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第0.5章 まほうつかいの国のアリス
89 まほうつかいの国のアリス1
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わたしが『まほうつかいの国』のお姫様になってから、時間は『めまぐるしく』経っていった。
お姫様として国を『おさめる』立場になったわたしは、王都のお城に住むことになって。
ひとまず旅は終わったから、レオとアリアは自分たちの町に帰っていった。
それでも一日に一回は空飛ぶほうきでびゅーんと飛んできて必ず会いにきてくれるから、そんなにさみしくはなかった。
お城に住むことになったわたしは、王族特務の人たちや、ピシッと決まったスーツを着た執事さん、ふんわりドレスのメイドさんたちなんかと生活するようになった。
いつもピカピカでキレイで高そうなお姫様のドレスを着せてもらって、見たことも食べたこともないような豪華なご飯を食べさせてもらえる。
お姫様ってなんてステキな生活なんだろうって、はじめは思っていたけれど。
でも国を『おさめる』王様としての、お姫様としての仕事っていうのがたくさんあって、それが退屈でしょーがなかった。
何が何だか、右も左もわからないわたしに、王族特務の人たちが説明してくれたり、代わりにやってくれたり。
けどわたしにはちんぷんかんぷんなことが多すぎて、むずかしいことはほとんど人にやってもらってばっかり。
みんなも、わたしはまだの子供だから仕事は任せてもらって構わないって言ってくれるけど。
でもそこにはいなきゃいけないし、でもいてもあんまり意味がないし。だから仕事の時間はほんとうに退屈だった。
でも仕事系で楽しかったのは、『たいかん』式の後のパーティーです。
わたしが『まほうつかいの国』のお姫様になったことをお祝いするパーティーは、お城の敷地の大きな庭園で開かれた。
お城の門は解放されて、だれでも参加していいよってことで、たくさんの人がきてくれた。
旅の中で寄った色んな町で仲良くなった人たち。
それに、動物さんたちの村からココノツさんとワンダフルさんも来てくれたし、妖精さんたちの村からはソルベちゃんとチャッカさんたちも来てくれた。
今まで女王様に差別されていた他の国の人たちも、もう自由にこの国を歩けるんだ。
主役のわたしはキチンと席についていたきゃいけなくて、それはちょっぴり『きゅうくつ』だったけど。
それでもみんなが集まってくれたからとってもたのしかった。
気になっていたおいしそうなお料理をぜんぶ食べる時間がなかったのだけが、実は心残りだったり。
退屈なお仕事の時間の合間に、わたしは魔法のお勉強と練習をするように言われた。
わたしが持つ大いなる力────『始まりの力』を使いこなせるようになった方がいいからって、王族特務の人たちが必死になって言うからです。
それは多分、わたしのすごい力を何か使いたいからだろうなぁって気が、わたしにはした。
だって前に夜子さんがそんなことを言っていたし、『じっさい』王族特務の人たちはわたしの力に興味しんしんだったから。
今まで空想と想像でやりたいことを勢いでやっていたわたしにとって、魔法のお勉強はとっても大変だった。
レオとアリアは自分でお勉強して練習した魔法をキチンと理解して使っていたけど。
わたしの『始まりの力』は想像すれば思うようになんでもできたから、むずかしいことなんて考えたことなかったんだもん。
だから最初こそ魔法のお勉強だってワクワクしたけど、すぐに普通の学校のお勉強みたいに頭が痛くなった。
わたしの『始まりの力』の大元のドルミーレは、女王様を燃やした時からまた何にも話さなくなった。
ただ静かに眠っているだけで、気配も声も感じない。
でも、わたしのドルミーレへの印象はあの時をきっかけにガラッと変わってしまった。
ううん。本当はもっと前からそうだったけど、あの時かんぜん気持ちが固まっちゃったんだ。
わたしは、ドルミーレがこわくてしょーがなくなった。
女王様に怒って燃やしちゃった時の、あのドス黒くてどうしようもない気持ち。
それまでにも、とっても重苦しくて、つらくて、かなしくて、さみしい気持ちを感じてきた。
そのドルミーレの心が、わたしはこわかった。
