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第0.5章 まほうつかいの国のアリス
34 喋る動物と昔話1
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そうして、わたしとレオとアリア、三人の冒険が始まった。
子供だけで遠くまで行くことに不安がないわけじゃなかったけど、でも二人といればこわいものなんてないって思えた。
わたしより一つ年上のレオと、もう一つ年上のアリア。
会ったばっかりだけど、でも二人ともわたしにとっても優しくて、頼れるお兄さんとお姉さんで、友達。
年が一つ二つしかちがわないはずなのに、二人はわたしよりもとってもしっかりしてる。
魔法のお勉強をしてて色んなことしってるからなのか、それともこの世界で育ってきたからなのか。
どっちにしても、同い年くらいとは思えないくらい頼もしい二人のおかげで、わたしは西のお花畑への冒険をなんとかできてる。
二人が会った時に使ってた空飛ぶほうきは、女王様から逃げる時に置いてきちゃったから、お花畑までは歩いて行くことになった。
魔法が使えれば行きたいところまで一瞬でワープできるんじゃないのかなって思ったけど、それはなんだかとっても難しいみたい。
『まほうつかいの国』はとっても大きな国だから、お花畑まで行くのに何日もかかっちゃうと思うって、アリアが言ってた。
『いっこく』も早くおうちに帰りたいし、お母さんやみんなに会いたい。
でも、それが今のわたしたちにできることなら、そうするしかないよね。
もうさんざん待たせちゃって、とっても心配させちゃってると思うけど。
今はできることを頑張ってやって、なるべく早く帰れるようにしないと。
それに、わたしは不思議と西のお花畑に行くのはまちがってないって、そうすることが正しいんだって気がしてる。
理由はよくわかんないんだけど、でも『ちょっかん』というか、心の奥底の方でそうするべきだって感じるんだ。
おうちに帰りたいって、みんなに会いたいって、あられちゃんとの約束を守らなきゃって思うと、そういう風に感じる気がする。
もしたしら、あられちゃんがわたしを導いてくれてるのかもしれない。
だからわたしは、右も左もわからないこの世界でも何にもこわくなかった。
頼りになるレオとアリアが一緒にいてくれて、わたしの心は世界を超えて大好きな人たちを感じてる。
だからわたしは、この違う世界でも、こわくもさみしくもなかった。
レオとアリアの町を出てから、わたしたちは色んなところに行った。
例えばジリジリ焼けるような日差しに照らされた砂漠。
歩いてるだけで目玉焼きになっちゃうじゃないかってくらいお日様の暑さに照らされて、そのまま干からびてミイラになっちゃうかと思った。
でも、砂の中をおっきなクジラがまるで海の中のように泳いでいて、ザバーンって飛び跳ねたのを見た時は、暑いのも忘れてとにかくとってもびっくりした。
途中にあったオアシスの池がなかったら、多分途中で三人ともカラカラになってだと思う。
だってかく汗がなくなるくらいに暑くって、本当にどうにかなっちゃうと思ったんだもん。
それから、おっきな山の中に掘られたトンネルに入った。そこは、宝石を取るところだった。
壁に吊るされたランプの光にテラテラ照らされて、すこし顔をのぞかせている宝石がキラキラ光ってとってもキレイだった。
それをカンカンと掘っているおじさんたちは、みんな顔はこわかったけどとっても優しくて、トンネルの出口までトロッコに乗せてくれたりした。
途中でおっきなコウモリがたくさん、バサバサーって飛び出してきて、わたしとアリアはパニックになっちゃって。
レオがわたしたちを庇って、魔法で炎を出して追い払おうとしたら、今度はコウモリが炎におどろいてさらに大暴れになってさらに大騒ぎになったり、なんてこともあった。
夜はほとんどが野宿。
初めて野宿をするってなった時、わたしはそこら辺でごろーんって寝るんだと思ってちょっと『ていこう』があった。
