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第3章 オード・トゥ・フレンドシップ
20 暗闇と青空
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とても暗い。暗い暗い海の中に沈み込んだみたいだった。
気がついたら私は暗い闇の中に沈んでいた。いや、気がついたらという表現は少しおかしいと思う。
私は何故だか、これが現実ではないとはっきりわかっている。これはきっと夢の中なんだって。
きっと私は眠ってしまって、意識が夢の中に切り替わっている。そんな感じ。
それも普通の眠りでも普通の夢でもない。これは魔法で強制的に眠らされて、しかも夢の中に引きずり込まれているんだ。
何だかとても邪悪で、悪意のある気配に満ちていた。
ここは確かに、私が眠っていることで見ている夢なのかもしれないけれど、それは人為的に作られたもの。
私を、私たちを突如として襲ってきた魔女、カルマの魔法。
水の中に沈んでいるようだけれど、濡れているわけじゃない。
この闇は私を優しく包み込んで、遥か奥底へと緩やかに落としていく。
もがいても何も掴むものはなくて、私はただただ沈んでいくことしかできなかった。
どんどんとゆっくり、けれど確実に夢の奥底に沈んでいく。
見上げる空も真っ暗で、一筋の光も見出せない。
何の音も聞こえない。私はただ一人この暗闇の中に存在していた。
何だかとっても寂しかった。私の夢の中なんだから私しかいないのは当たり前。
なのにどうしてだろう。今、どうしても心細い。
ここが夢の中でも、ただの夢の中じゃないからかな。今まさにカルマの術中にいるからかな。
カルマに眠らされ、そして深い夢の中に落とされているのは理解できている。
けれど、その先でカルマは何をしようとしているんだろう。
彼女はお姫様をゲットと言っていたから、殺すつもりはないんだろうけれど。
でも本来のワルプルギスの方針は、私に干渉しないこと。
なのにこうして、積極的に攻撃してきて私を捕えようとするカルマ。
もしかして彼女こそが、アゲハさんが言っていた過激な人たちなのかな。
私を捕えて、何か強引な手段で私の力を引き出そうと考えているのかもしれない。
「逃げ、なきゃ……」
私の呟きは闇に溶ける。
全てを包み込んで覆い尽くし、溶かして塗りつぶす暗闇。
私はここから脱出しないといけない。氷室さんが心配してる。カノンさんだって。
外では二人がカルマと戦っているかもしれない。私だけ呑気に眠っているわけにはいかないんだ。
「起きなきゃ。帰らなきゃ。私……氷室さんのところへ」
伸ばした手はどこにも届かない。水をかくように腕を振っても、体はただ沈んでいくだけ。
それでもなんとかしてここから脱出しないと。夢の中に閉じ込められたままじゃいられない。
早く目を覚まさないと。このまま底で沈んでしまえば、きっと私は帰れなくなる。
『────────』
その時、急に落下が止まった。一瞬底に着いてしまったのかと思ったけれど、どこか違う。
一瞬何かに釣られるような感覚があって、ふわりと何かに降り立った感覚が続いた。足は地面のようなものを踏みしめて入る。
けれど感覚として、ここは最下層ではないという直感があった。深淵ではないという、謎の自信に近い感覚。
どうしてだろう。ここが私の夢の中だからかな。
夢といえば、昨日も夢の中のようなものを経験した。
私の中で眠っている、切り離されてしまった『お姫様』の部分である彼女と会った時だ。
あそこはこことは全く違った。あらゆるものが巨大だったけれど、とても穏やかな森だった。
のどかで暖かくて、それに美味しいお菓子やお茶もあった。
こんなどんよりとした暗闇とは大違いだ。
取り敢えず地に足がついたみたいだから、少し歩いてみることにした。
真っ暗で何も見えないから不安はあるけれど、だからといってここで立ち尽くしているわけにもいかないし。
手探りで慎重に私は歩いてみることにした。
そうして何もない暗闇の中をゆっくり歩いている時だった。
「ウェ~ルカムトゥードリーーーームっ!」
突然あたりがぱっと明るくなった。全てを覆っていた暗闇が、まるで照明がついたように晴れる。
突然のことでとっさに手で目を覆ったけれど、本物の体じゃないからか、特に眩しさは感じなかった。