それに、あの人の考え方がわたしにはどうしてもわからない。
人を突き放して、つながることをいやがって、何もかもを『ひてい』してしまう考え方。
それは友達が大事なわたしとはかんぜんに正反対で、それもドルミーレがこわい理由だった。
そんな人が、『魔女ウィルス』の原因の『始まりの魔女』なんだ。
この国のほとんどの人はそれを知らないけど、今の魔法使いと魔女の問題は、ドルミーレが原因で始まり。
そしてそのドルミーレは、わたしの中にいる。
ずっとおかしいと思ってたんだ。でも、説明されてもピンとこなくて、ちゃんと理解できてなかった。
でもあの時、ドルミーレのはげしい怒りを感じた時、わかったんだ。
あの人は、わたしの心の中に、奥底にいるんだって。
だから、わたしにはドルミーレの力がある。ドルミーレの声が聞こえる。
大昔の、二千年も前に死んでしまった人が、どうしてわたしなんかの中にいるかはわからないけれど。
でも、ドルミーレがわたしの中にいるからこそ、そこから力を借りて『始まりの力』が使えて、ドルミーレの『りょういき』に入れて、ドルミーレの剣が使える。そういうことなんだ。
魔女が苦しんでいる、『魔女ウィルス』の原因のドルミーレが、わたしの中にいる。
それがわたしにはとってもとってもいやだった。
わたしの友達を苦しめている原因の人がいるなんて。その人の力が、わたしの中にあるなんて。
いやで、つらくて、くるしい。
それでも、ドルミーレはわたしの中で眠ってる。
その理由はわからなくても、でもわたしの中にいるんだから、ドルミーレはわたしと何か関係があるんだ。
ならきっと、ドルミーレの責任はわたしの責任なんだ。
ドルミーレを心の中に住まわせて、その力を使うわたしには、すべての魔女と、『魔女ウィルス』に関わったすべての人に責任がある。
そう思うと、わたしの心はズーンとしずんだ。
でもそんなことだれにも相談なんかできなくて、わたしは一人、何も言わない眠ったままのドルミーレと向き合うしかなかった。
わたしのせいで魔女たちが苦しんでいるのなら、なおさらわたしは魔女の助けにならないといけない。それに、レイくんとの約束もあるし。
だからわたしはお姫様になってから、何度も王族特務や魔女狩りの人たちに、魔女を傷つけるのはやめてってお願いした。
わたしがお姫様になったことで、国を解放して回っていた時の『りょういき』はなくなって、だれでもどこにでも行ったりできるようになった。
だから、すこし前みたいにまた国中で魔女が魔女狩りに狩られるようになっちゃんたんだ。
でもレジスタンス活動をする魔女の勢いは止まらなくて、前よりも魔法使いと魔女の戦いは激しくなっちゃったらしい。
だからわたしは必死にお願いしたんだけど、だれもいい返事はしてくれなかった。
魔女との問題は魔法使いの『ほこり』に関わることで、それに国民全体の命に関わること。
だからお姫様のお願いでも、はいわかりましたと魔女を狩らないようにすることはできないって。
『りくつ』は一応頭ではわかるけど。
でもやっぱり、何の罪もないはずの魔女が一方的に殺されちゃうのは『なっとく』できなかった。
それでも、今のわたしじゃこの国のその考え方まで変えることはできなくて。
だからきっと、『魔女ウィルス』の大元であるドルミーレの力を持つわたしが、自分の力で何とかする方法を考えなきゃいけないんだ。
そんな風にお姫様の華やかな生活と、退屈な仕事やお勉強のお時間と、必ず会いにきてくれるレオとアリアとの時間を過ごして。
そしてそんな中でわたしの中の『始まりの魔女』の存在に向かい合いながら。
わたしのお姫様としての時間はどんどん過ぎていった。
わたしが『まほうつかいの国』にやってきてから、女王様を倒して旅が終わるまでが、だいたい半年くらいで。
ただでさえものすごく時間が経ってるのに、まだまだ帰れなくて。すぐ帰るなんて、わたしウソっぱちにも程があるよ。
王族特務の人たちは、まだ元の世界に帰る方法はわからないとしか言ってくれない。
国は平和になったけど、でも魔女の問題はぜんぜん解決してないし、わたしの中のドルミーレは眠ったまま。
魔法の練習をして『始まりの力』をだんだんと使えるようになっているせいで、むしろその嫌な存在感だけが強まってきていた。
