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第3章 オード・トゥ・フレンドシップ
19 眠り
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それは私が知らない名前だった。それを聞いて何故だか少しホッとしてしまう。
ワルプルギスの魔女に関わりがある以上、もし知っている人だったらどうしようという不安が正直あった。
「そのカルマって魔女が、どうしてまくらちゃんが眠ることと関係あるの?」
「まくらがそこかしこで寝ちまうのは、別にだらしないからじゃねぇんだよ。それは一種の呪いだ。タイミングや時間は決まってないが、まくらは一度眠気を覚えるとそれに逆らえず眠っちまう呪いを受けた。そのカルマにな」
確かにいくらなんでも、この寒い中こんな薄着のまま外で寝られるのは中々尋常ではない。
まくらちゃん本人の意思というよりは、そういう逆らいようのないものだと言われると少し納得できた。
けれどその寝顔はとても穏やかで、とても呪いを受けているとは思えない。
まるで我が子に甘えられているような気分にすらなる。なんだか可愛らしい。
「その呪いを解くことは?」
「何故だかできない。何度も試した」
氷室さんの問いに、カノンちゃんは溜息をつきながら首を横に振った。
他人には解けない呪い。私にはよくわからないけれど、それはいわゆる術者をどうにかしないといけないやつ?
「まくらちゃんは、一体いつからこんなことになっちゃったの?」
「それはアタシにもわからない。アタシがまくらと出会った時は既にこの呪いを受けていたし、まくらは既に一人ぼっちだった」
「え……」
私の意外そうな顔にカノンちゃんは苦笑した。
「こっちの世界のお前らにはわからないかもしれないが、あっちじゃよくあることだ。魔女になった時点で迫害されるんだよ。卑しき魔女、悪しき魔女。不幸を振りまく悪魔ってな」
「そんな……酷い」
「当然といえば当然だ。魔女はウィルスに感染し、そしてウィルスを撒き散らす者。身近に置いておきたがる奴なんていない。だからといって素直に魔女狩りに差し出しても、感染の疑いありと一族郎党皆殺しにあう可能性もある。だから必然、大抵の場合は捨てられる。まくらもそのパターンさ」
さらっと語られた衝撃の事実に、私は開いた口が塞がらなかった。
魔法使いに忌み嫌われているのはもちろん知っていたけれど、まさかそんな扱いが向こうの世界では当たり前なんて。
魔法使いや魔女狩りに関係なく、家族にまでも拒まれる。ただ魔女になってしまっただけで。それはとっても悲しかった。
こんな無邪気に眠る女の子が、そんな辛いことを経験してきていたなんて。
私がそのふわふわとした頭を撫でると、まくらちゃんはまるで猫のように私の手に吸い付いてきた。
「それでも普通は、魔女同士で徒党を組んで守り守られ合うのが普通だ。そうやって向こうの魔女は、何とかその日を生き抜いていく。けどまくらは一人だった。まくらと一緒にいると、カルマに殺されるからだ」
まくらちゃんを狙い、そして呪いをかけた張本人。
未だ姿を現さないというワルプルギスの魔女。
「カルマは、まくらが眠っている時に周りにいる人間を殺す。その姿を現さず、闇夜に紛れて殺すんだ。アイツはずっとそれを繰り返してきた」
「でも、そのカルマはまくらちゃんが狙いだったんじゃないの?」
「最終的には、な。だがその前に、出来るだけ殺しを楽しみたいって魂胆だろ。まくら自身には基本的にはまだ手を出してない。まくらを守るやつを殺すのがアイツの楽しみだ」
それはもう、ただの殺人鬼。快楽殺人だ。
魔女だとかなんだとか関係なく。それはただ人としてあまりにも非道な行為。
「だからまくらには誰も寄り付かなくなった。まくらの側にいればカルマに殺されるからな。でもその時眠っているまくらだけがそれを知らない。まくらにとっては、いつも寝ている間にみんないなくなっちまうんだ」
