552 / 984
第0.5章 まほうつかいの国のアリス
82 救国の姫君1
しおりを挟む
わたしたちは『じゅんちょう』に『りょういき』を増やして、国を女王様から解放していった。
魔女のレジスタンス活動に出くわすこともあったけど、そういう時もなるべく『おんびん』になるようにしながら、戦いを止めて『りょういき』を張った。
最初の頃はけっこうテンポ良く解放が進んでいったけど、でも途中からなかなかそうもいかない時もあった。
さすがに女王様の方も『けいかい』したのか、半分くらい解放した頃から、普通の兵隊さんたちとは別に強い魔法使いが出てくるようになったのです。
わたしの力は大体のことはできるし強力だし、それに『真理の剣』もあるから、魔法の攻撃は基本的には効かない。
でもわたしもけっきょくはただの子供だから、強くて魔法が上手な魔法使い相手にはなかなか敵わないこともあった。
なんとか力任せに追い払うことができた時もあれば、ちょっとむずかしくてこっちが『たいさん』することもあったり。
だから後半はけっこう大変で、あっという間に全部解放ってわけにはいかなかった。
わたしの『えいきょう』でレジスタンス活動が『かっぱつ』になったっていうのも、一つの原因かもってアリアは言った。
それぞれの地域に『はいぞく』されている兵隊さんの他に、よく魔女狩りも見かけるようになったからだ。
女王様はわたしたちや暴れる魔女たちを『けいかい』して、戦える人たちをたくさん放つようになっていた。
「このままガムシャラに解放して回ってても、もう仕方ないかもしれないね」
お城のとあるお部屋にあるソファーに三人で並んで座っている時、アリアがポツリと言った。
『まほうつかいの国』の三分の二くらいを何とか解放したわたしたちだけど、最近は上手くいかないことも多くなってきたからだ。
「今この国は、わたしたちが解放した部分の方が多い。けど当然、女王様の力がなくなったわけじゃないし、守る部分が少なくなった分、戦力が集中してきて戦うのがむずかしくなってきた。いくらアリスの力があっても、わたしたちじゃ王族特務とか魔女狩りの集団と戦うのは無理がある気がするよ」
「まぁ、確かにな。兵隊だけならまだしも、超一流の魔法使いの王族特務と、戦闘のプロの魔女狩り相手は、さすがに分が悪い。けどよ、じゃあどうする?」
レオはアリアの言葉にうなずきながらもうーんとうなる。
わたしたちの解放の旅が苦しくなってきたのは本当だし、アリアの言う通りただ今まで通りやっててもしょーがないかもしれない。
ただ、じゃあどうするかと言われるとむずかしかった。
わたしたち三人はなかなかいい案が浮かばなくて、肩を並べてうんうんうなるしかなかった。
わたしやレオよりもいろんなことをひらめくアリアも、今回はなかなか思いつかないみたいだった。
ソファーの上でおひざを抱えて、ぶすっと『ぶっちょうずら』をしている。
「おやおや少年少女、お困りのようだねぇ~」
そんな時、夜子さんが天井をにゅる~っと通り抜けて現れた。
逆さまに頭から突き抜けてきた夜子さんは、おへそくらいまでを天井から出して、ニヤニヤとわたしたちを見下ろしてくる。
普通だったら、急でヘンテコなその登場にびっくりするところだけど、夜子さんはいつもそんなんだから、さすがにわたしたちもなれてきた。
急に出てきて当たり前、変な登場も当たり前。そんな風になっちゃって、わたしたちはだれひとり驚かなかった。
「あ、夜子さんこんにちは。何か助けてくれるの?」
「助ける? 私は別に助けないよ。私は君たちを助けたことはないし、助けるつもりはないからね」
わたしたちの反応がつまらないとも言わなくなった夜子さんは、そのままつーっと全身を天井から出して、逆さまのままゆっくり降りてきながらそう言った。
逆さまの形のままあぐらをかいている夜子さんは、そのまま頭で床に着地して、上下反対のままわたしたちに笑った。