『まほうつかいの国』での生活は楽しいし、レオやアリアや友達と会えるのはうれしい。
でも、わたしの心はもんもんとしたものゆっくりとふくらませていった。
そしていつの間にか、お姫様になって一年近くが経ったのでした。
お姫様として国を『おさめる』立場になったわたしは、王都のお城に住むことになって。
ひとまず旅は終わったから、レオとアリアは自分たちの町に帰っていった。
それでも一日に一回は空飛ぶほうきでびゅーんと飛んできて必ず会いにきてくれるから、そんなにさみしくはなかった。
お城に住むことになったわたしは、王族特務の人たちや、ピシッと決まったスーツを着た執事さん、ふんわりドレスのメイドさんたちなんかと生活するようになった。
いつもピカピカでキレイで高そうなお姫様のドレスを着せてもらって、見たことも食べたこともないような豪華なご飯を食べさせてもらえる。
お姫様ってなんてステキな生活なんだろうって、はじめは思っていたけれど。
でも国を『おさめる』王様としての、お姫様としての仕事っていうのがたくさんあって、それが退屈でしょーがなかった。
何が何だか、右も左もわからないわたしに、王族特務の人たちが説明してくれたり、代わりにやってくれたり。
けどわたしにはちんぷんかんぷんなことが多すぎて、むずかしいことはほとんど人にやってもらってばっかり。
みんなも、わたしはまだの子供だから仕事は任せてもらって構わないって言ってくれるけど。
でもそこにはいなきゃいけないし、でもいてもあんまり意味がないし。だから仕事の時間はほんとうに退屈だった。
でも仕事系で楽しかったのは、『たいかん』式の後のパーティーです。
わたしが『まほうつかいの国』のお姫様になったことをお祝いするパーティーは、お城の敷地の大きな庭園で開かれた。
お城の門は解放されて、だれでも参加していいよってことで、たくさんの人がきてくれた。
旅の中で寄った色んな町で仲良くなった人たち。
それに、動物さんたちの村からココノツさんとワンダフルさんも来てくれたし、妖精さんたちの村からはソルベちゃんとチャッカさんたちも来てくれた。
今まで女王様に差別されていた他の国の人たちも、もう自由にこの国を歩けるんだ。
主役のわたしはキチンと席についていたきゃいけなくて、それはちょっぴり『きゅうくつ』だったけど。
それでもみんなが集まってくれたからとってもたのしかった。
気になっていたおいしそうなお料理をぜんぶ食べる時間がなかったのだけが、実は心残りだったり。
退屈なお仕事の時間の合間に、わたしは魔法のお勉強と練習をするように言われた。
わたしが持つ大いなる力────『始まりの力』を使いこなせるようになった方がいいからって、王族特務の人たちが必死になって言うからです。
それは多分、わたしのすごい力を何か使いたいからだろうなぁって気が、わたしにはした。
だって前に夜子さんがそんなことを言っていたし、『じっさい』王族特務の人たちはわたしの力に興味しんしんだったから。
今まで空想と想像でやりたいことを勢いでやっていたわたしにとって、魔法のお勉強はとっても大変だった。
レオとアリアは自分でお勉強して練習した魔法をキチンと理解して使っていたけど。
わたしの『始まりの力』は想像すれば思うようになんでもできたから、むずかしいことなんて考えたことなかったんだもん。
だから最初こそ魔法のお勉強だってワクワクしたけど、すぐに普通の学校のお勉強みたいに頭が痛くなった。
わたしの『始まりの力』の大元のドルミーレは、女王様を燃やした時からまた何にも話さなくなった。
ただ静かに眠っているだけで、気配も声も感じない。
でも、わたしのドルミーレへの印象はあの時をきっかけにガラッと変わってしまった。
ううん。本当はもっと前からそうだったけど、あの時かんぜん気持ちが固まっちゃったんだ。
わたしは、ドルミーレがこわくてしょーがなくなった。
女王様に怒って燃やしちゃった時の、あのドス黒くてどうしようもない気持ち。
それまでにも、とっても重苦しくて、つらくて、かなしくて、さみしい気持ちを感じてきた。
そのドルミーレの心が、わたしはこわかった。
それに、あの人の考え方がわたしにはどうしてもわからない。
人を突き放して、つながることをいやがって、何もかもを『ひてい』してしまう考え方。