「そんな……」
まくらちゃんは何も悪くないのに。ただの一方的な被害者。
その寂しさを想うとあまりにも可哀想で。この無邪気な寝顔がとても儚いものに見える。
「でも、今はカノンさんがいてあげてるってことだよね? カルマの襲撃を凌いで、まくらちゃんの側に」
「まぁな。一人ぼっちのまくらを放っては置けなかったんだ。アタシにも色々あってな」
カノンさんは口をもごもごさせながら少しバツが悪そうに言った。
けれど、まくらちゃんを想う気持ちだけは確かに感じられた。
「そもそもカルマがどうしてまくらを狙うのかはわからねぇが、今のアイツの楽しみはそんなまくらを守る奴、つまりアタシを殺すこと。せっかくまくらを連れて世界を渡ったってのに、それでも追い回してきやがる。ご執心なこって」
吐き捨てるように言うカノンさん。
一体そこまで執拗にまくらちゃんを付け回す理由はなんなんだろう。
そしてどうしてそんな、魔女が魔女を殺すなんて酷いことをし続けるんだろう。
「待って。つまりこの子が眠っている今、私たちも狙われる……?」
「ああ。まぁ……そうなっちまうな」
氷室さんの問いに、カノンさんはまたバツが悪そうに答えた。
「早く離れた方が良いと言ってやりたいところだが、こうして会っちまった以上、離れてもお前たちはお前たちでつけ狙われる可能性がある。ひと塊りで迎え撃った方がいいかと思ってよ」
「けれど、花園さんが……」
氷室さんが心配そうに私を見た。
確かに基本的に私は荒事には対処ができない。
今そのカルマに襲われてしまえば、私自身には対抗手段がない。
それを危惧しての氷室さんの言葉だったけれど、カノンさんは案外楽観視していた。
「カルマは確かに強い魔女だが、アタシの敵じゃない。姿を現さねぇから返り討ちにはしてやれねぇがな。奴の攻撃を凌いで逃れること自体はそう難しくねぇよ」
「…………」
少し不審げにカノンさんを見る氷室さん。
確かに今日まで無事まくらちゃんを守り抜いているみたいだし、そこのところは信用してもいいかもしれないけれど。
でもいつ襲われるのかわからないのは少し不安だった。
「だから心配すんな。巻き込んじまったのは悪いと思ってるが、全員まとめてアタシが守ってやるさ」
『あらあら感激ね~ん。それじゃ宣言通りそうしてもらおうかしらっ! アッハハ!』
夜の闇に突然甲高い声が響いた。
それがどこから聞こえてくるかはわからない。空から降り注いでくるような声だった。
「カルマ! てめぇ!」
『お姫様見つかるなんて超ラッキー! カノンちゃん殺してー、もひとり魔女殺してー、そんでもってお姫様ゲット! キャー! カルマちゃん超ハッピー!』
狂ったようなハイテンション。艶のある甲高い声は高揚していて、とてもまともではなかった。
身の毛のよだつような、不穏な声。
「いい加減姿を見せろ! 今度こそぶっ殺してやる!」
『いーやーよー。カノンちゃんこわ~い。お姫様発見となれば、流石のカルマちゃんも遊んでばかりもいられないので~』
楽しげに笑う声だけが響く。
どんなに見渡してもその姿は見えない。あるのはただの暗闇だけ。
私たち以外の姿は見てとれない。
『────久しぶりにカルマちゃん、本気だしちゃおっかなっ!』
キャピッとした声が響いた瞬間、ぐわんと頭が揺れた気がして、急激に頭が重く感じた。
頭というよりは意識。強引に落とされるように意識が低迷するような感覚だった。
「……花園さん!」
「アリス! 気をしっかり持て! カルマに呑まれるな!」
氷室さんとカノンさんの声がとても遠い。
フィルターを挟んだようにぼやぼやする。
視界もくるくると回って二人の顔もよくわらない。
体を支えているのもしんどくなってきた。全身に力が入らない。
私の膝の上にいるまくらちゃんの感覚だけがまだ僅かにあるけれど、既に自分の体があるのかもなんだか怪しい。
『うっふふ。カルマちゃんの世界に、お姫様をごっ招待~』
そんな、人を小馬鹿にしたような声が頭の中に響く。
