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第0.5章 まほうつかいの国のアリス
36 喋る動物と昔話3
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「い、犬がしゃべった……」
わかっていたのに、でも思わずわたしはポロッと言ってしまった。
でも言っちゃってすぐ、もしかして失礼かもしれないと思ってあわてて手で口をふさいだ。
そんなわたしを見て、コーギーさんはキャンキャンと楽しそうに笑った。
「喋りますとも。私は『どうぶつの国』出身なもんでねぇ。お嬢さん方、『どうぶつの国』の者は初めてですかな?」
かわいい見た目とはちがって、さわやかで軽やか男の人の声でしゃべるコーギーさん。
舌をハァハァ出したまま口の端をニッコリつりあげて、笑いながら『きさく』に話しかけてくれた。
わたしたちが質問にうなずくと、コーギーさんは「よいですなぁ」と言いながらネクタイをきゅっとしめ直した。
「我ら『どうぶつの国』の者は、動物でありながら言語を介し、そして文明を築いてきた者です。それ故に言葉を持って意思の疎通を図り、文化を持って生活を豊かにしております。その過程で二足歩行を会得したものが多いのですよ。ただ基本的な見た目は普通の動物と変わりませんからね。初めての方々は驚かれても無理ないでしょうな」
コーギーさんは得意げに胸を張って、そしてどこか楽しそうにそう教えてくれた。
すこし言い回しがむずかしかったけど、でも言いたいことはわかった。
レオが教えてくれた通り、『どうぶつの国』の人たちはしゃべる動物さんたちなんだ。
ぱっと見は普通の動物と変わらないけど、二本足で歩いたり、言葉をしゃべったり、こうして町で暮らしてたり。
とっても人間に近い生き方をしてる、そんな動物さんたちなんだ。
色んな本を読んできた中で、獣人が出てくるお話もいくつかあった。
あれは動物と人間の中間みたいな感じで、体格はほぼ人間で動物の特徴を持ってるっていうのが大体だったけど。
でもこの国の人たちは逆というか、基本は動物のままで、それがただ二本足で立ってるだけだから、本当に見た目はただの動物。まぁ、服着てるけど。
「おっと、自己紹介が遅れましたね。私の名前はワンダフル。素晴らしい名前でしょう? 母が名付けてくれました。以外お見知り置きを」
楽しそうに笑いながらコーギーさん────ワンダフルさんはペコリとていねいなお辞儀をしてきた。
わたしたちはその様子に一瞬あっけにとられてから、思い出したように自己紹介とあいさつを返した。
ワンダフルさんはわたしたちを興味深そうにそのクリクリお目々で見て、うんうんとはげしくうなずいた。
「いやーそれにしても、お子さん三人でこんなところまで、大変だったでしょう! ここへはどうして?」
「旅の途中なんだ。ここからもっと北西に用があってさ」
「ご道中でしたか! それは大変でしたねぇ。しかし、どちらまで行かれるんで?」
「あーまぁ、ちょっとな」
興味津々といった感じで聞いてくるワンダフルさん。
別に悪気はないんだろうけれど、『きんいき』のお花畑に行こうとしてるわたしたちとしては、答えにくかった。
レオは顔に出さないように適当にはぐらかしながら、でも目だけがわたしたちにこまったなぁと言っていた。
「まぁ事情は人それぞれですからねぇ。そういえば、北西の先の方には、とっても綺麗なお花畑があると聞きますねぇ。一度入ってみたいなぁ思うんですが、聞くにあそこは立ち入りが禁じられてるみたいじゃないですか。いやー残念ですよねぇ。でも、ダメって言われると行きたくなるのがヒトの性ってもんで────もしかして、お花畑に行かれるなんてことはないですよね……?」
「ま、まさかー!」