それは友達が大事なわたしとはかんぜんに正反対で、それもドルミーレがこわい理由だった。
そんな人が、『魔女ウィルス』の原因の『始まりの魔女』なんだ。
この国のほとんどの人はそれを知らないけど、今の魔法使いと魔女の問題は、ドルミーレが原因で始まり。
そしてそのドルミーレは、わたしの中にいる。
ずっとおかしいと思ってたんだ。でも、説明されてもピンとこなくて、ちゃんと理解できてなかった。
でもあの時、ドルミーレのはげしい怒りを感じた時、わかったんだ。
あの人は、わたしの心の中に、奥底にいるんだって。
だから、わたしにはドルミーレの力がある。ドルミーレの声が聞こえる。
大昔の、二千年も前に死んでしまった人が、どうしてわたしなんかの中にいるかはわからないけれど。
でも、ドルミーレがわたしの中にいるからこそ、そこから力を借りて『始まりの力』が使えて、ドルミーレの『りょういき』に入れて、ドルミーレの剣が使える。そういうことなんだ。
魔女が苦しんでいる、『魔女ウィルス』の原因のドルミーレが、わたしの中にいる。
それがわたしにはとってもとってもいやだった。
わたしの友達を苦しめている原因の人がいるなんて。その人の力が、わたしの中にあるなんて。
いやで、つらくて、くるしい。
それでも、ドルミーレはわたしの中で眠ってる。
その理由はわからなくても、でもわたしの中にいるんだから、ドルミーレはわたしと何か関係があるんだ。
ならきっと、ドルミーレの責任はわたしの責任なんだ。
ドルミーレを心の中に住まわせて、その力を使うわたしには、すべての魔女と、『魔女ウィルス』に関わったすべての人に責任がある。
そう思うと、わたしの心はズーンとしずんだ。
でもそんなことだれにも相談なんかできなくて、わたしは一人、何も言わない眠ったままのドルミーレと向き合うしかなかった。
わたしのせいで魔女たちが苦しんでいるのなら、なおさらわたしは魔女の助けにならないといけない。それに、レイくんとの約束もあるし。
だからわたしはお姫様になってから、何度も王族特務や魔女狩りの人たちに、魔女を傷つけるのはやめてってお願いした。
わたしがお姫様になったことで、国を解放して回っていた時の『りょういき』はなくなって、だれでもどこにでも行ったりできるようになった。
だから、すこし前みたいにまた国中で魔女が魔女狩りに狩られるようになっちゃんたんだ。
でもレジスタンス活動をする魔女の勢いは止まらなくて、前よりも魔法使いと魔女の戦いは激しくなっちゃったらしい。
だからわたしは必死にお願いしたんだけど、だれもいい返事はしてくれなかった。
魔女との問題は魔法使いの『ほこり』に関わることで、それに国民全体の命に関わること。
だからお姫様のお願いでも、はいわかりましたと魔女を狩らないようにすることはできないって。
『りくつ』は一応頭ではわかるけど。
でもやっぱり、何の罪もないはずの魔女が一方的に殺されちゃうのは『なっとく』できなかった。
それでも、今のわたしじゃこの国のその考え方まで変えることはできなくて。
だからきっと、『魔女ウィルス』の大元であるドルミーレの力を持つわたしが、自分の力で何とかする方法を考えなきゃいけないんだ。
そんな風にお姫様の華やかな生活と、退屈な仕事やお勉強のお時間と、必ず会いにきてくれるレオとアリアとの時間を過ごして。
そしてそんな中でわたしの中の『始まりの魔女』の存在に向かい合いながら。
わたしのお姫様としての時間はどんどん過ぎていった。
わたしが『まほうつかいの国』にやってきてから、女王様を倒して旅が終わるまでが、だいたい半年くらいで。
ただでさえものすごく時間が経ってるのに、まだまだ帰れなくて。すぐ帰るなんて、わたしウソっぱちにも程があるよ。
王族特務の人たちは、まだ元の世界に帰る方法はわからないとしか言ってくれない。
国は平和になったけど、でも魔女の問題はぜんぜん解決してないし、わたしの中のドルミーレは眠ったまま。
魔法の練習をして『始まりの力』をだんだんと使えるようになっているせいで、むしろその嫌な存在感だけが強まってきていた。
『まほうつかいの国』での生活は楽しいし、レオやアリアや友達と会えるのはうれしい。
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