何が何だかわからない。眠りに落ちるような、深い闇に落ちていくような気怠さと喪失感。
私はどうなってしまうんだろう────
「────アリスちゃん!」
もはや誰のものともわからない声を最後に、私の全てはシャットアウトした。
ワルプルギスの魔女に関わりがある以上、もし知っている人だったらどうしようという不安が正直あった。
「そのカルマって魔女が、どうしてまくらちゃんが眠ることと関係あるの?」
「まくらがそこかしこで寝ちまうのは、別にだらしないからじゃねぇんだよ。それは一種の呪いだ。タイミングや時間は決まってないが、まくらは一度眠気を覚えるとそれに逆らえず眠っちまう呪いを受けた。そのカルマにな」
確かにいくらなんでも、この寒い中こんな薄着のまま外で寝られるのは中々尋常ではない。
まくらちゃん本人の意思というよりは、そういう逆らいようのないものだと言われると少し納得できた。
けれどその寝顔はとても穏やかで、とても呪いを受けているとは思えない。
まるで我が子に甘えられているような気分にすらなる。なんだか可愛らしい。
「その呪いを解くことは?」
「何故だかできない。何度も試した」
氷室さんの問いに、カノンちゃんは溜息をつきながら首を横に振った。
他人には解けない呪い。私にはよくわからないけれど、それはいわゆる術者をどうにかしないといけないやつ?
「まくらちゃんは、一体いつからこんなことになっちゃったの?」
「それはアタシにもわからない。アタシがまくらと出会った時は既にこの呪いを受けていたし、まくらは既に一人ぼっちだった」
「え……」
私の意外そうな顔にカノンちゃんは苦笑した。
「こっちの世界のお前らにはわからないかもしれないが、あっちじゃよくあることだ。魔女になった時点で迫害されるんだよ。卑しき魔女、悪しき魔女。不幸を振りまく悪魔ってな」
「そんな……酷い」
「当然といえば当然だ。魔女はウィルスに感染し、そしてウィルスを撒き散らす者。身近に置いておきたがる奴なんていない。だからといって素直に魔女狩りに差し出しても、感染の疑いありと一族郎党皆殺しにあう可能性もある。だから必然、大抵の場合は捨てられる。まくらもそのパターンさ」
さらっと語られた衝撃の事実に、私は開いた口が塞がらなかった。
魔法使いに忌み嫌われているのはもちろん知っていたけれど、まさかそんな扱いが向こうの世界では当たり前なんて。
魔法使いや魔女狩りに関係なく、家族にまでも拒まれる。ただ魔女になってしまっただけで。それはとっても悲しかった。
こんな無邪気に眠る女の子が、そんな辛いことを経験してきていたなんて。
私がそのふわふわとした頭を撫でると、まくらちゃんはまるで猫のように私の手に吸い付いてきた。
「それでも普通は、魔女同士で徒党を組んで守り守られ合うのが普通だ。そうやって向こうの魔女は、何とかその日を生き抜いていく。けどまくらは一人だった。まくらと一緒にいると、カルマに殺されるからだ」
まくらちゃんを狙い、そして呪いをかけた張本人。
未だ姿を現さないというワルプルギスの魔女。
「カルマは、まくらが眠っている時に周りにいる人間を殺す。その姿を現さず、闇夜に紛れて殺すんだ。アイツはずっとそれを繰り返してきた」
「でも、そのカルマはまくらちゃんが狙いだったんじゃないの?」
「最終的には、な。だがその前に、出来るだけ殺しを楽しみたいって魂胆だろ。まくら自身には基本的にはまだ手を出してない。まくらを守るやつを殺すのがアイツの楽しみだ」
それはもう、ただの殺人鬼。快楽殺人だ。
魔女だとかなんだとか関係なく。それはただ人としてあまりにも非道な行為。
「だからまくらには誰も寄り付かなくなった。まくらの側にいればカルマに殺されるからな。でもその時眠っているまくらだけがそれを知らない。まくらにとっては、いつも寝ている間にみんないなくなっちまうんだ」
「そんな……」
まくらちゃんは何も悪くないのに。ただの一方的な被害者。
その寂しさを想うとあまりにも可哀想で。この無邪気な寝顔がとても儚いものに見える。