「じゃあ何の用ッスか? オレら今、色々考えてるんッスよ」
「おーう辛辣。冷たくあしらわれてお姉さんは悲しいねぇ~」
すこしウザったそうに返したレオに、夜子さんは大して気にしてなさそうに言った。
それからニンマリとわたしたちを見回すと、何の動きもなしでくるっと回転して、普通の体勢で床に座った。
「君たちの活躍は目覚ましい。アリスちゃんの領域を国中に制定し、女王の手の者を遮断することでその支配力を低下させる。その作戦はうまくいってるよ。その影響は未解放の地域にも伝播して、国民全体の女王への従属意識は下り坂だ。今や、『白い剣を携えた少女』は国の英雄となって、女王よりも支持を集めてる」
「そんな、英雄だなんて……」
ニマニマ笑いながら、まじめなんだかからかってるんだからわからない言い方をしてくる夜子さん。
わたしはそんな、英雄だなんて大それたものじゃないけど。
でも、みんなから必要とされているのはうれしかった。
「いや、君は国民にとっての英雄さ。女王の悪政に反旗を翻し、弱き者を守る姿はまさしく英雄そのものだ。もちろん、君たちもね」
夜子さんはレオとアリアのことを見てパチンとウィンクした。
わたしの旅と戦いは、二人がいなきゃぜったいできなかったことだ。
わたしが英雄だって言われるんなら、二人だって同じように思われるべきだ。
けれど、突然話をふられた二人はあたふたとあわてて首を横にふった。
「わたしたちは何にも。ただ、アリスのサポートをしてるだけで……。ほとんどはアリスの『始まりの力』のおかげですし」
「まぁ確かにそうだけれど。そのサポートがなければここまで事は運ばなかっただろう。君たちの活躍は、行為は、頑張りは、ちゃんと意味があり結果を残している。そのことには自信を持ちなさい」
夜子さんはめずらしくシャンとした顔をして、まじめなトーンでそう言った。
そのなれない声にびっくりしながらも、レオとアリスは素直にうなずいた。
夜子さんもそんなまじめな顔ができるんだなぁと思ってると、またすぐにフニャッとふざけたニヤニヤ顔に戻ってわたしたちを眺めてきた。
「さて、そこでだ。君たちの行き詰まりはごもっとも。君たちの反旗に憤っている女王は、戦力を未解放の地域に放ち続けている。魔女のレジスタンスも活発になってきたしね。だから今、王都の戦力をフル活用して、解放して回る君たちや、トラブルを警戒してるのさ」
「じゃあ、やっぱり今まで通りってわけにはいかないってことだよね……」
「まぁそうだけれど。でもこの情報から導き出すべき答えはそこじゃないよ。わかるかな?」
ニマニマ笑いながら言う夜子さんの言葉に、わたしはいまいちピンとこなかった。
たくさんの戦力が放たれてるって事は、それだけ解放して回るのが大変ってことじゃないのかな。
わからないと首を傾げるわたしを見て夜子さんはおかしそうにニヤけて、それからアリアの方を見た。
見つめられたアリアはすこしビクリとして、でもすぐにハッとした顔をした。
「王都の戦力が外に出てるって事は、王都そのものの守りが薄くなってるってこと!? 未解放の地域の守りを気にして、王都の守りが手薄になってるんだとしたら……」
「そう、正解だ。女王は自らの地位と権力に固執するあまり、自身の支配力の低下を恐れている。だから自身の守りよりも支配地の減少を阻止しようと考えた。となれば、突くべきとこはそこしかない」
「まさか、王都に直接乗り込むってことッスか!?」
ガバッと身を乗り出したレオに夜子さんはイジワルくニヤッと笑った。
「王都になんてそんな控えめなこと言わないで、もっと直接、城に乗り込んじゃえばいいじゃないか。おや? なんと都合の良いことに、こんなところに城への近道が」
あまりにもわざとらしく言った夜子さんの隣で、空間にポッカリと穴が空く。
そしてその先には、こことはまたちがうお城の中みたいな豪華な広間が見えた。
