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第5章 フローズン・ファンタズム
15 心積もり
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「少し話しすぎてしまいましたね。紅茶が冷めてしまいました」
私が聞いたことに答えてくれただけのクロアさんだけれど、私の表情を見て優しい声でそう言った。
ワルプルギスの目的と『魔女ウィルス』の実態。
それを知らされた私は思わずそれについて考え込んでしまって、どんよりとした空気が流れてしまっていた。
「あ、すいません。私が色々と聞いたから……」
「構いませんよ。姫様は知るべきことですから。それに、ここの紅茶は冷めても美味しく頂けますので」
そもそもクロアさんは単に私をお茶に誘ってくれただけで、込み入った話を振ったのは私の方だ。
それなのにせっかくの紅茶を冷ましてしまって、申し訳なさで頭を下げると、クロアさんはゆっくりと首を横に振った。
私を責めるそぶりなど全く見せず微笑むと、自分のカップを手元に寄せて、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけた。
「まだわたくしにお答えできることがあれば、どうぞお聞きください。わたくしは姫様のお力になりとうございます」
「えっと……」
私もカップに残る冷めた紅茶に口をつけながら頭を回した。
確かに冷め切ってしまっていても少し締まりが効いていて美味しいままだった。
聞きたいことは色々あると思うけれど、いまいち整理がつかない。
とりあえず私は、今聞いた話で思ったことを尋ねることにした。
「えっと……今の話を聞いた感じだと、ワルプルギスの人たちが私のことをお姫様だと慕うようにしているのは、つまるところ私の中にいるドルミーレに対してってことなんですよね?」
「そ、それは違いますっ」
クロアさんは慌てた風に目を見開いて、カシャリと音を立ててカップをソーサーに置いた。
常に穏やかで優雅なクロアさんにしては珍しい仕草に驚く私の手をパッと握ってくる。
両の手の細い指がきゅっと締め付けるように私の手を包んだ。
「確かに姫様は、ドルミーレ様を内に抱いているからこそ姫君であらせられる。しかしわたくしたちは飽くまであなた様ご自身をお慕いし、慈しんでおります」
誤解してくれるな、という強い意志をクロアさんからまじまじと感じる。
手を強く握り真っ直ぐに見つめてくる様は、確かに本心からそう思っているんだろうというように感じた。
「確かにその力のみを注視する者もおりますが、リーダーを筆頭に我らワルプルギスは姫様の御心を大事に思っているのですから」
言われてみれば確かに、私自身のことを考えていなければ私の意志を尊重したりはしないだろう。
私の中の力を、ドルミーレのことだけを考えるのなら、いくらでも強引な手段に出られたはずだ。
それをしないことこそが、ワルプルギスが私のことを見ているということの証明。
まぁ、実際のところ私にとってはどっちでもいいことなんだけれど。
どっちにしたって私にとっては与り知らないことで、ワルプルギスの気持ちに応えることはきっとできない。
けれど、私という個人を通り越して内側にあるものだけに目を向けられるのも気持ちのいいことではないし、確認しておきたいことではあった。
「特にレイさんは、姫様の御心をそれは大層気にされておりますよ。飽くまで姫様には姫様ご自身のままでいてほしいと、そう申しておりました」
「レイくん……」
その名前を聞いて私の心はぐっと沈んだ。
私のことを想うと言いながら、私の友達だと言いながら、けれど好き勝手に振る舞うレイくん。
私のためだと言ってはいたけれど、鍵を持ち去ったことに対しては穏やかな気持ちではいられなかった。
「クロアさん、私は鍵を返してほしいんです。私の記憶と力を解放するための鍵を、レイくんが持って行ってしまった……」
「はい、伺っております。姫様たっての願いとあらば是非ともお聞きしたいところではありますが、それだけはどうかご容赦ください」
クロアさんは私の手を放すと深々と頭を下げた。
その心底申し訳なさそうな態度に、私は強く出ることができなかった。
「どうしてですか? だってクロアさんたちだって私が記憶と力を取り戻すのを望んでいるはずなのに。レイくんは今じゃないとか言っていたけれど、私には意味がわかりません」
「その辺りはレイさんの采配ですので、わたくしからはうまく説明をしてさしあげることはできません。しかしレイさんは、真に姫様の準備が整う時を待っているようです」
「私の、準備……?」
準備も何も、鍵がなければ何も始まらないのに。
「わたくしがこうして姫様の問いかけにお答えするのも、またその一環でございます。姫様は自身が何者であるのか、そしてその力が何であるかを知らねばなりません」
「鍵で解放すれば、全部わかるんじゃないんですか?」
「ええ、わかるでしょう。しかしそれを事前に把握しているか否では、その時の重みが変わってくるということです。姫様に必要なのは、その時のための覚悟かと」
「そんなこと、言われたって……」
当時の記憶と力を全て封じられた私には、そもそも何がわからないのかもわからない。
思い浮かぶことはなるべく聞くようにしているけれど、それでもきっと私が疑問にも思ってすらいないことがまだまだあるはずだ。
「焦る必要はありません。いずれにしてもその時は近いのですから。それに今、様々な思惑が交差し姫様に接触しております。必要なことは自ずと眼前に揃うことでしょう」
「知りたいこと、知らなくてはいけないこと。その全部がわかると?」
「姫様が真実を追い求める限りは。それに、わたくしにわかることであれば何でもお答え致しますし、是非お頼りください」
クロアさんの微笑みに私は苦い顔で返すしかなかった。
つまり、私は取り戻すものの前情報を得て、そのための心積もりをしておかないといけないということ?
