力が、ヒトが焦がれていた神秘に該当する力だった。そういうことだ。まぁ、世界はその辺りもわかった上で、我々にこの力を与えたのだろうがな」
竜王はどこか達観した様子で息を吐いた。
世界がヒトをどのように考えているのかはわからないけれど、見透かされている感は否めない。
けれどそれでも、求めていた大いなる力の一端を得た以上、ヒトはそれを持って更なる探求をするだけ。
理解の及ばない超常、空想の果てにある幻想、この世界の真理。知性を持った好奇心の権化たるヒトは、それらを追い求めずにはいられないということだ。
「────なるほど。少しずつだけれど、わかってきたわ。ヒトというもの、そして神秘との関係が」
「つまるところは、生物としての進化への欲求に過ぎない。しかしヒトは幸か不幸か、世界という大いなる存在と通じた。それが、少しだけ事を大きくしている。それだけのことだ」
「その、世界と通じるということだけれど……」
頭と心をフル回転させながら、得た知識の中から疑問を取り出していく。
会話を終わらせない私に対しても、竜王は顔色一つ変えない。
しかしその是非に関係なく、私は憚らずに問いかけを続けた。
「世界が抱く人智を超越した未知の力、それが神秘。それを含んだヒトの理外の事柄が幻想。それはわかったけれど、神秘を深めることがどうして世界に通ずることになるの?」
「神秘をはじめとする超常の力は、世界が世界たるための力の流れなのだ。我らヒトは、それを極め深めることで、世界への理解を深められると考えている」
「ならいずれ、私も自らの神秘を極めれば、あなたたちと同じように世界に通ずるのかしら」
「世界の意思によって生まれ、そして世界に干渉する力を持つお前は、既に世界に繋がっていると言える。見方を変えれば、すぐにでもそれを理解できるだろう」
そう言いつつも、竜王は少し考えるように目を細めた。
言葉を選んでいるように、わずかに口が重たそうだ。
「……しかしお前は、お前の力は真理に通じている。世界の意志、あるいは理そのものであるお前にとっては、世界と通ずることなど些事だろう。お前の存在は、既にその先にいるのかもしれないな」
「どういうこと?」
「我々は神秘を極めることで世界との関係を深め、その先にある真理を目指している。しかしお前は既にもうその『先』にいるのだ。我らとは立っているステージが違う」
「でも私は、まだその辺りは……」
竜王の言葉は重々しい。声だけで押し潰されそうな重圧がある。
しかしそれは攻撃的なものではなく、意味に塗り固められた重みだ。
「世界の真理、世界の意志により生み出された子、ドルミーレ。お前はヒトとして生み出されたが、しかし世界に極めて近い存在だ。だからこそお前は、ヒトであるためにその力や意識に制限がかけられているのだろう。故にお前は、持っている力に比べ、無知で無垢だったのだ」
「………………」
確かに、私はあまりにも無知で無自覚だった。
私が持つ神秘や役割の割に、私自身は何もわかっていなさ過ぎていた。
これほどの力を持ち、そして世界が望んだ大きな役割があるのだから、本来ははじめから多くを心得ていてもおかしくはない。
それなのに私が右も左もわからない、赤子のようだったそのわけは。
世界に極めて近い存在でありながら、ヒトに落とし込むため。
ヒトとして確立させて、真実は後から理解すればいいと、そういうことか。
「お前をヒト足らしめたものが、身近にあったのではないか? お前を制限していたもの────いや、守っていたものが。それが恐らく、お前が真に真理と通ずるための鍵だ」
「守っていたもの…………」
とある言葉を思い出す。
────私はあなたの保護者。実は、あなたの為にここにいるのよ────
無駄に陽気で無駄に謎に満ちた、あの花を。
「その枷が外れれば、お前は世界と通じることのその先、真理との完全なる繋がりを得るだろう。その力でお前は、ヒトを幻想の深みへと誘うのだ」
「そうだ。凡そ、五千年といったところか」
竜王は深い吐息と共にそう言うと、凝った体をほぐすように身を捩った。
「今やその時を知る者は、私一人となってしまった……」