魔女のレジスタンス活動に出くわすこともあったけど、そういう時もなるべく『おんびん』になるようにしながら、戦いを止めて『りょういき』を張った。
最初の頃はけっこうテンポ良く解放が進んでいったけど、でも途中からなかなかそうもいかない時もあった。
さすがに女王様の方も『けいかい』したのか、半分くらい解放した頃から、普通の兵隊さんたちとは別に強い魔法使いが出てくるようになったのです。
わたしの力は大体のことはできるし強力だし、それに『真理の剣』もあるから、魔法の攻撃は基本的には効かない。
でもわたしもけっきょくはただの子供だから、強くて魔法が上手な魔法使い相手にはなかなか敵わないこともあった。
なんとか力任せに追い払うことができた時もあれば、ちょっとむずかしくてこっちが『たいさん』することもあったり。
だから後半はけっこう大変で、あっという間に全部解放ってわけにはいかなかった。
わたしの『えいきょう』でレジスタンス活動が『かっぱつ』になったっていうのも、一つの原因かもってアリアは言った。
それぞれの地域に『はいぞく』されている兵隊さんの他に、よく魔女狩りも見かけるようになったからだ。
女王様はわたしたちや暴れる魔女たちを『けいかい』して、戦える人たちをたくさん放つようになっていた。
「このままガムシャラに解放して回ってても、もう仕方ないかもしれないね」
お城のとあるお部屋にあるソファーに三人で並んで座っている時、アリアがポツリと言った。
『まほうつかいの国』の三分の二くらいを何とか解放したわたしたちだけど、最近は上手くいかないことも多くなってきたからだ。
「今この国は、わたしたちが解放した部分の方が多い。けど当然、女王様の力がなくなったわけじゃないし、守る部分が少なくなった分、戦力が集中してきて戦うのがむずかしくなってきた。いくらアリスの力があっても、わたしたちじゃ王族特務とか魔女狩りの集団と戦うのは無理がある気がするよ」
「まぁ、確かにな。兵隊だけならまだしも、超一流の魔法使いの王族特務と、戦闘のプロの魔女狩り相手は、さすがに分が悪い。けどよ、じゃあどうする?」
レオはアリアの言葉にうなずきながらもうーんとうなる。
わたしたちの解放の旅が苦しくなってきたのは本当だし、アリアの言う通りただ今まで通りやっててもしょーがないかもしれない。
ただ、じゃあどうするかと言われるとむずかしかった。
わたしたち三人はなかなかいい案が浮かばなくて、肩を並べてうんうんうなるしかなかった。
わたしやレオよりもいろんなことをひらめくアリアも、今回はなかなか思いつかないみたいだった。
ソファーの上でおひざを抱えて、ぶすっと『ぶっちょうずら』をしている。
「おやおや少年少女、お困りのようだねぇ~」
そんな時、夜子さんが天井をにゅる~っと通り抜けて現れた。
逆さまに頭から突き抜けてきた夜子さんは、おへそくらいまでを天井から出して、ニヤニヤとわたしたちを見下ろしてくる。
普通だったら、急でヘンテコなその登場にびっくりするところだけど、夜子さんはいつもそんなんだから、さすがにわたしたちもなれてきた。
急に出てきて当たり前、変な登場も当たり前。そんな風になっちゃって、わたしたちはだれひとり驚かなかった。
「あ、夜子さんこんにちは。何か助けてくれるの?」
「助ける? 私は別に助けないよ。私は君たちを助けたことはないし、助けるつもりはないからね」
わたしたちの反応がつまらないとも言わなくなった夜子さんは、そのままつーっと全身を天井から出して、逆さまのままゆっくり降りてきながらそう言った。
逆さまの形のままあぐらをかいている夜子さんは、そのまま頭で床に着地して、上下反対のままわたしたちに笑った。
「じゃあ何の用ッスか? オレら今、色々考えてるんッスよ」
「おーう辛辣。冷たくあしらわれてお姉さんは悲しいねぇ~」