そもそも真っ暗闇だと思っていたのは私の間違いで、ここははじめから暗闇なんかなかったのかもしれない。
そう思わせるほど当たり前のように闇は晴れた。
現れたのは一面は青空。見渡す限りの真っ青な。
上を見たらもちろん青空。前を見ても地平線など見えなくてずっと青空。
下を見下ろしても何故か青空。
三百六十度、見渡す限りの全てが青空でできている空間だった。
私はその中でポツンと立ち尽くしていた。
下すらも空なのに、私は立っていた。目に見えない透明な地面があるのかもしれない。
夢の中だからとにかく何でもありだった。
そしてそんな一面青空の空間の中で、私以外の物体が一つ。
それは人の形をしていた。さっき声をあげたのもきっとその人だ。
その甲高くも艶めかしい声には聞き覚えがあった。
私が夢に落ちる前に、空から降ってきたあのカルマの声と同じだった。
私と同じように青空空間の中で普通に立っている。
大きく腕を万歳のように広げて、まるで私を歓迎しているように立っている。
その背格好は女の子のもの。けれどその格好はあまりにも奇抜だった。
いくら異世界の住人だからといって、そんな格好でいいのかと思わず首を傾げたくなる。
一番目立つのは、いかにも魔女という感じの、ツバがとても大きなトンガリ帽子。
まるで笠ように広いツバで、その顔は隠されて伺うことはできない。
けれどそれ以外はなんというか、とてもさらけ出されている。
身につけているのは、体をすっぽりつつみこめそうな大きなマントだけれど、それは乱雑にはためかせているだけ。
それ以外は、黒いビキニチックなボンテージのよう服を着ているだけだった。
実際水着や下着ではないんだろうけれど、それはもうビキニとしか表現しようのない露出度の高い格好だった。
小柄ながらもグラマラスで、色気に溢れるその豊かな身体を余すところなく見せつけるその服装は、見ていてとても顔が熱くなった。
それは魔女といよりはサキュバスのような装い。
エロティックが突き抜けてしまったような姿だった。
「はぁ~いお姫様。カルマちゃんの夢の世界にようこそーーー! ま、あなたの夢の中だけどねんっ!」
相変わらずその顔を見ることはできない。
けれどその甲高くも色を含んだ声は、彼女のテンションの高さを如実に表していた。
気がついたら私は暗い闇の中に沈んでいた。いや、気がついたらという表現は少しおかしいと思う。
私は何故だか、これが現実ではないとはっきりわかっている。これはきっと夢の中なんだって。
きっと私は眠ってしまって、意識が夢の中に切り替わっている。そんな感じ。
それも普通の眠りでも普通の夢でもない。これは魔法で強制的に眠らされて、しかも夢の中に引きずり込まれているんだ。
何だかとても邪悪で、悪意のある気配に満ちていた。
ここは確かに、私が眠っていることで見ている夢なのかもしれないけれど、それは人為的に作られたもの。
私を、私たちを突如として襲ってきた魔女、カルマの魔法。
水の中に沈んでいるようだけれど、濡れているわけじゃない。
この闇は私を優しく包み込んで、遥か奥底へと緩やかに落としていく。
もがいても何も掴むものはなくて、私はただただ沈んでいくことしかできなかった。
どんどんとゆっくり、けれど確実に夢の奥底に沈んでいく。
見上げる空も真っ暗で、一筋の光も見出せない。
何の音も聞こえない。私はただ一人この暗闇の中に存在していた。
何だかとっても寂しかった。私の夢の中なんだから私しかいないのは当たり前。
なのにどうしてだろう。今、どうしても心細い。
ここが夢の中でも、ただの夢の中じゃないからかな。今まさにカルマの術中にいるからかな。
カルマに眠らされ、そして深い夢の中に落とされているのは理解できている。
けれど、その先でカルマは何をしようとしているんだろう。
彼女はお姫様をゲットと言っていたから、殺すつもりはないんだろうけれど。
でも本来のワルプルギスの方針は、私に干渉しないこと。
なのにこうして、積極的に攻撃してきて私を捕えようとするカルマ。
もしかして彼女こそが、アゲハさんが言っていた過激な人たちなのかな。
私を捕えて、何か強引な手段で私の力を引き出そうと考えているのかもしれない。
「逃げ、なきゃ……」
私の呟きは闇に溶ける。
全てを包み込んで覆い尽くし、溶かして塗りつぶす暗闇。