「でも、今はカノンさんがいてあげてるってことだよね? カルマの襲撃を凌いで、まくらちゃんの側に」
「まぁな。一人ぼっちのまくらを放っては置けなかったんだ。アタシにも色々あってな」
カノンさんは口をもごもごさせながら少しバツが悪そうに言った。
けれど、まくらちゃんを想う気持ちだけは確かに感じられた。
「そもそもカルマがどうしてまくらを狙うのかはわからねぇが、今のアイツの楽しみはそんなまくらを守る奴、つまりアタシを殺すこと。せっかくまくらを連れて世界を渡ったってのに、それでも追い回してきやがる。ご執心なこって」
吐き捨てるように言うカノンさん。
一体そこまで執拗にまくらちゃんを付け回す理由はなんなんだろう。
そしてどうしてそんな、魔女が魔女を殺すなんて酷いことをし続けるんだろう。
「待って。つまりこの子が眠っている今、私たちも狙われる……?」
「ああ。まぁ……そうなっちまうな」
氷室さんの問いに、カノンさんはまたバツが悪そうに答えた。
「早く離れた方が良いと言ってやりたいところだが、こうして会っちまった以上、離れてもお前たちはお前たちでつけ狙われる可能性がある。ひと塊りで迎え撃った方がいいかと思ってよ」
「けれど、花園さんが……」
氷室さんが心配そうに私を見た。
確かに基本的に私は荒事には対処ができない。
今そのカルマに襲われてしまえば、私自身には対抗手段がない。
それを危惧しての氷室さんの言葉だったけれど、カノンさんは案外楽観視していた。
「カルマは確かに強い魔女だが、アタシの敵じゃない。姿を現さねぇから返り討ちにはしてやれねぇがな。奴の攻撃を凌いで逃れること自体はそう難しくねぇよ」
「…………」
少し不審げにカノンさんを見る氷室さん。
確かに今日まで無事まくらちゃんを守り抜いているみたいだし、そこのところは信用してもいいかもしれないけれど。
でもいつ襲われるのかわからないのは少し不安だった。
「だから心配すんな。巻き込んじまったのは悪いと思ってるが、全員まとめてアタシが守ってやるさ」
『あらあら感激ね~ん。それじゃ宣言通りそうしてもらおうかしらっ! アッハハ!』
夜の闇に突然甲高い声が響いた。
それがどこから聞こえてくるかはわからない。空から降り注いでくるような声だった。
「カルマ! てめぇ!」
『お姫様見つかるなんて超ラッキー! カノンちゃん殺してー、もひとり魔女殺してー、そんでもってお姫様ゲット! キャー! カルマちゃん超ハッピー!』
狂ったようなハイテンション。艶のある甲高い声は高揚していて、とてもまともではなかった。
身の毛のよだつような、不穏な声。
「いい加減姿を見せろ! 今度こそぶっ殺してやる!」
『いーやーよー。カノンちゃんこわ~い。お姫様発見となれば、流石のカルマちゃんも遊んでばかりもいられないので~』
楽しげに笑う声だけが響く。
どんなに見渡してもその姿は見えない。あるのはただの暗闇だけ。
私たち以外の姿は見てとれない。
『────久しぶりにカルマちゃん、本気だしちゃおっかなっ!』
キャピッとした声が響いた瞬間、ぐわんと頭が揺れた気がして、急激に頭が重く感じた。
頭というよりは意識。強引に落とされるように意識が低迷するような感覚だった。
「……花園さん!」
「アリス! 気をしっかり持て! カルマに呑まれるな!」
氷室さんとカノンさんの声がとても遠い。
フィルターを挟んだようにぼやぼやする。
視界もくるくると回って二人の顔もよくわらない。
体を支えているのもしんどくなってきた。全身に力が入らない。
私の膝の上にいるまくらちゃんの感覚だけがまだ僅かにあるけれど、既に自分の体があるのかもなんだか怪しい。
『うっふふ。カルマちゃんの世界に、お姫様をごっ招待~』
そんな、人を小馬鹿にしたような声が頭の中に響く。
何が何だかわからない。眠りに落ちるような、深い闇に落ちていくような気怠さと喪失感。
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