すこしウザったそうに返したレオに、夜子さんは大して気にしてなさそうに言った。
それからニンマリとわたしたちを見回すと、何の動きもなしでくるっと回転して、普通の体勢で床に座った。
「君たちの活躍は目覚ましい。アリスちゃんの領域を国中に制定し、女王の手の者を遮断することでその支配力を低下させる。その作戦はうまくいってるよ。その影響は未解放の地域にも伝播して、国民全体の女王への従属意識は下り坂だ。今や、『白い剣を携えた少女』は国の英雄となって、女王よりも支持を集めてる」
「そんな、英雄だなんて……」
ニマニマ笑いながら、まじめなんだかからかってるんだからわからない言い方をしてくる夜子さん。
わたしはそんな、英雄だなんて大それたものじゃないけど。
でも、みんなから必要とされているのはうれしかった。
「いや、君は国民にとっての英雄さ。女王の悪政に反旗を翻し、弱き者を守る姿はまさしく英雄そのものだ。もちろん、君たちもね」
夜子さんはレオとアリアのことを見てパチンとウィンクした。
わたしの旅と戦いは、二人がいなきゃぜったいできなかったことだ。
わたしが英雄だって言われるんなら、二人だって同じように思われるべきだ。
けれど、突然話をふられた二人はあたふたとあわてて首を横にふった。
「わたしたちは何にも。ただ、アリスのサポートをしてるだけで……。ほとんどはアリスの『始まりの力』のおかげですし」
「まぁ確かにそうだけれど。そのサポートがなければここまで事は運ばなかっただろう。君たちの活躍は、行為は、頑張りは、ちゃんと意味があり結果を残している。そのことには自信を持ちなさい」
夜子さんはめずらしくシャンとした顔をして、まじめなトーンでそう言った。
そのなれない声にびっくりしながらも、レオとアリスは素直にうなずいた。
夜子さんもそんなまじめな顔ができるんだなぁと思ってると、またすぐにフニャッとふざけたニヤニヤ顔に戻ってわたしたちを眺めてきた。
「さて、そこでだ。君たちの行き詰まりはごもっとも。君たちの反旗に憤っている女王は、戦力を未解放の地域に放ち続けている。魔女のレジスタンスも活発になってきたしね。だから今、王都の戦力をフル活用して、解放して回る君たちや、トラブルを警戒してるのさ」
「じゃあ、やっぱり今まで通りってわけにはいかないってことだよね……」
「まぁそうだけれど。でもこの情報から導き出すべき答えはそこじゃないよ。わかるかな?」
ニマニマ笑いながら言う夜子さんの言葉に、わたしはいまいちピンとこなかった。
たくさんの戦力が放たれてるって事は、それだけ解放して回るのが大変ってことじゃないのかな。
わからないと首を傾げるわたしを見て夜子さんはおかしそうにニヤけて、それからアリアの方を見た。
見つめられたアリアはすこしビクリとして、でもすぐにハッとした顔をした。
「王都の戦力が外に出てるって事は、王都そのものの守りが薄くなってるってこと!? 未解放の地域の守りを気にして、王都の守りが手薄になってるんだとしたら……」
「そう、正解だ。女王は自らの地位と権力に固執するあまり、自身の支配力の低下を恐れている。だから自身の守りよりも支配地の減少を阻止しようと考えた。となれば、突くべきとこはそこしかない」
「まさか、王都に直接乗り込むってことッスか!?」
ガバッと身を乗り出したレオに夜子さんはイジワルくニヤッと笑った。
「王都になんてそんな控えめなこと言わないで、もっと直接、城に乗り込んじゃえばいいじゃないか。おや? なんと都合の良いことに、こんなところに城への近道が」
あまりにもわざとらしく言った夜子さんの隣で、空間にポッカリと穴が空く。
そしてその先には、こことはまたちがうお城の中みたいな豪華な広間が見えた。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
ファンタジー
異世界💞推し活💞ファンタジー、開幕!