楽しそうにペラペラしゃべっていたワンダフルさんが、急にハッとして聞いてくるものだから、わたしたちはビクッとするのを隠すのが大変だった。
とっさにアリアが首をぶんぶんと振ってちがうアピールをすると、ワンダフルさんはあっさり「そうですか」と気にしなくなった。
「そ、そうだ、ワンダフルさん。わたしたち、泊まれるところをさがしてるんだけど、どこかない?」
「宿をお探しですね? もちろんございますとも。ただあまり旅人が訪れる土地ではないので、充実してるとは言えませんがね。よろしければご案内しましょうか?」
「いいの!? お願い!」
話題を変えなきゃとわたしが切り出すと、ワンダフルさんは思わぬ申し出をしてくれた。
正直動物さんたちだらけのこの町でどうしていいかわからなかったわたしたちは、それをよろこんでお願いすることにした。
「そうと決まれば早速参りましょう。ここは日が入りにくくてわかりづらいですが、もういい時間ですからね。お子様方が出歩くのはそろそろ控えた方がいい時分ですよ」
そう言うと、ワンダフルさんはぴょこぴょこと歩き出した。
わたしの肩くらいまでしかない身長で、しかも短い足でとことこ歩く姿はなんともかわいらしいし、それにお尻から生えてるフワッとしたしっぽがひょこひょこゆれてるのもたまらない。
アリアはわたしの腕をぎゅうぎゅう掴んで引っ張って、必死に声を押さえながら「カワイイ」とわたしに言ってきた。
そんなアリアにそうだねと返しつつ、でもわたし的には『じゃっかん』イメージとちがうなぁなんて思ったり。
あんなにかわいらしい見た目だけど、声は若々しい男の人のものだし、ハキハキした話し方で、それにおしゃべりなんだもん。
なんていうか、コーギーっぽさともちょっとちがうし、それにとっても人間らしすぎて、わたしの動物さんとお話するイメージともちょっとちがった。
まぁ、親切でいいヒトなんだけどね。
二本足でトコトコ歩くワンダフルさんに『もだえる』アリアをレオと一緒に引っぱりながら、わたしたちはその後ろを急いで追いかけた。
わかっていたのに、でも思わずわたしはポロッと言ってしまった。
でも言っちゃってすぐ、もしかして失礼かもしれないと思ってあわてて手で口をふさいだ。
そんなわたしを見て、コーギーさんはキャンキャンと楽しそうに笑った。
「喋りますとも。私は『どうぶつの国』出身なもんでねぇ。お嬢さん方、『どうぶつの国』の者は初めてですかな?」
かわいい見た目とはちがって、さわやかで軽やか男の人の声でしゃべるコーギーさん。
舌をハァハァ出したまま口の端をニッコリつりあげて、笑いながら『きさく』に話しかけてくれた。
わたしたちが質問にうなずくと、コーギーさんは「よいですなぁ」と言いながらネクタイをきゅっとしめ直した。
「我ら『どうぶつの国』の者は、動物でありながら言語を介し、そして文明を築いてきた者です。それ故に言葉を持って意思の疎通を図り、文化を持って生活を豊かにしております。その過程で二足歩行を会得したものが多いのですよ。ただ基本的な見た目は普通の動物と変わりませんからね。初めての方々は驚かれても無理ないでしょうな」
コーギーさんは得意げに胸を張って、そしてどこか楽しそうにそう教えてくれた。
すこし言い回しがむずかしかったけど、でも言いたいことはわかった。
レオが教えてくれた通り、『どうぶつの国』の人たちはしゃべる動物さんたちなんだ。
ぱっと見は普通の動物と変わらないけど、二本足で歩いたり、言葉をしゃべったり、こうして町で暮らしてたり。
とっても人間に近い生き方をしてる、そんな動物さんたちなんだ。
色んな本を読んできた中で、獣人が出てくるお話もいくつかあった。
あれは動物と人間の中間みたいな感じで、体格はほぼ人間で動物の特徴を持ってるっていうのが大体だったけど。