でも、レオとアリアが魔法を使って、木とか草とか周りの材料で簡単なテントみたいな小屋を作ってくれた。
さすがにお布団にくるまって寝ることはできないけど、でもちゃんと壁とか屋根があるところで寝られるだけでもぜんぜんちがった。
二人は魔法が使えるから火を起こすのも簡単だし、結界を張ってるから安全だし、思ってたよりもだいぶ『かいてき』な野宿だった。
色んな町に寄ることも多かったから、町の中で泊まれることもあった。
はじめ、指名手配みたいなことされてたらどうしようと思ってたわたしだったけど、だれもわたしたちのことを知ってる人はいなかった。
どの町もレオとアリアの町みたいにちょっぴり暗くて貧しかったけど、でもそこにいる人たちはとっても親切な人たちばっかりだった。
わたしたちが子供だけで旅をしてるとしると、おうちに泊めてくれたり、宿屋さんの人がタダで泊めてくれたり。それに、食べ物をくれる時もあった。
野宿の時はレオが川でお魚を釣ったり、木の実とかキノコをとったりして、あとは適当に焼いて食べてた。
だからたまに食べさせてもらえるパンとかお料理はとってもうれしかった。
お料理はわたしの世界にもあるようなものから、全く見たこともないものまでいろいろだったけど、どれもおいしかった。
そんな風に、わたしたちは子供三人で無茶苦茶しながら、大変なこともありながらも、楽しく冒険をした。
レオとアリアも町から出て遠くに行くのは初めてだったみたいで、わたしほどじゃないけど、でも色々びっくりすることや発見があったみたいで楽しそうだった。
うまくいかなくてイライラしたり、ちょっとしたことでケンカをしたり、辛くなって泣きそうになったりすることもあったけど。
でも『まほうつかいの国』の中を三人で冒険する毎日はとっても楽しかった。
早くおうちに帰りたい気持ちはもちろんあるし、それが一番だけど。
でも毎日がおどろきと発見にあふれてる冒険の毎日は本当に楽しくて、ずっとずっとこうやって二人と一緒に色んなものを見ていたいと思った。
そうやって旅を続けて、わたしたちはとあるジャングルに入った。
そこには、動物さんたちが暮らしている町がありました。
子供だけで遠くまで行くことに不安がないわけじゃなかったけど、でも二人といればこわいものなんてないって思えた。
わたしより一つ年上のレオと、もう一つ年上のアリア。
会ったばっかりだけど、でも二人ともわたしにとっても優しくて、頼れるお兄さんとお姉さんで、友達。
年が一つ二つしかちがわないはずなのに、二人はわたしよりもとってもしっかりしてる。
魔法のお勉強をしてて色んなことしってるからなのか、それともこの世界で育ってきたからなのか。
どっちにしても、同い年くらいとは思えないくらい頼もしい二人のおかげで、わたしは西のお花畑への冒険をなんとかできてる。
二人が会った時に使ってた空飛ぶほうきは、女王様から逃げる時に置いてきちゃったから、お花畑までは歩いて行くことになった。
魔法が使えれば行きたいところまで一瞬でワープできるんじゃないのかなって思ったけど、それはなんだかとっても難しいみたい。
『まほうつかいの国』はとっても大きな国だから、お花畑まで行くのに何日もかかっちゃうと思うって、アリアが言ってた。
『いっこく』も早くおうちに帰りたいし、お母さんやみんなに会いたい。
でも、それが今のわたしたちにできることなら、そうするしかないよね。
もうさんざん待たせちゃって、とっても心配させちゃってると思うけど。
今はできることを頑張ってやって、なるべく早く帰れるようにしないと。
それに、わたしは不思議と西のお花畑に行くのはまちがってないって、そうすることが正しいんだって気がしてる。
理由はよくわかんないんだけど、でも『ちょっかん』というか、心の奥底の方でそうするべきだって感じるんだ。
おうちに帰りたいって、みんなに会いたいって、あられちゃんとの約束を守らなきゃって思うと、そういう風に感じる気がする。
もしたしら、あられちゃんがわたしを導いてくれてるのかもしれない。