「当時を知っているからこそ、あなたは他のヒトよりも多くの事情を知っている。あなたが唯一だからこそ、誰もあなたに匹敵する知識は持っていないと」
「そうだ。星の妖精も相当の年月を経てはいるが、彼女は後天的に星と同一化した存在だ。星の創生や、ヒトの神秘の始まりには精通していない。残念がら、私が現存する最古のヒトなのだ」
淡々とそう述べる竜王の言葉に、哀愁の類は感じられなかった。
人間以外のヒトは比較的長命のようだけれど、それでもやはり限度はあるのだろう。
約五千年という歳月を生き続けられたのは、竜の強靭な肉体と、神秘を極めた王由縁か。
「私は神秘を得る前のヒトを知り、そしてそれを与えられた時、それからの道行を全て見てきた。当時の我らの気持ち、未知を探求する好奇心、そして高みを目指す向上心を知っている。それを我らの神秘と照らし合わせれば、多くのことに理解が及ぶ」
「あなたたち、『りゅうの国』の神秘とは……?」
「叡智だ」
竜王は間髪を入れずハッキリとそう言い切った。
淡々と言葉を並べてきた彼には珍しく、その言葉にはやや自信の程が伺えた。
「この星、この世界全土への見識。あらゆる概念の解明。我ら竜は、天空を制し大いなるを秘匿することで、深層を解明する者。我らはあらゆるものを見通し、あらゆるものの真相を窺い見る」
「あなたたち竜に、わからないことはないと、そういうこと?」
「無論、世界の真理には未だ至ってはいない。しかし世界に存在あらゆるものを我らは見聞し、解き明かし、蓄えている。この世に生きる者の中で、最も多くを心得ているのは我ら竜だという自負はある」
「その王であり、最古のヒトであるからこそ、あなたは誰に答えられないことを知っている……目が回りそうだわ」
正直、そう言葉を並べられただけで信じられることではない。
あらゆることに精通しているだとか、五千年の命を持っているだとか。
他の誰かに言われても聞く耳なんて持たないだろうけれど、この竜王にはそれを信じさせるだけの貫禄がある。
根拠がなくてもそういうものだと思ってしまうし、彼の存在そのものが根拠となる。
竜が持つ、そして竜王が持つ他とは比べ物にならない深みのある神秘は、それが真実だと裏付けてくれる。
「それでも我らは真理からまだ遠い。世界の全てを理解しているとは言えない。しかし、お前を除けば最も近いのは確かだ」
「ヒトは神秘を通して世界の真理を探求している。以前そう聞いたけれど、そもそも神秘とは何なの? 人智を超越した力だということはわかるけれど、世界は何故ヒトへの祝福で『神秘』を与えたの?」
「それは、神秘とは元々、ヒトが神の御技と捉えていたものだったからだ。ヒトは、神に近づくことを望んでいたのだ」
「神……?」
思わず眉を寄せた私を見て、竜王は緩やかに苦笑した。
「そう。旧時代的な考えだ。今の世に、神という言葉は力を持たない。しかし古を生きたヒトは、自らの理解が及ばない現象、力を、この世を統べる大いなる存在、即ち『神』の所業だと信じていたのだ」
「そんな空虚なものを信じてたの? 神というのは抽象的で空想的な、非現実の概念でしょう?」
「そうだ。神とは、ヒトが縋るものを求めて生み出した偶像。大いなるものとして崇めるための象徴。今や言葉の中にしか見受けられない、実在しない頂点の概念だ。しかし今のように超常の力を認識していなかったヒトにとっては、理解の及ばない現象は、まさしく空想における神の御技に等しかったのだ」
今は、神という抽象的な存在がいないことはハッキリしている。
そして神秘という、人智を超えた力の存在も明確だから、それが世界がもたらすものだと理解できる。
でもそういった世界の在り方を知らない古の人たちは、空想に思い浮かべた神という漠然とした存在に当て嵌めることで、理解できないものを無理やり理解しようとした。そういうこと。
「いつの時代も、ヒトとは高みを目指すものだ。まだ非力だったかつてのヒトは、大いなる存在、つまり神に憧れた。そんな折に世界と通じ、その大いなる力の一端を賜った。それはヒトにとってまさしく神の秘めたる力、神秘だったのだ」
「つまり、当時のヒトが神だと思っていた、全てを統べるものがこの世界そのものだったからこそ、ヒトは世界から与えられた人智を超えた力を神秘と呼ぶと。要は、ヒトの認識の問題なのね」