でもこの国の人たちは逆というか、基本は動物のままで、それがただ二本足で立ってるだけだから、本当に見た目はただの動物。まぁ、服着てるけど。
「おっと、自己紹介が遅れましたね。私の名前はワンダフル。素晴らしい名前でしょう? 母が名付けてくれました。以外お見知り置きを」
楽しそうに笑いながらコーギーさん────ワンダフルさんはペコリとていねいなお辞儀をしてきた。
わたしたちはその様子に一瞬あっけにとられてから、思い出したように自己紹介とあいさつを返した。
ワンダフルさんはわたしたちを興味深そうにそのクリクリお目々で見て、うんうんとはげしくうなずいた。
「いやーそれにしても、お子さん三人でこんなところまで、大変だったでしょう! ここへはどうして?」
「旅の途中なんだ。ここからもっと北西に用があってさ」
「ご道中でしたか! それは大変でしたねぇ。しかし、どちらまで行かれるんで?」
「あーまぁ、ちょっとな」
興味津々といった感じで聞いてくるワンダフルさん。
別に悪気はないんだろうけれど、『きんいき』のお花畑に行こうとしてるわたしたちとしては、答えにくかった。
レオは顔に出さないように適当にはぐらかしながら、でも目だけがわたしたちにこまったなぁと言っていた。
「まぁ事情は人それぞれですからねぇ。そういえば、北西の先の方には、とっても綺麗なお花畑があると聞きますねぇ。一度入ってみたいなぁ思うんですが、聞くにあそこは立ち入りが禁じられてるみたいじゃないですか。いやー残念ですよねぇ。でも、ダメって言われると行きたくなるのがヒトの性ってもんで────もしかして、お花畑に行かれるなんてことはないですよね……?」
「ま、まさかー!」
楽しそうにペラペラしゃべっていたワンダフルさんが、急にハッとして聞いてくるものだから、わたしたちはビクッとするのを隠すのが大変だった。
とっさにアリアが首をぶんぶんと振ってちがうアピールをすると、ワンダフルさんはあっさり「そうですか」と気にしなくなった。
「そ、そうだ、ワンダフルさん。わたしたち、泊まれるところをさがしてるんだけど、どこかない?」
「宿をお探しですね? もちろんございますとも。ただあまり旅人が訪れる土地ではないので、充実してるとは言えませんがね。よろしければご案内しましょうか?」
「いいの!? お願い!」
話題を変えなきゃとわたしが切り出すと、ワンダフルさんは思わぬ申し出をしてくれた。
正直動物さんたちだらけのこの町でどうしていいかわからなかったわたしたちは、それをよろこんでお願いすることにした。
「そうと決まれば早速参りましょう。ここは日が入りにくくてわかりづらいですが、もういい時間ですからね。お子様方が出歩くのはそろそろ控えた方がいい時分ですよ」
そう言うと、ワンダフルさんはぴょこぴょこと歩き出した。
わたしの肩くらいまでしかない身長で、しかも短い足でとことこ歩く姿はなんともかわいらしいし、それにお尻から生えてるフワッとしたしっぽがひょこひょこゆれてるのもたまらない。
アリアはわたしの腕をぎゅうぎゅう掴んで引っ張って、必死に声を押さえながら「カワイイ」とわたしに言ってきた。
そんなアリアにそうだねと返しつつ、でもわたし的には『じゃっかん』イメージとちがうなぁなんて思ったり。
あんなにかわいらしい見た目だけど、声は若々しい男の人のものだし、ハキハキした話し方で、それにおしゃべりなんだもん。
なんていうか、コーギーっぽさともちょっとちがうし、それにとっても人間らしすぎて、わたしの動物さんとお話するイメージともちょっとちがった。
まぁ、親切でいいヒトなんだけどね。
二本足でトコトコ歩くワンダフルさんに『もだえる』アリアをレオと一緒に引っぱりながら、わたしたちはその後ろを急いで追いかけた。
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