なんだかとても回りくどい気がする。
全てを取り戻せるものがすぐそこにあるというのに、どうしてそんな遠回りをしないといけないんだろう。
けれど文句を言って、今クロアさんに掴みかかったところでどうにもならない。
実力行使に出ようにも、今の私ではクロアさんには敵わないだろうし。
それにワルプルギスと面と向かって争ったところで意味がないようにも思える。
レイくんの手のひらで踊っているようで癪ではあるけれど、今は大人しく別の方向性から少しずつ色んなことを知っていく方に専念した方がいいかもしれない。
でももしレイくんに会うことがあれば、文句の雨霰を浴びせて、ビンタの一つでもお見舞いしてやりたい気分ではある。
色々なことを知って、でもそれはもやもやを増やす結果になっただけのような気もする。
けれどそれは私に必要な真実で、どれも目を背けることはできないことで。
その一つひとつは重く私にのしかかる。けれどそれらにきちんと目を向けられなければ、きっと本当の真実は受け入れられない。
もしかしたらレイくんが言いたいことはそういうことなのかもしれない。
でもやっぱり、レイくんの好きなように振り回されているようで気に入らなかった。
私はそのモヤモヤを飲み込むように、残った冷たい紅茶を一気にぐいっと煽った。
冷えたことで少し渋みがついたその味わいに、思わず鼻にしわを寄ってしまう。
そんな私を見て、クロアさんは緩やかに微笑んだ。
私が聞いたことに答えてくれただけのクロアさんだけれど、私の表情を見て優しい声でそう言った。
ワルプルギスの目的と『魔女ウィルス』の実態。
それを知らされた私は思わずそれについて考え込んでしまって、どんよりとした空気が流れてしまっていた。
「あ、すいません。私が色々と聞いたから……」
「構いませんよ。姫様は知るべきことですから。それに、ここの紅茶は冷めても美味しく頂けますので」
そもそもクロアさんは単に私をお茶に誘ってくれただけで、込み入った話を振ったのは私の方だ。
それなのにせっかくの紅茶を冷ましてしまって、申し訳なさで頭を下げると、クロアさんはゆっくりと首を横に振った。
私を責めるそぶりなど全く見せず微笑むと、自分のカップを手元に寄せて、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけた。
「まだわたくしにお答えできることがあれば、どうぞお聞きください。わたくしは姫様のお力になりとうございます」
「えっと……」
私もカップに残る冷めた紅茶に口をつけながら頭を回した。
確かに冷め切ってしまっていても少し締まりが効いていて美味しいままだった。
聞きたいことは色々あると思うけれど、いまいち整理がつかない。
とりあえず私は、今聞いた話で思ったことを尋ねることにした。
「えっと……今の話を聞いた感じだと、ワルプルギスの人たちが私のことをお姫様だと慕うようにしているのは、つまるところ私の中にいるドルミーレに対してってことなんですよね?」
「そ、それは違いますっ」
クロアさんは慌てた風に目を見開いて、カシャリと音を立ててカップをソーサーに置いた。
常に穏やかで優雅なクロアさんにしては珍しい仕草に驚く私の手をパッと握ってくる。
両の手の細い指がきゅっと締め付けるように私の手を包んだ。
「確かに姫様は、ドルミーレ様を内に抱いているからこそ姫君であらせられる。しかしわたくしたちは飽くまであなた様ご自身をお慕いし、慈しんでおります」
誤解してくれるな、という強い意志をクロアさんからまじまじと感じる。
手を強く握り真っ直ぐに見つめてくる様は、確かに本心からそう思っているんだろうというように感じた。
「確かにその力のみを注視する者もおりますが、リーダーを筆頭に我らワルプルギスは姫様の御心を大事に思っているのですから」
言われてみれば確かに、私自身のことを考えていなければ私の意志を尊重したりはしないだろう。
私の中の力を、ドルミーレのことだけを考えるのなら、いくらでも強引な手段に出られたはずだ。
それをしないことこそが、ワルプルギスが私のことを見ているということの証明。
まぁ、実際のところ私にとってはどっちでもいいことなんだけれど。
どっちにしたって私にとっては与り知らないことで、ワルプルギスの気持ちに応えることはきっとできない。