私はここから脱出しないといけない。氷室さんが心配してる。カノンさんだって。
外では二人がカルマと戦っているかもしれない。私だけ呑気に眠っているわけにはいかないんだ。
「起きなきゃ。帰らなきゃ。私……氷室さんのところへ」
伸ばした手はどこにも届かない。水をかくように腕を振っても、体はただ沈んでいくだけ。
それでもなんとかしてここから脱出しないと。夢の中に閉じ込められたままじゃいられない。
早く目を覚まさないと。このまま底で沈んでしまえば、きっと私は帰れなくなる。
『────────』
その時、急に落下が止まった。一瞬底に着いてしまったのかと思ったけれど、どこか違う。
一瞬何かに釣られるような感覚があって、ふわりと何かに降り立った感覚が続いた。足は地面のようなものを踏みしめて入る。
けれど感覚として、ここは最下層ではないという直感があった。深淵ではないという、謎の自信に近い感覚。
どうしてだろう。ここが私の夢の中だからかな。
夢といえば、昨日も夢の中のようなものを経験した。
私の中で眠っている、切り離されてしまった『お姫様』の部分である彼女と会った時だ。
あそこはこことは全く違った。あらゆるものが巨大だったけれど、とても穏やかな森だった。
のどかで暖かくて、それに美味しいお菓子やお茶もあった。
こんなどんよりとした暗闇とは大違いだ。
取り敢えず地に足がついたみたいだから、少し歩いてみることにした。
真っ暗で何も見えないから不安はあるけれど、だからといってここで立ち尽くしているわけにもいかないし。
手探りで慎重に私は歩いてみることにした。
そうして何もない暗闇の中をゆっくり歩いている時だった。
「ウェ~ルカムトゥードリーーーームっ!」
突然あたりがぱっと明るくなった。全てを覆っていた暗闇が、まるで照明がついたように晴れる。
突然のことでとっさに手で目を覆ったけれど、本物の体じゃないからか、特に眩しさは感じなかった。
そもそも真っ暗闇だと思っていたのは私の間違いで、ここははじめから暗闇なんかなかったのかもしれない。
そう思わせるほど当たり前のように闇は晴れた。
現れたのは一面は青空。見渡す限りの真っ青な。
上を見たらもちろん青空。前を見ても地平線など見えなくてずっと青空。
下を見下ろしても何故か青空。
三百六十度、見渡す限りの全てが青空でできている空間だった。
私はその中でポツンと立ち尽くしていた。
下すらも空なのに、私は立っていた。目に見えない透明な地面があるのかもしれない。
夢の中だからとにかく何でもありだった。
そしてそんな一面青空の空間の中で、私以外の物体が一つ。
それは人の形をしていた。さっき声をあげたのもきっとその人だ。
その甲高くも艶めかしい声には聞き覚えがあった。
私が夢に落ちる前に、空から降ってきたあのカルマの声と同じだった。
私と同じように青空空間の中で普通に立っている。
大きく腕を万歳のように広げて、まるで私を歓迎しているように立っている。
その背格好は女の子のもの。けれどその格好はあまりにも奇抜だった。
いくら異世界の住人だからといって、そんな格好でいいのかと思わず首を傾げたくなる。
一番目立つのは、いかにも魔女という感じの、ツバがとても大きなトンガリ帽子。
まるで笠ように広いツバで、その顔は隠されて伺うことはできない。
けれどそれ以外はなんというか、とてもさらけ出されている。
身につけているのは、体をすっぽりつつみこめそうな大きなマントだけれど、それは乱雑にはためかせているだけ。
それ以外は、黒いビキニチックなボンテージのよう服を着ているだけだった。
実際水着や下着ではないんだろうけれど、それはもうビキニとしか表現しようのない露出度の高い格好だった。
小柄ながらもグラマラスで、色気に溢れるその豊かな身体を余すところなく見せつけるその服装は、見ていてとても顔が熱くなった。
それは魔女といよりはサキュバスのような装い。
エロティックが突き抜けてしまったような姿だった。
「はぁ~いお姫様。カルマちゃんの夢の世界にようこそーーー! ま、あなたの夢の中だけどねんっ!」
相変わらずその顔を見ることはできない。
けれどその甲高くも色を含んだ声は、彼女のテンションの高さを如実に表していた。
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