「そうだ。世界がヒトの繁栄のために与えた力が、ヒトが焦がれていた神秘に該当する力だった。そういうことだ。まぁ、世界はその辺りもわかった上で、我々にこの力を与えたのだろうがな」
竜王はどこか達観した様子で息を吐いた。
世界がヒトをどのように考えているのかはわからないけれど、見透かされている感は否めない。
けれどそれでも、求めていた大いなる力の一端を得た以上、ヒトはそれを持って更なる探求をするだけ。
理解の及ばない超常、空想の果てにある幻想、この世界の真理。知性を持った好奇心の権化たるヒトは、それらを追い求めずにはいられないということだ。
「────なるほど。少しずつだけれど、わかってきたわ。ヒトというもの、そして神秘との関係が」
「つまるところは、生物としての進化への欲求に過ぎない。しかしヒトは幸か不幸か、世界という大いなる存在と通じた。それが、少しだけ事を大きくしている。それだけのことだ」
「その、世界と通じるということだけれど……」
頭と心をフル回転させながら、得た知識の中から疑問を取り出していく。
会話を終わらせない私に対しても、竜王は顔色一つ変えない。
しかしその是非に関係なく、私は憚らずに問いかけを続けた。
「世界が抱く人智を超越した未知の力、それが神秘。それを含んだヒトの理外の事柄が幻想。それはわかったけれど、神秘を深めることがどうして世界に通ずることになるの?」
「神秘をはじめとする超常の力は、世界が世界たるための力の流れなのだ。我らヒトは、それを極め深めることで、世界への理解を深められると考えている」
「ならいずれ、私も自らの神秘を極めれば、あなたたちと同じように世界に通ずるのかしら」
「世界の意思によって生まれ、そして世界に干渉する力を持つお前は、既に世界に繋がっていると言える。見方を変えれば、すぐにでもそれを理解できるだろう」
そう言いつつも、竜王は少し考えるように目を細めた。
言葉を選んでいるように、わずかに口が重たそうだ。
「……しかしお前は、お前の力は真理に通じている。世界の意志、あるいは理そのものであるお前にとっては、世界と通ずることなど些事だろう。お前の存在は、既にその先にいるのかもしれないな」
「どういうこと?」
「我々は神秘を極めることで世界との関係を深め、その先にある真理を目指している。しかしお前は既にもうその『先』にいるのだ。我らとは立っているステージが違う」
「でも私は、まだその辺りは……」
竜王の言葉は重々しい。声だけで押し潰されそうな重圧がある。
しかしそれは攻撃的なものではなく、意味に塗り固められた重みだ。
「世界の真理、世界の意志により生み出された子、ドルミーレ。お前はヒトとして生み出されたが、しかし世界に極めて近い存在だ。だからこそお前は、ヒトであるためにその力や意識に制限がかけられているのだろう。故にお前は、持っている力に比べ、無知で無垢だったのだ」
「………………」
確かに、私はあまりにも無知で無自覚だった。
私が持つ神秘や役割の割に、私自身は何もわかっていなさ過ぎていた。
これほどの力を持ち、そして世界が望んだ大きな役割があるのだから、本来ははじめから多くを心得ていてもおかしくはない。
それなのに私が右も左もわからない、赤子のようだったそのわけは。
世界に極めて近い存在でありながら、ヒトに落とし込むため。
ヒトとして確立させて、真実は後から理解すればいいと、そういうことか。
「お前をヒト足らしめたものが、身近にあったのではないか? お前を制限していたもの────いや、守っていたものが。それが恐らく、お前が真に真理と通ずるための鍵だ」
「守っていたもの…………」
とある言葉を思い出す。
────私はあなたの保護者。実は、あなたの為にここにいるのよ────
無駄に陽気で無駄に謎に満ちた、あの花を。
「その枷が外れれば、お前は世界と通じることのその先、真理との完全なる繋がりを得るだろう。その力でお前は、ヒトを幻想の深みへと誘うのだ」
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