けれど、私という個人を通り越して内側にあるものだけに目を向けられるのも気持ちのいいことではないし、確認しておきたいことではあった。
「特にレイさんは、姫様の御心をそれは大層気にされておりますよ。飽くまで姫様には姫様ご自身のままでいてほしいと、そう申しておりました」
「レイくん……」
その名前を聞いて私の心はぐっと沈んだ。
私のことを想うと言いながら、私の友達だと言いながら、けれど好き勝手に振る舞うレイくん。
私のためだと言ってはいたけれど、鍵を持ち去ったことに対しては穏やかな気持ちではいられなかった。
「クロアさん、私は鍵を返してほしいんです。私の記憶と力を解放するための鍵を、レイくんが持って行ってしまった……」
「はい、伺っております。姫様たっての願いとあらば是非ともお聞きしたいところではありますが、それだけはどうかご容赦ください」
クロアさんは私の手を放すと深々と頭を下げた。
その心底申し訳なさそうな態度に、私は強く出ることができなかった。
「どうしてですか? だってクロアさんたちだって私が記憶と力を取り戻すのを望んでいるはずなのに。レイくんは今じゃないとか言っていたけれど、私には意味がわかりません」
「その辺りはレイさんの采配ですので、わたくしからはうまく説明をしてさしあげることはできません。しかしレイさんは、真に姫様の準備が整う時を待っているようです」
「私の、準備……?」
準備も何も、鍵がなければ何も始まらないのに。
「わたくしがこうして姫様の問いかけにお答えするのも、またその一環でございます。姫様は自身が何者であるのか、そしてその力が何であるかを知らねばなりません」
「鍵で解放すれば、全部わかるんじゃないんですか?」
「ええ、わかるでしょう。しかしそれを事前に把握しているか否では、その時の重みが変わってくるということです。姫様に必要なのは、その時のための覚悟かと」
「そんなこと、言われたって……」
当時の記憶と力を全て封じられた私には、そもそも何がわからないのかもわからない。
思い浮かぶことはなるべく聞くようにしているけれど、それでもきっと私が疑問にも思ってすらいないことがまだまだあるはずだ。
「焦る必要はありません。いずれにしてもその時は近いのですから。それに今、様々な思惑が交差し姫様に接触しております。必要なことは自ずと眼前に揃うことでしょう」
「知りたいこと、知らなくてはいけないこと。その全部がわかると?」
「姫様が真実を追い求める限りは。それに、わたくしにわかることであれば何でもお答え致しますし、是非お頼りください」
クロアさんの微笑みに私は苦い顔で返すしかなかった。
つまり、私は取り戻すものの前情報を得て、そのための心積もりをしておかないといけないということ?
なんだかとても回りくどい気がする。
全てを取り戻せるものがすぐそこにあるというのに、どうしてそんな遠回りをしないといけないんだろう。
けれど文句を言って、今クロアさんに掴みかかったところでどうにもならない。
実力行使に出ようにも、今の私ではクロアさんには敵わないだろうし。
それにワルプルギスと面と向かって争ったところで意味がないようにも思える。
レイくんの手のひらで踊っているようで癪ではあるけれど、今は大人しく別の方向性から少しずつ色んなことを知っていく方に専念した方がいいかもしれない。
でももしレイくんに会うことがあれば、文句の雨霰を浴びせて、ビンタの一つでもお見舞いしてやりたい気分ではある。
色々なことを知って、でもそれはもやもやを増やす結果になっただけのような気もする。
けれどそれは私に必要な真実で、どれも目を背けることはできないことで。
その一つひとつは重く私にのしかかる。けれどそれらにきちんと目を向けられなければ、きっと本当の真実は受け入れられない。
もしかしたらレイくんが言いたいことはそういうことなのかもしれない。
でもやっぱり、レイくんの好きなように振り回されているようで気に入らなかった。
私はそのモヤモヤを飲み込むように、残った冷たい紅茶を一気にぐいっと煽った。
冷えたことで少し渋みがついたその味わいに、思わず鼻にしわを寄ってしまう。
そんな私を見て、クロアさんは緩やかに微笑んだ。
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