だからわたしは、右も左もわからないこの世界でも何にもこわくなかった。
頼りになるレオとアリアが一緒にいてくれて、わたしの心は世界を超えて大好きな人たちを感じてる。
だからわたしは、この違う世界でも、こわくもさみしくもなかった。
レオとアリアの町を出てから、わたしたちは色んなところに行った。
例えばジリジリ焼けるような日差しに照らされた砂漠。
歩いてるだけで目玉焼きになっちゃうじゃないかってくらいお日様の暑さに照らされて、そのまま干からびてミイラになっちゃうかと思った。
でも、砂の中をおっきなクジラがまるで海の中のように泳いでいて、ザバーンって飛び跳ねたのを見た時は、暑いのも忘れてとにかくとってもびっくりした。
途中にあったオアシスの池がなかったら、多分途中で三人ともカラカラになってだと思う。
だってかく汗がなくなるくらいに暑くって、本当にどうにかなっちゃうと思ったんだもん。
それから、おっきな山の中に掘られたトンネルに入った。そこは、宝石を取るところだった。
壁に吊るされたランプの光にテラテラ照らされて、すこし顔をのぞかせている宝石がキラキラ光ってとってもキレイだった。
それをカンカンと掘っているおじさんたちは、みんな顔はこわかったけどとっても優しくて、トンネルの出口までトロッコに乗せてくれたりした。
途中でおっきなコウモリがたくさん、バサバサーって飛び出してきて、わたしとアリアはパニックになっちゃって。
レオがわたしたちを庇って、魔法で炎を出して追い払おうとしたら、今度はコウモリが炎におどろいてさらに大暴れになってさらに大騒ぎになったり、なんてこともあった。
夜はほとんどが野宿。
初めて野宿をするってなった時、わたしはそこら辺でごろーんって寝るんだと思ってちょっと『ていこう』があった。
でも、レオとアリアが魔法を使って、木とか草とか周りの材料で簡単なテントみたいな小屋を作ってくれた。
さすがにお布団にくるまって寝ることはできないけど、でもちゃんと壁とか屋根があるところで寝られるだけでもぜんぜんちがった。
二人は魔法が使えるから火を起こすのも簡単だし、結界を張ってるから安全だし、思ってたよりもだいぶ『かいてき』な野宿だった。
色んな町に寄ることも多かったから、町の中で泊まれることもあった。
はじめ、指名手配みたいなことされてたらどうしようと思ってたわたしだったけど、だれもわたしたちのことを知ってる人はいなかった。
どの町もレオとアリアの町みたいにちょっぴり暗くて貧しかったけど、でもそこにいる人たちはとっても親切な人たちばっかりだった。
わたしたちが子供だけで旅をしてるとしると、おうちに泊めてくれたり、宿屋さんの人がタダで泊めてくれたり。それに、食べ物をくれる時もあった。
野宿の時はレオが川でお魚を釣ったり、木の実とかキノコをとったりして、あとは適当に焼いて食べてた。
だからたまに食べさせてもらえるパンとかお料理はとってもうれしかった。
お料理はわたしの世界にもあるようなものから、全く見たこともないものまでいろいろだったけど、どれもおいしかった。
そんな風に、わたしたちは子供三人で無茶苦茶しながら、大変なこともありながらも、楽しく冒険をした。
レオとアリアも町から出て遠くに行くのは初めてだったみたいで、わたしほどじゃないけど、でも色々びっくりすることや発見があったみたいで楽しそうだった。
うまくいかなくてイライラしたり、ちょっとしたことでケンカをしたり、辛くなって泣きそうになったりすることもあったけど。
でも『まほうつかいの国』の中を三人で冒険する毎日はとっても楽しかった。
早くおうちに帰りたい気持ちはもちろんあるし、それが一番だけど。
でも毎日がおどろきと発見にあふれてる冒険の毎日は本当に楽しくて、ずっとずっとこうやって二人と一緒に色んなものを見ていたいと思った。
そうやって旅を続けて、わたしたちはとあるジャングルに入った。
そこには、動物さんたちが暮らしている町がありました。
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