人気ソーシャルゲーム『ゴッド・オブ・ブレイビア』。
古参プレイヤー・加賀谷裕太(かがや・ゆうた)は、学校の階段を踏み外したと思ったら、なぜか大浴場にドボンし、ゲームに出てくるツンデレ美少女アリエッタ(俺の推し)の胸を鷲掴みしていた。
ふにょんっ♪
「ひあんっ!」
ふにょん♪ ふにょふにょん♪
「あんっ、んっ、ひゃん! って、いつまで胸を揉んでるのよこの変態!」
「ご、ごめん!」
「このっ、男子禁制の大浴場に忍び込むだけでなく、この私のむ、む、胸を! 胸を揉むだなんて!」
「ちょっと待って、俺も何が何だか分からなくて――」
「問答無用! もはやその行い、許し難し! かくなる上は、あなたに決闘を申し込むわ!」
ビシィッ!
どうやら俺はゲームの中に入り込んでしまったようで、ラッキースケベのせいでアリエッタと決闘することになってしまったのだが。
なんと俺は最高位職のLv99神騎士だったのだ!
この世界で俺は最強だ。
現実世界には未練もないし、俺はこの世界で推しの子アリエッタにリアル推し活をする!
浮気夫、タイムリープで地獄行き
おてんば松尾
恋愛
夫は浮気している。
私は夫に浮気され、離婚され子供を取り上げられた。
病んで狂って、そして私は自ら命を絶った。
それが一度目の人生。
私は巻き戻った。
新しい人生は、夫に従い、従順な妻を演じることにした。
彼に捨てられないように、子どもたちを取り上げられないようにと頑張った。
けれど、最後は夫と子供をあの女に奪われた。
三度目の人生。
私はもう絶対に間違わない。
※他サイトにも投稿中
引退したオジサン勇者に子供ができました。いきなり「パパ」と言われても!?
リオール
ファンタジー
俺は魔王を倒し世界を救った最強の勇者。
誰もが俺に憧れ崇拝し、金はもちろん女にも困らない。これぞ最高の余生!
まだまだ30代、人生これから。謳歌しなくて何が人生か!
──なんて思っていたのも今は昔。
40代とスッカリ年食ってオッサンになった俺は、すっかり田舎の農民になっていた。
このまま平穏に田畑を耕して生きていこうと思っていたのに……そんな俺の目論見を崩すかのように、いきなりやって来た女の子。
その子が俺のことを「パパ」と呼んで!?
ちょっと待ってくれ、俺はまだ父親になるつもりはない。
頼むから付きまとうな、パパと呼ぶな、俺の人生を邪魔するな!
これは魔王を倒した後、悠々自適にお気楽ライフを送っている勇者の人生が一変するお話。
その子供は、はたして勇者にとって救世主となるのか?
そして本当に勇者の子供なのだろうか?
虚弱高校生が世界最強となるまでの異世界武者修行日誌
力水
ファンタジー
楠恭弥は優秀な兄の凍夜、お転婆だが体が弱い妹の沙耶、寡黙な父の利徳と何気ない日常を送ってきたが、兄の婚約者であり幼馴染の倖月朱花に裏切られ、兄は失踪し、父は心労で急死する。
妹の沙耶と共にひっそり暮そうとするが、倖月朱花の父、竜弦の戯れである条件を飲まされる。それは竜弦が理事長を務める高校で卒業までに首席をとること。
倖月家は世界でも有数の財閥であり、日本では圧倒的な権勢を誇る。沙耶の将来の件まで仄めかされれば断ることなどできようもない。
こうして学園生活が始まるが日常的に生徒、教師から過激ないびりにあう。
ついに《体術》の実習の参加の拒否を宣告され途方に暮れていたところ、自宅の地下にある門を発見する。その門は異世界アリウスと地球とをつなぐ門だった。
恭弥はこの異世界アリウスで鍛錬することを決意し冒険の門をくぐる。
主人公は高い技術の地球と資源の豊富な異世界アリウスを往来し力と資本を蓄えて世界一を目指します。
不幸のどん底にある人達を仲間に引き入れて世界でも最強クラスの存在にしたり、会社を立ち上げて地球で荒稼ぎしたりする内政パートが結構出てきます。ハーレム話も大好きなので頑張って書きたいと思います。また最強タグはマジなので嫌いな人はご注意を!
書籍化のため1~19話に該当する箇所は試し読みに差し換えております。ご了承いただければ幸いです。
一人でも読んでいただければ嬉しいです。
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる