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第1章 神宮 透子のラプソディ
12 乱入者
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「ごめんなさい。言っている意味がわからない……」
「だよね。アリスはなんにも知らないんだから」
あまりにも突拍子も無い発言に、私はありきたりな反応しかできなった。
そんな、少女漫画じゃないんだから。ある日突然あなたはお姫様だよなんて、そんなこと信じられるわけがない。
第一私は普通の家に生まれたごくごく普通の一般人だし、国とかプリンセスとか、そんなものにはなんの縁もないんだから。
「こりゃ重症だな。先が思いやられるぜ、D4」
「こんなの、想定内のことでしょう。アリスは何も知らないんだから」
そう言いながらも、D4の方が居た堪れない表情をしていた。
なんだかこっちの方が申し訳ない気分になってくる。
私に非なんてないはずなのに、この二人の反応を見ていると、私が二人を傷つけているみたいで。
二人は透子ちゃんをあんなに苦しめた、言わば敵なのに。そんな寂しそうな顔をされたら、憎むに憎めない。
あんなに怖い目に遭わされたのに、それでも二人の心境を測ってしまう自分がいた。
「ごめんない。うまく説明できなくて。あぁ……なんて話そうかなんて、ちゃんと考えてきたのに」
「俺が代わろうか?」
「ううん。これは私の役目。私が話してあげないと」
D4はテーブルに肘をついて頭を抑える。
気持ちに整理をつけようと、なんとか堪えているように見えた。
「あの……二人は、私の何を知ってるの?」
「全部だよ。私たちはあなたのこと、全部知ってる。あなたが知らないことを」
「私が知らない私のこと……」
そんなこと、ありえるのかな。
平凡な家に生まれて平凡に育った私に、そんな未知のことなんて。それこそ漫画じゃないんだから。
あまりにも脈絡がなさすぎて、どうしても信じられない。
でも、もし私が忘れているんだとしたら。
忘れてはいけないことを、忘れているんだとしたら。
そんなものがあるのだとしたら。
それは、思い出さなきゃいけないものなのかもしれない。
「あのねアリス。あなたは────」
D4が意を決したかのように、改まって言葉をはじめた瞬間だった。
突然、轟音とともに窓が爆発した。
耳を劈く轟音と激しい爆風で一瞬何もわからなくなる。
僅かに煙が晴れた時、窓際に人影が見えた。
ぼんやりと見えるその人影が動いたと思った瞬間、私とD4の間を業火が走って、瞬く間に壁を作った。
「このっ……!」
瞬時に反応しようとしたD8に向かって、今度は氷の波が押し寄せて彼を包み込んだ。
それを見たD4は、炎の壁越しに躊躇いもせずに私へと手を伸ばした。
けれど私はその手を取ることができなかった。
D4の手が空を切る。その一瞬が、分かれ道だった。
人影がD4に迫っていた。
彼女の反応を許す前に、既にその人影は行動に出ていて。
D4の周囲に魔法陣みたいな紋様がいくつか浮かび上がったかと思うと、そこから飛び出した沢山の鎖が彼女に巻きつく。
その鎖の一本に人影が触れた瞬間、まるで花火の導線のように炎が伝っていって、D4を飲み込んだ。
それと同時に、今度は氷が砕けてD8が飛び出してくる。
その両手には赤い刀身の燃え盛る双剣が既に握られていた。
D4を拘束している燃え盛る鎖を断ち切りながら、もう一振りで人影に斬りかかる。
しかしそれは分厚い氷の壁に阻まれた。
部屋を二分するように現れた氷の壁は、一瞬の静寂を作る。
その人は黒いコートに身を包んで、フードをすっぽりと被っていた。
それは魔女狩りの彼らと同じ出で立ちで、私には何が何だかわからなかった。
呆然と座り込む私を黒コートの人は静かに見下ろして、やがてそっと手を伸ばしてきた。
「迎えにきたわ、アリスちゃん」
「え────」
聞き覚えのある声。けれどこれは誰の声だったか。
ただ確かに、この人は私の名前を呼んだ。
何を信じればいいのか。誰を信じればいいのか。
差し伸べられる手が多すぎて、何が正しいのかわからない。
けれど、この感じは────
「透子ちゃん、なの?」
「さあ、はやく」
意識せずに溢れた言葉に黒コートの人は答えなかった。
でもその聞き覚えのある声は、とても気持ちが落ち着いて。
だから私は、その手を取ろうと手を伸ばした。
けれどその瞬間、氷の壁が砕ける乾いた音が響いた。
D4とD8が同時に飛び込んでくる。
目にも止まらない速さで私たちの間に入り込んだD4は、黒コートの人の胸に手を押し当てた。
その瞬間、空間が震えるほどの振動を伴って黒コートの人が吹き飛び、激しく壁に打ち付けられた。
追い討ちをかけるようにD8が飛び込んで剣を振るう。、
壁に打ち付けられて僅かに動きの止まっていた黒コートの人は、頭を下げて辛うじて直撃を避けた。
けれどそれは頭を覆っていたフードを切り裂き、その顔が露わになった。
透子ちゃんと同じ綺麗な黒髪。
けれどそれは肩口までの軽やかなショートヘア。
少し長めの前髪からは、鮮やかなスカイブルーの瞳が覗いている。
「氷室、さん……?」
それはどう見ても私のクラスメイト────氷室 霰さんだった。
「だよね。アリスはなんにも知らないんだから」
あまりにも突拍子も無い発言に、私はありきたりな反応しかできなった。
そんな、少女漫画じゃないんだから。ある日突然あなたはお姫様だよなんて、そんなこと信じられるわけがない。
第一私は普通の家に生まれたごくごく普通の一般人だし、国とかプリンセスとか、そんなものにはなんの縁もないんだから。
「こりゃ重症だな。先が思いやられるぜ、D4」
「こんなの、想定内のことでしょう。アリスは何も知らないんだから」
そう言いながらも、D4の方が居た堪れない表情をしていた。
なんだかこっちの方が申し訳ない気分になってくる。
私に非なんてないはずなのに、この二人の反応を見ていると、私が二人を傷つけているみたいで。
二人は透子ちゃんをあんなに苦しめた、言わば敵なのに。そんな寂しそうな顔をされたら、憎むに憎めない。
あんなに怖い目に遭わされたのに、それでも二人の心境を測ってしまう自分がいた。
「ごめんない。うまく説明できなくて。あぁ……なんて話そうかなんて、ちゃんと考えてきたのに」
「俺が代わろうか?」
「ううん。これは私の役目。私が話してあげないと」
D4はテーブルに肘をついて頭を抑える。
気持ちに整理をつけようと、なんとか堪えているように見えた。
「あの……二人は、私の何を知ってるの?」
「全部だよ。私たちはあなたのこと、全部知ってる。あなたが知らないことを」
「私が知らない私のこと……」
そんなこと、ありえるのかな。
平凡な家に生まれて平凡に育った私に、そんな未知のことなんて。それこそ漫画じゃないんだから。
あまりにも脈絡がなさすぎて、どうしても信じられない。
でも、もし私が忘れているんだとしたら。
忘れてはいけないことを、忘れているんだとしたら。
そんなものがあるのだとしたら。
それは、思い出さなきゃいけないものなのかもしれない。
「あのねアリス。あなたは────」
D4が意を決したかのように、改まって言葉をはじめた瞬間だった。
突然、轟音とともに窓が爆発した。
耳を劈く轟音と激しい爆風で一瞬何もわからなくなる。
僅かに煙が晴れた時、窓際に人影が見えた。
ぼんやりと見えるその人影が動いたと思った瞬間、私とD4の間を業火が走って、瞬く間に壁を作った。
「このっ……!」
瞬時に反応しようとしたD8に向かって、今度は氷の波が押し寄せて彼を包み込んだ。
それを見たD4は、炎の壁越しに躊躇いもせずに私へと手を伸ばした。
けれど私はその手を取ることができなかった。
D4の手が空を切る。その一瞬が、分かれ道だった。
人影がD4に迫っていた。
彼女の反応を許す前に、既にその人影は行動に出ていて。
D4の周囲に魔法陣みたいな紋様がいくつか浮かび上がったかと思うと、そこから飛び出した沢山の鎖が彼女に巻きつく。
その鎖の一本に人影が触れた瞬間、まるで花火の導線のように炎が伝っていって、D4を飲み込んだ。
それと同時に、今度は氷が砕けてD8が飛び出してくる。
その両手には赤い刀身の燃え盛る双剣が既に握られていた。
D4を拘束している燃え盛る鎖を断ち切りながら、もう一振りで人影に斬りかかる。
しかしそれは分厚い氷の壁に阻まれた。
部屋を二分するように現れた氷の壁は、一瞬の静寂を作る。
その人は黒いコートに身を包んで、フードをすっぽりと被っていた。
それは魔女狩りの彼らと同じ出で立ちで、私には何が何だかわからなかった。
呆然と座り込む私を黒コートの人は静かに見下ろして、やがてそっと手を伸ばしてきた。
「迎えにきたわ、アリスちゃん」
「え────」
聞き覚えのある声。けれどこれは誰の声だったか。
ただ確かに、この人は私の名前を呼んだ。
何を信じればいいのか。誰を信じればいいのか。
差し伸べられる手が多すぎて、何が正しいのかわからない。
けれど、この感じは────
「透子ちゃん、なの?」
「さあ、はやく」
意識せずに溢れた言葉に黒コートの人は答えなかった。
でもその聞き覚えのある声は、とても気持ちが落ち着いて。
だから私は、その手を取ろうと手を伸ばした。
けれどその瞬間、氷の壁が砕ける乾いた音が響いた。
D4とD8が同時に飛び込んでくる。
目にも止まらない速さで私たちの間に入り込んだD4は、黒コートの人の胸に手を押し当てた。
その瞬間、空間が震えるほどの振動を伴って黒コートの人が吹き飛び、激しく壁に打ち付けられた。
追い討ちをかけるようにD8が飛び込んで剣を振るう。、
壁に打ち付けられて僅かに動きの止まっていた黒コートの人は、頭を下げて辛うじて直撃を避けた。
けれどそれは頭を覆っていたフードを切り裂き、その顔が露わになった。
透子ちゃんと同じ綺麗な黒髪。
けれどそれは肩口までの軽やかなショートヘア。
少し長めの前髪からは、鮮やかなスカイブルーの瞳が覗いている。
「氷室、さん……?」
それはどう見ても私のクラスメイト────氷室 霰さんだった。
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